紅卍字会について
明主様御講話 「紅卍字会について」 (昭和27年12月15日)
「それからこの間もちょっと話しておきましたが、中国の紅卍字会が非常に困っているのです。
それで先方では提携ということですが、実際は救いを求めてきたようです。
それも神様がそういう具合にしたのです。
それで今度小田原の別院の一部をそれに使わせようと思ってます。
ただ紅卍字会は、おもしろいことには神様の在る無しがすぐ分かるのです。
ですからメシヤ教の方では、お蔭とか、奇蹟とか、浄霊すれば病気がなおる、ということで神様があることが分かります。
ところが紅卍字会のやり方はまた別なやり方で神様を分からせるのです。
これはいずれ小田原でやりますが、長方形のテーブルの向こうとこっちに人が立っていて、T字形の棒を両方で持っているのです。
そうして砂盤といって四角の薄いお盆をおいて、その上に平らに砂をいっぱい置いておき、T字形の両方を持っていると、これが自然に動いて字を書くのです。
ところがその字を書くのがとても早いのです。両方で示し合わせて書くとしても、ああ早くはいきません。ですから神様が書くということが分かります。
そうして持っている方は軽く持っているのです。そうすると、こっちで見ていて、一つ一つつないでいくのです。そうするとそれが文章になっていくのです。
それで最初やる前にはすっかりお祈りをするのです。祝詞のようなものを奏げて、中国人はこういう具合に手が見えなくなるようにして三拝九拝する。これは三回ずつ三度して三、三、九度するのです。そうしてそれから始めるのです。
その時に立派な椅子を置くのです。それには誰もかけてませんが、そこに神様がおかけになるということになってます。
霊眼でみる人もあります。ですから確かに神様がそこにおかけになるに違いありません。
その神様というのは至聖先天老祖というのです。その神様が指図命令なさるのです。
今はだいぶ変わったようですが、以前はキリスト、釈迦、孔子、観音、弥勒。マホメットはなかったようですが、とにかく七つの神様が代わる代わるおかけになったようです。
私は見たことがありますが、二十年ばかり前に日本に紅卍字会の幹部の人が六人か来て、私が経営していた麹町の大本教の分所で初めてやったのです。
私が行った時は観音様で、「観世音菩薩、汝らに告ぐ」ということで、それからいろいろなことが出ました。
ですからそこに出るのはいろいろな教えとか予言とかです。予言というのは密訓といってますが、それは秘密で公開できないのです。
これはよほど前ですが、蒋介石がいばっていた時分の密訓で、蒋介石が亡びるということが出たのです。
秘密にしていたのですが、なんでも知れたらしくて、随分調べられていろいろなことがあったようですが、たいしたことはなかったらしいです。
その時はそういう気振りもなかったが、結局こうなってみると密訓は恐ろしいくらいなものです。
それから今度小田原でやるでしょうが、粉だと思いますが、いろいろな絵の具をまぜこぜにしておくのです。
それは筆を使うのかどうかよく分からないが、一遍にパッと拡がって絵になってしまうのです。
それは実にすばらしいものだそうです。実に神秘です。私が見た時は筆の先で字を書いて、そこに列席した人に配りましたが、その時おもしろいことは、私に大きな「浄」という字を一字くれたのです。
それで横に小さく「岡田茂吉」と書いてあった。それを表装しようと思って経師屋に出したら、経師屋がなくしたらしく、私もそれきり忘れてました。
今になってみると、私は「浄霊」ということが必要な仕事ですから、その時に神様が用意されていたのです。
その字を書くというのは神様がやられたということは一目で分かります。
一字書くとトンといきまた一字書くとトンといく、それが文章になるのです。
だからこれも私は、利用というと安っぽくなりますから利用とは言わないが、神様があるということを見せるという、そういう一つのやり方で、これも必要なのです。
これはインテリなどが見ると一番よいです。病気がなおるというのは、時節が来たからなおったとか、今薬が効いた、といえば言えますが、
これは目の前ではっきりするのですからこれはいいなと思ってましたが、いよいよそれをやることになるでしょうから、一つの方法として非常にいいと思います。
