共産主義について 3


明主様御講話 「野蛮国や貧国では共産主義が興味をもたれる」 (昭和27年6月26日)

「それについて気がついたのは、最近マッカーサーが非常に評判が良いというんです。

どこに評判の良い元があるかというと、今度国連軍の方で、鴨緑江(おうりょっこう)を渡った所を爆撃しましたが、あれなんです。

あれはマッカーサーが主張した案なんです。それを、いけないと言って、マッカーサーを抑えつけたんです。

しかしその戦法を今度実行したんです。そうするとやっぱりマッカーサーは偉かった。一年前にちゃんとその案を主張したということにおいて、マッカーサーの人気が非常に良くなっている。

あるいは、今のところはタフトを後援してますが、マッカーサーが、大統領に出るような匂いもしているそうです。

そうすると私があの当時からマッカーサーを褒めてましたーあの政策は非常に良いと言ってましたが、やはりそうなるわけです。

トルーマンという人も偉い人ですが、その点において非常に頭が悪いです。

せっかく、共産軍をあそこまで追いつめておきながら、マッカーサーが大胆に満州を爆撃するというのを止めたんですから、蛇の生殺しにしたんです。

だから今もって停戦会談なんか、グズグズしてます。

あれなんかも、いずれ今に協議がまとまる、とかなんとか唱える偉い人がアメリカにありましたが、ところが私は先からあれは駄目だと言っている。

つまりソ連の消耗戦術です。止めてしまえば、アメリカは引き上げますから、アメリカの消耗は駄目なんです。

ところが闘えば勝ち目はないから、闘わないようにして、アメリカの軍隊をどこまでもあそこに止めて戦力を消耗するというので、グズグズしているんです。

それに気がつきそうなものですが、気がつかないで・・・妥協ができると思っているんですが・・・今ようやく気がつきかけてきたんです。そのくらい頭が悪い。すべてがそうです。


