自然農法について 御垂示 6
明主様御垂示 「自然農法は二毛作をすると成績が悪い」 (昭和27年1月25日発行)
信者の質問
「畑作において甘藷(かんしょ。さつまいも)の裏作に麦(陸稲も同じ)を栽培するのが定石となっておりますが、
これに準じて実験致しましたところ、自然農法の成績はあまりよくなく、特に麦は悪いのであります。
甘藷、麦に限らず一毛作にするのが自然でありましょうか。
麦収穫後、畑はなにも作らずあけておいたほうがよろしいのでございましょうか。お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「自然農法は、一種類に限るのであるから、連作がもっともいいのである。
土は無肥料によると、土自体は自由自在に力の発揮ができるから、一種類に対して、それを生育させる力がますます加わる。
ところがほかの種類を混ぜると、土は新規蒔き直しになるから、どちらも成績が悪くなるのは当然である。これで判ったであろう。」
明主様御垂示 「糸ミミズを全滅するには客土をする」 (昭和27年3月10日発行)
信者の質問
「無肥料栽培で藁を小さく入れますと、針くらいの大きさのドブにいるミミズが湧き、発芽が悪いそうです。どういう原因でございましょうか」
明主様御垂示
「肥料がそうとうあるんでしょう。」
信者の質問
「二年目でございます」
明主様御垂示
「二年目じゃしょうがない。発芽しないことはないんですがね。」
信者の質問
「私共も、そういうことがございますが、神様から種が不適当だからというのではないかと、他の種に変えさせていただきますと、出てまいります」
明主様御垂示
「ははあ、肥毒を多く食った種と、少なく食ったためですね。」
信者の質問
「ミミズが湧くのは・・・」
明主様御垂示
「ミミズが湧くのは良いんですがね。」
信者の質問
「たくさんで、中でダンスをしており、下から持ち上げてしまいます」
明主様御垂示
「初めて聞いたがね。」
信者の質問
「それは、肥料がうんとあるところにできますミミズで、汚いドブか何かに湧くものでございます」
明主様御垂示
「糸ミミズというのですね。ボーフラの一種ですね。」
信者の質問
「それを全滅させますには、いかがいたしましたら・・・」
明主様御垂示
「客土(きゃくど)をすれば良い。」
信者の質問
「客土するより外にございませんでしょうか」
明主様御垂示
「客土すれば肥料がなくなるから、それが一番良いでしょう。」
明主様御垂示 「有肥の種子を使うと成績が悪い」 (昭和27年3月10日発行)
信者の質問
「無肥料栽培で以前からいたしておりますが、成績が悪く、種はどうしてるか聞きますと、有肥の種を使用しておりました。
現在無肥料栽培をいたしておりますが、種に気がついておりませんので・・・」
明主様御垂示
「そうなんですよ。」
明主様御垂示 「堆肥について」 (昭和27年3月1日)
信者の質問
「苗代を深く高くし、籾(もみ)を播きますと、どうしても自然農法では苗代が短いために、今度苗取りをいたしますとき非常に取りにくいので、
四尺三寸の幅に溝を作り、その土を上にあげ、そこに五、六分の・・・」
明主様御垂示
「四尺三寸と言うのは苗代の大きさですか。」
信者の発言
「さようでございます。そういたしますと根が伸びるのに、根切れが良いというのでございますが・・・」
明主様御垂示
「水を少なくするんですね。」
信者の発言
「さようでございます」
明主様御垂示
「そんなのは、どっちでも良いです。問題ではないです。
そんなことはごく枝葉末節なもので、どっちでも良いです。
つまり問題は肥料だからね。肥料がなくなれば良いんだからね。
それから、よく肥料について・・・種ですね。
あれはごく肝腎だからね。
種が、肥毒がある肥毒がないのはたいへんな違いだからね、種を ・・・種屋だとか・・・普通のところで分けてもらって、関心を持たないが、割合肝腎なんです。
肥毒の種をやれば何にもならないんですからね。
農事試験場でやったところが・・・無肥と有肥をやったところが、無肥が成績が悪いと言うが、種にあるんだからね。
農林何号だとか旭だとかやるが、かえって悪いですよ。
種が肥毒中毒になっているからね。」
信者の質問
「現在は四年目の種があり、各支部に配っております」
明主様御垂示
「それは結構です。
もう一つは、私の言う通りしないんだ。
水田に草を入れますがね。あれはいけないんです。
私は藁と言ってあるでしょう。藁だけで良いんですよ。
かえって、普通の草を入れると悪いんですよ。
