自然農法について 御垂示 


明主様御垂示 「一つの真理を得れば全てが判る」 (昭和28年9月1日)

信者の質問
「宮本武蔵が剣禅一致の境地に達し、相手を倒すでなく自分を護るでなく、無念無想というそういうことは効果がありますのでしょうか」

明主様御垂示
「効果があります。

しかし無念無想とは違います。

人間は無念無想にはなることはできません。

他に言葉がないからそう言ったのです。

とにかく魂の境地が高くなるからです。

武蔵はだいたい沢庵和尚からヒントを得たのです。

それで始終沢庵和尚に教えてもらってます。

しかしだいたいあの人は生まれながらにして魂の位置がよかったのです。

だから絵を画いても、ああいううまい絵を画きます。

それは何事にもそうなるので、剣でいってもああなるので、すべてがそうなのです。」


信者の質問
「結局邪念をとるということでございましょうか」

明主様御垂示
「邪念をとるということでは、もう駄目なのです。

“とる”ということは“ある”わけですが邪念がなければ取る必要がないのです。

邪念をなくしようということがいけないので、邪念はなくなっているから、そういう考えは必要ないのです。

幾分でもあるから取ろうということになるのです。

私は絵も画くし書も書くし、歌も作れば、建築もやるというわけで、すべて最高のものなのだから、結局同じです。

だからある程度にゆけばすべてがその程度にゆきます。


この間も植木屋に教えてやったことがあります。

植木の葉が枯れかかったり、色が悪かったり、力がないときに、植木屋は土ばかりを加えます。

ところが土を変えられればよいが、変えられない場合がありますから、

そういう場合には土から吸い上げる養分と葉や枝の数が合っていればよいですが、

岩などがあって養分が上がらない場合があるから、

そこで全体に養分がゆかないから枯れたり弱ったりするのです。

そういうのは枝や葉を少なくすれば勢いがよくなります。

ですから私は、だいたい葉の色や具合を見て切りますが、それを切ると全部に養分が漲(みなぎ)るから元気がよくなります。

すなわち人間の病気のことだけが一つ分かれば、他のものは全部分かります。

自然農法にしても病気からヒントを得たのです。

だからつまり作物を健康にするというわけなのです。

今までは作物がたくさん取れないということはそれだけの力がないからです。

人間なら体の中に薬毒が多いから、元気が出ないのです。

薬毒というのがやっぱり肥料と同じです。

これは一つの真理を得れば、一切はそれと同じ意味なのです。

それで苦しいことや悪いことは何でも浄化作用と思えば、風水害も浄化作用なのだから、すぐ分かります。

それでまさか空中などに薬毒があって穢すと言っても、やっぱり人間の想念や言葉が大事なのです。

人間が悪いことを考えると、それだけ霊界が曇るのです。

それから行為によっても曇るし、また土を穢すから、それを洗わなければならないから大水が出て洗うわけです。

それから霊界を穢せば風が吹いて吹き払ってしまうというわけで、何でも同じことです。

それを当てはめてみれば分かります。


だから私の言うことや説くことは新しい学問です。

そうしてこれは本当の学問です。

今までの学問というのはみんな間違っているのです。

間違っているというよりか、低い学問です。ごく下の低い文化です。

それを進歩させ発展させているのです。

私のはもっと上の学問です。

つまりあなた方が今までいろいろ習ったことは、小学校で習っていたようなもので、私が説くことは中学校から大学の学問です。

それを一般人類は小学校の学問を最高のものと思って、たまたま大学の講義を聞かせると、あれは間違っている、迷信だと言うのです。

それはとにかく小学校程度では大学の講義を聞いても分かるはずはないからそれはそう思うでしょう。

けれども事実が承知しません。

小学校の医学では病気は治らないが、大学に行けば治るからだんだん分かってくるので、それはしようがないということになります。

そういったものでしょう。

それで今までの宗教というのは小学校の高等科くらいなものです。

だから科学とあまり違いがないのです。」




明主様御垂示 「本当は田んぼに藁を入れないほうがよい」 (昭和28年10月1日)

