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東電 測定の放射線データすべて公開へ
3月30日 19時01分

東電 測定の放射線データすべて公開へ
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東京電力福島第一原子力発電所で汚染された雨水が排水路を通じて海に流出し、データを公表していなかった問題で、東京電力は今後、測定した放射線データはすべて公開するなど情報公開の体制を強化することにしました。
この問題は、福島第一原発2号機の屋上の一部にたまった汚染された雨水が排水路を通じて海に流れ出していたもので、東京電力は去年4月以降、問題の排水路の放射性物質の濃度が雨のたびに上がっていることを把握していましたが公表していませんでした。
この問題で、30日に東京電力の廣瀬直巳社長らが会見しました。
データを公表しなかった原因については、当時行われていた排水路の清掃などの対策に気をとられるなどして公表する意識がなく、地元漁業者と汚染された地下水を浄化して海に排出する計画を巡る交渉に入っていたため、データを説明するタイミングを検討すべきと考えていたが、交渉への影響を意識した側面があったなどとしています。
そのうえで今後は、汚染水など測定したすべての放射線のデータを公開し、社会的な関心が高いと判断したデータは会見を開いて説明する。
情報を社会に説明する「リスクコミュニケーター」を統括する役員クラスのポストを福島第一原発に新たに設け、現場で情報を集めるなど情報公開の体制を強化するとしています。
廣瀬社長は「地域の皆さんや社会の目線に沿った対策を進めていきたい」と話しています。

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