浄霊と農業について 2 (体験談)


体験談 浄霊と無肥料栽培 (昭和23年12月1日発行)

岐阜県 日本五六七教専信会 OT(男性)

「一、稲作について

平年作、当地方は七俵半獲れた程度でしたが、昨年は肥料不足のため丁度良い機会と無肥料で耕作する事に決し、

「モミ」「苗」に浄霊をした上、田植をなし、以後あぜより数回浄霊法を実施した結果、

他家では例年のごとく七俵半程度の収穫でしたが(勿論肥料は種々困難して入手して施していたようでした)

私は肥料を買う事もなくただ観音様に専心おすがりしていましたところ、

他家より反当り二斗位多く穫れ平均八俵という成績でした。


今年も同じ様に「モミ」「苗」に浄霊法をし、穫高の約半分程堆肥とし田に入れ、教修を受けたもののみにて田植を致しました。

引続き五月初めには光明如来様をお祭り致しました。

ただ今坪八十株位にて一株十五、六本茎強く、他家もうらやむ程の出来栄で、他家より一俵位多く御利益を頂けると思っております。

田の草取り及びその付近に行った時は、あぜより浄霊法をして家内中一生懸命です。


一、麦作について

屋敷畑に全然無肥料で、朝夕浄霊を致しましたところ、反当り八俵しかも「空モミ」は一粒もなく平年より良い麦が穫れました。」




体験談 観音光の作物 (地上天国 1号 昭和23年12月1日発行)

日本五六七教春陽会 KN 報

(一)
日本五六七教春陽会 AZ (女性)

「今年当地では馬鈴薯がほとんど腐り農家は悲鳴を上げていましたが、私の家は全然腐らずしかも収穫も他家よりずっと多く観音様の御利益を眼前に戴きました。

昨年も今年も麦、芋、野菜は申すに及ばず農業に依る収穫は人よりずっと多く心より喜んでいます。

息子が耕作地には絶えず浄霊をしています。

田舎者で無学なもので心に思っている嬉しさを其の十分の一も文筆で表し得ないのを残念に存じますが、ただただ「有難い」「有難う御座居ました」とだけ申上げるより他にこの喜びを申上げる言葉を知りません。」


(三)
日本五六七教春陽会 TH(35・男性)

「五六七会教導師として日々喜びに浸らして頂いています。日頃一般会員に収穫も観音力を発揮すれば御利益も大いに貰えるからと説いていても自身で経験しなければ言行一致せずと、三畝の畑で試みました。

一畝は種子を浄霊して無肥料で種子蒔後耕地も浄霊、一畝は化学肥料一点張り、一畝は浄霊無しで無肥料と三つに区分。

その結果いかんと好奇心的な気持でおったところ、

小豆種各五勺、収穫(一)浄霊の入った無肥料耕作一升(二)化学肥料一点張り七合(三)無肥料で浄霊無しは四合、

麦は(一)種八合で一斗四合(二)種八合で八升(三)種八合で四升、

(一)虫害無し(二)虫害甚大(三)虫害僅少の結果を見ました。

平均(一)は収穫四、五倍(二)三、五倍(三)は二倍見当になりました。

ずぶの素人の私でさえ観音様に御願いしてやらして頂いてさえこれだけの収穫、農業本職の方が目覚むればより以上の収穫御利益のある事を確信致しました。

右は収穫御利益の一部分ですがありのまま御報告させて戴きます。」


(四)
日本五六七教春陽会 NY (男性)

「今般西瓜の収穫の御利益を頂いたこの喜びの一端を御報告させて頂きます。

初め西瓜の種子を蒔くべき予定ではありませんでしたが、虫の付いた種子を畑の一隅に捨てて置きましたらそれが芽生え半信半疑のままに浄霊をしていましたら

一本の蔓に十五、六個もなり、順調に虫も付かずに収穫しました。

捨てた虫付いた種子より思わぬ御利益を頂き家内中揃って心よりしみじみと喜びに浸りました。誠にありがとう御座居ました。」




体験談 作物の御利益話 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教教師 TH(43・男性)

「農家では御利益を受けて増収したところが多数あるのです。皆名前を秘めてくれとの事です。これも私が代筆致します。

鳥取県東伯郡にて果樹園の某氏の話しですが御承知の通り、鳥取県は有名な梨(二十世紀)の産地であります。

七月ごろ汽車の窓より見る山々は梨に袋を掛けてまるで白い花でも咲いたように実に見事なものです。

この果樹園の梨の木一本一本に充分浄霊をしたそうです。

他からみたらさぞ狂っているとでも思えたでしょう。

ところが袋掛も済み収穫の秋が来ても、地に落ちるものもなく、虫も付かず(例年落ちる量、虫のつく量は相当数あるとの事)なんと予想数の百五十箱をはるかに上廻り二十箱の増収があったそうです。