これは分かっているのですが、約二十年前の昭和五、六年のころに紅卍字会の人たちが、今の芝の浜離宮の庭で写真をうつしたことがあります。
その時に紅卍字会の信者が十八人か並んで、その隣に大本教の信者が十数人並んでいた。
そうしてこれから写真をうつそうという時に、ちょうど私がそこに着いたのです。
そうしてヒョッと見るとみんな整列しているのですが、富沢という信者で代議士かでしたが「今うつすから、岡田さん早く来給え」と言うから、私も「ああ」と言って立ったところが、すぐ写真がうつった。
その立った所が紅卍字会と大本教信者が並んだちょうど真ん中の一番前に立ってうつったのです。
それで私は、今に紅卍字会は自分が支配するのだなと思ったのですが、それがだんだん実現する段取りになってきたのです。
それで紅卍字会というのは、旗印は赤い卍です。あれは右進左退の方の逆卍です。
それで紅卍字会というのは、二十何年前に中国の済南という所の在で百姓のじいさんが神懸りになって「道院」という宗教を作ったのです。
これは本当に拝むのが主なのです。
そうして紅卍字会というのは、体的の救いをやるために右進左退の逆卍になったのです。
それで私の方は左進右退です。前に金[逆卍]というのを作って、最初の雑誌を作ったのですが、その表紙に金の[逆卍]を作ったのです。
そうして金[逆卍]教会というのを作ろうと思ったのですが、いろいろな事情ができてやることができなかったのです。
そうこうするうちにヒトラーが黒[逆卍]をつけた。
これは逆でなく本当の[逆卍]ですが、斜めになってます。それに黒ですから、黒は悪です。
そうして斜めですから正しくはないのです。黒[逆卍]は悪ですからナチスは駄目だと思ったのです。
そういうこともありました。紅卍字会というのは、結局将来中国を救うその主力になるわけです。それでやっぱり私が指図しなければ駄目です。
そうなると、おもしろいのはフーチですが、フーチによってできるのですが、これは一名壇訓(だんくん)と言うが、一般にはフーチと言ってます。
これは中国の古い時代にあったのです。それで巫(みこ)という字がありますが、これはそうなってます。
人が二人でこれを持っているという形がこれに出てます。だから中国の何千年か前にあったに違いありません。
おそらく漢以前でしょう。漢以後は物質的になったのです。
そこで漢方薬と言いますが、漢方薬というのは漢の以後にできたのです。だから漢以前には薬を使わなかったのです。
これについてはまだいろいろな話がありますが、時間がないから大体を話したのです。
来年からインテリ階級に神のあるということを知らせる仕事ができるから、そういう方面に開けるというわけです。」
明主様御講話 「紅卍字会の使命はメシヤ教の御用を中国ですること」 (昭和27年12月6日)
「それからこれも知っておかなければならないが、紅卍字会(こうまんじかい)というのが今台湾を本部としてやっていますが、しかしこれは天津でそうとうやっていたのですが、中共に追い払われてというよりか、危ないから逃げたのです。
紅卍字会の方でやられた者がそうとうあるので、命カラガラ逃げたわけです。
それで台湾で活動しようとすると、蒋介石から嫌われるのです。
どういうわけかというと、大体蒋介石の方では、幹部の者にクリスチャンがそうとうありますし、宋美齢(そうびれい)がクリスチャンのカンカンですから、そういうようで他の宗教を非常に嫌うのです。
牧師などもそうとういるようです。そのために紅卍字会を敬遠するのです。それでやりにくいのです。
ところが最近「フーチ」で「日本に行って新しい宗教と提携しろ」という神示が出たのでやってきたのですが、それで新宗教の方をみても、これはというものがないので、結局メシヤ教と提携するよりかしようがないということになって、昨日五人ばかり来たので会ったのです。
それで私は言ってやったのです。とにかくまだ時期が早い。
もう三年以上たたなければ駄目だから、それまではつなぎ程度のものならいいが、積極的のやり方は駄目だからと言ってやりました。
それはなぜかと言いますと、中国の大掃除を大いにやらなければならないのです。
それで、よし紅卍字会と提携するとすればメシヤ教が主で、メシヤ教の支部を中国に置くというのならいいのです。
