経と緯について 4 (日本と米国)
明主様御講話 「アメリカは緯の経綸の中心地」 (昭和26年9月15日)
「この間聞いたんですが、アメリカの・・・進駐軍関係の人らしいですが、
七、八人で、会みたいなものを作って、メシヤ教の研究・・・そう言う会を作って、
主に「栄光」ですが、それを翻訳してもらって研究している集まりがあるそうです。
メシヤ教は争いを非常に嫌うから非常に良いとか、
あるいは米国は宗教に依っているのでアメリカ人は良いという事を、
メシヤ教で唱えるので非常に共鳴していると言うような・・・色んな事を聞きましたが、非常に興味を持っているんですね。
いずれ、そう言うような人達が段々増えるだろうと思う。
ですから、先方の人で何とか言ってくるか・・・つまりアメリカが開けるような糸口が出来るように思われますがね。
それから今度の留学生・・・選抜された留学生ですが、あの中にも信者が一人いて、・・・大学に入ってますが、
世界各国から行っている留学生を片っ端から浄霊しているんです。
報告が来ましたが、これも仲々面白い様です。
順序から言うと、日本が開けて、東洋が開け、西洋になるんです。
アジア大陸からヨーロッパ大陸へと言うのですが、アメリカは別なんです。
と言うのは、いつも言う通りアメリカは緯の経綸の中心地で、日本は経の経綸の中心地です。
経緯を結ぶという事になると、アメリカと結ばなければならない。
結ぶ役目がメシヤ教ですからね。
必ず、アメリカ人に相当信者が出来る訳ですね。
それと宗教ですね。
日本にも色々ありますがね。
仏教にしろ天理教にしろ、アメリカに支部を造ったり色々やってますが、
あれは日本の移民を信者にしたいんです。
アメリカ人を信者にするんではない。
幾らかはあるでしょうが、大体は日本人です。
私の方は、アメリカに発展するようになっても、日本人は相手にしない。
しかし、全然つながりがないと言う事はない。
日本人にも相当信者が出来るでしょうが、主なる点はアメリカ人を信者にする事です。
そんなような事で、幾らか・・・神様の方では、あっちの方面にボツボツ着手されるような形が出てきてます。
文明の創造の科学篇のうち、医学は出来たんですが、他の農業や、その他のことが出来ればそれで良いんです。
今度は宗教篇になったが、宗教篇のうちで面白そうなものを読ませますがね。
ここで、まだ物足りない点があるのに気がついたら話をします。
今までに話したのが多いんですが、順序良くやると本当に腹に入るから、その意味でね。」
明主様御講話 「日本とアメリカは結ばなければならない」 (昭和26年12月15日)
(御論文「絶対力」発表)
「これについてちょっと面白いのは、今度ダレス国務次官補ですね。
今来てますが・・・あの人が昨日、講演した中に、世界平和を確保するについては、
東洋においては日本、西洋においてはアメリカだと、
これが両方とも手をつないでやることが一番必要な問題だ。
こういう事を言っている。私が前から言っている、
経の中心は日本であり、緯の中心がアメリカである、と言う・・・
だから、どうしても日本とアメリカは結ばなければならない。
結ぶ時期が来ると、前から言いましたが、今度ダレスさんの言葉が、ちょうどそれと同じなんですね。
要するに、それが具体的に一歩実現に入った、というように思われるんですよ。
その経緯、結ぶんですね。結ぶそのごく種の中心ですね。
それが私がやる仕事なんですよ。
それはいつも言う通り、伊都能売ですね。
バッチの形ですけれどもね。
その意味がわかれば、メシヤ教というものの根本が解るわけですね。
それで、今言う通り、経緯が結んで力が出るんです。
力の文字や言霊の説明をしたんですが、今までは経緯を結んでなかった。
それで、力が出なかった。
釈尊にしろキリストにしろね。
キリストなんかは、奇跡によって病気を治したと、バイブルに書いてますが、
それはあったに違いないが、キリストご自分だけで、弟子は出来なかったですね。
というのは力が小さかったんですね。
ところがメシヤ教の方は、私の弟子がキリストくらいのことをやっているんですからね。
