医学断片集 3
歯の痛み 医学断片集(11) (昭和27年6月4日発行)
「今日歯の痛みについて、最も多い原因は何かというと、虫歯の空洞をセメントや、アマルガムを詰める場合、必ず消毒をするが、これが悪いのである。
というのは消毒薬が時日を経ると、腐敗して一種の毒素となり、その毒素が排除されようとして歯根に滲透し、骨へ穴を穿け、肉を破って出ようとする。
その激痛を歯医者は歯根膜炎というのである。
とすれば絶対消毒薬を用いなければ、何を詰めても、決して痛む事はないのである。
としたら消毒薬ではない。増毒薬と思えばいいので、これを一般の歯医者に知らせたいと思うが、何よりも試してみればよく分るであろう。」
脂肪肥り 医学断片集(12) (昭和27年6月11日発行)
「世間よく脂肪肥りという言葉があるが、これは間違いである。
何よりももし脂肪で肥るものならば、肉食者は肥り、菜食者は肥らない訳だが、事実はその反対の事の方が多いのである。
では肥る原因は何かというと真の健康で肥る人はまことに少なく、ほとんど腎臓萎縮と薬毒のためであって、そういう人に限って身体が重く、充分働けないものである。
そうして漢方薬中毒の人に肥っちょが多いもので、よく青ん膨(ぶく)れというのがそれである。
また前者は萎縮腎で、尿の処理が悪いから浮腫(むくみ)が出るためであり、
近来女学生などに肥っちょの多いのも、授業中などの場合男子と異って、便所へ行くのを億劫(おっくう)がるから、
尿が腎臓の周囲に溢れて固まり腎臓を圧迫するので、そのまた余剰尿が身体中へ廻って、段々肥って来るので、これを吾々は小便太りと云っている。
何よりもそういう人は丈夫そうに見えても案外弱く、病気に罹り易いものである。
後者は薬毒が少しずつ溶けては全身的に溜るので、この肥り方は局部的、変則的が多いからよく分るのである。」
治療という言葉 医学断片集(13) (昭和27年6月18日発行)
「医学では病気を治療する事は、全然出来ないといったら驚くであろうが、これは真理であるから仕方がない。
では誰が治療してくれるかというと、それは自分自身の体である。
従ってもし医療で治るものなら、手術の必要はない訳である。
つまり医療では病気の個所が治らないから、止むを得ずその個所を除去してしまうのである。
また痛みの場合痛みを除る事が出来ないから、痛みを感じる神経の方を麻痺させて、感じさせないようにするのである。
だから怪我をした場合、出血を止めるのも傷ついた皮膚や肉を作るのも人間自体である。
ところが医学ではそれを補う働きをするのが、医療であるとしているが、事実は反って邪魔をしているので、治りが遅れるのである。
この理によって手当や療法は無意味という訳である。」
神経という言葉 医学断片集(14) (昭和27年6月25日発行)
「お医者さんは「貴方(あなた)の痛いのや苦しいのは神経のせいで、病気は何もありはしませんよ」という事はよく聞く言葉であるが、
ここにちょっと考えて見て貰いたいのは、病気がないのに苦痛があるとしたら、実におかしな話ではないか。
もしお医者さんの言うごとく、病気がないのに苦痛を感じるとしたら、その神経は確かに病気に罹っている訳であるから、
それを治すのが本当の医学ではないかと云いたいのである。」
発育の遅れる児童 医学断片集(15) (昭和27年7月16日発行)
「近頃発育の悪い幼児が非常に増えたそうだが、その原因が分らないのでお医者さんも困っている。
何よりもラジオなどの質問で、お医者さんの答弁を聴いてみると、苦し紛れの不得要領な説明でお茶を濁している。
では真の原因は何かというとこうである。
もちろん薬毒のためで、何しろ生まれたばかりの嬰児であるから毒が強く効くから発育に影響するのである。
特に注射が悪いのは、私の長い経験によっても明らかである。
誕生過ぎても首がグラグラしたり、智能も遅く歩けなかったりするのは、例外なく注射が原因であると思えばいいので、この事だけでもお医者さんに教えたいと常に思っている。」
眼にゴミが入る 医学断片集(16) (昭和27年7月23日発行)
「よく眼にゴミが入ったり、何かで傷ついた場合、放っておけば必ず自然に治るもので、何ら心配の必要はないのである。
ところがそれを知らない一般人は、早速御医者へ行くが、御医者もまた全然無知であるから、薬を点(つ)けるので、その薬毒が僅かな傷口からでも沁み込んで治らなくなり、このため飛んでもない眼病になってしまい、長く苦しむ人が沢山ある。
