化粧品中毒について
明主様御教え 「恐るべき化粧品中毒」 (昭和28年3月18日発行)
「今日一般の女性で全然気がつかない事がある。
それは化粧品の害毒であって、これがとても馬鹿に出来ないものである。
というのは現在の化粧品は、どれもこれも種々の薬剤が含有されており、
アメリカ製化粧品などは、特にはなはだしいようである。
その証拠にはこの間聞いた話によれば、近頃のアメリカの若い女性の顔面皮膚の荒れ方は非常なもので、大いに困っているそうである。
それが化粧品中毒という事が分っていないから、なおさらに御気の毒である。
もっとも日本でも御多分に洩れず、近頃チョイチョイそういう女性のある事を聞くが、
これも全く霊界の浄化が強くなったためである。
それについて考えてみて貰いたい事は、化粧品というものは、
これ程反自然的のものはあるまいから逆効果は当然である。
というのは近頃は益々薬毒を体内に入れるので、そのため顔色は悪く、皮膚は荒れ放題となるので
クリームや口紅、頬紅等で誤魔化すので、知らぬ事とはいいながら全く可哀想なものである、
そのため美容院の繁昌も知る通りであり、
しかもそうすればする程、益々汚くなるから、どうしても化粧品を多く使う事になる。
新聞の広告欄をみれば、化粧品が一位を占めているのをみても分るであろう。
これについて左記の御蔭話であるが、この若夫人はそれに気がついたので、
化粧品を全廃し、浄霊によって美を取戻したという実にいい例であるから、
これを読んだら天下の女性諸君よ、大いに得るところがあるであろう。」
体験談 「化粧品の害を知らされて」
兵庫県 神照中教会 KT
「明主様、日々厚き御守護をたまわり有難うございます。謹んで御礼御報告させて戴きます。
早いもので一昨年十二月末日より、ふとした事より、
今まで女の身だしなみと思っていた化粧が薬、肥料等と同じで、
又 人の目を偽る軽くはあるが罪だという事が分り、
毎朝鏡に向ってはあれやこれやと高価な舶来品で御化粧するのを楽しみにしていた私が、
周囲の驚き、白眼、嘲笑の中であっさり止めてしまいました。
振返ってみますとちょうど、今月この頃で一年になります。
主人は聞き入れてくれず、やっとの事で二人で外出する時だけ御化粧する事を約束し、
母以外の人達には「化粧負けがして吹出物がひどいから、暫く肌を休ませる」
(その一カ月前より吹出物が出来て困っておりました)との建前でしたものの、
その顔と言ったら、こげ茶色のテラテラでものは出来るし、
荒れて目を動かすのさえ皮が突っぱって痛く、それこそ御話にならぬ程の汚さでした。
ある時は、出先で知人に出会い、その人はいとも痛ましげに眉をひそめ、
「知世子さん御顔どうなさいましたの?」と言われ、
たまに御化粧して主人と外出した時、私の素顔だけしか知らぬ人に出会ってもけげんな顔をして、
御じぎをしてくれなかったり、随分色々なのがありましたが、
顔にもましてひどいのは唇で、もともと小さい時より荒れて割れる様な事がよくあっただけに、
(口紅をつける様になってから治っておりました)
一度に五カ所程割れて、物を言うのも笑う事さえ差支えましたが、
御霊紙をはってよりずっと楽にして戴けました。
その間会長先生より御浄霊を戴く毎に、色々と励まして下さり、
だんだんと顔も荒れては皮がめくれ、吹出物が出来ては膿が出、
その他風邪等の御浄化を戴く度に、ほんの少しずつ綺麗に色白くして戴きました。
今では母(末入信)等も非常に喜んでくれ
「私ももっと若ければ御浄霊して戴いて御化粧なんか止めるのだけれど・・・
どんな美顔術をしても一時的でそんなにはならない」と言ってくれます。
去年に比べると今年はずっと荒れるのも楽になり、土色がかった頬にも紅味が出て参りました。
ほんとにあのまま御化粧を続けていたら、と、思うだにぞっと致します。
主人も近い内にはきっと気が付き喜んでくれると信じております。
その他色々家庭内にも御浄化を戴き、明主様を御念じする都度数々の御守護賜わり、
主人もこの頃では大分分ってくれる様になり、
昨年の夏には御本部へ御参りさせて戴けました事等、
何と明主様に御礼申し上げてよいやら、言葉もございません。
ただただ、明主様、有難うございました。衷心より御礼申し上げます。
何とぞ罪深き私ではございますが、御道の一端にも御使い戴ける日を楽しみに努力致す覚悟でございます。
今後共よろしく御守護の程伏して御願い申し上げます。」
明主様御教え 「女性の福音」 (昭和28年10月14日発行)
「化粧品中毒がいかに恐ろしいものであるかをかいてみるが、先頃四十歳くらいの本教幹部の婦人、全部の歯がグラグラになり、総入歯にしなければならないと困っているのを私は見たところ、
