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中国 温室効果ガス削減で調整難航か
3月30日 21時15分

ことしの年末に各国が合意を目指している地球温暖化対策の新たな枠組みを巡り、最大の温室効果ガスの排出国である中国は、削減目標の提出を当初目指していた今月末ではなく6月末までとし、石炭の利用削減などを巡って国内での調整が難航しているという見方が出ています。
地球温暖化対策を巡っては、先進国にだけ温室効果ガスの削減を義務づけた「京都議定書」に代わり、すべての国が参加する2020年以降の新たな枠組みについて、各国が年末にパリで開かれる国連の会議COP21での合意を目指しています。
各国は早ければ3月31日までに削減目標を国連に提出することになっていて、中国もそれまでの提出を目指していました。
これについて中国外務省の華春瑩報道官は30日の記者会見で、「3月31日は各国が国連に排出削減目標を提出する最終期限ではない」と述べました。
そのうえで華報道官は「中国は研究を進めているところであり、ことし前半のできるだけ早い時期に提出することになる」と述べ、今月末ではなく6月末までに、温室効果ガスの削減に関する具体的な目標を提出する方針を示しました。
世界最大の温室効果ガス排出国である中国が31日までに目標を提出できないことを巡っては、対策の柱となる石炭の利用削減などを巡り、関係省庁や地方政府の間で調整が難航しているという見方が出ています。

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