そうすると、力の大きさというのは、全然比較にならないんですからね。
何故そう言う力が出てきたかというと、経緯が本当に結ばれてきたんですね。
それで本当の力が出るんですから、結局力なんですよ。
じゃ神様の方だけに力があるかというと、邪神の方にも力があるんです。
邪神は九分九厘、神様は一厘とね。
九分九厘の力を持っている。
だから、いろんな・・・何しろ邪神に負けるんですよ。
だから、教祖が現れた時は、相当な力を持っているから、その宗教も広がったんですね。
しかし、段々衰えてきて・・・仏教にしろキリスト教にしろ・・・ほとんど力がなくなった、
というのは邪神の力の方が、力が勝ったために、段々押さえつけられたんですね。
しかし、押さえつけ切りにはならないですね。
一厘は神様が勝っているからね。
九分九厘まで押さえつけられたんですね。
それが今なんです。
そこで一番分かるのは、相当大きな宗教になると、病院をこしらえてますね。
天理教なんかもこしらえてますね。
あれは神の力が駄目だという事を表現してますね。
ところがメシヤ教は、病院を作るどころではない、病院をなくしようというんですからね。
さっきの論文なんか、露骨に医学をなくそうというんですからね。
それは何かというと、力ですよ。
もし力が無かったら、そんな突拍子もない事を言える訳がないですからね。」
明主様御講話 「日米講和の霊的意味」 (昭和27年4月30日)
「いろいろの話をしたいと思うんですが、たいていふだん気のついたことや思ったことは、しゃべったり書いたりしてますから、
どうもふだん言わないようなことを話したいと思うんですが、
そうたくさんはないわけですね。
で、そうかといって、ふだん聞いているような話じゃ、せっかく遠くまで出てきて意味がないですから、
なるべく珍しい話をしたいと、こう思ってます。
で、これからお話するのは、今まであまり言わなかったことで、今度の講和ですね。
一昨日から効力を発生したということになっておりますが、これはたいへん神秘なんです。
みんなめでたい、めでたいと言って、国中喜んでますが、確かにこれはそれに違いないけれども、
しかし誰も分からないようなもっとめでたいことがあるんです。
これはあるいは、人類始まって以来のめでたいことかもしれませんね。
というのは、大体今世界・・・いつも言う通り、精神文化と物質文化と、離れ離れになって、
つまり経の棒と緯の棒が結ばってないですね。
ところが、緯の棒は・・・これもお話したことがありますが、物質文化の中心であり、
ほとんど世界の物質文化の親玉みたいになっているのは米国なんです。
今欧州の文明国がありますけれども、とうてい今日は米国のすばらしい物質文化にはかなわないです。
ところで東洋文化ですね。精神文化の東洋文化の方はどうかというと、
これもなんと言っても日本ですからね。
日本こそ精神文化の中心であり、それからして日本はまた美術・・・この中心でもあるんですね。
そこで経と緯と結ばなければならない。
その結ぶ最初の起点ですね。
はずみが一昨日の講和記念日になるんです。
で、神様の方ではそういう経綸になっているんです。
つまり世界が伊都能売になるんですね。
そこで、つまり十字に結ばるわけですね。
だから、講和を契機として、日本とアメリカはいっそう仲が良くなるんです。
非常に密接になる。
従って文化も、日本の文化がアメリカにますます入って行くんですね。
それはアメリカでも、日本の特に古代文化なんか認めてますから、
そこで日本の美術なんて、そういうものが、まだまだずっとアメリカに染み込んで行くんです。
それとともにアメリカの文化がもっともっと日本に入ってくるんです。
それで非常に・・・夫婦のように密接になるんです。
そんな第一歩が講和記念日からなんです。
それで初めて世界が伊都能売の働きになるんです。
で、バッジですね。バッジがそれを現わしているんですよ。
真ん中の赤が日の丸なんです。まわりの黄色がアメリカになるんですよ。
つまりアメリカに日本が抱かれているんですよ。
そうして十字に結ばって、真ん中がそういうふうになるわけですね。
だからして、その意味からいって、このくらいめでたいことはないわけなんです。