また石鹸が沁みて、一時痛んだり赤くなったりするが、これも放っておけば簡単に治るものを、医療を受けてわざわざ眼病を作り、稀には失明する人さえあるのだから恐ろしいのである。
こうみてくると、医療がいかに不幸の原因を作っているかはもちろんであるが、今それを知らしたところで、信ずる者はほとんどあるまいから、今の世は全く哀れなる仔羊(こひつじ)の集りといってよかろう。」
頭の病気 医学断片集(17) (昭和27年7月30日発行)
「私は頭の病気は、首の周囲、延髄、後頭部の辺を主として、浄霊するようにいってあるが、
近頃は前頭部から額、こめかみ等の部分に、浄化の発(おこ)っている人が多いから、その辺をよく浄霊した方がいい。
その場合右の辺に掌を当ててみると、熱があるから直き分る。
従って前額部が冷たい人なら、まず頭はいいと見て間違いないのである。」
赤痢菌 医学断片集(18) (昭和27年8月6日発行)
「吾々が常に不可解に思っている事は、近頃のように赤痢が流行し、各地に患者が続出するので、
当局者は伝染系統を調べるに大童(おおわらわ)になっているが、吾々にはこの意味が分らない。
何となればこの病気の原因が、一人残らず伝染するものとしたら、伝染系統を突止めるのは容易でない事はもちろんで、ある程度以上は不可能であろう。
今仮に川水などに菌のある場合、本当に徹底するとしたら、沿岸の住民ことごとくを調べなければならないから、費用も手数も大変なものになろう、
それまでにして一番最初の患者を探し当てたとしてもその患者は誰からか染ったに違いないから、その先の誰かを探し出さなければならないし、
またその先の先の誰かを追求しなければならないと言うように限(きり)がないから、
実際上の間に合わないのはもちろんで、全くナンセンス以外の何物でもあるまい。
ではここにこの真相を知らせるが、なるほど赤痢菌は伝染はするにはするが、
一番最初の患者の菌はその人間から自然に湧いたものであって、この病気はいつもいう通り、頭の毒血が排泄される浄化作用であるから、健康上まことに結構なものである。
従って自然に放っておいても必ず治り、絶対に生命の危険はないものである。」
無 題 医学断片集(19) (昭和27年8月13日発行)
「これは信者はよく知っている事だが、結核患者が一旦快くなり、ピンピンするようになってから、再浄化が発(おこ)る事がよくある。
ところが段々霊界が明るくなるにつれて、浄化作用が旺盛となるから、今後は方法を変えなければならない。
というのはまず浄霊は一週間に一回くらいとし、出来るだけ安静にする、といっても医療のように、作りつけの人形のようにしなくてもいい。
まず寝たり起きたりくらいにして、無熱になるのを待つ事である。
充分無熱になってから、ボツボツ発熱しない程度の運動に移るようにする。
こうすれば長くは掛るが、間違いがないから、安心して治せるのである。」
塵芥溜には虫が湧く 医学断片集(20) (昭和27年9月10日発行)
「時々訊(き)かれる事だが、人間の腹の中に寄生虫が湧くのは、どういう訳かという事である。
ヤレ蛔虫(かいちゅう)、十二指腸虫、蟯虫(ぎょうちゅう)など色々あるがそれに対し私はこう答える
「つまり人間の腹の中へ虫が湧くのは、腹の中が塵芥溜(ごみため)と同じになっているからである」と言うと、
誰しも頭を掻き掻き苦笑するその可笑しさである。
しかしこれが本当だから仕方がない。
では塵芥(じんかい)とは何かというと、これこそ薬毒の古くなったものであって、
それに対(むか)って浄霊をすると、虫は弱って出てしまい治るのであるが、それは虫の湧く材料がなくなるからである。」
薬と名の付くものは全部麻薬なり 医学断片集(21) (昭和27年9月17日発行)
「今日世人は麻薬というと、非常に恐ろしいもののように思っているが、実は薬と名の付くものは、全部麻薬である事の意味をかいてみるが、
これは誰も知るごとく初め麻薬を用いるや、頭脳は明晰となり、爽快感が起るので、段々癖になってしまうので、これが中毒である。
ところが実はあらゆる薬も同様であって、ただ麻薬と違うところは、麻薬は即座に効き目があるが、外の薬はそうはゆかないで、言わば長持がするただそれだけの異いさである。
風邪でも結核でも、胃病、心臓病、何でもかでも理屈は二つである。