今更ながら観音様の御利益の偉大さを感謝しておられるとの事、又その家では麦も蒔く前に充分浄霊したのですが、

出て見ればいかにも貧弱で背は低く、まるで枯すすきのようなので近所からは笑われ、

供出割当審査員からはどうしたのかと問われ「肥料が間に合わず闇では高いので無肥料だったのです」と答えたので、供出割当も少なくなり気も軽くなった。

するとやがて収穫の時が来て取入れて扱って見て実りの多い事に驚いた。

供出は少く、実りは多く、肥料の世話もなく、余りの結構な御利益に「不思議ですな」と言うばかりでしたとの事、又米も一反で一俵は確実に増収出来るとの事です。」




体験談 倒れぬ苗 (昭和24年3月1日発行)

日本五六七教宝山荘 OU(22・男性)

「人体に対する驚異的効果は皆様御承知の通りで御座いますので、

私は植物に対して経験致しました偉大なる観音の御力をありのままお知らせいたします。


昨年四月末、漸く活気づいた茄子の苗が苗床にある中にバタバタ倒れ始めてしまいました。

その前に茄子苗の性質をお知らせしなければ解らない点があると思われますのでそれを先に綴ります。

今迄の説ですと茄子苗は床にある中冷えると倒れると言われております。

倒れたのを抜取ってみますと、根の下部と土からの生え際が腐っております。

病勢がある程度で止まり、現在健全で大丈夫のように見える苗もいつ倒れるかも知れず、

畑に出しましても実を結ぶような大きさになっても倒れてそのまま枯死するのです。

ですから床にて急激に倒れ始めた苗はその後いかに多くの苗が残っておりましても不安で畑に出す事が出来ない現状です。

私の家のも今度ついにその病気にかかりました。

当時は曇天続きだったのであるいは本当に右記のごとく冷えたのかも知れません。

父兄はその苗を見限って新たに直接畑に播種致しました。


私はそれをみてこの時だと思い、その中の一本(それはしおれて先がベッタリと地についておりました)を懸命に御浄霊をいたしました。

時間はどれ程経ったか知れませんが次第に元気を取戻し、ついには元通りに恢復致しました。

引続き大丈夫そうに見える苗全部に御浄霊をしましたところ、日々倒れる数を増していた苗は翌日からピタリと止まりました。

奇蹟奇蹟です。なんという感激、家にとんで帰り何もかも忘れて観音力の偉大なる事を話した程です。

畑に出した当時は他家のと比べても少し劣っているようでしたが、めきめき育ち始め見事他家のを圧する程になりました。

このような事を誰が今迄想像し得た事でしよう? 

観音様の力無くしてこの事がなし得られましようか? 

偉大なのは観音力です。依って感謝の中に文を綴りここに報告させていただきます。」




体験談 無肥料栽培の収穫 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教信愛会 IK(37・女性)

「私は昭和二十一年一月に教修を受けましてより農業の傍、近所の人達の御浄霊致しております。

いつか大先生より無肥料栽培のお話を伺いましてより私の家では今年は全部無肥料(堆肥は使います)に致しました(自作農地約三町歩)最初の内は近所の人達に笑われました。

それは蒔き始めは非常に悪く見えますので、自分も家の者も何だか不安で半信半疑でした。

そして家の者は肥料をやるように盛に奨めましたが、私は大先生のお示しを信じて飽く迄頑張りました。

そしてとにかく、さつま芋と野菜にまず試験的に実施しましたが一面又心配なので畑に向っては浄霊を致しました。

ところが嬉しい事には今では全体が非常に見良くなりました。

その内で特に御利益を頂いたと思うのは今では干瓢です。

木は赤くして醜いのですが実は沢山出来てメゴメゴしい(キメが良い)ので本当に不思議と家の者も驚いており、無肥料栽培を信じるようになりました。

他の野菜も非常に出来が良く、味も馬鹿に良く、一回の肥料栽培のどのものよりも美味で皆様がその味を賞めてくれます。

これも神様の御利益と感謝致しております。これで自信を得た私達は今年は米作にも全部無肥料にする事に致しました。」




体験談 観音様のお蔭 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教日之出会 HH(46・女性)

「長岡市郊外で主人はトタン職工、私は五人の子供を育てながら自給程度に畑作りをしています。

昨年暮より長女が床に臥し難病で苦しんだ末、今年二月観音様に縋り御力の有難さを身に沁みて味いました。

この御力は総てのものに及ぼされる事を聞き、早速春蒔の白菜、馬鈴薯、さんど豆、夏大根、茄子、胡瓜、里芋、なんばんの種子をお浄霊して、昨年と同じ畠に同じ畝を作って蒔き肥料には手入をしました。

昨年は白菜、馬鈴薯、夏大根は虫に喰われてほとんど収穫なく花のついた頃より枯れてしまい、胡瓜、南瓜、里芋がどうにか穫れたものの、七人家族の野菜には足らぬ足らぬの毎日でした。

