自然農法について 御垂示 3
明主様御垂示 「発芽促進のため稲、麦を浸水するのはウソ」 (昭和25年2月28日発行)
信者の質問
「従来、発芽促進のため稲、麦などを浸水いたしておりますが、こうした処置はその後の作物の生育にどのような影響がありましょうか。」
明主様御垂示
「これは、ふつうはしなくたっていいんですが、空気や土地が乾燥してる所では水に浸すと発芽が早いですね。
よく湯殿の湯につけるといいって言いますがね。
まあそうしなくったっていいですね。
と言うのは植物にはすべて適期と言ってそれに最も適当した季節があるものなんです。
だから、季節に遅れたりしたときには水に浸して発芽を早めたらいいでしょうね。」
信者の質問
「農村では習慣的に浸水をやっておりますが。」
明主様御垂示
「ありゃあ、嘘ですよ。
いま言ったように作物にはちゃんと適した季節があるんだから、早く蒔けば早く育つかって言うと、そうでもないんです。
私も以前枝豆でやってみたことがあるんです。
一度に種を蒔くと一度にたくさん穫れてしまって食べきれないから、二十日おきに種を蒔いてみたんですよ。
順々に獲って食べられるようにって、こういうわけなんですがね。
そしたら早く蒔いたほうはあまりできなくて、遅く蒔いたほうがたくさんできたんですよ。
ですからこういうふうにね、気候の暑い寒いや、なにかいろいろ原因があるから試してみるんですね。
そしてその土地に一番いい方法をとることですね。」
明主様御垂示 「種蒔きの時期は地域によって様々」 (昭和25年2月28日発行)
信者の質問
「田舎では暦を基準にして種蒔きをいたしますが、これは差し支えないでしょうか。」
明主様御垂示
「差し支えますね。
なぜかって、土地によっていろいろ違いますからね。
昔は田舎のほうはあまり開けてなくて、開けた所だけあの暦を利用したんです。
だから暦の廃止はいいことですよ。
すべてが世界的になってきたんですからね。」
明主様御垂示 「酸素は火の霊、水素は水の霊、窒素は土の霊」 (昭和25年2月28日発行)
信者の質問
「土素中に含まれている窒素、燐酸、カリのうち、窒素は空中に含まれているとのことですが、燐酸やカリも空中に含まれておりましょうか。
あるいは土中のみに含まれているものでしょうか。」
明主様御垂示
「これはね、窒素ってのは土霊、地霊ですからね、こんなかにいっさいのものが含まれているんですよ。
酸素は火の霊、水素は水の霊、窒素は土の霊ですね。
そして、窒素は始終地上から発散して空中に溜まり、その溜まったのを今度は雨が下へおろすんですね。
そして地中に入る。これを繰り返すんですが、それでちょうどいいんです。
いまは空中から窒素をとって肥料にしてますが、こんなことをやると窒素が多過ぎてしまうんです。
一時はいいけどしばらくするとかえって土がやせてきてしまうんですよ。
このことは本にも書いたでしょ。
窒素肥料はドイツが第一次大戦のとき発明したんだから、急の間に合わせるためならいいけど、ふだんこれを続けてては土がやせてしまっていけないんです。
そういうわけで、地霊の中に燐酸もカリもみんな含まれているんですね。
なによりの証拠はね、今年の稲作が思ったよりできなかったんです。
不作だったんですね。
最初の予定より一割くらい減ってますよ。
この一番の原因は虫の害なんですよ。
で、虫は肥料から湧くんですからね。
だから、戦争中は肥料が足りないからできないって言ってたんですが、今度は肥料が多過ぎて虫が湧いてできない・・・実にバカなもんですよ。(笑声)」
明主様御垂示 「レンゲ肥は不可」 (昭和25年2月2日)
信者の質問
「津市の信者で御座いますが、無肥料栽培につきまして今迄緑肥として使用しておりましたレンゲを、これは花が咲くものであるから観賞用で、特に栽培して緑肥とするは不可であるとの御教えによりまして全面的に止めているところがありますが、いかがなもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「やめた方がよい。レンゲは肥料として作られたものではない。」
明主様御垂示 「奇形の唐もろこし」 (昭和25年2月7日)
信者の質問
「本年三十一歳の男子(入信者)の家で昨年唐もろこしを作ったところ、
一本の幹の先端に五本もまとまって出来、その形が横に一列に並んでおります。