従って現代人のほとんどは、軽微な麻薬中毒に罹っているといってもいいくらいであるから、病気に罹り易いのである。
そうして面白い事には、近頃よくこういう話を聞く、それはアノ薬は以前は非常によく効いたが、この頃効かなくなって困ってしまうというのである。
これは全く薬の中毒患者が増えたためであるが、それに気が付かないだけの事である。
でなければまさか人の方が以前と異なる体になった訳ではあるまいから、全く医学の盲点を物語っているといってよかろう。」
無 題 医学断片集(22) (昭和27年10月1日発行)
「昔から自惚(うぬぼ)れと瘡気(かさけ)のない人はないとよく言われているが、これは満更意味のない事もない。
なぜなればこれは無論薬毒の事であって、今日どんな人でもそれのない人は、一人もないからである。
しかも想像のつかない程多量にもっている。
一度病気に罹るや喀血、血痰、吐痰、鼻汁、汗、発熱、腫物、痔出血、白帯下(こしけ)、嘔吐、下痢、各種の湿疹等によって出るには出るが、その量の多い事は驚く程である。
浄霊を受ける人でももうこのくらい出たら、大体清まったと思って安心するが、どうしてどうしてとても生易しい事では半分も出るものではない。
私などは五十年前の肋膜炎と肺結核の時の薬毒や、三十数年前一年くらいの間、毎日使われた歯の薬等がまだ相当あるので、毎日自分で浄霊しているくらいであるが、
これも時の経つにつれて段々減り、健康になるので楽しみにはしているが、
私でさえこのくらいだから、一般の人は推して知るべきで、この事は大いに参考になると思う。」
神経とは 医学断片集(23) (昭和27年12月3日発行)
「御医者さんは病原が分らない場合「その苦痛は貴方の神経のためです」といって済ましているが、
よく考えてみるとこれくらい可笑しな話はないと思う。
というのは何らの原因もないのに、神経のため苦痛を感ずるとしたら、
その神経こそ病気に罹っているのだから神経を治すのが本当の医学ではないか、
それを知ってか知らないでか、相も変らず言っているのだから、恐れ入った話である。
このような理屈に合わない事を聞かされても看(み)破る事も出来ず、有難がっているのであるから、現代人は全く可哀想なものである。
右はお医者さんにはチト耳が痛いだろうが、本当の理屈と思うからかいてみたのである。」
手 当 医学断片集(24) (昭和27年12月17日発行)
「昔から病気に対して、手当という言葉があるが、どうもピッタリしていない。
これを文字通り解釈すると、手を当てるということであるが、手を当てるだけで病が治るとしたら、病は屁のようなものであろう。
といって今日の医療のごとく薬や注射、色々な物的療法をすることはもちろん手当とはいえないと思う。
しかしこれを想像してみると、撫(な)ぜたり擦(さ)すったりして薬を服ませ、楽にするという意味であろうが、
吾々からいうとこの一時的楽にするやり方こそ、反って病気を治さない方法で、拗(こじ)らす方法であり、
結果は慢性にする方法でもあるから、この言葉は廃めるべきだと思うのである。」
鉄 剤・医学断片集(25) (昭和28年1月7日発行)
「よく菠薐(ほうれん)草は鉄分を含んでいるとか、何々は鉄分があるから服んだ方がいいなどと言われるが、これも変な話である。
なぜなれば人間の身体には、そんな金属成分は害にはなっても、益にはならないからである。
この話が出ると私はいつもいうのである。
もし本当に鉄分がいいなら、釘を煎じて服んだら大いにいいではないかと大笑いをする。
ところが近来鉄を粉末にして服ませる療法があるそうだが、こうなると今に火薬を服むのがいいということになるかも知れない。
これについてハッキリ言ってみると神様が鉄を造られた目的は、船とかレールとかの交通上必要なもの、建築材料、切れ物、家庭の器具等の用途に用いるためで、
人間が腹の中へ入れる物でないことは余りに明らかな道理である。
というように一切は常識で判断すれば、自ずから用途が分るはずでこれが真理である。」
体 質・医学断片集(26) (昭和28年1月14日発行)
「よく医師は体質という事を理由にするが、これはちょっと聞くともっともらしいが、実は一種の遁辞(とんじ)でしかないのである。
なるほど人間には体質というものもあるにはあるが、病気に対してほとんど関係はない。
それは吾々の経験上からも言えるので、実をいうと体質とは、その患者が体内に保有している薬毒の種類と、その量の多寡(たか)による差異である。
