税金について
明主様御垂示 「現行税法の制定経緯」 (昭和25年2月)
信者の質問
「五六七の御代になっても引き続き勉強いたしたいと思いますが、どのような勉強法をとったらよろしいでしょうか。
明主様の御垂示
「これは少し早すぎますね(笑声)。
五六七の世になると学問はいまとはたいへん違ってくるんです。
もっとずっと簡単になるんですよ。
いまの学問は医学と同じで、ぜんぜん間違った方向に行ってるのが多いですからね。
だから私はいつも言うんですが、教育は小学三年、中学三年、大学三年で、合計九年間やって、
しかもいまの大学卒業よりもっとずっと優れた頭の人間ができるようになるんです。
五六七の世になると医学はなくなりますしね、物理だって半分くらいになるし、
それから法律もそうとうなくなりますよ。
刑法第何条なんてのはいらなくなりますからね。
近ごろよく言われる民事訴訟法だっていりませんよ。
民事訴訟法なんてのは借りた金をちゃんと返してしまえば必要ないんですが、
借りた金を踏み倒そうとするから、それであの法律があるんですからね。
なにしろ、医学と法律が減るだけでもたいした違いですよ。
それから経済学もぜんぜんなくなりはしないけど、ずっと簡単になりますよ。
そうそう、税法がなくなっちゃいますね。
いまの税法なんて実に馬鹿馬鹿しいもんですよ(笑声)。
五六七の世になると、あらゆる会社、法人、個人がみんなその利益のだいたい三分の一くらいを政府に納めるようになるんで、税務官吏なんかも必要なくなるんです。
また、そのころになれば人間が立派になり、正しい行いをしてごまかしなんかやりませんからね。
国民のほうから進んで税金を政府に納めるようになるんで、
国税徴収法だとか所得税法なんかはいらなくなるんです。
で、そうして集めた金が国の財政を運営して行くのにちょうどいいぐらいの金高になるんです。
いま、二重にも三重にも脱税するのは多額の税金が課せられるからでもあるんで、
これは昔軍備のために金を集めることからで・・・
軍備に使った金って言ったら、そりゃあ莫大なもんですからね。
その間違いがだんだんいまのようになったんです。
国鉄の赤字だってそうですよ。
あれは赤字なんて出すどこじゃない、儲かるつもりでやったんですがね。
あれを国営にしたのは戦争の目的なんで、
いざっていうときに金を賄うのに税金だけじゃ間に合わないもんだから、
国鉄の利潤を使おうっていう肚だったんです。
専売官営事業だってそうですよ。
いままでの日本はヤクザだったんですね。
アジアを侵略したのはヤクザが喧嘩口論で縄張りを拡めたのと同じですよ。
喧嘩にはやはり金がいるから国民をおびやかして金を集めたんです。
いま、日本が苦しんでるのはその罰ですよ。
国民が犠牲になってるわけですね。
しかし、国民でも、本当にいいことをしてる人は罰が当たりませんよ。
戦時中や戦後を通じて被害のない人がいますよ、この信者の中にもね。」
明主様御垂示 「現在の税収の半分で国家は運営できる」 (昭和26年11月5日)
信者の質問
「悪というのは、今の時代にはやむを得ませんが、税金問題ですがこれは、根本になるのがあるのではないかと思いますが・・・」
明主様御垂示
「ありますよ。国家が間違った金を使って苦しいから、人民からというんです。
というのは、太平洋戦争ですね。
あの目的は、先の日清日露とは違うからね。
あのときは、日本が闘わなければやられちゃうんだからね。
だから勝ったんです。正当防衛だからね。
今度はそうではない。八紘一宇だとか言って、世界をというのでやったんです。
だからああいった結果になった。
それで、ああいった間違ったことをして、金を使っちゃったので、しょうがないので、人民から巻き上げるよりないので、無理な税金でやるよりしかたないですね。」
信者の質問
「税金を出す、出さないというので、隠すということから、悪が起るのではございませんでしょうか」
明主様御垂示
「しかたがないですね。隠すということもね。
仮に、税金なら税金でも、今年は結局八千億を越えるでしょうがね。
実際に国家がまかなうには、四千億・・・半分で結構です。
国家が無駄をやっている。
そうでしょう・・・私の事件でも、何にもないのに調べて、大勢の人を使って、無駄をやっている。
だから国家が、それでマイナスをやっている。
だから、取られるほうも隠すよりないんだ。
つまり泥棒が入るから、戸締りをするようなものです。
アメリカが原子爆弾を作っても、世界を併呑するつもりはない。
ソ連が世界を併呑するから、作って・・・正当防衛ですね・・・と言うので、五六七の世になるまではしかたがないですね。」
信者の説明
「五六七の世になると、無税に・・・」
明主様御垂示
「と、書きますがね。
五六七と言うのは、三六九に全てがなる。
全ての利潤も三分され、一分は国家、一分は資本家、一分は労働者になる。
これは、人間の心が良くならなければごまかすからね。
どうせ、先で調べるまいから、というので、六分の一にでもします。
労働者はストライキということになる。
だから、了簡が本当にならなければならない。
ごまかそうという気持ちがなくなってからでなければ、こんなことはできない。
政府に三分の一やって、それでちょうど国家がまかなえるようになるんです。
だから、税金はいらない。
無税です。
税務管理もいらないから簡単で気持ちが良い。
それから、病院はなくなるし、裁判所がなくなる・・・ぜんぜんね。
小さいごまかしはちょっとありますが、凶悪や大罪人はなくなります。
だから、ああいった大掛かりな裁判はね。
医者も薬もなくなるということになるからして、人間の労力が余っちゃう。
そこで、午前中だけ、半日働けば良い。
あとは自分のしたいことをすれば良いことになるから、芸術が盛んになる。
それが五六七の世です。」
明主様御小説 「二十一世紀」より (昭和23年御執筆)
「次に私は経済組織を聞いてまた感歎したのである。
読者よ驚くなかれ、「国民経済は一切無税」だそうである。
二十世紀時代人民はいかに税金に苦しんだ事であろう。
それを考うる時、これのみでも人民の幸福はいかに大きいかという事である。しかし読者は言うであろう。
無税とすれば国家は魔法使いでない限り、どうして経済を賄い得るであろうかと、なる程ごもっともの質問である。
以下経済機構の説明によって充分うなずかるるであろう。
まず経済機構を二種に分けてみる。
一種は法人組織の大企業であって、この利潤を三分し一分は政府へ分配し、一分は資本家の所得となり、一分は専務、技士及び労務者へ配分さるるのである。
また中小商工業者は組合組織になっており、一組合を単位として業者の利潤は組合において合算し、大企業と同様三分式に配分さるるのである。」
明主様御講話 「赤痢流行の原因は税金」 (昭和27年5月7日)
「それから、今の人はどうして頭が悪いかというと薬のためです。薬毒が頭に上がってますからね。
それは白鳳や天平時代よりか、今の人はよけい薬が入ってます。
しかもあの時分は草根木皮でしたが、今はもっと強い薬が入ってますからね。
それで今の人はあの時分より頭をよけい使いますからね。
使うといっても、良いことに使うのではない。心配です。心配というと、まあ税金でしょうね。税金のためにどのくらい頭を使っているか分からない。
頭を使うから頭に毒血が上がっていきます。どのくらい悪くなっているか分からない。
近来赤痢がはやるのは、薬毒と税金なんです。赤痢は頭の毒血ですからね、赤痢の流行に税金が原因だと言っても、今の人間にはとうてい解りっこないですよ。
そんなようなわけですから、内容に目が届き、頭が働けば根本が分かるんです。」