食糧不足の折、昨年の事が心配の種でしたが今年は白菜、夏大根、さんど豆、胡瓜、茄子は芽の出方が早い上、虫害も受けず気持よくすくすく肥って参りました。

白菜は近所のよりもずっと大きくなり、家中で食べきれず分け与えました。

余り大きいので筋があったりして硬いのではないかと思われましたが食べてみると大変軟かでした。

胡瓜、茄子は沢山なる上、有難い事には木の寿命が長く他の人のが枯れてもなり続けています。

里芋、南瓜、なんばんは初めは普通でしたが途中より茎が大きく強くなりよく実って来ました。

昨年の野菜不足に比べると今年は十分作りが出来、又私も子供もお浄霊をいただき身体が軽く気持よく働く事が出来喜んでいます。

先日も主人が仕事より帰り台所に畠より取込んでおいた南瓜を見てどこから買ったかと言われました。

増産に一生懸命のお百姓さんにこの御力をお伝えしたいと思っています。

家族の者も作物も、観音様の慈雨に浴し、気持よく毎日を送る事が出来有難さで一杯です。」




体験談 おかげ話 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教信愛会OK教導所 YR(23・男性)

「世に「為さざれば」と言う古人の金言がありますが、どんな良い事を知っていてもやらなければなんにもならないのと同じに観音様の御利益も行ってみて始めて大きな恵みに浴されるのです。

私ばかりでなく家族の者八名皆教修を頂きまして、身体は勿論作物にまで大きな御利益を頂いております。

他家の作物と比べると総て良く出来ていますが、その中で観音様のお恵みの一番目立ったものを皆様にお知らせすると共に感謝を述べさせて頂きます。

苗代にまく籾種を冷す前に観音様にお供えして家中揃ってお祈りを済ませ一人一人順々に浄霊を致しました。

皆で頂く米が出来るんだから皆で浄霊したのです。

無肥料栽培がよいと聞きましたので、一反歩だけ実行してみることになりました。

清い種は苗代での成績もよく、一家の期待をかけてすくすくと伸びています。

この田にかける水は山から滲み出る僅かな水でした。

それと隣りの田から落ちる水によって潤されていました。

所が今年は隣りでは意地悪くも一滴の水も落してくれません。

私の家でやる事に邪魔をするのです。

広い田に一本ずつ植えた所は本当に心淋しいものでした。

皆が一生懸命水を廻そうとしてもない水はどうにもなりません。

無残にもこの稲は枯果ててしまうだろうか、朝夕観音様の礼拝の時、ひたすらこの田の御守護をお願いしていました。

一両日照り続くと干割れてしまうと言う時、不思議にもその都度降雨がありました。

実に観音様の垂れさせ給うた慈雨です。山からもどんどん水が出ます。

他の田から落ちる水はなくともかえって余る程です。

本当に観音様は正しい者の味方です。

非難と迫害の下に一般者から注視された稲は不思議な力によって伸びました。

ただ一本の苗が今では最高四十八本、最低二十本、一本に二百八十から三百粒と言う素晴しい出来栄です。

最初は非難していた人々もこの事実をみて覚めるようになりました。

強い茎から出た穂がそっくり揃って今年の秋を飾っています。

普通草取りの時に根本の土をかいて充分日光を入れ又それから浄霊をしました。

無肥料をしかもこんな大きな恵みを頂いて本当に観音様は有難いと家中こぞって感謝しています。」




体験談 観音耕作の御利益について (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教大光会 NK子(25・女性)

「私はただ今三重県北牟婁郡へ開拓に行っておりますが、観音耕作の御利益を御報告申上ます。

不安な現在の世に信仰程楽しい事はありません。

私達も観音様を信仰させて戴いておりますが、不治とされた病気から離れ、家中の者が病苦から救われています。

信仰等と言うと老人や不治の病人のする事のように思われますが、職場職場に働きつつ、いとも簡単に御利益は戴けるのです。

私の家も田畑八反ばかりの農作をしていますが、今年こそは御利益を戴こうと麦や馬鈴薯等あらゆる作物を観音耕作にしてみました。

まず作物の種に浄霊して蒔付けました。

そうして後は配給で分けて貰っただけの肥料を処々に播き散らし、主に堆肥をやり時々草をひいてやる程度です。

どの田も畑も手入が行届かず、草も相当生えておりましたが、刈り取ってみて皆がびっくりしました。

第一麦などはとても実がよく想像以上でした。

馬鈴薯などは甘藷大の大きさに出来ていました。

農家の方々が皆観音耕作をしたならば高値な闇肥料は買わず手間は省け増収は出来、供出も喜んで出来、消費者にも喜んで戴けると思います。

金肥の多い田より実がよく増収出来た事に観音力をはっきりみせて戴きました。

信仰も観音耕作も決して難かしいものではありません。

御希望の方はどんどん御尋ね下さい。先生方の御骨折に対して感謝致します。」




体験談 讃え尽せぬ御力 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教会帰一会 TS(33・男性)