強い薬毒が含まれている化粧品を、長い間用いたのが原因であることが分った。
症状は顔面常に発熱あり、皮膚も強張(こわば)っているので、浄霊をしてやったところ段々よくなり、抜かないで済むようになったと喜んで礼に来た。
今一つの例は最近私のところへ奉仕に来た十八歳の娘さん、頗る美しいので訊いたところ、生まれてからまだ化粧品の味は知らないとの事で私は驚いた。
次のお蔭話はこれも化粧品中毒がよく分るのである。」
体験談 明主様のクリームに就いての御教えを頂いて
東京都 照明中教会 TT(26・女性)
「明主様日々御守護の程謹んで御礼申し上げます。昭和二十年入信させて戴いた者でございます。
この度は八年間も悩んでおりました顔の「ハタケ」が治りましたお蔭を発表させていただきたいと存じ、拙文も省みませず御報告させて戴きます。
(註 ハタケとは、顔面単純性粃糠疹(がんめんたんじゅんせいひこうしん)のこと。顔に白い粉をふいたような白い面が出来る子供の病気)
思い出しますと私が十八歳の秋頃でした。
初めてつけるお化粧に興味を持ちつつ種々なお化粧品を集めて顔をつくるのに夢中でした。
ところがその後気もつかずにいましたのですが、翌年の春頃からひどいハタケになりました。
しかし気にもとめず相変らずお化粧しておりましたが、一年たった秋どうしてもハタケの工合がよくなりませんので、石鹸で顔を洗ってみました。
今までガサガサした肌が一変でツルツルになりましたので、よくなったものと喜んでおりました。
翌朝目が覚めてあまり顔がつっぱりますので鏡を見ますと驚いたことにはハタケが以前よりひどくなって地腫がし、肌全体が大きくヒビ割になっているのには全く驚きました。
その悲観は今もって忘れることができません。
たった一夜でこんなにひどくなったのかと思いますと出勤前を控えて泣きたくなりました。
顔故に、ベッタリと薬も塗ることができずクリームをつけて出勤しましたが、その痛みといったらヤケドに遭ったようにとリヒリと痛みました。
ひどいところからは針でもさしたように穴から血が滲みでていました。
当時私は会社関係に勤務致しておりました。
それから当分様子をみておりましたがお友達が綺麗にお化粧して来るのを見ますと心から羨しく思ってもどうすることもできませんでした。
女性故にその苦痛は私にとって大変なものでした。
しまいには手当り次第ドンドン色々なクリームをつけてみましたが、依然として治りませんでした。
二十六年秋頃から外出以外はほとんど止めるように致し、二十七年五月に務めを辞めて教会に御奉仕に伺い
月末には御山の御奉仕隊に参加させて戴き、それ以来お化粧のことなど忘れてしまい、有難い感謝の日々を過させて頂きました。
八カ月目に本部に帰りました時は、さしものハタケもいつとはなしに跡形もなく治っておりました。
七月二十七日御参拝させて戴きました折明主様の御教えにクリームの害の御教えを戴き、それにつけない方がお化粧したよりも肌が綺麗になるとの嬉しい御教えを戴き、
かつてはハタケ故に止むなく止めたあらゆるお化粧も、今日となれば神様の有難い御守護であった事と分り心から感謝の御礼を申し述べさせていただきます。
お化粧しなくなってからの方が人様から綺麗になったといわれるわけも分らせて戴き、神様の大きな御守護の感激に帰宅後すぐ筆をとらせて戴きました。
若い者にとりましての、こよなき福音! 私の体験をありのままに述べさせて戴きました。
明主様誠に有難うございました。」
明主様御講話 「化粧品を全然使わないと綺麗になる」 (昭和28年4月16日)
「それから気がつかないことで、こういうことがあります。
今の人は明治以前の人より顔色は良いのです。
昔の人の方が顔色が悪いのです。
これは古い肖像画を見ても分かります。
これはなにかというと漢方薬中毒です。
漢方薬を多くのむと顔色が悪くなります。
それで明治からだんだん漢方薬をのまないで、西洋の薬をのむようになりましたが、
西洋の薬は、量は漢方薬より少ないので、顔色は漢方薬ほどにはならないのです。
そういうようで西洋の薬は良いように思うが、そうではないので、毒の量が少ないから顔色が良いのです。
しかしそれは男の方で、女はある程度今の方が悪い場合があります。
それは化粧品中毒です。
いろんな舶来の物などを塗りますが、オシロイ、クリームなどがだんだんしみていって皮膚を荒らして悪くなるのです。
ですから今のところは二十歳前後くらいの若い女性は割合にきれいです。
それで三十歳前後くらいになると、非常に膚が荒れてくるのです。
それは中毒がだんだん現われてくるからです。
特に米国製というのが強いようです。
ところが新聞の広告などを見ると米国製の化粧品がどうとかと、それを売り物にしてます。
米国の化粧品は良いと日本人は思うのです。