で、世界の文化というものは、そうなってからが本当の文化ができるんです。
つまり偏らない本当の文化・・・それができる。
まあ、すべて神様の御経綸で着々としてやられているんですから、
そういう意味でメシヤ教もこれから非常に世の中に表面的に出てきて、つまり発展するわけです。
その結ぶ仕事というものが、やはりメシヤ教がやるんですから、
今まであまりそういう大きなことを言うと、山師みたいに見られますから、
なるべくそれは言わないようにしてますが、
実際においてそういうような時期になってきたんです。
そこで最初の結ばる意味から言うと、日本の東と西と、この真ん中が、ちょうど中京になるわけですがね。
で、緯の方は、日本は細長い国ですから、そう著しくないですが、
経の方は長いですから、東と西がはっきりと別れている。
その中心が中京になる。それで一昨日中京の教会に寄り道して一席話したんですが、その意味の話をしたんです。
それで霊界における経綸を、私が説明したわけですね。
だからそのつもりでこれからやられれば良いわけですね。
で、なにごとも時期ですからね。
こんなに病気が治り、貧乏、争いが解決できる宗教が、
もっとどんどん発展しなければならないと、誰でも思うんです。
私始めそういうふうに思っているんですが、それはやはり時期ですから、
だんだんものが育って行くように、一歩一歩進んで行くんです。
神様の方は、突如としてパッとなるということはないんです。
それは、大自然の真理にはずれますからね。
どんなことでも、一歩一歩育って行くんです。
その代わり確実ですからね。
時期さえ来れば、ちゃんとその通りになるわけです。
ですから今度の京都に来た意味なんかも、やはり最初チラッとしたくらいのことが、
だんだん一歩一歩具体化してくると、こういうわけなんです。」
明主様御講話 「二十年に経と緯が結ばれた」 (昭和28年1月3日)
「それで栄光の新年号に「世界夢物語」というのを出しましたが、読まれたでしょう。大体ああいうようになっていくわけです。
それでいろいろの変化とか時の早い遅いはあります。
それは要するに神様と悪魔の戦いですから、両方が千変万化の形をとりますが、大体はああいう形をとっていくのです。
というのは東方の光が現われて、だんだん光が世界的に拡がって行きますから、朝鮮から中国、中央アジア、ヨーロッパと拡がっていきます。
それでアメリカは別の意味で緯の国ですから、そこで経と緯を結ぶということになります。
それで二十年に終戦になったということはその意味も含まれてます。
ですから二十年に経と緯を結んだのです。十九年まではそうではなかったが、二十年で結ばれたのです。
昭和二十年八月十五日に決まったのですが、そこでアメリカと日本を結ぶということは、体の代表と霊の代表、緯の中心と経の中心が結ばれたということで、それが二十年なのです。
そこでアメリカと日本と結ばれなければならないというので、今度アメリカのロサンゼルスに支部をつくることになってます。
その足がかりとしてハワイのホノルルにもつくるわけです。そうしてアメリカをだんだん開拓していくつもりです。
ちょうど幸いにも「アメリカを救う」という本もできましたから、あれを宣伝用として大いに使います。
それで日本文だけはできましたが、英文は来月か再来月になりますから、最初は日本文だけであっちにいる日本人に分からせようというわけです。
英文に訳す人はとにかくその方面では第一人者だそうで、大統領に見せる文章もその人が訳するそうですから、翻訳についてはよほど手腕のある人に違いありません。
それであれを読んだらそうとう問題になるだろうと思います。
問題になれば大いに売れますから、アメリカで大いに売れるだろうと思います。
ですから非常に外貨獲得の一助にもなります。外貨獲得というと大きな話ですが、そればかりでなく、メシヤ教の財政も楽になりますから大いに仕事ができるだろうと思います。
なにしろあっちは、いいとなると一遍に拡がるという国民性がありますから、その点においては非常におもしろいです。