「秋は牝牛を使って山から林道まで伐倒された木材を曳き出す仕事をしているものであります。

八月上旬のある日のことでした、一日の仕事を終えての帰り途、一寸用事が出来て談話中、うっかりしていましたところ、牛がアッと言う間もなくつい近くにあった稲を五株根元五寸のところから全部喰ってしまいました。

これはしまったと思ったが後の祭りで、まさか再び植え替えはきかず誠に申訳ない事をしたと被害者KSさん(女性)へ心からお詫びを致しました。

生れて初めてのお詫び、私はこう思いました、折角これまでになってこの五株の稲は人間で言えば落伍者となった。

何とかならぬものかと、早速観音様にお願い致しました。

それから毎日山へ仕事の行き帰りに牛を片手に一寸ずつではありますが、食われた株の個所へ浄霊を続けました。

それから五日たって仕事も終ったため行かなくなり、毎日の多忙に稲の浄霊もやれなくなるのやむなきに到りました。

それから約二十日目頃でした。

ふと、そこを通りかかり気づいて見ると、駄目だと思った稲が殆んど全快、現在では完全に回復のみか喰われていないものより遥に好成績と言う結果となりました。

私はほんとうにこの稲の「みのり」を見る時、讃えても讃え切れない観音様の御利益に男涙が滲んで参りました。」




体験談 養蚕のおかげ (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教会神明会 SY(男性)

「(一)私の家は農業で副業は養蚕であります。九月二日晩秋蚕を千二瓦半程掃立しました。

その際光明如来様の御前に繭代金は全部大光明如来様を御受いたし、その御礼にしたいと心に誓い、給桑と蚕に御浄霊して掃立して飼育いたしたところ三十年来始めての上成績という大きいお恵をいただきました。

飼育中は浄霊を一回しただけでかような大きい御恵をいただいたのですから、一日一回休眠毎に浄霊したらより以上の成績を上げさしていただける事と思います。

来春からはそのように致したいと思います。

(二)鼠害は養蚕家の悩みの一つであります。

これに対して浄霊を試みる事に気がついて、浄霊を行いました結果、浄霊をせぬ二枚は鼠が入り五、六粒宛位食べましたのに、浄霊した日の上蔟網は一粒も食べません。

一旦鼠につかれたらこれが駆除には非常なる苦心を要しますが、一回行ったのみにて、十日間繭取るまで一粒も食べませんでした。

すべての事になんと深き御恵と感謝の日々を暮しています。

蚕の成績
正繭 九貫十匁 二等 三百三十匁
玉繭 六百十匁 屑繭 三十粒位」




体験談 浄霊の南瓜 (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教南光会 SM(26・男性)

所 別府市 SK教導所

時 三月彼岸の中日 播種

法(一)繁華街の裏庭、一坪庭園、元器械体操場

 (二)南瓜の種を浄霊して蒔く

 (三)肥料を用いず木炭

 (四)茎菓が伸びるので尖端を摘む

 (五)現に棚に色づいているのが二十五個、温泉の瓦の上に二十数個
    現在一貫五百匁から七、八百匁、まだ小さいのがぐんぐん太っている

 (六)近所に配給すると甘くて美味しく春までもてると評判がよい




体験談 土龍の畠荒しより救はれて (地上天国 2号 昭和24年3月1日発行)

日本五六七教会専信会 MG(61・男性)

「家内の病が宮綺県隅田武夫教導所の先生によって救われて観音様の偉大なる御力を始めて知ることが出来、

広大無辺の御利益の有難さに深く感謝し、私も観音様の御子としてお手伝いさせていただきたいものと五月教修をうけ以来毎日快き日を送るようになりました。

ある日の夕方畠に行ってみると畠中土龍に荒されているのを見、しばらくの間これを防ぐ方法を考えていましたが、その時ふと頭に浮かんだのは「何でも実行してみることですよ」といわれた先生の言葉でした。

早速畠中お浄霊をして次の日に行ってみればどうでしょう荒していません。

ところが不思議な現象は両隣は他人の畠にて私のは真中なのですが、畠の片隅をみれば私の畠を少し斜に横切り畠と道をすれすれに通過し隣の畠に入っているのです。

誰が考えても当然私の畠を荒すべき所遠慮して通過したのか私の畠の中には入ることが出来なかったのか、否々光明如来様の御守護とその御利益の大きなることを痛切に感じさせていただきました。

まだまだ光明如来様の素晴しい御利益を知らざるお方に広く知って頂き皆様と共に明るき美し世界の建設に努力さして頂きたいと思っています。」




体験談 浄霊によって三割増産 (昭和24年4月20日発行)