こんな事は今迄になかった事でありますが、何かの御知らせでしょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「たまに奇形はあるものである。気にする要はない。」
明主様御垂示 「咲かぬ梅」 (昭和25年2月17日)
信者の質問
「昭和二十二年冬、疎開先から現在の住居へ梅樹二本を植え、年々よく咲きましたが、今冬は二本の中一本は全く咲きません。
一本は八輪咲いただけです。何かの前兆で御座いましょうか、お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「肥料がいけない。」
明主様御垂示 「浸水について」 (昭和25年3月20日発行)
信者の質問
「従来、稲、麦などの種子を発芽促進の目的をもって浸水(冷水、温水)さしておりますが、
こうした処理がその後の作物の生育にどんな影響がありましょうか。」
明主様御垂示
「ふつうはしなくともよいが、ただ寒い土地や乾燥した所はそうすると発芽が速くなるわけである。」
明主様御垂示 「燐酸、カリは植物の精分」 (昭和25年3月20日発行)
信者の質問
「土素中に含まれている窒素、燐酸、カリ中、窒素は空気中にも含まれているとうけたまわりましたが、
燐酸、カリも土中のみでなく空気中に存在しておりましょうか、またどこから発生するものでしょうか。」
明主様御垂示
「窒素は土の精霊であるから一番多い。
燐酸、カリのみでなくいっさい含まれている。
また燐酸、カリは植物の精分が雨によって、地下浸透してできたもので化石もする。」
明主様御垂示 「植付け早めるべきか」 (昭和25年3月1日)
信者の質問
「私の家では昨年度は七段歩を全面的に無肥に切換え実施させて頂きましたが、二割三分の減収で御座いました。
今年も引続き無肥でやらせて頂きますが、昨年の経験では植付けを六月二十日頃に致しました所、
分蘖が有肥に比し遅れ勝ちで御座いましたが、植付けを従来の有肥の時より早めるべきで御座いましょうか。お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「遅すぎたものである。」
明主様御垂示 「灰 肥」 (昭和25年3月3日)
信者の質問
「馬鈴薯を植付けます場合、普通は灰をまぶってから植付けますと腐敗しないと言われておりますが、無肥でやります場合は灰の必要は御座居ませんでしょうか。」
明主様御垂示
「灰はやらぬ方がよい。肥料をやるから腐るのである。」
明主様御垂示 「灰使用」 (昭和25年3月22日)
信者の質問
「無肥の場合、普通灰を使いますと土が固まりますが、砂質の土壌の場合灰を使いますと土地が非常に軟かくなります。
土地を軟かくする意味においてカマドの灰を使用させて戴きます事はいかがなもので御座いましょうか。お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「やらぬ方がよい。自然であるから、何にも使わぬ方がよい。」
明主様御垂示 「害虫と薬剤」 (昭和25年4月10日)
信者の質問
「一昨年頃より柑橘園に矢の根貝殻虫が発生し、その駆除に困っております現在、駆除法として青酸ガス燻蒸を行っておりますが効果なく、
ルビロー虫も発生し、松脂合剤にて駆除しておりますが同様効果はありません。
右の二害虫に対して駆除するにはいかにすれば宜しいでしょうか。御教示下さい。
なお、開園当初より化学肥料は一切使用せず、堆肥と魚肥のみ使用し、戦時中肥料不足の折も海草を施用致しておりました。
なお、果樹園、畑等に生育雑草中の「スギナ」と言う草に対し、最近水田の除草に使用されている新薬剤二四Dを使用して効果がありましょうか。」
明主様御垂示
「まず、頭を変えるべきである。」
明主様御垂示 「廐 肥」 (昭和25年4月16日)
信者の質問
「無肥料栽培には全然廐肥(畜舎肥)を使用してはいけませんか。御教示御願い申し上げます。」
明主様御垂示
「不可である。自然が主である。」
明主様御垂示 「堆肥の量」 (昭和25年5月5日)
信者の質問
「無肥料栽培を本年やらせていただきたいと思います。当地は三月まで雪があります。
四月十二日種播きをいたし、四月十四日田打ちいたしました。土質は砂及び黒土です。
今までは形植で五寸五分に七寸で、苗植数は四本から五本位でした。