これはアメリカに限らず日本でも、その頭の悪さは同じことですが・・・今でもしきりに解散論を唱えてますが、

あれは承知してやっているのかもしれませんが ・・・改進党でも社会党でも、どうも頭が悪いんです。

とにかく内閣が失敗するとか政治が悪いとか言って、とうてい維持できない。

国民の世論が轟々として、収拾がつかないという、そういう声になった時に解散論を唱えると、

ワッと言って、そうなりますが、今のように無事に行って・・・それに吉田はなかなかうまくやるもんですから、

とにかく吉田以外に政治を担当するという人はないですから、

後釜の目当てのつかないうちに解散しても国民はついて行かないですからね。

一人よがりで笛吹いているようなもので、国民はソッポ向いてます。

それから共産党がしきりに工場を焼き打ちしたり巡査をなにしてますが、あんなことをしても逆効果です。

そうすると、だんだん警察予備隊を増やしていくし、政府の方も厳重にしてきますから、だんだん共産党は手も足も出ないようになる。

彼らはなるほど地下に潜って姿をくらますのは上手いですよ・・・今もって徳田以下潜ってますが、あれは実に頭が良いです。


ところが肝腎なことは、暴動を起して社会を困らせてしまおうという目的です。

ところがそれに踊っているのは日傭人夫や学生の若い者です。

これは要するに小児病の具体化です。

どうも頭が悪い。

仮に、やるとすれば油断させて・・・おとなしくしていて一挙にやると、それは効果があるでしょう。

しかし、それをやられても困ります。

そんなようでああして騒いで、自分だけやっているのは効果はないです。

あそこに非常に頭の悪さがあるんです。

それから共産党が騒いでますが、もっと野蛮蒙昧な国・・・

それからもう一つは、非常に政治が悪くて、貧乏やいろんなことのために国民が食うや食わずにいるという状態とすれば、共産主義はそうとうそれに興味を持たれるんです。

ところが日本は今それほどの困窮にはなっていないし、

それからまたこういうことが良い、こういう思想が良いか悪いかという、

そういう判断力からいっても、とにかく日本人はそうとう進んでますから、

いくら共産主義で踊らせようとしても、それに引っかからないです。


で、とにかく文化の発達した国・・・ヨーロッパでも日本でも共産党が非常に社会から嫌われている。

だんだん議員なんかの数が減っていく。

ひとしきりイタリアなんか共産党がはばったが、年々共産党の議員が減っていく。

そうしてくると成功の見込みは少なくなるんです。

というのは、文化の発達した国民は判断力がありますから、なかなか丸呑みにしないで批判しますから、

批判してみると、どうも共産党がおもしろくない。

これで幸福な社会になろうとは思えない。

そこでだんだん人気がなくなってくる。

だから、それにうまく成功したのは中共です。中国です。

ところが中国はまだ教育の程度が低いし、それだけの隙がありますから、そこでまあ成功したんです。

そのやり方を日本に持ってきても、それは成功しないですよ。

それもスターリンあたりはだいぶ感づいてきたんで、近来非常に日本に対する優遇政策を取ってきたんです。

一方で社会を混乱させようとしているが、一方では政府や有識階級には妥協政策をやってます。

そういう政策を見つめてみると、やっぱり頭が悪いです。

だから日本ではまず共産主義は成功しないということは言えるんです。
 

この間アメリカのブレーデンという宗教の研究調査に来た人ですが、強羅ホテルで一時間ばかり会談した時に、

共産主義についてどう思うかと質問されたが、近き将来亡びるから私は問題にしないと言ったらびっくりしてました。

おそらくそのように言う人はないでしょう。

なぜ亡びるかというから、それは根本が悪だから・・・自己の団体、階級の利益を計って人類全般の幸福を計らない。

そうすれば悪だから亡びるよりしようがないから、私の方は別に問題にしない。

そういうわけで、成功するか成功しないかは、思想なり問題なりの根本がはっきり解れば、なんでもない話です。

そういうわけですから、ものを批判したり見る場合に、本当に人類のためになると、

あるいは世界全体が幸福になるという、そういったものは必ず成功する。

そうでないのは、一時的に良くても失敗する、というように判断すれば決して間違いない。

ところがそういう簡単な理屈がなかなか解らないんです。

というのは、頭が悪いその原因は、いつも言う通り、やたらに薬毒を身体に入れて始終心配ばかりするから、頭に毒素が上って、それで頭が悪いんです。

だから教育や学問で一生懸命頭を良くしようとする。

頭を良くしようとするからして、それだけは良くなるが、

そのために頭を使って薬を入れるから、その薬毒が頭に来て悪くなる。

というわけですから、今の人間は理屈はうまいことを言うが、その理屈は浅いんです。

外部から注ぎ込むやり方ですから、だから上っ面は非常に発達するが、

内部の方は毒を頭に注ぎ込んでますから悪い、こういう状態です。

だから、上面利巧の芯馬鹿・・・こういう人間がたくさんできている。」




明主様御講話 「恐怖政治は文明国では成功しない」 (昭和27年10月1日)

