お任せする 4 (家族の信仰反対)


明主様御垂示 「家族の信仰反対についても神様にお任せ」 (昭和25年3月28日)

信者の質問
「私は昭和二十三年入信した者ですが、

主人と長男が御道に反対し特に長男は御写真や御神体に御無礼迄働き私を気狂いだと申します。

余りの妨害に私は家を出まして一生懸命に御縋りして居ります。

最近主人は早く帰れと申しますがどうしても帰る気になりません。

主人は身持ちが悪く私は四人目の妻でございます。

私の五人の子供を罪滅ぼしに御道に御奉仕させ度う存じますが如何でしょうか。」


明主様御垂示
「そうですねぇ。これじゃ一寸、ま、具合が悪いな。

ただね、こういう事は気をつけなけりゃいけない。

家を出るのはいいですけどね、

それを一つの材料にして「メシヤ教ってのは家庭破壊の信仰だ」という風に悪く宣伝されると、

やはりこの御道の障りになりますからね、

そういう事のない様にやれば、

家に居ても家を出ても差し支えありませんよ。

宗教によっては、信仰に入った為に家庭の平和が破壊され何かと問題を起こすのがよくありますがね、

こんな事から誤解を受けると障りになりますから注意しなくちゃいけません。


こんな場合に、どういう風にしたら一番いいかって言うと、

この人が肚の中だけで信仰して、家庭では信仰の話をしないでね、

そして神様に御任せしておけばいいんです。

この人は自力でやろう、自分で判らせようとしてるんですが、

自分だけ益々信仰を深めて時期を待つって言うやり方が一番効果的なんですよ。


世間には極端な宗教がありますからね。

以前やっぱりこの人みたいな立場の人があってそれは○○教でしたがね、

先生に聞いてみた所、その先生が「あんたは神様と御亭主とどっちが大切なんですか?御亭主を捨てて家を出なさい」って言われたんでね、その通りしたそうですよ。

その人はその後こっちへ入信しましたが、主人がある様な、ない様な変な具合なんでね、

よく聞いてみたらそういう訳だったんですよ。

その頃主人は満州に行って留守だったからまだよかったんですが、内地に居たら大分面倒だったでしょうね。」




明主様御垂示 「夫の信仰反対」

神様にお任せし、忘れる位にしておく

信者の質問
「私は観音様の御蔭を戴きまして、光明如来様を主人に打明けず戴きました。

主人はこの信仰を絶対に許してくれません。

早く光明如来様を御祭り致したいと願っておりますが、いかにしたらよいので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「神様にお任せしておけば主人も必ず判る時が来る。

早く判らせようとして焦躁したりなどしてはいけない。

忘れている位にしておく。

二号を持ってる主人など一番判らぬ。

副守は信仰へ入られると、自分の思う事が出来ない。

人には奨めるが自分は信仰しないのはそのためである。」




明主様御垂示 「憑依霊による信仰妨害」 (昭和24年9月8日)

神様にお任せし、要領よくして、刺激を与えるな

信者の質問
「私の家は父と弟が信仰が嫌いで、私が御浄霊に行く事を反対し、親類の人は益々反対しております。

今日の御面会も抜け出て参りました。

父は「屋敷がなくなるからやめて置け」と云い、私はただ今は京都へ布教に出掛けておりますが、入信の人があまり出来ません。

家には光明如来様を御祭りしておりますが、どうしたら家庭の地上天国が出来るので御座いましょうか。

また、京都方面の布教はいかにしたら発展するでしょうか。謹みて御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「父に憑った霊が邪魔する。

これは焦るからで、もっと気長にゆっくりせよ。

あまり反対するのを強いてやると霊が邪魔するから要領よくせよ。

天理教と間違えている。この信仰は金が儲かるとかいう風に言い、新聞等置いておく。

神様にお任せし、後要領よく、刺激を与えぬようにする。」




明主様御垂示 「家族の信仰反対についても神様にお任せ」 (昭和24年12月20日発行)

夫婦別居すべきとした事例

信者の質問
「私の主人は昭和十八年、御光りをいただき三カ年ほどは熱心な信者でありましたが、その後気が変わりまったく信仰を捨ててしまい、最近まで私と子供は別居生活をいたし布教に専心しておりました。