堆肥はどのようにして、いくら入れたらよいでしょうか。
田草は何回位除ったらよろしいでしょうか。今後いかにしたらよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「細かい事はふだんの経験でよい。肥料さえやらなければ適宜でよい。藁を切って入れる。」
明主様御垂示 「雑草の二種」 (昭和25年5月11日)
信者の質問
「今年で二年目の麦の無肥料栽培を実施致しておりますが、
他の有肥栽培の畑では雑草が繁茂しておりますのに、私の方では左程生えておらず、草取りも殆どせずに済み、感謝致しております。
無肥料栽培にはかかる特徴があるもので御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「今迄の草は、肥料のために生えるのとそうでない草と二種ある。これでよい。」
明主様御垂示 「みみずの役目」 (昭和25年5月13日)
信者の質問
「今迄みみずは田畑の農作物に好影響を与えることと存じておりましたが、
一部会員の話によりますと「みみずは稲の苗の根を荒らし、また肥料の多い土地には沢山おり、無肥料の場合は少く、御浄霊を致しましても少くなる」との事ですが、みみずの作用について御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「やはり地の中で立派な役目をしている。
肥料をやると微虫が湧くから、それを食ってみみずが生長する。
無肥なら少くなる。」
明主様御垂示 「柴田酵素」 (昭和25年5月16日)
信者の質問
「無肥料栽培に切換え時の減収を防ぐために、肥毒除去期間「柴田酵素」を利用すると共に、浄霊し多年硫安施用より来る硫酸根の害毒を除去し、急速な増産と品質改良を図ることはどうで御座居ますか。」
明主様御垂示
「自然栽培は大自然に順応すべきもので、柴田酵素のごとき、人為的ではいけない。
土は清いものである。そのままにしておけば自然に肥毒は抜けてゆく。」
明主様御垂示 「ザリガニの害」 (昭和25年5月18日)
信者の質問
「無肥料栽培に関連した事で御座いますが、私の地方には「ザリガニ」が沢山おりますので、
苗代の被害も多く、また田植直後にも夥しい被害で困りますので、
止むを得ず石灰窒素を使用いたしますが、これは肥料の意味で無くともいけないもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「無論いけない。
肥料がなくなるとザリガニもいなくなる。
なぜなら、施肥すると虫が湧く。それを食べに来るのである。」
明主様御垂示 「裸麦、小麦より先に出穂」 (昭和25年5月21日)
信者の質問
「例年、当地福岡県地方では、小麦と裸麦とでは無肥、有肥を問わず裸麦が先に出穂するので御座いますが、今年はなぜか小麦が先に出穂致しました。
これは何か訳があるので御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「気候か霊界の変化か、何か訳がある。
今年だけか、または来年も続くか、それによって判断する。」
明主様御垂示 「糞尿の処理」 (昭和25年5月22日)
信者の質問
「人間の糞尿は人間の食べる穀類、野菜の肥料となって人間と植物の相互扶助的関係に循環するものと思っておりましたが、
そうでないと致しますと、自然の法則からすると糞尿はいかに処理されるべきで御座いましょうか。
また、糞尿を原料として化学工業を起す目的を以て調査研究する事の可否と将来性について御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「糞尿は地へ大きく穴を掘って土をかぶせておけば土に還元する。海へもって行ってもよい。
作物への糞尿の可否は理屈はない。不美味で減収だから化学的のものはよした方がよい。
私は若い時大学病院に入院した時、便所に竹を節から節を切って入れてあったが、これは糞尿が竹に滲みて薬が出来るとの話であった。」
明主様御垂示 「促成栽培」 (昭和25年5月25日)
信者の質問
「促成栽培は自然に反すると思いますが、農業経済上必要と思います。
無肥料栽培の立場から見ていかようで御座居ましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「一時は多収だが、後減収する。アドルム中毒と同じである。」
