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シゴトノオト
シゴトがうまくいくヒントがありそう!人気のコノ人に「シゴト」について聞きました
月曜更新
こいけてっぺい1986年1月5日、大阪府生まれ。2001年、第14回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞。02年、ドラマ『天体観測』で俳優デビュー。05年、ウエンツ瑛士とのデュオ「WaT」で歌手デビュー。07年にはソロデビューも果たす。ドラマ、映画、舞台とオールラウンド・オールマイティに活躍し続けている。演技力と歌手としての歌唱力が買われた『デスノート The Musical』では、天才探偵として新しい小池徹平で魅せる!
若手でもない、大御所でもない、
中堅の立場になってから
本気でシゴトを楽しめるようになってきた
29歳、芸歴14年。
デビューから第一線で活躍し続け、近年は舞台にも挑戦し、着実に俳優としての実力を積み重ねている――。
このプロフィールを持ちながら、やっぱりかわいくて爽やかで、キラキラの笑顔って、もはや、神!!
俳優・小池徹平のルックスと精神のギャップは、正直ヤバいです。
4年前より若返っている!?
なにか吹っ切れたかな
前回の『an』取材は4年前、25歳のときです。当時の記事を読んだら、過去の自分を思い出し、考えかたが随分変化していることに気づきました。当時は、デビューして10年くらいが経ち、将来に対する不安が募るようになっていたころです。ついこの前まで生徒役で出演していた学園ドラマに、自分よりも若い子が出ている。気づいたら僕は先生役!? なんてことを目の当たりにする時期。若手から中堅へ成長するための俳優としてのひとつの区切りを迎えていました。大事なときだからこそですが、頭デッカチになりすぎていた気がします。
すべてのシゴトをまじめに、キッチリと、完璧にこなしたい――そう思っていました。1つのミスも許さない、と自分を追い込んで、悩みも1人で抱え込んでいました。会社ではたらく人でもそういう時期ってきっとありますよね。社会人1年生から10年経てば、同期でも役職が変わったり、転職する人も出てきたりと、分岐点を迎えて迷いや不安が生じる。そこからまた踏ん張って5年。15年くらいのキャリアを積んだビジネスマンはいい感じに力が抜けて、シゴトの充実からか、楽しそうに見えます。僕も同じです。今、中堅という立場になり、心に余裕が生まれてきたようです。若手の出現は、下からのいい刺激と受けられるようになりました。ダメな部分があるのは人間だから当然のこと!変に悩まず、抱え込まず、人に頼ることも覚えました。20代半ばは、一生懸命ですが中身が子どもっぽかったですね。でも写真を見ると、不思議と見た目は5年後の今のほうが若返っているような印象を受けました。ゴチャゴチャした感情が吹っ切れて、いい表情が出るようになったのかもしれません。
僕があの『L』を演じる!?
人違いじゃないの
この4年の間に、映像だけではなく舞台にも出演するようになりました。だいたい1年に1作品くらいは出ています。大変な部分も多いですが、僕は舞台が好きです。長い稽古期間を経て、さらに本番も1ヶ月に渡ることもあります。どっぷり芝居につかって、役柄を深く追求していく。何回も同じ芝居をするのに生の現場には毎回違う発見がある。演者のみなさんとも相当たくさんの話をしますから、1回の舞台を終えるまでに得るものの量はハンパないと思います。そうそう、一生懸命に覚えたセリフを何回も言えるというのもうれしいですね。ドラマだとせっかく覚えた長セリフを本番で使ったら、もう言えない、もったいない(笑)1月まで出演していた舞台『キレイ‒神様と待ち合わせした女‒』では、昔、スズメバチが頭に入った影響で「バカになったハリコナ」という役を演じました。こういった役は今まで経験がなく、演出の松尾スズキさんや、以前ハリコナ役を演じていた阿部サダヲさんにたくさんアドバイスをもらいました。わからないことを聞ける立場もうれしいですし、自分の振り幅を広げられるような役柄を演じられたことは、とても楽しかったですね。4月から公演が始まる『デスノート The Musical』でも、新しい境地に挑戦します。僕が演じるのは世界一の名探偵・L。皆さんご存知かと思いますが、ボサボサの髪と無表情の天才肌、周囲と協調することのない変人という人物です。お話をいただいたときには「本当に僕が? 人違いじゃないの?」と戸惑いました。しかし、衣装を着て、メイクを施してLの姿になり、楽曲を聴いたら作品の世界観が浮かび上がってきました。原作もアニメも映画も大人気の作品ですが、まったく新しい『DEATH NOTE』が演じられるような気がしてワクワクしています。
30歳を気持ちよく迎える!
自分でノルマを課しています
30歳という節目の年齢を迎えるまで、1年を切りました。今年はWaTとしての活動もしますので、今は舞台のシゴトにプラスして、曲づくりというノルマを自分に課しています。
目標を達成するためには、毎週2~3曲はつくらないといけないので、1週間ごとにスケジュールをキッチリ管理しています。今は自分のノルマと、Lと戦いながら生きている感じです(笑) こう言うと「大変そう!」という印象を与えてしまいそうですが、そんなことはなくて、無駄のない毎日が楽しいんです。シゴトを丁寧に積み重ね、自分で決めたことをやり遂げたら、30歳という新しいステージを、気持ちよく迎えられるはずです。
累計発行部数3000万部を超えた世界中で大人気の漫画『DEATH NOTE』が初めてミュージカルとして登場。楽曲はブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』を手掛けた作曲家・フランク・ワイルドホーン氏。演出は日本が世界に誇る栗山民也氏。
オフィシャルサイト➡deathnotethemusical.com/
出演:浦井健治、柿澤勇人、小池徹平、吉田鋼太郎、鹿賀丈史 ほか