「アメリカの政治家はなかなか偉いが、何というか、あまりに相手を見る目がないと言いますか、一番の欠点は朝鮮問題です。

あれは停戦ができると信ずるのか何か、とにかくそうとう停戦が可能だと思っていたらしいです。

まあ近頃段々駄目だということが分かって来たらしいですが、私は先からあれは駄目だといってます。

つまりソ連のアメリカに対する消耗戦術だと言ってます。

ですからそういった意味でその対策的にやればよいですが、今にも停戦ができるかのごとく思い込んで引きずり込まれてきた。

要するに向こうの奴に翻弄されていたというような形が非常にあるのです。

ごく最近になって急にアメリカのほうでは方針を変えたようです。

それまでにそう思わないことが、要するに二股かけてやっていたようです。

和戦両様というような・・・。

それでも良いですが、もう少し早く向こうを見破れれば、アメリカの作戦はもっと有利に無駄をしないで進んだわけです。

その点においてソ連のほうはまた非常に喰えない点があります。


けれどもソ連や中共のほうのやり方もずいぶん間の抜けたところがあります。

スターリンなんかはずいぶん喰えないところがありますが、そうかというと間抜けなところもずいぶんあります。

やはり悪ですから、やっぱりそうはいかないでしょう。共産主義なんかもずいぶん下手くそです。

今度の選挙でも共産主義のほうは以前よりずっと成績が悪いです。

あれは、あんなに嫌われるようにしないほうが・・・恐ろしがられるようにしないほうが良いのです。

もっと好かれるようにすれば良いのです。

恐ろしがらせて天下を取ろうというのは昔からあるのです。

それを、恐ろしがらせて成功しようという政策をとってますが、

アジアのごく未開な人民ならそれも成功しますが、

今の世界の文明国に対してそういうやり方は成功するはずがないのです。

それを、共産主義で一生懸命やってますが、ああいうことは実に智慧が足りないと思います。


もっとも、もっと智慧があると最初から共産主義はやらないでしょうが、やっぱり神様が経綸しているのだから、そう思わせそういうことをさせているに違いないです。

しかし悪いことをやる奴はずいぶん間抜けです。どこか抜けているのです。

けれどもそういうために私たちはそういうことはやっても駄目だということが分かるので、良いことをやったほうが得だということになるのです。

良いことをやっては損だということはやっぱり考えがどこか間の抜けたところがあるのです。

それでうまくできているのです。

神様がそういうようにこしらえてあるのです。」




明主様御講話 「日本の共産主義者は日本人型をしたソ連人」 (昭和27年9月1日)