明主様御垂示 「果実の肥毒」 (昭和25年5月27日)
信者の質問
「温室のトマトがカビ病にてすっかり病に負けました。消毒せず霊気のみで行ったのであります。
今度同じ温室にメロンをつくりましたが、赤ダニがつきました。
親子三人で霊気をかけましたが、こんどこそは完成したいと思います。
どうしましたらダニがなくなりましょうか。御伺いいたします。」
明主様御垂示
「肥毒が含まれているから早急にはゆかぬ。二、三年はかかろう。皆肥毒のためである。」
明主様御垂示 「砂と粘土の割合が偏っていても入念に耕せばよい」 (昭和25年12月25日発行)
信者の質問
「砂、粘土、腐食三種の割合によりまして、土地に種類がございますが、これが非常に偏っております場合、これを客土などにより改良すべきでございましょうか。」
明主様御垂示
「これはちょっと判らない点がある。
腐食というのはおかしい。
土地が腐食などするはずがないからである。
たぶん堆肥のことであると思うが、そうとして客土など入れる必要はない。
入念に耕せばよろしい。
特に粘土と砂と混ぜると結構である。」
明主様御垂示 「開拓当初より酸性土壌の事例」 (昭和25年12月25日発行)
信者の質問
「酸性土壌は肥料過剰のためと思っておりますが、開拓当初より酸性土壌となっている場合がございますが、その原因はいかがでございましょうか。」
明主様御垂示
「そんなはずはない。なにかの間違いであろう。
ただ山間などで鉱物が雨水などのために流れて土へ浸み込む場合がある。そのためであろう。」
明主様御垂示 「田の裏作の困難さ」 (昭和25年12月25日発行)
信者の質問
「自然農法において、田の裏作に麦を作りますとき、稲と違い、よほど困難を感じますが、いかなる理由でございましょうか。」
明主様御垂示
「困難とはどういう困難であるか、詳しく書いて出しなさい。」
明主様御垂示 「火山灰について」 (昭和26年1月25日発行)
信者の質問
「伊豆大島のように土質が火山灰の場合、野菜の自然農耕をいたしますに、大根は成績が良好ですが、
白菜類やホーレン草など、菜類が成績悪く、耕作方法が悪いのではないかと存じ、堆肥を深い浅いのなきよう注意して試作いたしました。
なお土地は三カ年無肥料耕作の肥毒なしの土地においてです。
砂土のため、降雨の際に砂をはね上げ、菜の葉に付着するためではないかと存じまして、
播種後その上にワラを薄く置いてみましたが、いくらか成績はよろしきようですが、有肥耕作とは比較になりません。
菜種は買種(有肥)のためではないかと存ぜられますので、畠へ出るたびに御浄霊をやらせていただいております。
いかに農耕いたしますればよろしゅうございましょうか、御教示お願い申し上げます。
陸稲のできは自然農耕において成績も非常によく、質味の点においても一段勝っております。ありがたく御礼申し上げます。」
明主様御垂示
「火山灰はそうとう年限が経たないと、有毒がぜんぜん抜けきれないものである。
だから適当する種類を作るよりほかに方法はない。
この例としてかの栃木県那須野ケ原は数百年に渉って栽培不可能であったが、
いまから二、三十年以前からボツボツ栽培できるようになったにみて肯かれるであろう。
ただ堆肥を充分腐蝕して混入すれば、たしかに効果はある。」
明主様御垂示 「田畑の肥毒が強い場合には集団で浄霊してもよい」 (昭和26年2月25日発行)
信者の質問
「栄光新聞農業特集号に光の道教会における座談会記事が載っておりまして、
文中に集団浄霊にてたいへん成績をあげたということがございますが、
田畑の肥毒の浄化の強い場合、集団浄霊を行なったほうがよろしいものでございましょうか。お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「結構です。」
明主様御垂示 「品種改良の必要性はあまりない」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「米麦について、品種選択改良の必要性がありましょうか、御教示願います。」
明主様御垂示
「品種改良の必要はあまりない。
ただ品種よりも肥毒を早く抜くことである。
だから肥料をやらなければ、年々品種はよくなるばかりである。
従って一度決めた品種は、中途で変えてはいけないから、この点注意すべきである。」