栃木県 日本五六七教信愛会 YN(27・男性)

「昨年の三月八日に光明如来様をお祭り致し、家族は全部教修を授かっております。

浄霊は人体許りでなく作物に応用しても効果があるとお話を伺いましたので早速稲について実行して、例年より三割増収致しましたことを御報告いたします。

まず苗代に種を蒔く前に光明如来様にお供えして、家族皆でお詣りしてから代る代る種を浄霊致しました。

そして水に五日つけておきました。それを苗代に蒔き、よく伸びるように又浄霊をいたしました。

やがて芽はすくすくと伸びて田植の時季が参りました。これからが問題です。

ある人に聞いたので従来の植え方と趣きをかえて一株一本ずつ、間隔は横一尺五寸、縦五寸の長方形に植えるのです。

この方法は無肥料で差支えないとその人の言に私は大きく動かされました。

かねて先生方から作物は無肥料栽培が、ほんとうに作物の本性を現わし増収すると伺っておったからです。

よし必らず増収の途を切り開こうと決心致し極めて冒険的な仕事に取りかかった訳です。

少し位の試作では実収において正確な数字をつかめないと思い、思い切って一反歩だけやって見ることにして、関東三十号の品種を試作することにした。

植えてみると一株に一本だけふらふらと心細く立っているので、遠くからみるとまるで植えてない田圃にしか見えません。

近所の人達も「あんなことをして米が取れるものか」とあざ笑っていることが耳に入りますが、

観音様が御守護下さるのだと大舟にのった心持で、それでも一日に三回位は必ず田圃の周囲を廻り、土手の上から浄霊を致しておりました。

その田は雨が長く降らないと水がなくなって仕舞うのです。

丁度植付けてから一週間目位でそろそろ水がなくなりかけました。

もう少しで干してしまうと思っている中にも中々雨は降りません。

そしてきれいに干上ってしまいました。

もう一日という際どいところで夕立があり再び田の面には水が満々とたたえられたのです。

幾度か観音様にお願い致しました結果、実に際どいところで御守護下さったのであります。

その後、雨も順調に降り、稲も一本から二本、四本、八本と日を追って殖えて行きます。

一カ月後には普通に植えた稲田に追いついてしまい、青々と旺盛に発育しております。

除草も除草機を一回だけ使用し、後はなるべく自分の手でやるように心懸け三回行いました。

ぐんぐんと順調に分蘖し最高五十本にもなった株もあります。


最初笑っていた人達もしまいには感心するようになり、反当り十俵ないし十二俵は穫れるだろうと言うまでになりました。

私も内心喜んでおりましたが穂が出て間もなく強風雨に半分以上も倒伏してしまいました。

秋になって収穫しましたところ、水が順調な年の三割の増収になっておりました。

倒伏したのは今まで化学肥料を施したので、土地が浄まっていない関係と思います。

私の村では二十三年の稲作は平均一割五分位の減収と言う状況ですが、私は浄霊によって三割の増収を得ました。

観音様の御恵の大きいのに心から感謝いたしている次第です。

強風のために株が倒れる前の頃で、開花が終り粒が定まった時分に信愛会会長S先生のお訪ねを受け無肥料耕作の実績を訪ねられましたので、

任意の一株を抜き取り調べてみましたところ、次の状態でありました。


一株の本数は五十二本、一穂の籾粒は少ないので百八十粒多いので三百二十粒を数えられました。

これを普通に耕作したものと比較いたしてみますと下段の結果となります。

しかして実収穫は桝目において三割増収となったのであるが、これは強風倒株のため結実の出来なかったのが大分あったためである事は疑いない。

もし強風倒株なかりせば、右の三倍以上の収穫は間違いない。

又平素、観音様の御利益は一粒万倍であることも、分蘖数五十と一穂の数二百五十の計算から実に一万二千五百粒となるからこれも真実であることを実証された訳である。


右は試作一反の水稲の実績であるが、この耕作中、田植一カ月後の見事な出揃いに力を得て、

浄霊を続けていた他の畑作、馬鈴薯、薩摩芋、煙草、その他野菜類にもなお一生懸命に浄霊を続けました。

その結果は馬鈴薯は三倍、薩摩芋二倍、煙草は五割増、その他野菜悉く優秀な成績を収める事が出来ました。

殊に奇蹟とするのは大豆である。

これはお話すればまず種を光明如来様にお供えし、よくお願いして蒔いたが、一畝に五、六本の発芽があったのみであったのに拘らず他人の畑は見事に発芽をみている。

非常に不思議に思い考えさせられたが、フト頭に浮んだのはこれは観音様が不適当な品種なので他の品種を作れとのことだと教えられたような気が起きたので、兄弟二人話合い他の品種と取換えました。