今のところ紅卍字会の方では、自分の方の神様の方がすばらしいように思っているから、むしろこっちが紅卍字会を援助してお蔭をいただくというくらいに思っているので、それはたいへんな違いです。
あれは将来中国を救う宗教ですが、それはこっちの指図によって、こっちの御用をするのがその使命です。
まだ分からないからしかたがないのですが、中国に地上天国を造り中国を救うとしたら、地上天国を造るについても中国をそうとう掃除しなければならない。
掃除をするとなると、それによってこっちがやりいいように、また中国にメシヤ教を大いに弘めるためにも、障りがないようにならなければならない。
それには中共政府がスターリンと縁を切ってやるか、縁を切らなければ没落するか、どっちかというわけです。
そうすると掃除というのは破壊で、破壊というのは戦争です。
それで今度アイクが朝鮮に行ったということは、中国を掃除するというその調査です。
どういう方法でどこから掃除を始めようかというわけです。
それは満州の爆撃とか沿岸封鎖です。前にマッカーサーが立てた案を実行するという時がいよいよ近づいたわけです。しかしそうなるとなかなか大きいです。
よく、そうすれば第三次戦争が起るだろうと言いますが、第三次戦争はまだ先でしょう。
とにかく中国だけの掃除ということになるのです。だからそれがすむのにどうしても三年はかかります。
それからあっちに紅卍字会を積極的に活動させるというよりほかにしようがないので、そう言ってやったのです。
そういうわけで神様は将来活動する機関を各国に用意してあるのです。
ですから仮に日本にしても、メシヤ教ができてこれだけ発展させたということは、この間の戦争でアメリカが日本を民主国家に建直したというそのために信教の自由になって、われわれの方で活動ができるようになったのです。
ということは、日本をあらかた掃除したからです。ですから爆撃とかいろいろなことは日本の大掃除だったのです。
それで大掃除があらかたできたので、われわれの方も本当に活動ができるというわけです。
それと同じ意味において、中国も宗教が自由にできるという形にならなければならないのです。
そうすると今の中共政府ではそういうことにはぜんぜん反対です。
宗教を許すどころでなく、かえってつぶしてしまうくらいです。
また中共でなく蒋介石の政府になるとしても、信教の自由になるというような政治にならなければならないのです。
それで神様はそうするために大いに中国を建直すわけです。それからでなければ中国を救うことはできないのです。
そういうように理詰めでいっても、中国がこのままですむわけはありません。
そう考えてくると、今度アイクが行って調べたということは、それとちょうど関連するわけです。
そこに理屈が合っていくわけです。ですから来年からがおもしろくなります。
それからもう一つは、そうなるということは一つの大破壊です。
そうなると神様の方は建設ですから、来年になるとメシヤ教の建設事業が一段と進展します。
メシヤ会館ができるとか、京都なども来年からボツボツ始めますから、建設になります。
それで京都という所が、型でいきますと支那になり、七です。
こっちでは小田原が七になります。だから小田原にいずれ紅卍字会のフーチをする所といいますか、小田原に西洋館の事務所のような所がありますから、それを使おうと思います。
それで日本が五で、朝鮮が六で、支那が七になります。箱根、熱海が五、六で、京都は七になります。
それで京都は土になるから、山がなく平らです。それで今度は七の仕事が始まるわけです。
それで中国の大掃除になるわけです。神様のそういう型は大中小といろいろあるのです。
これは経綸の神秘になってますからその都度話をしますが、実におもしろいものがあります。
そこでこっちが建設になるほど世界のあらゆる方面が破壊されていくわけです。
そういう建設と破壊をにらみ合わせていると大体分かります。」
明主様御講話 「紅卍字会をメシヤ教の中国救済出張所にしたい」 (昭和27年12月7日)
「そんなわけで、韓国軍は非常に猛烈な訓練をしてます。李承晩(りしょうばん)が言った言葉が昨日の新聞に出てましたが、韓国軍だけで北鮮に進撃することができるということを言ってます。
