営業不振について
明主様御垂示 「営業不振の解決」 (昭和24年6月27日)
信者の質問
「私が関係致している信徒の方で、従業員約三十名を使用、鉄工所を経営され、時節柄経営困難で悩んでおられます。
この際信仰者としていかなる態度で進まれたが宜敷いでしょうか。
またその方をお導きさせて頂くのにはどう致したら宜敷いでしょうか。御教示を御願い致します。」
明主様御垂示
「まず、営業を縮小する。
何でも手一杯やるからいけない。
「貧乏の原因」(光十五号)を読め。」
明主様御垂示 「行詰りの事業生かす道」 (昭和24年12月8日)
信者の質問
「私の村は山林地帯が多く、耕地が少いため農業のみにては生活が困難なる土地にして、しかも工業は無く代々貧農の土地であります。
私は昭和二十一年より土地の工業振興のため木材業を兼ね、
木材加工業(木製玩具、寝具、建具、その他輸出向木竹加工)を始めましたが、
周囲の有志の助力によりますます発展致し、昨二十四年私の事業を資本金壱百万円の株式会社とし、
現在工員三十名、その他家庭の副業として下請三十名を使用しております。
この不況下にあっても経営の合理化を計り、従業員一丸となって事業に専心、経営を続けておりますが、
この経営の欠陥は高金利、日分二十銭の借入金が五十万円ありますので、
その金利のために折角の好成績を修める事業も無になってしまいます。
また近頃は県の農政課から輸出品の製作依頼もありますが、現在の高利金を使用していてはその方に努力をうばわれ、輸出のような大きな仕事に努力する事も不可能な現状です。
この五十万円を返済すべく出資者を求めて努力致して来ましたが、今日の金づまりでは人を得る事が出来ません。
しかしながら現在の工場企画を小にしその金を生み出す事も出来ません。
私はいかなる方法にて進んだら宜しいでしょうか。
私の事業に投資して精神的に片腕となって働いて下さる人はないでしょうか。
今の世の中にそんな事を考えるのは不可能でしょうか。
勿論前記しました欠陥を除けば経営も合理化され、利益も上り、また土地の工業振興にも大いにその成果は上ります。
村当局は村民全員は最大の関心を持て私の業績を見守っております。
当地の工業振興のため私は生命をかけて事業に当っております。
私の生命は事業のために費す覚悟です。
私の生命であるこの事業に、私の日夜崇拝している大先生のお教えをお願い致します。」
明主様御垂示
「出発点が間違っている。
出来るだけ事業を縮小する。小さくやる。
大英断して、新規蒔直しのつもりで借金を清算する。
それによって生きてくる。」
明主様御垂示 「借金営業行詰り打開の道」 (昭和25年1月26日)
信者の質問
「私は二十一年七月二十一日入信致しました者です。
昨年一月より多額の借金をして、古着商店を経営しております。
十月頃までは殊の外順調に千客万来の盛況に益々気を良くし、今一層大奮発と更に借金を増額し、商品を多量に仕入れ意気込んでおりましたが、
十一月以後世相一変し、元価を二、三割より五割を切る値にても仲々商品は捌けず、全く行詰りを生じ、
このままで推移したならば、元金の返済は疎か利子も支払不可能となり、家屋、宅地迄人手に渡る結果となり、自然消滅の外なく、前途甚だ暗澹たるものあり、
毎日光明如来様に熱願しておりますけれども、何か起死回生の良策は無いものでしょうか。御教示御願い申し上げます。」
明主様御垂示
「よくある事である。
いくらでもいいから、一日も早く売る。
そしてそれだけの金を確保し、一時整理する。
僅かでも確保して新規蒔直しにする。
そうでないと生きない。犬死一番である。それ以外にない。
後再び借金しない事。
出来るだけ浄霊して、商売をよしてもよい。徹底的にやらねばいけない。」
明主様御垂示 「仕事の継続と止むなき借金」 (昭和24年12月3日)
信者の質問
「消極的の借金はいけないと御教示を頂きましたが、借金しなければならない時でも、その仕事を止める訳にいきません場合、御教をどう考えるべきでしょうか。」
明主様御垂示
「出発点さえよければこういう事態までゆかぬ。
不確実なものに手を出すのは間違っている。」