明主様御垂示 「冷水対策について」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「冷水の出る土地で、自然農法を行なったところ、二年目に一割五分ほどの減収でした。
人々は藁を入れたからだと言います。
この対策について御教示をお願いいたします。
他の有肥田と比較しても減収なのです。」
明主様御垂示
「これは勿論水の冷たいためもあるが、土にも種にも、肥毒が残っているからである。
それから注意すべきは、藁はできるだけ細く切ること、水は日光で温めるように、溝をできるだけ長くすること、右実行すれば、年々増収となること確実である。」
明主様御垂示 「冷水対策について」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「山間部で田が階段状になっており、冷水の侵入をいかにしても、防ぐことができず、
藁を入れても、土に混合する前に、冷水のために、ぶわぶわ浮いています。
土に完全に混るにもそうとう遅く、土質と藁の量を、大いに考えねばなりません。
藁の加減をいかにすべきか、あるいは他に方法を考えるべきか悩んでいます。
この点について御教示願います。」
明主様御垂示
「藁はそれほど重要視するには当たらない。
そういう土地は日の当たる場所へ、溝をできるだけ延ばしてそこを水が通るようにすればいい。
つまり、日光で水を温める方法である。」
明主様御垂示 「開拓地は土が固まりやすい」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「新開墾地で自然栽培を行なうと、豌豆(えんどう)、西瓜などは、良く穫れますが、
麦などにおいては、初めから穫れないと言われますが、その原因は那辺(なへん)にあるのでしょうか、御教示願います。」
明主様御垂示
「そんなことは決してない。
ただ開拓地は土がこなれていないから、固まりやすいためである。
だからどうしても、土を固めないよう堆肥を充分混ぜるようにすればよい。
また土地によっては石混りの所があるから、こういうのは充分篩(ふるい)にかければよいのである。」
明主様御垂示 「ミミズの発生する理由」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「畑の裏作において、自然農法では、草とか藁を入れて腐らして、土地を肥やそうとしますが、
そうすれば結局、ミミズとかモグラが荒らしまわって減収をきたします。
どうしたら、モグラなど、害虫を駆逐できましょうか、お伺いいたします。」
明主様御垂示
「あなたは私の自然農法の読み方が足りない。
草や藁に肥料分は決してない。
ただ畑の土を固めないためと、水田の土を温めるという意味である。
肥料は土だけにあることを知らねばならない。
モグラやミミズが荒らすのは、土が汚れており、土の霊が曇っているのであるから、
あなたの認識を変えてよく浄霊をし、神様にお願いすれば、そういう心配はなくなるのである。」
明主様御垂示 「ワラと螟虫とは無関係」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「私は自然栽培に切り替え、初年度、二年度と、半俵ほど増収させていただいたのですが、
昔からこの地区では、藁を入れると螟(ずい)虫が湧くと言って、藁を入れません。
私は藁を入れたほうが良いとは知りつつも、躊躇しているのですが、いかがなものでしょうか、御教示願います。」
明主様御垂示
「藁と螟虫とは関係はない。
螟虫は人糞肥料によって湧くのであるから、人糞をやらなければいいのである。
由来昔からいろいろなことを言っているが、間違っていることのほうが多いのである。
だから私の言う通りを実行すれば、立派な成績が挙がるのである。」
明主様御垂示 「深部が岩盤の畑」 (昭和26年4月25日発行)
信者の質問
「岐阜県○○郡の者ですが、水田であって、四寸ほどまでは土で下は岩盤であります。
耕土が深いほうが多く作れるというので、裏作から耕土を深くしたのですが、
実際に四寸くらいが適当か、あるいはまだ深く掘るべきか、御教示願います。」
明主様御垂示
「これはできるだけ浅くするほうがいい。
深いと、根伸びの場合、岩盤に突き当たるから、成育が悪くなるからである。」