今度縁者の勧めにより、ふたたび一緒になるべく子供とともに夫の家に入ることになりました。

ところが現在夫の職業は手術台製造工場を経営いたしており、本教とはまったく相反した仕事で、私といたしてはその矛盾に悩んでおります。

また私が浄霊することを非常に嫌い、子供の浄霊をすることさえ拒みます。

私は教導師としてお仕事を続けて行きたいと思いますが、現在の所にいてはとうてい望みがありません。

子供を夫に託し家を出ようと思っておりますが、いかがいたしたならばよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「これは一緒にいてもどうすることもできぬ、別居したほうがよかろう。

そして一生懸命信仰し、いっさいを神に任せて時期を待つのである。

ある時期へゆくと、御主人も判るようになる、祖霊が判らすようにする。」




明主様御垂示 「家族の信仰反対についても神様にお任せ」 (昭和26年2月25日発行)

信仰反対者には御神書を読ませるべき

信者の質問
「五年前親のいうまま結婚(養子縁組)いたしましたが、結婚生活旬日にして夫が発病、結核療養のため実家に帰り、続いて私が湿性肋膜になりました。

そんなことより両家の感情が縺(もつ)れ、離婚話も出たまま今日に及んでおります。

幸い私はお導きにより御救いをいただきましたが、無神論者の夫は未だに療養生活を続けております。

父は無信仰者でこのお道に大反対でございます。

夫の家も私のほうも分家で同じ花菱の家紋で番地まで四三〇番と同じです。

それに見合いの日の朝病弱であった私の本家の祖母が死亡し、私は顔半面に腫れものができ、見合いがすむと急に治りました。

また私の最初の喀血は本家の法要の日であったことなども、なにか、かかわりがあるようで、霊術者の話では前世の仇同士の間柄であるとのことです。

私は夫を愛情のないままに、あくまで待つべきなのでしょうか。

父は離婚を勧めますが、夫が承知しないのです。

明主様が申される時の来るまで、お道のためにもならぬままに、じっとしていて良いものでしょうか。

私のとるべき道および、実の家にまつわる因縁などを御教示くださいませ。」


明主様御垂示
「いろいろ複雑な霊的因縁があるが、そういうことは、忘れるようにして考えないほうがよい。

ただ神様にお任せするとともに、よくあなたの希望を神様に心でお願いするとともに、できるだけ支部か分所へお参りして、光明如来様にお願いするのがよいのである。

そうして反対者がある場合、御神書または新聞、雑誌などを読んでもらうようにするのが一番よいのである。

しかしこれも無理ではいけない。

よいチャンスを狙ってそうすればよい。

右のようにすれば、必ず神様があなたの希望の通りに取り計らってくれるから心配の要はない。」




明主様御垂示 「家族の信仰反対 徳を積み、神様にお任せする」 (昭和26年4月25日発行)

信者の質問
「私は十九歳のとき、村の方の所へ嫁ぎましたが、夫はすでに梅毒を患っており、

私に染るのを恐れて一度も夫婦の交わりをいたしませず、毎日暗い日が続きましたので、

堪えられなくなって、八カ月目に夫と姑が無理に頼んで止めるのをふりきって実家へ帰り、ただいまの夫の所へ嫁ぎました。

そして昭和二十三年十月入信させていただきました。

夫はそのとき反対ではなく、また賛成でもなかったのでございますが、本家は反対でございました。

それから一年あまり毎月姉の家で例祭のありますとき、お詣りし先生のお話を聞かせていただいておりました。

去年の二月ごろから夫は、夜大きくうなされたり、悲しんだり、泣くようなことを申すようになり、

また会社で「お前の女房は観音教の先生に瞞されている」と聞いて帰り、ぶつ、けるの乱暴をいたします。

それでなくてさえ反対の本家は、もったいないことには私の御守り様を取り上げてしまい、父は焼いてやるとまでおっしゃったのでございます。

その後本家の父と兄は赤痢になって入院、父は間もなく死亡など、次々と不幸が続いております。

私の夫は固い律儀な人で、お仕事や言語には変わりございませんが、家では半気違いのようになって、自分で妄想を作り上げ、激しく責めたて、本当に人様に言えないようなこともございます。