「これは信仰には関係ないが、だいたい米国の一番の失態というのは、中共をして中国を侵略させたということです。

これは何かと言うと、蒋介石のほうの援助を止めたのです。

援助を止めたということは、あまりに蒋介石のほうの政府が腐敗し切っていた。

いくら米国が金や武器を与えても、それを中共に売るのですから、それでは反って逆効果になりますからして止めたのです。

そこで米国のトルーマン政府が米国の将校・・・幹部を蒋介石のほうに入り込ませて急所急所をそれに握らせれば良いのです。

そうすると蒋介石のほうでもそんな悪いことをする者はなくなるから、もっとガッチリするから、

そこで中共もそんなことをする隙はないのです。

それを怠ったのです。

それで中共が国民政府を台湾に押込めたのです。

それが米国の一番の失態です。

もし中共のほうが中国を占領しなくて相変わらず端のほうに引込んでいたら、

第三次戦争なんか起こるはずはないのです。

とにかく第三次戦争が起こる可能性というのは、中共が中国をやったこれが第一です。

だからアジアの不安・・・北鮮を手に入れて南鮮に行った朝鮮の動乱も、結局中共に支那を占領された結果です。

それさえなければ、中共もどうすることもできないのです。

それをこの間の講演でマッカーサーが衝いたのです。

私は先にもマッカーサーを褒めましたが、やっぱり偉いです。

だから先にマッカーサーがああいった罷免(ひめん)をされたもとというのは、

満州爆撃がいけないというので、トルーマン政府は罷免したわけです。

ですから満州爆撃は私は大いに賛成しましたが、あの時が一番良かったのです。

満州爆撃をやれば中共は一遍にまいります。

それを蛇の生殺しにしたのです。

ですから今もって停戦会談とか、いつまでもやってます。

そうして協定が結ばれるとか平和になるとか言ってますが、そんなことはない。

あれはソ連の消耗戦術です。

あれで米国は非常に金を使ってます。

だから今にも停戦協定が見えそうになって、グラグラとひっくり返っている。

そこが見えそうなものですが、米国の偉い人達は見えないでいる。


日本だって安閑としてはいられない。

米国が日本を大いに援助しますが、援助するということは朝鮮問題のためです。

朝鮮問題のためということは、みんな中共が朝鮮を占領したためです。

朝鮮を占領したということは、一つの大きな尻ぬぐいになっている。

それでソ連の計画というのは、今 樺太に非常な軍備をして、飛行機なんかずいぶん来ているらしいですが、

いよいよといえば日本を北海道から侵略する予定です。

そうすると第三次戦争になる。

ところが今第三次戦争になると、まだ軍備が足りないのです。

米国に勝たないのです。

そこで米国と同じになればやるつもりです。

五カ年計画なんかでドンドン増やしてます。

軍隊の数はそれは多いです。

ソ連と中共と合わせればたいへんな数になります。

ただ武器です。

それからいろいろな生産、石油と石炭とかですが、いまだ米国に追いつかないから

それが追いつきしだい、第三次戦争が始まるーのではなくて始めるのです。


その最初として日本侵略をします。

今のところでは日本侵略の口実もないし、

第三次戦争になっても勝ち目がないというので引っ込んでいるが、

そのときの用意にやっつけれるだけに弱らせて置かなければならないから、

共産主義を使って軍備はいけないとか、日本を弱らせるべくしたのです。

これは日本に生まれた日本人型をしたソ連人なのです。

そうしてそれを増やしているが、それには学校の先生が一番良いですから、学校の先生に働きかけている。

大学の先生なんかに非常に赤が多くなってます。

そうして生徒に吹き込んで、この間のようにいろんな赤い手段をやっているわけです。

で、破防法は政府でそれを防ぐためにやったのですが、それを日本人で反対する人がずいぶんたくさんあるのです。

反対する人は皆ソ連の利益を図っている人です。

ところがそれが自分には分らないというのは、霊的にいうとソ連の龍神の親玉の赤龍黒龍・・・その眷族が何億とおりますから、それが全部に憑るのです。

日本の人口の半数以上に憑かっているでしょう。

それがみんないろんな理屈をつけて思わせるのです。

そんなような意味ですから、いずれは第三次戦争は起こるのです。

で、起こると共に世界的大破壊が起こるのです。

その大破壊をするために原子爆弾というのを神様が作ってあるのです。

だからあのくらい、破壊するのに早く簡単にぶち壊す物はないのですから、神様はうまい物を作ったものです。

ですから結局そういう意味を頭に入れて、そうしてこれからを見ていくとだんだん分かります。

戦争ばかりでなく、病気も戦争もすべて浄化ですから、そういった浄化作用がだんだん強くなって行きます。

世界の大掃除です。大浄化作用が行われるわけで、今の所ジリジリと行っているわけです。」




明主様御講話 「社会党左派は共産党と内通」 (昭和27年10月15日)

「それで英国は非常に疲弊している。疲弊しているということは、私は先から言っているのです。

労働党内閣が出て社会主義政策をやったのですが、

社会主義政策をやったら国はおとろえるに決まっているのです。

優勝劣敗というものをなくして、怠ける者も働く者も同じように扱うという、

要するに公平にして不公平です。

だから不公平が公平で、公平が不公平ということは世の中にはたくさんあります。


社会主義政策もある程度はしかたがないが、社会主義的にしたら国はおとろえるばかりです。

で、英国の労働党の政策は、すべてを官営にしたのです。

私営を非常に少なくして、大きな産業はみんな官営にしたのです。

あれをうっちゃらかしておくと、もっとあらゆるもの・・・製鉄も官営にしたのです。

チャーチルが出て止めたのですが、あれで英国は助かったのです。

それでそういうことが明らかです。


日本も社会党が今度の選挙で、先よりか投票が増えましたが、日本人はまるっきりそういうことは無関心です。

ただつまらない宣伝に乗ったりして、それに乗って社会党の左派やああいうのに投票を入れたりするが、実に情けないものです。

社会党左派というのは共産党です。

共産党と内通してやっているのですから、要するに合法的共産党です。

こういう話をすると政治論のようになりますから、このくらいにしておきます。」




明主様御講話 「仏教徒大会の平和運動は馬鹿馬鹿しい」 (昭和27年11月6日)