ところが医学はそれが分らないから体質といって片付けるのである。
その証拠には浄霊の場合、前記の理由によって、治るのに早い遅いがあるだけである。」
医師の無責任という言葉 医学断片集(27) (昭和28年1月21日発行)
「よく御蔭話にもある通り、医師を無責任だといって憤慨する人があるが、これは本当のことを知らないから、そう思うのも無理はないが、事実はこうである。
それは医師も良心的に治そうとして一生懸命治療をするのだが、思うように治らないので、冷淡にならざるを得ないからつい悲観的のことも言うのである。
また患者の方では、最初何週間で全治するとか、入院すれば必ず治るとか云われているので信用していると、経過は丸っきり違い、予想以上の医療費を使いながら段々悪化し、ついに命までも危くなるので医師に訴えるが、
医師の方でもこれほど熱心にあらゆる方法を尽しても駄目なので、何が何だか分らなくなり、満足出来るような返答は出来ないのである。
以上のような事実は常に聞くのであるが、では一体原因はどこにあるかというと、いつもいうごとく現代医学は非常に進歩したようにみえても、実際は反対なくらいであるから、お医者さんこそ全く気の毒なものである。」
効果の言葉・医学断片集(28) (昭和28年1月28日発行)
「医師はよくこの薬なら、この療法なら効果があるといわれるが、この言葉はどうも一時的苦痛緩和の意味でしかない感じがする。
ではどういうのが本当かというと、ズバリ一言この療法なら必ず治るという言葉こそ、力強く響き安心がゆくのである。
それが確信ある正しい言い方だが、遺憾ながら医学はそれを言える程進歩していないから止むを得ないであろう。あえてこのことを医師諸君に提言する。」
無 題 医学断片集(29) (昭和28年2月4日発行)
「近来流行の牛の脳下垂体埋没法によって、若返るとか、禿に毛が生えるとか、背が伸びるとか、皺(しわ)がなくなるとか、疲れなくなるとか、まるで牡丹餅(ぼたもち)で頬ッペタを叩かれるような、うまい話ずくめなので、
その専門の医師が雨後の筍(たけのこ)のように増え、最近東京都内だけで、二百数十カ所にも及んだというのであるから驚かざるを得ない。
そのため医師会の問題になり、その対策によりより合議中だが、容易に断案(だんあん)は得られないので困っているようである。
しかしこれを吾々から見ると、はなはだ簡単な話で直ちに断案を得られるからそれをかいてみよう。
いつもいう通り医学の方法は、ヒロポンと同様よく効く程一時的効果でしかないから、この脳下垂体法も効果はまず数カ月ないし一力年くらいと思えばよかろう。
その先は元の木阿弥(もくあみ)どころか、体内に入れてはならない変なものが入っている以上、これが禍(わざわい)をして厄介な病気になり、随分苦しむ事になろう。
確か十数年前に若返り手術などといって、一時流行した事があるが、これもいつの間にか煙になってしまったのは、知る人も相当あろう。
今度の方法もそれと同工異曲と思えばいい。まず一、二年で幽霊のようになってしまうのは、断言して誤りないのである。」
欠 伸 医学断片集(30) (昭和28年2月11日発行)
「よく浄霊すると欠伸(あくび)の出る人があるが、これは非常にいいのである。
言霊上アクビとは悪霊(あくひ)であるから、毒素が溶ける場合、その霊だけ先へ出るのであるから至極結構である。
また同じようにゲップの出る人もよくあるが、これも右と同様の理である。」
逆栄養 医学断片集(31) (昭和28年5月6日発行)
「栄養といって近頃益々ビタミンを多く使用するようになったのは、医学の無智とは言いながら困ったものである。
いつもいう通りビタミンでもどんな栄養剤でも飲めば飲む程、反って体力を弱らすばかりである。
というのは体内の機能は、必要な栄養は何でも自ら製造するように出来ているからである。
従って栄養剤を飲めば機能の働く余地がないから、退化するのは当然である。
という訳で美味くもないものに高い金を遣って健康を不良にするのであるから、その馬鹿馬鹿しさはお話にならないのである。
この意味において造物主は、人間を養うに足るだけの食物を適当に与えられている以上、その味わいを楽しみつつ食っていれば、それで充分栄養は摂れるので、
栄養学などという間違った学問が無くなるとしたら人間はどんなに助かるか分らないのである。」