いくら話をしましても聞き入れもしません。帰れと申しますので、子供と別れて親の家へ帰っております。

いかがいたしたら良いのでございましょうか。

私の住んでいます家は夫の叔父に当たる方の家で、二人とも死んでおられませんが、生前よく男があるとかないとか、争っておられましたそうです。

それから私が初めに嫁ぎました夫は、兄が亡くなって、兄嫁と一緒になり、男の子二人をもって幸せに暮らしています。

最近本家の兄も弟(私の主人)の日ごとに募る狂態をいろいろ心配いたし、お道の先生とも話してメシヤ教に対する認識も変えてくださったようで、

まだ御守り様は主人が嫌うので、返してもらえませんが、なんとか夫をもとのように返すにはいかがいたしたらよいでしょう。どうぞお導きくださいませ。」


明主様御垂示
「これは霊的原因が大いにあるが、ちょっとここでは言えない。

夫が帰れと言うのだから実家へ帰って、一生懸命信仰に励み、徳を積むことが最もよい。

あなたが苦しむのは、あなたに罪があるのだから、徳を積んで罪を消すことである。

消えただけは幸福になるのであるから、今後その方針で進み、後は神様にお任せすれば、必ずよくなるのである。

次に反対者にはなんとかして、「栄光」か「地上天国」を読ませるようにするのが一番よい。」




明主様御垂示 「配偶者の反対で信仰が進む」 (昭和23年7月8日)

信者の質問
「主人が教導師で御浄めさせていただいている場合、夫婦ともに浄化させていただくには妻はいかがいたしたらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「これは人為的にはどうすることもできない。

自然にしておくより他にない。・・・

夫婦が別に反対もせず揃っていい場合と、反対していい場合とある。

反対があるのはいいことで、それによって信仰が進むのです。

というのはね、教導師になってもたいてい罪がある。

で、神様はできるだけ早くこれを除いてやろうとなさる。

罪を取るには人間が苦しむかまた善行を積めばよいのだが、人間は苦しむほど汚いものが出てくる。

ところが信仰によって汚れをとるのは楽なのです。

妻が反対なんかすれば、主人もいろいろ苦しみ、それにより汚れがとれる。

そうすると妻も判ってくるんです。

主人のほうが高まるにつれて妻もそれについてくるか、あるいはあんまり離れすぎてしまうと霊界へ行って出直すことになる。

神様にお任せしておくのが一番いいのです。」




明主様御垂示 「家族の入信は神様にお任せすべき」 (昭和24年2月10日)

信者の質問
「十人兄弟で、私は男七人女三人の七男で御座いますが、現在は男四人女一人になりました。

兄弟皆別に世帯を持ち、長兄を除き大光明如来または光明如来様をそれぞれお迎え致して御利益を戴いておりますが長兄は先祖の霊をお祭り致しております。

他の四人は両親の霊をそれぞれお祭り致しておりますが、長兄に観音様の有難味を話し色々と勧めておりますがどうしても分りません。

長兄が観音様の信者になった方が仏は大きく救われるのではないでしょうか。

それ共現在の状態にて仏の救われるのに変り御座いませんか。

また仏は兄弟の家を自由に往き来しておりましょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「これは長兄が入信すべきであるが・・・した方が本当だからよいが、入信は時期があるから、一緒に思うように信仰に入る訳にはゆかぬ点があるから、観音様にお任せして、心配せぬ方がよい。

ある宗旨を継いでいる場合、その宗旨の神や仏に執着があっては具合がわるいんで、一生懸命改宗しないようにする。

急に改宗さすのも可哀相なので時を待つがよい。

また、宗旨の霊界における信徒も、霊的に長兄に憑ったりなどして、改宗させないようにする場合もある。

そういうのを無理に奨めたりするのはまずい。

時を待つ態度でいればよい。

仏になった親の霊は、兄弟の家を廻っている。

だから世間で長男さえ祀っていればよいというのは誤りで、子供は全部祀らなくてはいけない。これは現界と同様である。」




明主様御垂示 「努力の逆効果」 (昭和23年夏)

妻の入信も神様にお任せすべき

信者の質問
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世の因縁について・・・」


明主様御垂示
「これは昔封建時代、家来を殿様なり大将のため生命を捨てて働かす目的の下に非常に縁の深いような道徳を造った。

夫婦は二世というのは本当である。親子一世も本当で、厳密にいえば親子も二世である。

夫婦にしても、五人も六人も妻のある人もあるが、原則として最初のが本当である。因縁により、夫婦であったものは夫婦になる。

世が乱れ、邪神が活動するために、本当の夫婦でない事も種々ある。男女間の事は非常に神秘である。これは大乗で説かぬと分らぬ。

霊層界であまり遠いと夫婦になれぬ。夫婦同じ霊層界という事は、ミロクの世までは絶無とはいえぬが極く少ない。

今は大抵高さの相違がある。

分らぬ妻を、信仰の橋渡しするのは人間でいいが、信仰に入れるのは神様に任すべきで、努力すると反って逆効果になる。

無理や焦りはいけない。」