跡継ぎについて
明主様御垂示 「長男が家を継がなくてもよい」 (昭和24年5月23日)
信者の質問
「長男は必ず家を継ぐべきでしょうか。」
明主様御垂示
「継がなくてもいいですよ。
昔、戦国時代に大将が討ち死にした場合、すぐ後釜を据えなければ一軍の士気に影響しましたからね。
それで長男をすぐに後継ぎにすることに決めてあったんです。
いまもその習慣が残っているんですから、必ずそうしなければいかんということはありませんよ。
しかしなにも特別の理由がなければ長男が継ぐのが本当ですね。
事情があって長男じゃ具合が悪いっていうんならいいですがね。
それからまた、長男が自分から相続の権利を放棄することもありますからね。
例えば非常な劇しい恋愛関係があって、どうしても一緒になりたいのに、女のほうが長女で一人娘だったら、女の家のほうでは養子に欲しいですからね。
そのときに男のほうが養子でもなんでもいいから恋しい女と一緒になりたいっていう場合には、その長男が養子に行って次男が後を継げばいいですよ。
なにも、どうしても長男が後を継がねばいかん、とこだわる必要はありませんよ。」
明主様御垂示 「後継の順位 (五六七世の決り方)」 (昭和24年7月28日)
信者の質問
「鹿児島日置郡の地方では、古くからの習慣で、長男から先に分家し、次男、三男と順次分家して末の男子が相続し、末子先祖を祀るのが習慣で、
末子が財産の最高を受け、当然祀るべき長男の家には位牌がありません。
この地方は精神病者が多いのであります。何か霊的関係があるので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「末っ子が継ぐ事も間違ってはいない。
長男が後を継ぐようになったのは後の戦国時代からで、大将など戦死した場合すぐに代りを立てなくてはならぬ。
それで長男を大将の後継ぎにした。
故に末子で差支えない。長男より末の方が頭が出来る。(親の若い中は頭が悪い)
年とる程親の頭は進んで来るから、どうしても親の影響を受ける。
親の想念が悪いと子供へ写る。幹が悪いと枝も勢が悪い。精神病は関係ない。
五六七世になると違ってくる。
これは長男とも末子とも決らなくなる。自然に決ってくる。
皆の心が本当になると、一番偉いのがなる。
邪念がなければ衆議一決する。(会議の上決めるべきである)」
明主様御垂示 「跡継ぎについて」 (昭和27年6月1日)
信者の質問
「長女は嫁に行ってもよろしいでしょうか。順序に反しないでしょうか」
明主様御垂示
「行ってもいいですよ。順序にはずれないです。(中略)
それから、それについて言うが、跡を継ぐのは長男でなくても、次男でも三男でも構わないですよ。
従って女でもそうです。日本は長男が跡継ぎになったのは、戦国時代に大将が打ち死にするでしょう。
その場合にすぐに大将の代わりを立てなければならない。
それでなければ統一がつかないからね。
日本はそういう ・・・系統を立ててますからね。
それで長男が一番年取っているから、それで長男が跡継ぎという伝統ができちゃったんです。
だから跡を継ぐ場合は一向差し支えない。
よくありますよ。長男は家督を継ぐのが嫌だ。芸術家なんかにありますがね。俺は自由にしたい。俺は親の商売が嫌だといって、弟に継がせるのがありますがね。
それを封建的の頭の人は、どうしても長男が継いでくれなければ・・・とそういう映画がこの間ありましたが、そういうことで悲劇がありますがね。馬鹿気たものですよ。
家を継ぐのに適当した子供・・・そういうのに継がせればいいんですからね。
まして女はそういうことは決してなおさら差し支えないんですからね。」
明主様御垂示 「婿養子に跡を継がせると他人の家系になる」
信者の質問
「私は男女各二人の子供がありました。
長男は戦死、次男は二才の時他家へ養子しましたが、生家に同居しております。
長女は嫁にやりました。残りの次女を相続させるべきでしょうか。次男を復籍させても良いでしょうか。」
明主様御垂示
「次男の復籍の方がよい。
次女を相続させると養子を迎えなくてはならぬ。
養子は他人の系統になるからである。」
明主様御垂示 「婿養子の場合には女の家が主体になる」 (昭和23年6月28日)
「養子は女の家が主体になる。
養子を迎えるのは養子が女になるのです。
名前で「三」の字がついたのはたいてい養子になる。
「三」とは女の働きなのです。」
明主様御垂示 「後継の心なき次男」 (昭和25年1月16日)
ご守護は褒美
信者の質問
「私は長男を二十一年十月腎臓結核で大手術の結果遂に死に到らしめ、後に嫁と子(孫)一人を残しましたので次男と逆縁させましたが、
息子は嫁を嫌い家をつぐ気持がなくて、困ってお観音様にお縋りして御守護を御願いしたのですが、
思うように御守護を戴けませんが今後いかに致して御縋りしたら御守護を戴けるでしょうか。御教示御願い致します。因みに
私の次男 大正十一年六月生れ。同 嫁 大正十年二月生れです。」
明主様御垂示
「御守護願うのは本当でない。
自分で勝手にした事でいくらか無理があった。
家を継ぐ気がない。しかしこちらがいいかもしれぬ。
人をよくしなければ御守護は受けられぬ。御守護は褒美である。」
明主様御垂示 「家庭もめる (後継問題)」 (昭和24年6月8日)
信者の質問
「(一)私の関係している信徒TT(三十一才)は、夫(茨城県にて勤務)と別居して現在実母と共に岩手県の伯母の家に居住しております。
この伯母は、数年前に後継者のないため、その甥を仮後継者としていたところ、出征以来音信なく、伯母の死ぬ時は母が死水を取り、後継者として先祖の位牌を引継ぎましたが、
最近その甥が突然帰って来て家がもめて困っております。
どうしたら良いでしょうか。御教示を御願い致します。
(二)またTTの家族は、女ばかり(三人)眼病に罹りますが、何か霊的に原因がありましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「(一)TTという人が光明如来様によくお願いする。
(二)浄霊すれば治る。」
明主様御垂示 「代々養子の家系」 (昭和24年9月19日)
信者の質問
「代々女ばかり生れ、婿養子で家系を継ぐ家を見受けますが、いかなるわけで御座いましょうか。」
明主様御垂示
「大本教でも天理教でも、女の系統であって女ばかり生れる。
男系と女系とある。」
明主様御垂示 「絶家すべき家もある」 (昭和24年12月11日)
信者の質問
「私の母は一人娘で嫁入りして参りまして、実家の窪内家では母の父がただ一人病臥中で御座いまして、もし亡くなれば誰も窪内家を継ぐ縁者は御座いません。
私も兄弟が無く、その病臥中の祖父も、窪内家を私の子孫が祀ってくれさえすれば、窪内家は絶えてもよいと言っているとの事で御座いますが、霊的に見た場合それで宜敷う御座いましょうか。御教えを御願い申し上げます。」
明主様御垂示
「それでいい。家によっては一旦絶家しなければならない家がある。」