明主様御垂示 「肥毒の多い畑の対処法」 (昭和26年4月1日)
信者の質問
「無肥料栽培で、野菜の栽培が割方困難ですが、それは人糞をかけているほど困難なようでございます」
明主様御垂示
「そうです。
稲は水田ですから肥毒が早く減りやすい。
片方は土に食い込んでいるから、そういうのは掘り返して、人糞のほうを下にやって、下のを上にやると良い。」
明主様御垂示 「肥毒があると虫が他所から飛んでくる」 (昭和26年4月1日)
信者の質問
「買って来た種を、浄霊してていねいにいたしますと芽を出さずに消えてしまいますが、
その代り浄霊をウンとして生えたものはすばらしくできがよろしゅうございます」
明主様御垂示
「そんなことはないですよ。」
信者の質問
「浄霊不足ではございませんでしょうか」
明主様御垂示
「そうなんですよ。浄霊のしっぱなしということがある。
熱があるのに、浄霊してよけい高くなる。
山を上るが、それを越す力がないのです。それと同じ理屈ですね。
浄霊する人の力にもあるわけですね。
こういうことがある。
肺病とかの病気は浄霊が効き過ぎてかえって具合が悪いから、もっと間をおいたほうが良いでしょうかと言う人がある。
効き過ぎるくらいの力があればたいへんなものです。
実際はそういう人は、効かな過ぎることを間違えてるのです。
熱が出たり、咳が出ると効き過ぎると思うのですね。
藁を入れますね。
藁を入れると・・・藁に肥料があると思うが、ぜんぜん関係がない。
土というものの認識が本当にできていない。
しかたがないから、今度「土は肥料の塊り」というのを出します。」
信者の質問
「だいぶ無肥料でやっているんですが、虫がつくのでございます」
明主様御垂示
「肥毒があるんでしょう。」
信者の質問
「しかし飛んでくるんです」
明主様御垂示
「いや、それでもね・・・こっちに肥毒があるからです。
少しくらいはあるのです。
薬毒のない身体というのはないからね・・・同じですよ。」
明主様御垂示 「日暮れの種まき」 (昭和26年4月1日)
信者の質問
「日の暮れ方に種を播いたほうが良いと言いますが」
明主様御垂示
「水分があるから種の発育が良い。
昼間は種の伸びが・・・発育が悪い。
最初発育が悪いと、押して行くからね。」
明主様御垂示 「交代の二毛作は真理に外れる」 (昭和26年4月1日)
信者の質問
「二毛作で、米が良く穫れると麦が悪く、麦が良いと米が悪いのでございますが・・・」
明主様御垂示
「そういった、交代の二毛作は真理にはずれている。
米の土に向いてきたのに、麦を植えると、土も常に変わるから、成分が違ってくるのです。
米を作る成分になっているのに、麦を植えるから、穫れない。
だから連作が良い。そういうことなんです。」
信者の質問
「米だけの連作が不可能な場合は」
明主様御垂示
「そういう所は一毛作にすれば良い。」
信者の質問
「もったいないと言うので・・・」
明主様御垂示
「いや、かえって一毛作のほうがたくさん採れる。
種類までも一つでなければならない。
種類を変えると、その種に肥毒を持っているのと、いないのとありますからね。」
明主様御垂示 「赤土の対処策」 (昭和26年4月1日)
信者の質問
「開墾地の成績が悪いということはいかがなものでございましょうか」
明主様御垂示
「どういう土に限らず開墾地は悪いですか。」
信者の質問
「さようでございます、一、二年は・・・」
明主様御垂示
「土の中で、非常に固まる土ですね。赤土ですね。
赤土系統は固まりますから、藁を混ぜると良い。
粘土もいけない。固まるんじゃなくて、密度が細かい。
だいたい、昔は肥料をやったというのは、そのためなんです。
肥料は固まらないと言うのでね。
ところが成分を殺すから、本当の物ができない。
だから成分を殺さず、固まらせないようにするのが一番良い。」
明主様御垂示 「無肥料の土は軽い」 (昭和26年7月1日)
信者の質問
「無肥料栽培の、苗代が、無肥のほうと有肥のほうとは、良くかきまわしますが、無肥のほうはなかなか澄みません。
普通の有肥のほうはすぐに澄むのですが、どういうわけかと聞かれましたのでございますが・・・」
明主様御垂示
「ちょうど、血液みたいなものでしょう。
無肥のほうですと軽いわけだからね。
水そのものは変わりない。
かりに、土が肥料を食っていると重いです。
無肥料のほうは軽いから澄むのは遅いわけです。」