これは米国迷信にかかっているためですが、そういうようで、化粧品を女がぜんぜん使わないと、それはきれいになります。
しかし薬をのんだら駄目です。
ですから信者の人で化粧品を止める人がありますが、薬をのまないで化粧品を止めたら、それはきれいになります。
ですから小野小町というのは、それはきれいだったでしょう。」
明主様御講話 「歯がグラグラする原因が化粧品中毒であった事例」 (昭和28年7月27日)
「話は違いますが、このごろ信者の女の人で化粧品をだんだん使わないようになってきました。
ところで化粧品中毒がいかに恐ろしいかということをちょっと話してみます。
今日来ているかもしれませんが、その人は歯がグラグラするのですが、
これは歯医者に行けばすっかり抜いて総入れ歯というところです。
この原因はどこにあるかというと、この人は顔に始終熱があるのです。
浄霊して熱をとるのですが、なかなかしつこいのです。
この熱がとれるに従って歯が締まってくるのです。
この熱というのが化粧品中毒です。
よく昔から逆上(のぼせ)症と言いますが、これは逆上というのですから、血が下から上るように思いますが、そうではないのです。
昔は昔でオシロイをつけます。これは鉛毒と言って鉛が元になってます。
これが皮膚からしみて行って、皮下の中毒になって、そこに浄化が起って熱が出て、それで顔が熱くなり、逆上せるというのです。
これは男にはないので、ほとんど女です。
これは昔のオシロイ中毒です。
今はクリームとかいろんな物ができて、それにいろんな新しい薬を入れるために薬毒が強くなってます。
それに舶来の物は大いに薬を使います。
よく新聞の広告に、アメリカではやる化粧品とか言ってますが、薬毒のあるのを知らないから、
日本人はアメリカ製ならきっとよいのだろうと、ありがたがって高い金を出して使いたがりますが、
ところが今アメリカでは、女の顔が荒れるというので、たいへんな問題になっているそうです。
荒れないようにと思いつつ、ますます強い薬を使って逆をやっているわけです。
やっぱり肺病の薬と同じことです。
ところが実際において化粧品をやめると、
一時は真っ黒な渋皮みたいな顔になりますが、
それを我慢すると、それは非常にきれいな顔になってきます。
本当の肉色になります。
それに信者は血がきれいになりますから、よけい自然の美が現われるわけです。
もっとも今の人は顔ばかりでなく、体にも薬を入れるから、そのために顔が汚くなったり、色が悪くなってます。
だから化粧品を使わなければならなくなるのです。
そして一番顔色が悪くなるのは漢方薬です。
顔の青い、艶気のない、カサカサした人に聞いてみると、必ず漢方薬をのんでます。
それから女で真っ黒な顔の人は漢方薬中毒です。
その点においては西洋の薬は顔色にはあまり影響しません。
ただ西洋の薬は顔がカサカサになるのです。
だから今の女の顔というのは必ずカサカサしてます。
滑(すべ)っこくありません。
そこで化粧品をすぐにやめろとは言いませんが、だんだん少なくして、ある時期に行ったら、大いに勇気を出して全廃することです。
そうすると第一、この中毒が抜けると化粧したよりかきれいになります。
それからあらゆることが非常にプラスになります。
化粧品代はいらないし、それから時間が節約になります。
特に若い人などのこれに対する時間というものはたいへんなものです。
それこそ少しお洒落な人は二時間や三時間はなんでもありません。
これは一種の執着です。
しかし、これもはっきり話さなければ分からないが、花柳界にいた人はそういうことはなく早いです。
素人に限って遅いのです。
それは花柳界にいた人は営業上お座敷がかかってくるとすぐに行かなければならないので手早いのです。
ところがそうでないお嬢さんとか、少しお洒落な人になるとたいへんなものです。
それから外では、劇場などで便所に行って、少し長いと思っていると、手洗い所でこうやっているのです。
だからそういう人に芝居などを見せても、最初の幕などはちょっと分からないでしょう。
始終中途ばかりを見ていることになります。
そういうようで、ただ化粧をやめると顔が汚くなるという一つの迷信があるために一生懸命にやってますが、そうではないということを教えるわけです。
この中毒がすっかりとれると、前に化粧していた時よりきれいになります。
それを知ったら安心して化粧迷信から逃れるようにすることです。
これも一種の救いの一つです。」
明主様御講話 「パーマの薬毒で死亡した事例」 (昭和28年7月26日)
「それからもう一つは女の人の化粧ですが、これでいろいろなことがあるのです。
第一は、化粧品つまりオシロイやクリームを止めると、
半年ないし一年は真っ黒で、南洋の原住民みたいになることがありますが、
