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前ソウル支局長裁判 裁判長が「コラムはうそ」
3月30日 21時49分

韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された、産経新聞の前ソウル支局長の裁判で、裁判長は、パク大統領と元秘書の男性が一緒にいた可能性を伝えたコラムの内容は虚偽だという見解を示したうえで、弁護側に対し、今後は報道の自由などの観点から弁論を行うよう求めました。
産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)は、自社のウェブサイトに掲載したコラムで、去年4月に起きた旅客船沈没事故の当日、パク大統領が一時所在不明になっていたと伝えた韓国紙を引用するとともに、大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆して大統領の名誉を傷つけたとして、インターネットを使って名誉を毀損した罪に問われています。
30日にソウル中央地方裁判所で開かれた5回目の審理で、検察側は元秘書の男性の携帯電話の通話記録を提出し、男性が大統領と会っていた事実はないと重ねて主張しました。
これを受けて裁判長は「客観的な資料を総合すると、男性が大統領に会っていたとする被告のコラムの内容は、虚偽であることが証明された」と述べました。
そして裁判長は、大統領府への事実照会などさらなる調べを求める弁護側の求めを退けたうえで、「今後は、コラムが公共の利益に合致するのかや、大統領をひぼうする意図がなかったのか、言論や報道の自由に関わるのかという観点から弁論を集中してほしい」と求めました。

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