「それでアイゼンハウアーが朝鮮に行って、朝鮮問題を解決するといってますが、

あれは一つの人気取りでもあるのですが、

けれどもなかなかそういうわけにはいかないでしょう。

なにしろアメリカの人の頭でソ連を考えたら、それは分かるはずがありません。

てんでアメリカ人が想像もつかない腹です。

スターリンの腹の中を分かるという人は、おそらくないだろうと思います。

というのは、スターリンも自分で分からないのです。

スターリンの奥にスターリンを操っている者があるのです。

これはやっぱり霊界ですから、非常に神秘で奥深いのです。


それでいろんな平和運動とか、この間も日本で仏教徒大会がありましたが、

アジア各国の仏教家の偉い人がみんな来て決議をしました。

世界平和の運動、つまり仏教精神を大いに吹き込んで、大いに世界を平和にするというので、

看板は良いですが実際馬鹿馬鹿しいものです。

平和をどうするこうするということは急所があるのです。

急所というのはスターリンの腹です。

ですからスターリンの思想を切り替えるよりほかにないのです。

各国が「平和運動」とやる方が、かえってスターリンはほくそえんでます。

なるたけ世界で平和運動がさかんになる方が共産主義には有利です。

平和運動をしてアジアが平和になると、アジアを侵略するのに都合が良くなります。

だから仏教徒大会が平和運動をやっているのは、共産主義擁護運動ということになります。


見方がはなはだ浅いのです。

この間もフランス人にユネスコを奨められましたが、

ユネスコを鉄のカーテン以外にやるのは非常に結構だが、中をやらなかったらいつぶち壊されるか分からない。

むしろスターリンをユネスコに入れることよりほかに世界平和はできない、難しい、と言ったのです。

そういうことができますかと言うから、私はできると言った。

メシヤ教の信者になれば良いのです。

スターリンがメシヤ教信者になるかもしれません。

それは神様がやるのですから、神様はスターリンくらいちょっとひねってしまいます。

それから、ソ連が順調にいっているから、スターリンも鼻をおやかして良い気持ちになってますが、

一度逆になって手も足も出なくなると、いかに剛腹な彼でも、なにかにすがらなければなりません。

その時にメシヤ教の本でも読めば、ははあこれだなとなるかもしれません。

そういうようなことは以前に型が出てました。

そうならなければ没落です。

夜逃げ同様にするか、さもなければ病気で死ぬか、共産党が没落するか、その三つのうちのどれか一つです。」




明主様御講話 「共産主義者の大学教授は解雇すべき」 (昭和27年12月1日)

明主様御垂示
「とにかくキリスト教が共産主義をやっつけるくらいの力があれば良いが、

キリスト教のほうがやっつけられているのです。

今はキリストよりもレーニンのほうが本当に人を動かす力があるから、それではしょうがないのです。

だからメシヤ教は今にレーニンでもスターリンでもやっつけます。

これは私がやっているのではなく神様がやっているのです。

実際馬鹿げた話です。


それでこの間“平和主義を考えてみる” というのを書きました。

私は時々ユネスコを奨められるのですが、スターリンをユネスコに入れなければと言うのです。

とにかく世界の平和というものは、スターリンが手を合せて神様を拝まなければならないのです。

それ以外に世界平和は絶対にありません。

世界中が第三次戦争が起こりやしないかという脅威はスターリンです。

クレムリンをそのままにしておいて、ほかだけ平和運動をして何もなりません。

それで武器によって平和を維持するのは一時的で、これもしかたはないが永遠性はないのです。

第一こっちがそうすればソ連のほうも軍備を充実する。

そのために無益な金を使うから、それで不景気になるとか苦しむのです。

だから結局スターリンをメシヤ教信者にするということが一番良いのです。

それ以外のことは一時の間に合せです。

この間も話したことがあるが、とにかく共産主義の学説を破るだけの学説が出れば良いのです。

それでなければ宗教です。

それは共産主義の学説は実に良くできているのです。

私でも神様ということを知らなければ共産主義のほうに行きます。

だから青年が学問をするとあれにはまり込むといのも無理はありません。


信者の発言
「共産主義ではすべてを経済ということで支配しておりますが、美ということにつきましても、生活あってのものと考えているようでございます」

明主様御垂示
「それはそうです。

我々は美と別に思っているが、一般はそれと関連をもって思っているのです。
 
今度保安庁長官になった木村さんは共産主義を非情に嫌ってますが、

まず日本の共産主義をやっつけるということはできないが、のさばらないようにする。

作らないようにするには、大学の教授の頭を切り替えなければならない。

結局学生がああなるというのは教授が仕込んだのです。

だから学生などは教授の頭一つでどうにでもなるのです。

まず教授の頭を切り替えることと、もう一つは新聞です。

少なくとも三大新聞が共産主義というものはいけないということをはっきりと書くだけで良いのです。

結局において今の人間は物事の急所を見ることを知らないのです。

物事には急所があるもので、現在としては大学教授の少しでも共産主義的の者はやめさせて、

それからもう一つは共産主義をやっつけるだけの勝れた学説を作らなければならない。

それは共産主義でもいかん資本主義でもいかんという最高の学説を作ることです。

それは大して難しいことではありません。

私でもやろうと思えばできます。

とにかく共産運動は思想から来てます。

思想は学問から来てますから、学問のすばらしいものを作れば良いのです。

アメリカでも共産主義は嫌ってますから、そのくらいの学説は博士も大勢いるので作れそうなものだが、作る者がないのです。

次に新聞ですが、これがたいへんなものです。

この頃はそうでもないが、岡田茂吉と「氏」をつけないのです。

それで徳田球一氏と「氏」をつけるのです。

驚いてしまいました。

といのは、結局新聞記者、ジャーナリストの再教育です。」




明主様御講話 「日本国内のストライキはソ連の謀略による」 (昭和27年12月16日)