それを我慢して通り越すと非常にきれいになります。
これはこの間のお蔭話にもありましたが、これは化粧できれいになったのと違って、透きとおってきれいなのです。
それからもう一つは、近ごろの化粧品はいろんな薬毒がはいってますから、
それがしみ込んで行って、顔の皮膚病が起る人が随分あります。
それから昔から逆上(のぼせ)性といって、逆上せると顔が熱くなりますが、
これは字で書いても逆上ですから、下から血が上るようですが、そうではないので、顔に浄化が起って熱くなるのです。
これも昔からオシロイはつけており、その時分のオシロイというのは非常に鉛を使います。
それでここに浄化が起って熱くなるのです。
それからもう一つおもしろいのは、ある立派な中教会長で、いくらか痛みもありますが、
歯がグラグラになるというので私が浄霊してやりました。
それから顔が非常に熱くて熱があるのです。それから熱をとるために浄霊すると歯がだんだん締まってきました。
そうすると歯のグラグラになるのは化粧品中毒なのです。
実に恐ろしいものです。
これは歯医者に行ったら、全部抜いて総入れ歯にしてしまうところでした。
それからもっと恐ろしいのは、最近のことで、だいぶ年をとった人ですが、
パーマネントをかけに行って変な薬をつけてもらったのです。
もっとも近ごろは変な薬を使いますが、それが頭にしみ込んだのですが、そのしみ込んだ痛さにびっくりしたのです。
それからだんだん浄化が起って、浄霊しても効かないのだそうです。
それでいろんな症状が起って、霊的ではないかと、私の所に聞きに来ましたが、
聞いてみるとパーマネントの中毒に違いないので、
ある一定の日数がたって命に別状がなければ大丈夫だ、ということを言ってやりましたが、それから二、三日たって死にました。
これも古い人です。
ですから近ごろはだんだん強い薬になってきたために、とんでもないことになってきたようです。
だからして化粧品をつけないということと、パーマなども薬を使わないでやってもらえばよいです。
これは電気でちぢらせるだけですから、薬を使わなくてもできるのです。
ただ長持ちをするというために使うのでしょう。
とにかく化粧品を止めるようにすると、とてもきれいになります。
少しの辛抱です。それに大体お化粧するのは時間がかかるために、それはたいへんな損です。
それからあれはまた、夫婦喧嘩の一つの原因になります。
私も経験がありますが、玄関で待っていて、いつまでたっても出てこないので、
あんまり遅いからなにをしているかと見ると、鏡台にかじりついて、こうやったりああやったり、自分の気に入るまでやってます。
それからどこかに行って、劇場などで便所に行って幕が開いても出てこないので行ってみると、一生懸命顔をたたいているのです。
ですから女の化粧というのは一種の罪悪です。
もっとも根本はつまり人工的にきれいに見せようというのですが、
それを昔から女の身仕舞とかなんとか言って、女の道徳のように思ってますが、
それはそういう理屈もあるけれども、実際言うとあれはごまかしで、一種の欺瞞行為です。
これが顔だからよいようなものの、さもなければ、馬鹿な者が利巧に見せようとか、
金のない者が金持ちに見せようというのと理屈は同じになります。
大体女は暖かい心になることです。
そこで血がきれいになれば感じが良くなりますから、ただ皮膚だけを真っ白にしたところで、それよりか感じのよい方がかえってよいです。
妙な話になりましたが、結局男でも女でも、感じがよいのが一番です。
それは上面のきれいということは、芸者とかパンパンとか女郎という商売女にはよいでしょうが、
始終付き合うのは感じがよいというのが厭きません。
そこで芯からの美しさです。
私はただきれいだけではさっぱり魅力はありません。
煽(おだ)てるわけではないが、やはり信者の人は実際感じがよいです。
私は随分不思議に思うことがありますが、公平にありのままを言うと、顔の形はあんまり感心しないのがありますが、
その人から受ける感じが非常によいので、不思議なものだなと思うことがあります。
そういうようで、化粧品も一つの薬毒ですから、そこで急に止めるというわけにはゆかないが、
だんだん少なくして、ついには止めるという漸進的手段をとったらよいと思います。
その結果は大いにプラスになると思います。
現に化粧品を止めたためにきれいになってよかったと言って喜んでいる人があります。
しかし薬毒を治すのと同じようで、一時的のことはしかたがありません。
それがために利益するのは、今言ったとおりたいへんなものですから、
これがだんだん世の中に拡がるに従って、いろんな点に利益があると思います。
こういうこともミロクの世の一つの条件かもしれません。」