従って数も出ますし、アメリカで売れるということになると、日本人はなおさらありがたがって買います。無論ヨーロッパ方面にも売れるでしょう。
神様の方は、取らぬ狸の皮算用ではないと思いますから、そういうようでだんだん世界的になっていきます。」
明主様御垂示 「経緯が結ばれ世界が平均化」 (昭和24年5月13日)
信者の質問
「日本文化の特色として「物のあわれ」や「さび」などが挙げられますが。
(一)文化にも霊統ということがあるものでしょうか。
(二)もしあるものでしたら、「物のあわれ」「さぴ」などは大和民族のものでしょうか。」
明主様御垂示
「当然こういう疑問が湧いていいはずですね。これは大いにあるんですよ。
日本人は火の系統で、陰陽に分けると陽になるんです。
従って陽だから陰を好むんです。
芝居でもなんでも悲劇を好むんで、総じて泣く芝居が好きでしょう。
ところが、アメリカ人は嫌いですね。笑うほうが好きで、喜劇がふつうなんです。
これはね、西洋人は陰の人種で、系統が水ですから、どうしても陽・・・華やかさを好むんです。
だから西洋には「さび」なんてものは発達しないで、すべて絢爛たるもんですよ。
絢爛ならまだいいけど、中国なんかのは同じ華やかでも毒々しいですね。
これは、中国人が東洋の中の陰だからああなるんです。
これから世界が縦と横の十文字になりますから、日本人が絢爛たるものをもっと好むようになり、
アメリカ人は「さび」だとか「わぴ」だとかを好むようになって、世界が平均してくるんです。
いままではそれが著しく差があり、特色があったわけですね。
そういうわけで、「さび」や「物のあわれ」は大和民族の特色なんです。」
年頭の辞 (昭和27年1月1日発行)
「いよいよ昭和も二十七年正月となった。
実に月日の流れは早いもので、我メシヤ教も何や彼やと世の注目を引くと共に、色々本教の迷惑になる問題などもありながら、
ともかく月日の経つに従って、発展しつつある教勢は、全く大神の絶対なる御力の賜物でなくて何であろう。
飜(ひるがえ)って世界の状勢を熟視する時、誰が眼にも映る通り、暗雲覆い被さり、いつ何時風雨雷鳴渦巻く場面が来るやも、計り難い無気味な空気が漂っている。
ところでこれらを宗教眼を透して霊的に視る時、大神の経綸の着々として進みつつある事がよく窺われるのである。
というのは私がいつもいう通り、夜の文明が昼の文明に転換せんとする、その過程としての動きであるからで、
これを具体的に言えば、長年月の間全人類を支配していたところの、物質文化も掌(てのひら)の反るがごとく位置転倒し、
第二義となって、精神文化が勃興し、これが支配的となるので、慶賀に堪えないのである。
次に旧臘(きゅうろう)来朝したダレス氏の言の中に、面白い一節があった。
それは東洋の代表者は日本であり、西洋の代表者は米国であるから、これからは両国が緊密になって、平和を守らなければならないという意味を強調された事である。
これは私がいつもいう通り、経(たて)の中心は日本であり、緯(よこ)の中心はアメリカであって、いずれは経と緯が結ばり、それから真の文明が生まれるというその説と一致しているではないか、
とすればそろそろ米国の有識階級にも、そういう考え方が兆(きざ)して来た事が窺われるのである。
このような訳で段々私の予言している事が、全世界の動きにも現れ、誰が眼にも映る事となるであろうから、注意されたいのである。」
「明主様とブレーデン博士 御対談」より (昭和27年7月9日発行)
ブ博士の発言
「クリスチャン・サイエンスをどうお考えになりますか。」
明主様御発言
「クリスチャン・サイエンスは、自己の想念によって病気を治す、いわゆる自力宗教ですが、
世界メシヤ教は信じても疑っても病気が治るので、この点完全な他力宗教と言うことができます。
キリストも病気を治しましたが、私は私自身病を治すばかりでなく、多くの人々にもその力を授けることができるのです。
ここに集まっておる人たち(そこに集まっている幹部三十余名を指し)はみんなその力を授けられております。
もし私が嘘を言ったらこの人たちは私を信じなくなるでしょう。
ここでなお私の言いたいことは、いままでの文明は物質文明で、その中心がアメリカである。