ところが今度は実に見事な発芽振りであるので、喜んでおりました。

御収穫の秋において他人の畑の豆と比較してこれまた大きい驚きをみた。

それは他人は大なる減収であるのに反し、当方は素晴しい大収穫をみた。

つくづく光明如来様のお蔭、浄霊の有難味を感得させて頂きました。」




体験談 砂地に稲を試作して (地上天国 3号 昭和24年4月20日発行)

日本観音教大成会鶴明会 YT(23・女性)

「昭和二十二年六月二十三日黒森教導所の研究会に無肥料耕作のお話が御座いましたので、早速庭のすみに稲の試作をしてみました。

まず他家より残りの苗を頂き砂地を耕作して植付けたのであります。一寸小雨が降っておりましたせいか思ったより根付は良かったようでした。

植付後は朝夕三回水かけをしましたが何分にも砂地故、水は二十分もたたないのにすっかりなくなってしまうので御座います。

水かけは四カ月半やりました。その間には他家の牛が離れて来まして半分以上も踏みにじられましたが浄霊しながら根に土を寄せ、水をかけておきましたら思ったより弱らずにすみました。

近所の御爺さんが「こんな所で御米がとれますなら農家には苦労はありません」等と言っておりましたが一八〇粒で荒れ果てた砂地より四合もとれたので御座います。

面積も半間四方よりせまき所であります。次年には幹部四名で前年の種をわけまして住所の半間四方に一年間肥料を施さずにおいた苗代に普通より約一カ月遅れて種を蒔きましたが四カ月位で普通の稲と同じになりました。

ただ葉の色が青に少し黄色が入ったような色でしたが、真直ぐにスーッと伸びて誰も無肥料の稲とは思われないと言っておどろいておりました。

出穂の時は普通と同じに出揃い、せまいところでありましたが除草は一度もやりません。

茎ががっちりして穂首のつよいのが長所かと存じます。

二年目は「モミ」にて四升程穫れました。

初め馬鹿にしていた兄も驚いております。

家は農家でありますが学生時代より病身にて農業に手伝いした事もなければ稲作については全々未知の私でありますがこの偉大なる観音力によりて、あのせまい土地より四升もとれたので御座います。

重量は一升につき二十匁普通より目方がありました。

これが神のお力でなくてなんでありましよう。

今年はもっと広く耕作致します。

そして収穫の半分は肥料に費やし生活に悩んでおります農家が一刻も早くこの有難き神のお恵みに浸り、本当の農業が理解出来ますよう願ってやまないもので御座います。

拙ない筆でありのままを述べさせて頂きました。」




体験談 四尺以上のごぼう (地上天国 3号 昭和24年4月20日発行)

日本五六七教専信会 OI(46・男性)

「無肥料野菜の成果を御報告致します。

牛蒡の種子に浄霊致し堆肥のみを畑に入れ耕作致し播種致しました。

草取二、三回、畑に浄霊を行ったのみです。

この度掘取ろうと致しましたが、掘れども掘れども中々抜けません。

他家の畠では一尺も掘れば抜けるのに三尺掘っても仲々抜けません。

家の息子が「観音様は誠に有難いがこんなに骨が折れてはかなわぬ」と弱音を言い出す仕末です。

そして抜いてみたらなんと長さ四尺以上もあり目方七百匁以上もあり太い牛蒡なら大抵「ス」が入っているのが当然ですが切ってみて驚きました。

切っても切っても「ス」が入っていません。

これも観音様のお蔭と深く感謝し家内中なおなお手伝いの足らざる事をお詫び致します。」




体験談 無肥料栽培の御神徳 (地上天国 5号 昭和24年6月25日発行)

日本観音教天国会光明分会 KH(39・男性)

「私は去る昭和二十三年二月鬼頭先生のお導きによりまして入信させて戴きました。

かねて大先生様より無肥料栽培について有難い御教えを拝聴致しまして、早速実施させて戴きました。

まず水田二反歩を耕作致しました。私の地方は塩害地のために平年作六俵程度の収穫にて、供出未完納の時もありましたが、今度は完納致したいと固い信念を以て人事を尽しました。

五月八日種子を光明如来様の御前にお供えして祝詞を上げさして戴き苗代に播きました。播いてからの記録はありませんが、何しろ他家の苗よりは短く、あまり延びませんでしたが、六月二十日田植期には他家の苗と同じ位になりました。

六月二十二日植付けを終り御浄霊させて頂きました。七月十日頃には他家の出来より少し悪いように思われましたが、見回りの時必ず御浄霊をさせて頂いておりました。

九月二日頃穂が出初め(二百十日)ました。

九月十二日穂の粒数を調べてみましたところ、百八十六粒も付いておりました。念のため、他家のを調べてみますと一四五粒でありました。

嗚呼なんという有難い事で御座居ましょうか。私はその場で遥か熱海の大先生様中島先生様に、衷心より御礼申上げました。

月日はたち十一月十八日刈取りまして早速調整致しましたところ、何んと一反歩に八俵の収穫がありました。

これ一重にお観音様の御守護の賜と深く感謝致しております。

この喜びを御報告申上げ、また誠に拙ない一文を以て無肥料栽培の体験を綴り、広く信者の皆様方にお伝えして、是非二十四年度の栽培は御教の通り実行さして頂き度く筆を執った次第で御座居ます。