「今問題になっているのは電産、炭労のストライキですが、

あれは結局ソ連が糸を引いてやっているのです。

その狙ったところはなかなかうまいものです。

それは日本の再軍備をなかなか怖がっているので、それを妨害してやろうというのです。

それには石炭と電気ですから、そこを狙っているのです。

ですから賃金が少ないとか生活がどう、というのではないのです。

とにかく炭労の賃金というのは非常にいいのです。

だから少しくらいの賃金を上げろとか、そんなことは問題にしないのです。

向こうの提出した賃金というのは倍ですから、

そんな馬鹿げた上げ方というのは、できるものではありません。

最初にできない相談を出しておいて、言ったとおりを一歩も譲らないというところをみても、

日本の生産を妨害してやろうという意図がありありと分かるのです。


そこで考えてみなければならないのは、

どうしてソ連が日本の軍備に対して邪魔をしなければならないかというと、

これは分かりきった話なので、日本を軍事的にやっつけようという腹があるからです。

つまり武力をもって日本を侵略しようというその時に、

日本の軍備ができるだけ少ない方が楽ですから、

日本にできるだけ軍備をさせないように邪魔しているというわけです。

ですから将来日本に対して武力侵略をするということは分かりきってます。

ですから今ストライキをやっている人というのは、

つまり日本の国民よりもソ連の国民になりたいという望みなのです。

そうするとこれが難しいので、われわれは人間がほとんど機械のように扱われているソ連の政治のもとに、というのはいやです。

しかし労働者の方は、たいして違いはないのです。

ソ連の政治になっても、やはり働いただけの賃金はくれるのです。

そうして、日本のように大いに儲けて贅沢するというような奴がなくなる、

そうすればオレたちは働いていても気持ちがいい、というわけです。

ですから労働者階級はあえてソ連の政治になっても、さほど苦しみはないのです。

あるいは現在よりもよいかもしれない、という考えがあるのではないかと思うのです。

さもなければ人間はどんなものでも、自分の不利益になり、自分が今までよりか悪くなる生活とか待遇を欲するわけはありません。

ところがああしたストライキをして邪魔して、日本国民を脱却してソ連の国民になりたいということは、

日本国民でいるよりかどこかよいと思うからです。

そこを考えなければなりません。

ところが労働者以外の一般国民は、日本国民の方がいいというので、それを取り締まろうとしているのです。


ところがソ連の植民地になるよりか日本が独立している方がよい、という方がずっと多いのです。

ですからこの間の総選挙でも共産党は一人も出なかったのです。

あれをもってみても、日本人は日本の国民の方がいいという人がずっと多いのです。

それでソ連の国民になりたいという方はずっと少ないのです。

そこであれほど一生懸命に命がけで共産党が活動していてもさっぱり増えないのです。

それで少数の人間が、できるだけ邪魔してやれというのです。

それにはまず第一に生産を邪魔して、

日本をソ連が将来武力侵略をするのに都合のいいような国にしたいというだけなので、

成功するしないは別としても極力それを一生懸命にやっているわけです。

そういうように考えてみるとよく分かります。

それでなければ七十日以上もああして頑張っているということが分かりません。

自分たちでも賃金はわずかしかもらってないから、

ほとんど食うや食わずで悲惨な生活をしているのですから、

それでもああしてやっているというのは、日本を早くソ連の植民地にしたいという念願でやっているのです。

おかしな話ですが、しかしその人たちは命がけでやっているのです。


そうすると将来武力侵略という危険があるとすれば、

日本はどうすればいいかというと、やはり経済の許す限りは、

ある程度までの軍備をしなければならないということになるわけです。

そうするとそのために政府は、警察予備隊を保安隊にしましたが、ああして着々と軍備を作りつつあるのです。

だからそれに反対する側は、今言う労働者階級、つまり共産階級です。

それは絶対に反対する。

しかしこれは少数です。

それからあとは女子供、つまり自分の家族がこの間の戦争でコリゴリしたというために、

大局や先のことは考えないでただ目先だけで、兵隊にとられたり戦に行っては困る、

というごく低級な人たちが反対するというわけです。

しかし反対する方は女が多いのですから、そこで憲法改正もなかなかできないのです。

改進党あたりが憲法を改正して堂々と軍備をやったらいいだろうということをしきりに言ってますが、

憲法を改正するには国民の半数を得なければならない。

ところが頭数からいうと女の方が多いくらいですから、

憲法改正が成立するかしないかあぶないので、

政府も憲法改正の挙に出ないということは、そういう懸念があるからです。

そこで政府としてもなかなか難しいのです。

だから機が熟して国民の世論がそこまでいくまではやれない、ということを吉田首相も言ってますが、それよりほかにしようがないでしょう。

日本としてはそういうようです。

それからアメリカとしては日本が一番肝腎なのです。

日本がやられたらアジアは共産国家になってしまいますから、どうしても日本だけは急所なのです。

ソ連の側の方に行ってはいけないというので、いろいろな援助をしているのです。


しかしそれに対して今度アイクが朝鮮に行って視察しましたが、結局グズグズしていてはいつまで経ってもきりがないし、片がつかないので、うんと強硬にやっつけてしまおうという考えです。