信者の質問
「昨日、神光中教会関係の岐阜の自然農法を見学いたしましたが、たいへんありがたいと思いました。

私も五年ばかりいろいろやってみましたがどうも結果が上がらなかったので・・・」

明主様御垂示
「五年もやって結果が上がらないというのは、やり方が悪いのです。」


信者の発言
「地力の養成とか苗の取扱い方がたいへん間違っておりました」

明主様御垂示
「どういうように間違っていたのですか。」


信者の発言
「耕土を深めにするほうが結果がよいということを知りました」

明主様御垂示
「耕土を深くするということは別に新しいことではありません。

近衛内閣のときに、耕土を深くしろと、日本中に触れを出しているでしょう。」


信者の発言
「間隔を広くして、非常に楽な植え方をしておりました」

明主様御垂示
「しかしそれは技術上の問題で、自然農法の根本的な問題ではありません。

つまりあんまり接近すると日当りが悪いので、間隔を離したら日当りがよいから、ずっとよくなります。肥料はどうしてます。」


信者の発言
「ぜんぜん入れておりません」

明主様御垂示
「最初からですか。」


信者の発言
「さようでございます。藁を入れ過ぎていたようです」

明主様御垂示
「それです。

やっぱり肥料迷信です。

だから藁も入れないほうがよいのです。

ただ、寒い所だけは温めるために入れるのです。あなたはどこですか。」


信者の発言
「豊橋地方です」

明主様御垂示
「豊橋なら藁はぜんぜんいりません。

あなたが一番間違っていたのは藁を入れたことです。

それで私は最初一分か二分と言ったのですが。

それを五分ぐらいにした人がいるのですから、まったく頭が悪いのです。」


信者の発言
「五年目よりも三年目のほうが良くできていまして・・・」

明主様御垂示
「それがおかしいではないですか。

五年目より三年目が良くできるということは理屈にあいません。

それはやっぱり間違ったことをしているのです。」


信者の発言
「やっぱりいろいろと方法を変えてきた結果ではないかと思います」

明主様御垂示
「とにかくこういうことは今まであんまりやかましく言わないが、土を良くする、土の活動力を出させるということです。

土の活動力というのはどうすれば出るかと言うと、連作のためなのです。

だから稲でも豆でもよいから、同じ物をそこで年々作るに従って、土のほうではだんだんそれを育てるような機能が出てくるのです。

ですから無肥料にしてやると、肥料が減るし、それから土のほうが活動力が旺盛になるということだから、年とともに非常に増えてゆくのがあたり前です。

しかしそうばかりではなく、そこの気候もあるのです。

雨の多いときと天気の多いときと、それによってもやはりそうとうに影響するから、もしも去年よりも今年のほうが悪いときには、そういうこともあります。

しかしそれが他の土地の田よりも、そういった悪い影響が少ないということは確かです。」


信者の発言
「成績が上がらないということは、過去の古い肥毒が停滞しているためでありますから、

一冬耕して風化させるという方法があるのではないかと思われます。

そういたしますと雨で洗われて肥毒が減り、それからはドンドン増えるようでございます」

明主様御垂示
「それは確かによいです。よい参考になります。それをおおいに奨励するとよいです。」


信者の発言
「私のほうで、全部を天地返しをして風化させましたところ、去年は五俵半でしたが、

今年が初年度ではありますが十俵は間違いなしのようで、

初年度で八割増産でございました。ありがとうございました」

明主様御垂示
「それはたいしたものです。」




明主様御垂示 「農作物収量の限界について」 (昭和28年12月1日)

信者の質問
「生命の力の限界ですが、それから個人の持つ力、例えば自然農法が初年度は非常に力を上げてその比率の割合は、何年かやったほうが割合にのびてないという見方がありますが、

これは肥毒に押えられていたのが、強い力で上昇したようですが、

そういう植物の力にも限界というものがあるものでございましょうか」

明主様御垂示
「それはあります。」


信者の発言
「例えば二石収穫している者が四石にするのは楽ですが、四石のを八石にするのは・・・というようなことがありますので」

明主様御垂示
「そういうことはあります。

人間が生きる生きると言っても、三百や五百もということはできません。限度があります。

しかし限度があると言っても、今のところは限度はあるが、

しかし人間が増えて、必要があると、限度を突破するかもしれません。」


信者の質問
「人口の加減に乗じて加不足なくということがありますが、今年の日本がこういうような不作で、

アメリカでは限度を越えて麦がたくさん穫れたということは、そういう意味もあるのでございましょうか」

明主様御垂示
「そうです。

日本人が間違ってそういうことをしているから、しかたなしにアメリカのほうをそういうふうにして、

神様のほうでは、皆殺しにするわけにはゆかないので、目が覚めるまで繋いでゆかなければならない。そういう点があります。」




明主様御垂示 「水害にあうと肥毒が流され豊作になる」 (昭和29年2月1日)