それで李承晩は、自分はどうしても朝鮮を合併してみせる、そうしてやはり北鮮を取り入れてしまう、そのくらいの力はもうできている、というようなことを言ってましたが、実に意外に強硬なのです。
そこでアイクの方針は無論中国全土に向かって攻撃をやるだろうと思います。
満州爆撃、沿岸封鎖、それから韓国軍の進撃、それを一挙にやるのではないかと思います。
そうすると中国はふたたび大動乱になるわけです。
しかしこれは神様の方でもそういうようになっているらしいのです。
というのは、中国に大いに救いの活動が始まるのが近くなっているのです。朝鮮は無論のことです。
それで日本が五で、朝鮮が六で、中国が七ですから、この三つがまず救われなければならない。
それについて最近台湾に本部がある世界紅卍字会という、これはたいてい知っているでしょうが、あそこで援助してくれということを申し込んできたのです。
一昨日五人くらい来ました。もっともその前にも来たことがあります。そこである程度は私も話してやりました。
ところが先方の目的はちょっとくい違いがあるので、時期が早いからもう少し熟してからと思って、もう少し待て、急いではいかん、ということを言っておきました。
向こうは元満州で非常に成功して、中共以前の溥儀(ふぎ)の時代には要人の間に信者がそうとうできて、それはたいしたものだった。
ところが中共になってからは危険になってきたのです。それで幾人かは犠牲で死刑になった人があるようです。
そういうわけで急遽台湾にのがれたのです。そうして今本部をつくろうとしてますが、それを援助してくれというようなことを言ってます。
私の方では台湾につくってもしようがない。いずれ始まれば台湾は空襲されるかもしれないから「よせ」と言ってやるつもりです。
そういうようで、台湾でなんとか旗挙げしようと思ったところが、また具合が悪いことには蒋介石がキリスト教に力を入れるというよりか、アメリカの援助を受けてともかく生きているのですから、どうしてもアメリカの御機嫌を取らなければならない。
それにはまずキリスト教を大いに立てなければ具合が悪いので、そこで国府軍のそうとう偉い人でもクリスチャンであるようです。宋美齢もそうです。
それから蒋介石の親戚の汪精衛も非常に熱心なクリスチャンだそうです。
そういうようで、ほかの宗教を弾圧はしないまでも、宣伝するとか弘めるということは嫌っているのです。
そこで紅卍字会も台湾ではどうにもできないので、日本に本部をつくって紅卍字会を大いに日本で発展させたいという考えです。
それは「フーチ」というのに出たのです。それで今度来たのです。
そのフーチで日本の新宗教を土台にしろということが出ているので来たところが、結局新宗教中では救世教よりほかにないのです。
というのは、二十年ばかり以前に紅卍字会は日本に来て、大本教と提携していろいろやり始めたのですが、そのうちに大本教が弾圧をくったので、その後ぜんぜん縁が切れたのです。
しかしその時代の大本教の幹部の者はそうとう知ってます。
それで生長の家の谷口さんは、大本教の幹部ではあったが、紅卍字会と提携する時はほとんど脱会していました。
それでそれを知っているのは、近ごろできた静岡県の三五教(あなない)の会長の中野さんはよく知ってます。
そういうようでほかの新宗教にいくらか働きかけたのですが相手にされないので、結局私の方にぜひという話になってきたのです。
しかしさっきから話したように中国の大掃除をやらなければならない。
こっちがやるのはつまり建設の方ですから、破壊がすまなければならない。
そうして私の目的というものは、中国を救うのに紅卍字会を働かせようと思ってます。
メシヤ教の中国救済出張所というようなわけなのです。
だから今のところは先様が日本で紅卍字会を大いに発展させようという考えとは、大いにくい違いがあるのです。
しかしそれをすぐに言ったところで分からないから、ゆっくりと彼らに分からせるようにするつもりです。
そうして結局破壊と建設ですが、建設するのは大いに建設し、大掃除もしなければならない。
それで日本もこの間の太平洋戦争で大いに爆撃されたり、いろんなことでそうとう掃除ができましたから、そこでメシヤ教が日本に大いに発展されるような段取りになったわけです。