そうかといって戦線を拡げるということは、ヨーロッパ、特に英国あたりは嫌うのです。

そこでそれを拡げないで息の根を止めようというので、これはなかなか難しいのです。

それで今大体新聞やなにかで知れている点では、現在の戦線は東西二百二十キロあります。

それをもう一歩進むと、一番狭い所は大体百キロくらいの戦線ですむのです。

そうすると警備の兵隊がよほど少なく、半分くらいですみますから、そこまで進出しようというのですが、これは分かりません。

というのは、二、三日中にマッカーサー元帥を呼んでアイクと会談することになってますが、その結果どういうことになるか分かりません。

とにかく今のところ強硬な手段によって息の根を止めるということだけは腹ができているわけです。

そういうように計画どおりいくかどうか分かりません。中共やソ連の尻押しから考えても、なかなかそう簡単にいくわけはないのですから、あるいはかなり激しい大きな戦争になるかも分からない。


しかし第三次戦争は起らないでしょう。

というのは、今起してもソ連の方に勝ち目がないのです。

それで結局第三次戦争が起らない程度の極限されたもので、拡がったところで中国という程度でしょう。」




明主様御講話 「炭鉱労組の真の目的は日本の再軍備の妨害」 (昭和27年12月17日)

「例のストライキですが、今日午前0時に緊急調整令が出て、五十日間停止することになったのですが、

この根本は共産党がやっているわけです。

というのは日本が再軍備をすると、これがソ連にとっては一番不利益なのです。

それで(日本の再軍備を妨害するには)石炭と電力を邪魔するのが一番効果的なのです。

そこでこれを狙ったわけです。

ですからふつうのストライキと違うのです。

炭坑鉱夫の要求というのはすばらしいもので、できない相談のような値上げです。

なにしろ七、八割増しですから、そんなことはできるものではありません。

そこで中労の中山という人なども骨を折っていろいろ折衝し、

経営者の方は今までよりもそうとう賃金を上げてやっても、てんで応じないのです。

最初のものから一歩も譲歩しないで、どこまでも無期限にやっているということは、

ふつうの賃金値上げというような目的ではないということはよく分かります。

それは軍備に対しての妨害ということがはっきりしてます。

そうして石炭と電力と、その次に邪魔するのは輸送ですから、交通機関です。

それで最近になって国鉄が動き出したわけです。

ですから石炭と電力と鉄道とをうんと妨害すれば、日本の軍備に対する非常な打撃になるわけです。

そこを狙ったわけです。


それで、なにしろソ連の狙いどころは日本なのです。

日本さえやっつけてしまえば、アジアというものを征服できるのですから、

そこで極力日本の軍備を弱めるようにしているのです。

そのために社会党左派の鈴木茂三郎などは、まるで社会党の仮面を被った共産党です。

そうして、日本を極力軍備をしないで弱くするようにしているのです。

弱くすると、ソ連が侵略する場合に楽ですから、

ソ連が侵略しよいようにしなければならない、という日本の再軍備反対の連中です。

あとは婦人が軍備反対しているということは、これはそういった大局のことはぜんぜん無頓着で、自分だけの考えです。

息子や亭主が戦争に行くと非常な悲劇を起すということは、この間の戦争で懲りてますから、

それだけの感情と自分の利益だけで反対しているのですからたわいないことですが、

とにかく婦人の投票権というのは男より多いのですから、結果からいくと恐るべきものなのです。

そういうような意味がこのストなのです。

そこでやむを得ず緊急調整令を出したというわけですが、これは本当からいうと少し遅いのです。

政府があんまり遠慮しすぎるのです。怖がりすぎるのです。



これはいろいろな事情があるでしょうが、結局、吉田首相の性格でしょう。つまりそういった面における胆力がたりないのです。

それでこれについて、勇気のたりないという点において、政治家というものは非常な不利益をしているのです。

これは日本ばかりでなく、アメリカのトルーマンという人がやはり吉田首相と似ているところがあります。

胆力がありません。思いきってやることができないのです。できるだけ太平無事にして、グズグズして、穏やかに押しつけるというのです。

しかしそれも相手によります。殺人強盗の相手がやってきたら、それをなだめたりすかしたりしてもしようがないのです。