一人でも多く実施せられてお道を御布教せられ、またお喜びになられればまことに結構な事と存じます。

私も今後いよいよお観音様にお縋りして、無肥料栽培を実施させて頂き、大先生様の御理想御教え通りに実行し、実際を近隣の人々にみてもらい範を示して普く農業者をして、大先生様の御教えを遵奉する農耕者になって頂きたいと存じます。

そして病貧争絶無の地上天国建設の御聖業に身を以て御奉仕させて頂く覚悟で御座います。」




体験談 農作物に迄御守護を頂いて (昭和24年6月25日発行)

日本観音教天国会光明分会 HK(64・男性)

「私はひどい神経痛に悩まされておったので御座居ますが、ふとした折にお観音様の御力に依り病気の治る事を耳にしまして、昭和二十三年三月早速お取次を頂き入信させて頂きました。

三日間教修会に出席して浄霊を頂いております中に、激しい痛みも去りまして、言い知れぬ喜びに浸りながら帰宅致しました。

そして戴きました善言讃詞を拝誦している中に「山川草木尽く世尊の威徳に靡かひて」とありますので、これは作物にだって良いのだと思いまして、かねがね苦にしておりました麦に早速浄霊を致しました。

これは大麦の裸麦なのですが、肥料がありませんでしたので、一反歩ばかり無肥料の田へ植え付けしで後で下肥をかけるつもりでおりましたのですが、

神経痛のため下肥どころか手入も出来ずにおりましたものですから、他の麦は一尺も伸びましたのに、私の植えた麦は五寸程も伸びません。

一日に何回となく毎日根気よく浄霊しております中に、一節から二本も三本も枝が出まして草丈も五寸位ですが、穂の長さも五寸程ありまして、この分では一俵もどうかと思ってましたのに四俵一斗という意外な収穫で御座いました。

「穂に穂が咲く」という話は聞いてましたが、この年になって初めてで御座居ます。

七割五分の減収を見做されておりました。

被害地からこのような奇蹟的収穫を見ました事は、誠に有難いお観音様の御守護の賜と深く感謝致しております。

今度もまた重ね重ねの御守護を戴きまして有難いお観音様のお蔭で畳表を織らせて頂きました。

畳表を織りますのに練糸にする麻が御座いませんので、九州より「いちぶ」と言う草の種子を取り寄せまして蒔き、その後硝安をかけました所、硝安のかからない所だけが生えまして、かかった所は全然生えませんでした。

せっかく九州より取り寄せましたのにと、がっかりして終いました。

この生えただけではどうしても畳表を織り上げるには足りません。途方に暮れておりました。

そうだ!! お観音様にお願いして見ようと思いつきまして、沢山欲しくは御座いませんが、どうぞ畳表を織るだけ緯糸の「いちぶ」に御守護を頂きたいとお願いして、一生懸命浄霊を致しました。

とても足りそうもないと思いました「いちぶ」は御守護のおかけで畳表を織り上げまして、終った時は念願どうり一握り程余りました。

麦の時といい今度の「いちぶ」といいたたえてもたたえつくせぬ大御恵に、日夜感謝の折りを捧げております。有難う御座いました。」




体験談 無肥料耕作の体験談 (地上天国 6号 昭和24年7月20日発行)

日本五六七教光栄会 TN(22・男性)

「私は昭和二十一年教修を受けさせて戴きましてから観音様の御力が病患の治癒のみでなく耕作においても無肥料耕作が有肥料に較べてはるかに収穫の多い事を知らせて戴きました。

作物は有肥料でなくては絶対に収穫は望めぬと固く脳裏に植付けられている現在の百姓に無肥料栽培法の体験談を知らせても中々過去の観念は去りがたく事実をもって立証しなくては解りません。

それで昨年の春時期は遅れていますが空地を利用して馬鈴薯を実験させて戴きました。

私は経験こそ無いが、自信をもって進めたものの無肥料栽培がもし取れなかったならという心配と不安はありましたが、とにかく先生から教えられた通り種薯を一生懸命御浄霊をいたしました。

植付けましてより若菜が五、六寸位に伸びる迄はすくすくと延びましたのでこの分なら大丈夫と喜んでおりましたが喜びも束の間、順調に芽生えた茎は次第に色がさめ枯れてしまったのです。