明主様御垂示
「結局去年の水害というのはいくらも被害はなかったです。

農林省の統計を見ると、去年一番できたのが九州で九十七%です。

その次が四国で九十四%です。他はガタ落ちです。

ところが一番水害があった所が一番良くできたのですから、ずいぶん皮肉です。

一番の不作の原因というのは虫害です。

ところが冷害で、もしいけないとすれば、自然栽培のほうは冷害の被害はあんまりなかったから、結局虫害です。

それで虫害というのは肥毒のためだから、結局肥料で凶作にしたのです。

それに目覚めない限り年々悪くなります。」


信者の発言
「水害に遭った所は、そのために肥毒が流れることと、新しい土が入りますのでよくなるのでございます」

明主様御垂示
「そうです。それで良いのです。

それを間違えて、洪水の水に肥料があるのだと言うのですが、そうではないので、肥毒が消えるからです。

今度のお蔭話に、九州の水を被った所で、しようがないとて、新規に種を蒔いて、新規蒔き直しにやって平年作以上穫れた所があります。

いつかも書いたとおり、水害というものは神様が肥毒を掃除してくれるためのものです。

また水害があるためにどうやら稲ができるわけで、水害がなかったり大雨がなかったら、米はほとんど穫れなくなってしまいます。」




明主様御垂示 「流し水はよい」 (昭和29年2月1日)

信者の質問
「自然栽培につきまして、今年は会員がみんな深耕をし、肥毒を吸っている土を上にあげ風化作用をしておりますが、

それにつき 聞きましたことは、流し水をすると非常にきれいになり、

よいといいうことを聞きまして奨励するようにしておりますが、よろしいものでございましょうか」

明主様御垂示
「よいです。人口的水害、洪水というわけです。

肥毒の減る方法なら何でもよいです。

それから今度の大分の十三俵三斗穫った件ですが、尾崎さんは来てますか。

あれは何升何合と書いてないので具合が悪いのです。

というのは、朝日新聞のコンクールでは何升何合と書いてある。

報告書には大雑把に書いてあるので、今の人間は正確でないように思うから・・・。

また五石五斗と決まりがよいわけがないので、その端数も出さなければいけないです。」


信者の発言
「申しわけございません。ただ今問い合せております」




明主様御垂示 「地中の岩石による作物収穫量への影響」 (年代不詳)

信者の質問
「自然と人生とは宿命的に大きな関連があると聞き及んでますが、ある土地にて生れる人、住む人、死んでゆく人の性格や生活上にその土地が影響する力について・・・」


明主様御垂示
「土地により非常に影響がある。

地霊の濃く放射する所と薄く放射する所がある。

土中に岩石の層あり、厚薄が出来る。

岩石によって作物の出来るところと出来ぬ所がある。

また緯の霊気もある。

それを山などがやはり障碍する。

山は岩石多く、雲がよりやすい。

緯の霊気は鬼門からのは濃く、東から来る霊気は澄んでいる。

西からのは反対である。濁っている。

南からのは熱がある。

それらによって生れる人なども関係がある。

国からいっても、日本と中国とは霊気がちがう。

白い物は日本が一番汚れるという。

フランスは汚れぬという。

日本は霊気強く、金気があるからである。

フランスなど銀気が強い。」




明主様御垂示 「寄生虫の発生と活動」

信者の質問
「寄生虫(回虫)の発生及びその活動について御垂示御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「寄生虫は野菜に着いてる卵がなる。

糞をかけるとその卵がつく。

無肥料でやればそれがない。

赤ン坊は・・・、親の身体の体中で卵を生む、その卵が入ったものと思う。

回中にはいろんな身体の器官に入るのがある。心臓、肝臓等人間の身体のどこへでも入る。」