そういう相手に対しては、こっちも断固としてやらなければならない。

つまり胆力がないために、こんどアイクが敢然と立たざるを得なくなったわけです。

それで昨日あたりマッカーサーと面会することになったのでしょうが、結局マッカーサーが最初に言った案よりほかにしようがないのです。

ところがトルーマンはそれを嫌ってああして左遷してしまったのですが、あの時マッカーサーの言うとおりにやれば、ずっと楽にいったのです。

というのは、あの時は北鮮軍をやっつけて、今や満州国境まで一気に襲うという時ですから楽にいったのです。

それで今まで中共の方に時を稼がせたというために先方の力が増しましたから、前からみるとずっと骨が折れるのです。

しかしこれより後れたら、先方はもっと軍備が固まるからもっと不利益なので、今度は思いきってやるらしいですが、そういうような具合で、その時代によってまた形勢によって、大胆なやり方と柔らかいやり方と言いますか、その両方が必要なのです。

ですから先の太平洋戦争の時のルーズヴェルトのような思いきったやり方です。それから英国のチャーチルです。その点においてはスターリンもたいしたものです。

そういう人たちが思いきってやったために、とうとうドイツはやっつけられたのです。日本もやっつけられたわけです。

そういうようで、その時に応じてのそういったやり方がいろいろあるのです。



ですから日本のストなども、もっと早いうちに緊急調整令を出して押さえてしまえばいいのです。

火炎瓶問題も随分大騒ぎをやってましたが、あの時の法律の解釈で火炎瓶は爆発物とみなすかどうかと言ってましたが、爆発物とみなしてそれに対する非常に強い取り締まりを出したためにピタッとおさまったのですが、

あれをみても分かるとおり、相手の乱暴な奴などには、それをみて、断固としてやらなければならない。

それを政府が見のがしたために大きくなって、二進(にっち)も三進(さっち)も行かなくなって、それでやっと緊急調整令を出したということは、どうも手ぬるいということが言えるでしょう。



それでまた話は違うが、アメリカのアイクが、ここで近々にそうとう思いきった作戦をやるらしいですが、

ただ大きくやると、英国はじめヨーロッパの方の国連軍の国々が非常に反対するので、できるだけ戦線を拡げないということを建前としてやるということになってますが、

しかし戦争が戦争であり相手が相手ですから、そう御注文どおりにいくかどうかは、はなはだ難しいのです。

最初のうちは、北鮮に向かって三十八度線からある所まで進撃するという作戦のようです。

それで今の戦線は二百二十キロで、もう一歩進むと百キロの戦線になるのだそうです。そうすると防衛が非常に楽なのです。それを第一の目的としているらしいです。

しかしそう御注文どおりには行くまいと思います。先方もなかなか準備ができてきたようですから、下手にまごつくと、いったん進んでも押し返されるかも分かりません。

ですからマッカーサー元帥の最初の作戦のように、満州爆撃と沿岸封鎖という作戦をとらざるを得なくなります。

それで満州爆撃をやるとすると、戦争は中国全土に拡がったのと同じです。

それで今日マッカーサーは台湾に行くという外電があったようですが、この前の時も会いましたが、それは勿論蒋介石に会うためです。

そこでどうしても戦線が支那全土に拡がったら、国府軍がいよいよ進撃の挙に出るだろうと思います。

その結果において中共がやっつけられて、蒋介石がふたたび中国全土を攻略するということになるのではないかと思います。」




明主様御講話 「熱心な共産主義者はひどい舌癌になる」 (昭和26年9月1日)

「それで、これから霊的に関した病気のことを書くんですが、一番最初に書いたのは癌です。

癌にも薬毒による癌と霊的による癌とある。

薬毒は疑似癌です。

先に書いたが、真症癌は霊的なんです。

よく胃癌は手術するんですが、そうすると癌が見つからないで、あわててふさいでしまうのがよくある。

つまり霊ですから、逃げたらそれっきりで、蛇なら舌を出しているくらいだ。

つまり病気を霊的方面からの・・・そういう意味の説明なんですが、大体分かる程度に書いたんです。

簡単なものではなく、随分複雑なんです。細かく書いたら、きりがないから要点だけ書いた。

要するに間違ったことをすると、いかに恐ろしいかということです。

共産主義者で働いた人は、ひどい舌癌になるだろう。」