ですから終戦後ようやく信教の自由ということで宗教的の活動が自由になって、予定どおりになりつつあります。
そういうようで中国も大掃除をされるのです。大掃除をされるとすれば、今度アイクが大統領になってから中国を大掃除するという段取りになるのです。
それにはどうしても二、三年はかかるとみなければならない。
ですから紅卍字会の連中にも二、三年待て、そうして今のところはつなぎ程度にして、積極的の活動ということはまだ早いからと言ってやりました。
そういうようなわけで中国の大掃除が始まるのです。
なぜといって、今のように中共が政権を握っているようでは、宗教宣伝はぜんぜんできませんから、どうしても中共がアメリカの権利になって、日本のように信教の自由を許すということになって、初めて積極的に活動ができるのです。
それまで待つよりありません。またそうならなければ中国は救われません。それで神様はちゃんとそういう順序でされます。
そう言えばなかなか簡単ですが、それまでは中国全土はなかなかたいへんです。
それを待っていればいいわけです。そういうようなわけですから、これから北鮮から満州にかけてそうとう大きな戦争になってきます。」
明主様御講話 「小田原別院の別棟を紅卍字会に提供したい」 (昭和27年12月16日)
「今度アイクが朝鮮に行って視察しましたが、結局グズグズしていてはいつまで経ってもきりがないし、片がつかないので、うんと強硬にやっつけてしまおうという考えです。
そうかといって戦線を拡げるということは、ヨーロッパ、特に英国あたりは嫌うのです。
そこでそれを拡げないで息の根を止めようというので、これはなかなか難しいのです。
それで今大体新聞やなにかで知れている点では、現在の戦線は東西二百二十キロあります。
それをもう一歩進むと、一番狭い所は大体百キロくらいの戦線ですむのです。
そうすると警備の兵隊がよほど少なく、半分くらいですみますから、そこまで進出しようというのですが、これは分かりません。
というのは、二、三日中にマッカーサー元帥を呼んでアイクと会談することになってますが、その結果どういうことになるか分かりません。
とにかく今のところ強硬な手段によって息の根を止めるということだけは腹ができているわけです。
そういうように計画どおりいくかどうか分かりません。中共やソ連の尻押しから考えても、なかなかそう簡単にいくわけはないのですから、あるいはかなり激しい大きな戦争になるかも分からない。
しかし第三次戦争は起らないでしょう。
というのは、今起してもソ連の方に勝ち目がないのです。
それで結局第三次戦争が起らない程度の極限されたもので、拡がったところで中国という程度でしょう。
アメリカの方はできるだけ中国の方に拡げない計画ですが、しかし成り行きによっては中国全土に拡がるかも分からない。
というのは、神様の方でそろそろ中国に救いの手を出し始めてます。
それには宗教の宣伝が自由にできるような状態にならなければならない。
その見本として日本が終戦前は宗教宣伝をすることができなかったのです。
特に私らは終戦前ときたら、まるっきり手が出なかった。
その時分は観音様を拝ませましたが、観音様と天皇陛下とどっちがありがたい、とくるのです。
観音様を拝むなら天皇陛下を拝めというわけです。
病気がなおったら、観音様でなおったのではない、天皇の御稜威(みいつ)だ、という行き方ですから、それでは御真影でもお祀りするよりしようがありません。
それも昔からある阿弥陀さんとかお釈迦さんは許されているのです。
そこで前に日蓮宗のお曼陀羅に、天照大御神様は下の方に小さく書いてあって、春日明神、上の方には大広目天など、と大きく書いてありますが、それは非常に不敬であると訴えた人があります。
その判決が、「そういう理屈からいくと、確かに不敬だ、しかし今まで何百年もの間そうやっていて別に差し支えなかったからよい」ということだった。
ですから古いのはいいので新しいのはいけないのです。
そこで神様は戦争をやらせて、日本が負けるようにして民主国家にして、われわれの方で宗教宣伝のやりよいような国家にしたのです。
こういうところは神様は実にうまいものです。また徹底した大きなやり方です。そこで民主国家になったためにわれわれは大いに宗教宣伝ができたのです。そうしてこのとおり発展してきたわけです。