東洋の文明は精神文明であり、日本がその中心である。
そこでこの両文明が融合されねばならぬ。
この両文明・・・タテ、ヨコ両文明の結ばれた形が十字で、十字架の意義はそこにある。
して、いまはまさにそのときで、現にアメリカと日本とが結ばれるところに神意が存するのであります。」
「実談、虚談 神懸りな話」より (昭和27年10月25日)
米国を救うのは世界革命の第一歩
明主様御発言
「世界を救うのです。いま論文を書いている。
これだけは話したって分からないからよすが、共産主義はスターリンの死を契機として、だんだん没落してくる。
それは割合に早い。それでは米国はどうか。
米国の資本主義は、あれはまたなくなる。
共産主義にあらず、資本主義にあらずという、そういう新しい思想が生まれる。」
日置氏の発言
「本当の自由主義思想ですね。」
明主様御発言
「そう、つまり、いままで右か左に片寄った。
片寄るということは左が縦、右は横。
そこで、これを組み合わせなければならない。
その組み合わせる時期にまだ来てないが、組み合わせて、はじめて本当の大思想が生まれるわけだ。
それが生まれて、はじめて世界国家ができる。
それこそ戦争のない平和な、病気、貧乏、争いはなくなる世界で、わたしのほうのバッジはそれを象徴したわけだ。
これをわたしのほうでは伊都能売(いづのめ)思想といっている。
イヅノメとは「五三」とも書くが「五」はすなわち火、「三」は水、
これが、世界の思想の中心になるという意味で、これからまず米国に働きかける予定になっている。
というのは、とにかく今日、世界の覇権は米国が握っている、
だから米国にそういう思想を打ち樹てるということが根本で「アメリカを救う」という本も、そのごく第一歩だ。」
日置氏の発言
「結局、米国を救うことは、日本を救うことになるという寸法で。」
明主様御発言
「また、世界を救うことになる。
そこでは米国は横の国、横の中心になる。
日本は縦の中心になっている。
だから両方結ばなければならない。
それをいろいろ学問的にやってみると、はっきり出てくる。
まあ、ひと口にいうと世界革命だが、世界革命でも、精神的な革命だね。」
日置氏の発言
「どうもありがとうございました。」
明主様御講話 「シカゴ・トリビューンの取材」 (昭和28年11月5日)
「それから二、三日前にアメリカのシカゴ・トリビューンという有名な新聞で、アメリカでの大新聞の一つです。
日本で言えば朝日、毎日、読売というような地位ではないかと思います。
なにしろ本社の建物が二十四階で、社員の数が四千人だそうです。これから日刊頁数が六十頁になるそうです。アメリカだけに大きいです。
そこの東洋総支配人とかいう人の妻君だそうですが、女の記者というわけですが、なかなか頭が良いのです。・・・
アメリカでは女でも随分すばらしいのがいますから・・・。
二時間ぐらいいろいろと話をしました。そうとうに記事を出すつもりですから、とにかく「メシヤ教」というものと、「岡田茂吉」ということがアメリカに知れるのは確かです。私も思いきって言いました。先方もそうとうな尊敬を払っていました。
箱根の美術館を見てからこっちに来たのですが。
熱海の瑞雲郷も見せてよく説明しましたが、非常に驚いて「アメリカにもこういう構想のものはぜんぜんない。とにかく見るもの聞くもの打たれてしまう。とにかく言葉で現わすことはできない」と非常に驚いていました。
それですからそうとう力を入れた記事を出すのではないかと思ってます。
結局、私が言ったのは「アメリカは白人文明の代表者だ、それから日本は東洋文明の代表者だ。そうするとアメリカが緯で日本は経だ、それがどうしても結ばなければならない。
それでその結ぶ仕事がメシヤ教なのだから、結局あなたが見えられたということは、その最初の一歩ではないか」と言ったところが、
先方も「とにかく、東洋、特に日本でこういう企画で仕事をしていること」と、私もいろんなことを言いましたが
「そういうことを言うということは珍しい、ほかで聞いたことはない」というわけで、大いに望みを嘱(しょく)しているようでした。」