意外な事に私はがっかりして家に帰っても物も言えず、どうしようかと途方に暮れたものの、もうすっかりあきらめ田植の準備に取りかかりました。

ある日の事、枯れた馬鈴薯の畑を整理すべく出掛けました。

それがなんと「開けてびっくり玉手箱」ではありませんか。

掘ってみると今迄見捨てていた馬鈴薯が普通より大きなのが一本の茎に五ツ六ツ出来ているではありませんか、嘘のような事実が目の前に現われ、自分ながら夢ではないかと疑いたい程の心地でありました。

この茎が枯れ薯のみ素晴らしく出来た不思議を先生に御尋ねしたところ「馬鈴薯が目的であるから茎はどうでもよい、薯が立派に出来ればよいのだ」と教えられ今迄の常識が一度に消え去ったような感がいたしました。

この馬鈴薯の体験に依って得た自信と勇気とをもって稲作にかかれば無肥料栽培の結果も必ずよい収穫が得られるという確信を得、耕作に取りかかりました。

稲作には化学肥料は悪いが藁や草木の落葉は良いと言う事も先生から御聞きし、出来得る限りの藁や草木の落葉を集める様努力いたしましたが、

一町余りの田圃に行渡るには不充分でありましたので、あるだけやり不足のところは全くの無肥料で作る事にして、

後は自然の力に御願いする事として、苗代を作り種を一生懸命に浄霊し、どうかして良く出来るようにと御浄めして播種いたしました。

播いてからも度々田の見廻りに行く度に善言讃詞を奉唱し一生懸命に観音様に御願いして浄霊をいたしました。

段々日の過るにつれて苗は大きくなり、有肥料にて播付けた苗は見るからに初夏を思わせる新緑に染っていますが、

私の家のは大分黄味を帯びているのでこれで一体出来るだろうかと疑念を抱き、心配でたまりませんでした。

五月の中旬になって苗を本田に植付ける時も前と変らず黄味を帯びているので、どうしようかと疑っていましたが先生の御教通り実行すれば間違いはないと信じて植付けました。

その時ふと鋭く感じた事は、色こそ赤味を帯びているが根の張りが固く、しっかりしているので気強く思いました。

一番除草の行われる時になりますと有肥料の田は黒々と延び茎の分蘖が始まっているのです、しかし私の家のは二番除草を行う時分になっても未だ色が悪いので、大先生に御質問いたしましたところ

「艶の悪いのは前の稲作の時の肥料の関係であるから、そのままにして置けば心配はいらない」と言われましたので、

その通り放って置き除草の時は御守様を頂いている者でやりました。

それで万一無肥料にて出来なかったなら断食さえ覚悟せねばならぬと思うと一時として落付く事も出来ず一生懸命です。

又村人達も驚かせてやろうと張切っているのに、村人遠からは「あんな田圃では何が出来るか、米なぞとれるものか」とあざけり笑われました。

しかし今に見ておれと自分自身を励まし、恥かしさも、悲しさも、じっと我慢しておりました。

丁度四番除草の頃となりましたら思いがけなく稲の色も次第に恢復に向い出し、分蘖も有肥料程ではありませんがふえて来ました。

又茎も何か思い出したように伸び始め除草が全部終了して土用になりますと、有肥料に較べて優るとも劣らぬ程に変って来ました。

今迄沈んだ淋しい気持はいつの間にか喜びに満たされ、出穂期に入るや異常な発育ぶりに喜びは一通りではありませんでした。

「正しき御教に基き誠をもって実行する時は必ず御恵みがある事を知ったのです」

本当に家中喜んでいるといつとはなしに害虫のために大体出揃った稲穂が所々荒されているのです、これはどうしたものかと、心を痛め苦しみました。

一難去って又一難この調子で行けばどうなるかと思い再度大先生に御質問いたしましたら「そのままにして置けばよい」と言われたのでほっと一安心いたしました。

間もなく収穫期に入ってみますと、有肥料に較べて問題にならぬ程延び実も良く実り、実際稲刈の結果は、果せるかな、大望の成績が眼前に展開されたのです。

普通有肥料栽培にて取った米は、一俵が四斗二、三升なのに、観音様の御蔭にて三斗八升にて一俵十六貫に満ちるではありませんか、その上粒は大きく光沢の良い事等未だかつて見た事のない立派な米が収穫されたのです。

一時は村人達にあざけり笑われ、馬鹿に迄され、毎日毎日淋しく思いつめ、どうかしてと念願いたした結果において教えの通りにその成果が目前に立証されたのですから大変です。

村人の驚歎は申すに及ばず、家内中時には心魂を痛め、浮ぶ瀬のない味気なさを心の底迄味った中から誠に夢のような良結果として生れ出でたこの奇蹟なのです、全く有難い事です。

この観音様の崇高なる御霊徳にただただ感謝の念で一杯でその喜びは言語に絶するものであります。ただただ感謝の外はありません。

厚く御礼を申上げて一人でも多くそして一日も早く観音様の御力に縋り無肥料耕作を実行するよう御祈りいたします。有難う御座います。厚く御礼申上げます。」