それで、また藁を細かく切ると言うのを、一寸とか五寸とかいうこれもいけないんです。まず一、二分ですね。」
信者の発言
「動力の藁切機がありまして、五厘くらいにでも切れます」
明主様御垂示
「そんなに細かくしなくても良い。一、二分くらいで良いです。」
信者の質問
「草の堆肥が悪いのは、いかなるわけでございましょうか」
明主様御垂示
「理屈にはずれているからね。草は畑の堆肥です。
草は、水田に入れると、浮いて流れちゃったり、土に混じらない。」
明主様御垂示 「温室栽培について」 (昭和27年3月1日)
信者の質問
「温室をいたしておりますが、今まで無肥料でいたしませず、立ち枯れいたします。トマトがアメ玉くらいの大きさになりますと、グサッと落ちます」
明主様御垂示
「それは肥毒だ。」
信者の質問
「どういう心構えでいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「肥料さえやらなければ良い。そうすればピンピンしてくる。」
信者の質問
「井戸水を使用いたしておりますが・・・」
明主様御垂示
「水は井戸だってどっちだって良い。
無肥料にしてやってご覧なさい。すばらしいですよ。」
信者の発言
「客土してメロンでもいたしましたほうがよろしいでしょうか。トマトは半作までもいきません」
明主様御垂示
「肥料をやらなければだんだん良くなっていきますよ。
もうだいぶ育ったんでしょう・・・無肥にしてね。
そのままにしてやったら良い。
そうして浄霊をやるんです。」
信者の質問
「土に御浄霊いたしますと、肥毒が消えますのでございましょうか」
明主様御垂示
「土にやったら良い。浄霊というのは、肥料を消す方法ですからね。」
信者の質問
「今までの肥料を消しますので・・・」
明主様御垂示
「今までの肥料を消しますよ。土をできるだけやれば大丈夫です。」
信者の質問
「今の温室は不自然に思われますが、やはり肥料を使わないほうが・・・」
明主様御垂示
「あなたはどうかしているな。温室は不自然じゃありませんよ。
温室は気候を変えるだけのものですよ。
肥料とはぜんぜん違いますよ。肥料は毒を飲ませるんだからね。
人間だって、冬はストーブをやるでしょう。
ストーブは差し支えないんですよ。
だけども人間だって、毒を飲んじゃ駄目です。」
明主様御垂示 「ワラの堆肥の投入量」 (昭和27年3月1日)
信者の質問
「藁を入れますのに、適当な量はどのくらいでございましょうか」
明主様御垂示
「良い加減で良いです。つまり、藁というのは肥料じゃないでしょう。根を暖める程度ですからね。」
信者の質問
「順に藁を減らしまして・・・」
明主様御垂示
「いつもやるんです。
気候が違って来れば、順次・・・暖かいところは、あんまりやらないんです。
寒いところほどやる。暖めるためにね。」
明主様御垂示 「鋸屑は肥料にならない」 (昭和27年6月25日発行)
信者の質問
「私は昭和二十一年十月中旬より、鳥取県大山国立公園地区内にて、
標高三百五十メートル内外、傾斜度十二、三度程度の位置に住居いたしておりますが、
耕地として開畑一町ほど所有しておるのでございます。
土質は(通称大山黒ぼこ)火山灰にて黒色を帯び、強度の酸性を含み(含有酸度○、五~○、五五程度)播種いたしましても、
堆肥ならびに金肥を施肥せざれば芽が一寸ほど青々と出ましても、その中に芽が黄色に変わり、枯死してしまいます。
右のようなしだいですから、反当たり三、四百貫の堆肥と金肥二千円程度を施しましても、
古畑は開墾後五カ年ほどになりますが、実収反当たり三俵くらいしかできません。
勿論酸性土壌改良として石灰または「タンカル」など反当たり二、三十貫を撒布いたしておるのであります。
開畑前は年輪三十年生くらいの松樹が一面に繁茂しておりましたので、落葉などは五、六寸くらいでございましたものであります。
つきましては「地上天国」を拝読してみますると、無肥料栽培のすばらしき成績を御発表になっておられましたので、以上の畑地に適用できますか否かお伺い申し上げます。
なお同地には元製材したため、鋸屑がたくさん山積みになっておりますので、この鋸屑を肥料としてはいかがなものでございましょうか。
また施肥の方法を御教示くださいませ。」
明主様御垂示
「貴方は栄光をまだ読んでいないのですか。
酸性土壌は金肥のためであり、鋸屑などは肥料にはならず、かえって悪い。
土そのものが肥料であることは、栄光にいくども書いてあるからよく読みなさい。」