それでこれを考えてみると、中国もそういうふうにならなければならないのです。ところが今の中共政府はぜんぜん宗教禁止です。
そこでいずれ中共はアメリカに頭を下げて、信教の自由ということになるのです。
そこでアメリカに降参するということは、アメリカに武力で大いにやられるということになります。
そうすると今度アイクが始めるとすると、結局中国全土に拡がっていって中共がめちゃめちゃにやられて、しかしそれでもソ連は援助しません。
スターリンはもっと利巧ですから傍観しているでしょう。最初は条約によってある程度の援助はするでしょうが、第三次戦争は起らないでしょう。
それで中共がやっつけられるのです。
そうなってから、われわれの方でも大いに中国の救いをやるわけです。
それについて最近紅卍字会が援助を申し込んできたので、こっちも承知し、援助はするが今のところはまだ時期が早いからもう三年待て、しかしそれまではつなぎ程度の援助はする、と言ってやりました。
たぶんそうなるでしょう。紅卍字会の方はもうしようがないのです。
前に天津に本部があって、満州方面でそうとう発展していたのです。
ところが中共政府になってから、命カラガラ台湾に逃げたのです。中には幹部の者で命までとられたのがあります。
それで台湾に逃げて形ばかりの本部を作ってやっているようです。ところが台湾に行っても、蒋介石の政府の方では援助どころでなく邪魔しているのです。
なぜというと蒋介石の方は、アメリカの援助によってとにかくああしていられるのです。
そうするとキリスト教でなければ駄目なのです。
だから偉方のうちにそうとうキリスト教信者もあるようです。第一宋美齢もキリスト教の熱心な信者です。
そういうようで他の信仰は極力活動できないように、弾圧するほどではないが虐待しているわけです。
そういうようで紅卍字会もしようがないし、またフーチに日本の新宗教と提携しろということが出たので来るわけですが、日本の新宗教でカのあるのと、紅卍字会をよく知っていることですが、一時大本教では紅卍字会とは提携しましたから分かっているのです。
一時は私も紅卍字会の会員になって、大きなメダルをもらって下げていたことがあります。
それで紅卍字会の日本総本部ということをぜひ心配してもらいたいというので、小田原の別院にちょうど適当な棟がありますから、そこでやらせようと思ってます。
紅卍字会というのはいずれ詳しく話しますが、フーチというのは非常におもしろいのです。
なにしろ神様がおっしゃることがすぐ字で書けるのです。
それは非常に興味があって、神様のあることが手にとるように目の前で分かるのです。
ですから日本のインテリなどが随分来ると思います。
神様のそういった仕組みなのです。これは来春からやるようになると思います。
それでこっちの宣伝にも非常に役に立つと思います。話はそのくらいにしておきます。」
明主様御講話 「紅卍字会は中国を救う宗教になる」 (昭和27年12月17日)
「今日マッカーサーは台湾に行くという外電があったようですが、この前の時も会いましたが、それは勿論蒋介石に会うためです。
そこでどうしても戦線が支那全土に拡がったら、国府軍がいよいよ進撃の挙に出るだろうと思います。
その結果において中共がやっつけられて、蒋介石がふたたび中国全土を攻略するということになるのではないかと思います。
それで神様の方からいっても、そういうふうになるようになっているわけです。
どういうわけかと言いますと、今度紅卍字会が私の方に援助を頼んできたのです。
この紅卍字会というのは前に天津に本部があったのです。それで信者は北の方が多かったのです。特に満州は一番多かったでしょう。
ところが中共政府ができてから、ひとたまりもなく追い払われたのです。それもなかなか危険なくらいで、幹部の者でそうとう犠牲になった者があるのです。
ですから命カラガラ台湾に逃げたのです。それで台湾で活動しようとしたところが、なにしろ蒋介石の政権はぜんぜんアメリカの厄介になっているので、キリスト教以外はどうもまずいのです。
ですから蒋介石の部下で主なる人はクリスチャンになっているのです。
ですから他の宗教が運動するということは非常にいやがるのです。そこでどうも具合が悪いのです。
そうするとフーチですが、これはみなさんに見せますが、フーチによって日本の新宗教と提携してやれというようなことが出たので、
いつかも話したとおり、最近静岡県の清水に三五教というのがありますが、そこの幹部に前の南京領事をしていた林出という人がいます。
その人が紅卍字会とよく知り合っているので、先方から招かれて行ったのかどうか知らないが、台湾に行って話し合った結果、先方でもフーチが出たりして、こっちに来て新宗教といろいろ提携してみたところが、
大体紅卍字会のことを知っている宗教というのが、私の方と生長の家と、それから今の三五教です。
これは元大本教信者であったからで、ほかにはありません。
というのは、大本教は以前紅卍字会と提携して、そうとう行き来をして、日本にも弘めようとしたことがあったのです。
そのうちに、あの大本教事件によってそれは駄目になったのです。
ですから私も一時は紅卍字会の会員になっていたのです。
それで私が麹町で大本教の分所を経営していたので、そこでフーチなどもしたのです。
フーチというのは、初めての人にはなにがなんだか分からないでしょう。
説明も難しいのですが、今に小田原の別院でやらせますから、見てもらえば分かります。
これは神様の在る無しを知らせるにはもっともよいのです。目の前で神様があるということが分かります。
私はこれをいつか日本人にも見せたいと思っていたことがあります。
そういうわけで、今度ぜひ私の方に援助をしてもらいたいという申し込みがありましたが、小田原の別院がフーチをやるような場所にちょうどおあつらえになっているのです。
それをやるについて、紅卍字会のそれをやる係りの人と、やはりフーチによって誰がやれという命令が出るのです。そういう人が三人あるのです。それもこっちに来て泊まる場所が欲しいと言う。
ところが小田原の別院にちょうどいい別棟があります。それは神様が用意してあったのです。
それは約二十年ばかり前に、そういうお知らせがあったのです。私はその時期を待っていたわけです。これは今にもっと詳しく書いて「栄光」に出します。
とにかくそういうようで、紅卍字会と提携といいますか、この間先方で三五教の人が二人、紅卍字会の中国人が三人ばかり来て会ったのです。
それで私の方も提携はするが、しかしまだ時期が早いから、もう三年ぐらい先でなければ駄目だ、それまではつなぎの程度に御援助しよう、ということになっているのです。
先方は中国の方はふさがっているのでもう駄目ですから、日本で弘めたいというつもりなのですが、結局において紅卍字会は中国を救う宗教になるのです。
それは私の指図によって中国を救うというのが、神様の方の目的なのです。
しかし今は時期がそこまでいってないから、時期を待つよりほかにしようがない。
それはどういうわけかと言いますと、中国は、今はそういう宗教宣伝などはできないのです。
それはちょうど日本と同じで、私が以前から宗教をやりたいと思っても、終戦前はてんでどうすることもできなかった。
それでしかたなしに浄化療法という民間治療でやっとやっていたようなわけで、宗教的なことはぜんぜん駄目です。
それが終戦と同時に信教の自由が許されるというわけで、宗教団体をつくったのです。
いずれ中国も、アメリカが日本にしたと同じように、大いにアメリカの民主政治が施かれるようになるだろうと思います。
そうして信教の自由が許されて、それからが本当の仕事ができるわけです。
つまり宗教的の仕事ができるということになるだろうと思います。
そう考えると、やっぱり結局は中共がやっつけられて蒋介石が政権を握って、それをアメリカが援助するという、日本と同じような形になるだろうと思います。
それにはまず三年くらい経たなければならない。早くて二年、とにかく二、三年は混乱状態が現出すると思います。
大体そういう経路をとっていくだろうと思いますが、とにかく日本も今のフーチによってインテリがそうとう分かってくると思います。
これはインテリの無神論者に見せるにはもっともよいのです。
われわれの方では今まで神の在る無しは、病気なおしと奇蹟が一番の武器でしたが、それにはそうとう暇がかかります。
フーチを見ると、なにもないのにひとりでに棒が動いて字を書くのです。どうしても神様がやるとしか思われません。