明主様御垂示 「ミミズの働き」 (昭和27年8月25日発行)
信者の質問
「明主様の言われた自然栽培法を実施せんとして、畑に有肥藁を入れたところミミズが多量に湧き、ミミズの多量ほど良くできました。
なぜミミズは湧くものでしょうか。
米国のコネチカットの東部で農場を経営しているクリスタファ氏は「ミミズの排泄物はふつうの表土に比べて窒素五倍、リン七倍、カリ十一倍、マグネシウム三倍の量を含んでいる」と分析結果を報じていますが、
ミミズの排泄物は自然栽培に良いものでしょうか、
ミミズは地球になんの目的をもって湧くものでしょうか。
「ミミズは生き、作物に害はしない。また地中深くもぐるので通気量を六〇―七〇%も増加させ、
同時に排水を良好にして植物の根の発育を助けている」とありますが、ほんとでしょうか。
ミミズの排泄物で栽培した食物を食べたら、人体にどのような影響を及ぼすものでしょうか。
右御垂示のほど謹んでお願い申します。」
明主様御垂示
「ミミズというものは非常に必要なものである。
それは土を固まらないようにするとともに、あまり湿らないように調節するし、
また熱を吸収して土を温めるし、害虫を食うというように、種々な働きをするから結構だが、
排泄物が肥料になることは決してない。」
明主様御垂示 「自然農法米の好成績の事例」 (昭和27年10月1日)
信者の質問
「福井県の一教師でございますが、
自然農法四年目の成果が非常に良く、標準米の一等として、
米の検査員が持ってまわるのに出してくれということで、二俵出しまして非常に喜んでおります。
御礼を申し上げます」
明主様御垂示
「それは結構です。」
明主様御垂示 「田の土起こしの回数」 (昭和28年2月1日)
信者の質問
「自然農法のことにつきましてお伺い申し上げます。
田の土起こしは、春のときと田植えのときと二回しましたほうがよろしいのでございましょうか。
春のときだけでよろしいのでございましょうか」
明主様御垂示
「それはそこの土の固さによりいます。
土が固まりやすいときは二度やっていいし、そんな必要がないと思ったら一度でいいのです。土の具合によるのです。
今日の朝日新聞かに、米の競争で、一等が反当たり六石一斗三升二合ということが出てました。
約十五俵いくらかですから、十六俵とればいいわけです。
種にも土にも肥料を入れなければ十六俵くらいはわけはありません。」
明主様御垂示 「自然農法の看板を大きくするほど収穫が増えた事例」 (昭和28年2月1日)
信者の発言
「それにつきまして御報告させていただきます。
神光会でございますが、名古屋から長野にまいります途中の瑞浪という所でございまして、
汽車からよく見えます所に畳一畳くらいのトタンにペンキで「自然耕作、金肥人肥は毒だ」というようなことを書いて出しておりますが、
今年は反当たり十八俵でございました。今年で四年目でございます。
先日その座談会の記事を提出させていただいております」
明主様御垂示
「来年はぜひ朝日に出すといいです。それは断然いいですね。」
信者の発言
「初年度は大して増収はございませんでしたが、二年目から目茶目茶にとれました。
また看板を大きくするほど多くとれるようになりました」
明主様御垂示
「看板のために神様は特に多くしなければならないというわけでそうなったのです。神様はうまくやられるわけです。」
明主様御垂示 「自然農法で県一等の米ができた事例」 (昭和28年2月1日)
信者の発言
「自然農法につきまして御礼申し上げます。四年目でございます。
量は二俵程度の増加でございますが、質は市では特等で、県では一等をとり賞状をもらっております。ありがとうございました」
明主様御垂示
「二俵でも増えたのですから大したものです。」
明主様御垂示 「種蒔きの時期は地域によって異なる」 (昭和28年2月1日)
信者の質問
「自然農法の場合に、種をまくにも時期が大切と思われますが」
明主様御垂示
「そうれはそうです。土地によって違わなければなりません。」
信者の発言
「箱根で大根をまきましたが、五日遅れても駄目でございます。ちょうど合った時期にまきますと、何もしないのに大きくなります」
明主様御垂示
「それはたいへんなものです。箱根のどの辺ですか。」
信者の発言
「ケーブルの向こう側でございます」
明主様御垂示
「では石はありませんね。寒い所だから大根などはちょうどいいでしょう。」
信者の発言
「早くまいた場合は虫がつきますし、遅れた場合は伸びません」
明主様御垂示
「虫がつくのは種に肥毒があるのです。」