大体そういうような意味で、来年からはそれが大いに役立つと思ってます。」
明主様御講話 「紅卍字会は中国を救う基本になる」 (昭和29年3月24日)
「それから世界紅卍字会(こうまんじかい)というのが、近ごろ私の方でも関係して、月に一回ずつ集まりがあります。
紅卍字会の主宰者の神様は至聖先天老祖(しせいせんてんろうそ)という神様ですが、この神様は、いつかも話したとおり、フーチといって不思議なことをやって字を書くのですが、
その時に文字を書かせるのは老祖さんの指図によって、キリスト、釈迦、孔子です(そういった七人か八人かですが)それを指図して書かせるのです。
フーチは私は一度見たことがあります。
そういうわけで、つまり私がこれから至聖先天老祖の役をするわけです。
ですからその指図で働く神様たちが、さっき読んだとおり現われて、さっき読んだとおりのことをしゃべったわけです。
これは中国を救うためのごく基本になるわけです。
西洋はキリスト、マホメットがこれから骨を折って、東洋は今言ったような釈迦、マホメット、孔子というような霊が働くということに、これからなるわけです。
そのために今度憑って、それで憑った人は娘さんが二人です。
それですからそういうことにぜんぜん無関心で、知らない人がかかるのですから、かえってよいです。
そういうことを知っているような人だと、やっぱりその人の腹で作ったように思われますが、神様は如才なく、そういうことをぜんぜん知らない人を選んでやるわけです。」
明主様御垂示 「フーチについて」 (昭和24年5月23日)
信者の質問
「紅卍字(こうまんじ)教の霊統、至聖先天老祖、フーチの術などについて御教示をお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「紅卍字教っていうのはいまから三、四十年前に、中国の済南の在方(ざいかた)に百姓みたいのがあって・・・
中国って所では、ごく古い昔から丁の形をした棒を使い、それを人間が両方から持っていると、この先が自動的に動くんです。
「ミコ」っていう字は丁に人を二つ書いて、「巫」と書くでしょう。
これが古い時代にもあったんです。
それを三、四十年前に道教の信者がやったところ、棒が独りでに動いて字を書いたんですが、
それからだんだん道院というのができ、やがて社会事業を始めて紅卍字会になったんですよ。
道院が霊で社会事業が体ですね。
で、ここでは四角い浅いお盆みたいなものに銀の砂をしいて、それを机の上に置き、その机の両側に人が棒を持って立つと、自動的に砂の上に字を書くんです。
これは神様が棒を持って書くんですよ。
両方の人が相談し合って書くって言ったって、そういうことはできないんで、持っているほうはほとんど動かずに、先だけが動くんですからね。
その前に、お経を上げるとかいろいろ儀式をやって、それからこれを始めるんです。
そして正面に神様の坐る席をこしらえ、香なんかを焚くんです。
で、これはその至聖先天老祖が書かれるんです。
これを直接書くのは、釈迦、キリスト、観音、弥勒、孔子、マホメット、舎利弗(しゃりほつ)っていうような偉い人や大宗教家が、この老祖様の言いつけで書くわけです。
傍に立っててそこに出た文字を書きとめる係りがあるんですが、そりゃあ、とても早いもんだそうです。
そのときは、「観世音菩薩、老祖の命により何々の教えを伝う」とか「釈迦如来、経文の誤りを訂正す」とか出てきて「どのお経のどこを訂正しろ」と言うんです。
また、キリストだと「老祖の命により今日イエス汝らに教う」というふうにいろいろ出てくるんです。
それから棒に筆がつけてあれば、絵を書いたり字を書いたりするんですよ。
先に、「岡田茂吉」と書いて「浄」と書かれたのをもらったことがありましたがね、
いま、私がやってる仕事は浄霊のように、みんな「浄」の仕事ですからね、
あれは二十年ほど前ですが、もうちゃんとそのときには決まっていたわけですね。
この至聖先天老祖っていうのはエホバですね、日本でいえば国常立尊になるんです。つまり最高の神様ですね。・・・
いまに紅卍字会と連絡するようになるはずですがね、ある時期がくるとこのフーチに出てくるんですよ。まあ、来年か再来年でしょうかね。」