人よし、水よし、心地よし。埼玉県秩父
2015.04.05(Sun)
白い光りの中に 山なみは萌えて
遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い空に 心ふるわせ
自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず
勇気を翼にこめて 希望の風にのり
このひろい大空に 夢をたくして
合唱曲『旅立ちの日に』の歌詞より
この「旅立ちの日に」は1991年に埼玉県秩父市の公立中学校教員によって
作られた合唱曲で、現在では卒業の定番ソングとして全国的に歌われています。
この歌を卒業式で歌った若い人も多いのではないですか?
こんにちは。一週間ぶりのジャパモンです。
今日はその歌を産みだした埼玉県秩父の魅力を再発見。
秩父市は埼玉県北西部に位置する埼玉県最大の面積を持つ市です。
豊かな自然を誇り、市域のほとんどが秩父多摩甲斐国立公園や、県立の自然公園に
指定されています。東京へ流れる荒川の源流があり水は豊富で、
まさに山紫水明の趣をもつ土地柄。
日本の歴史にも重要な一ページの舞台ともなりました。
708年(和銅元年)に、秩父から純度の高い「銅」が朝廷に献上されました。
時の朝廷はそれを記念して、元号を「和銅」に改元するとともに、
日本最初の流通貨幣である和同開珎が作られたとされています。
日本の胴が発見されたから「和胴」。よっぽど嬉しかったんですね。
そんな話をしていたら、薫堂所長も「古銭を見つけるたびに、教科書で習った
和同開珎かと思ってドキドキしたけど、そんなに簡単に見つからないよね」
確かに…。
秩父は首都圏屈指のパワースポットとしても知られています。
中でも三峰神社はヤマトタケルの創建と伝えられ、修験道の道場としても栄えました。こちらは、狛犬の代りに狼が鎮座しています。かっこいい。
今日はまず、佐俣菜津子さんにお話を伺いました。
佐俣さんは、総務省の「地域おこし協力隊」というプロジェクトに応募して
昨年4月から秩父に住んで、現地の伝統的織物である「秩父銘仙」の振興に
取り組んでいらっしゃいます。
佐俣さんが秩父に移住したきっかけは、実は観光。
道を歩いていると地元のお父さんが車に乗せて連れていってくれたそうで、
その優しさに魅了されてしまったんだそうです。
ちなみに、「秩父」のイントネーション、私たちの耳馴染みのある発音とは違い、
ち・ち・ぶ(↑)と尻上がりになります。
住むと発音の違いを指摘されるそうです。
「地域おこし協力隊」とは総務省の制度で、首都圏在住の人が、
3年間地方に住んで仕事をして、その地域を振興する活動をしようというプロジェクト。
佐俣さんは、「秩父銘仙」という地域の伝統的な織物のPR活動をされています。
大正から昭和初期にかけて人気を博し、カフェの女給さんや女学生さんが着ていた
色柄の派手な織物の秩父銘仙。
漫画「はいからさんが通る」のはいからさんが着ていた着物と言えば
皆さんも想像しやすいでしょうか。
古着であれば3〜4000円で購入することができるそうです。
縦糸に型染めをするという技法が特徴で、糸自体に型染めをするので
布地に裏表がなくなります。
縦糸の型染めと、横糸の色の組み合わせで、玉虫効果と言ってキラキラと
光沢も出るそうです。特徴的な柄は大柄。ぱっと見ると派手な印象。
なるほど女性に人気が出そうですね。
薫堂所長が1年秩父に住んでみての感想を尋ねると佐俣さんは「楽しい」。
秩父は、中心市街地はなんでも揃うけれど、山の方に行くと何もないそう。
長瀞は天然氷も有名です。場所によって雰囲気が違います。
佐俣さんが教えてくれた桜の名所は、秩父市「芝桜の丘」。
芝桜は、4月の終りから、5月の初めに見頃を迎えるので、これからでも大丈夫。
「清雲寺」のしだれ桜も有名だそう。
佐俣さん、地域おこし協力隊としてはあと2年活動の期間がありますが、その後も職があれば、秩父に残りたいと話されます。
将来の夢は、今携わっている秩父銘仙をはじめ、伝統産業や地域のことに
関わっていきたいそうです。
所長が「じゃあ永久就職しかないですね」と言うと「いい人がいれば」との事。
秩父の皆さん、素敵な女性がいらっしゃいますよ!
佐俣さんが勤める「秩父銘仙館」では、秩父銘仙や織物に使う機械を展示しています。売店では、反物や小物を買うこともできます。
秩父を訪れる際には一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
佐俣さん、ありがとうございました。
▼「秩父銘仙館」の詳しい情報はこちらからご覧ください。
http://www.meisenkan.com/
続いては、スタジオにウィスキーのボトルが並びました。
ブランドの名前は「イチローズモルト」。

モルト&グレーンのブレンデッド、
そしてMWRピュアモルトリーフというモルトです。

テイスティングした薫堂所長によると、香りがなめらか。
上品で、ふくよか。トゲがなく優しく舌に溶け込んできます。
ピュアモルトリーフのほうが味に深みがあるそう。

このお酒を作っているのは秩父にある「ベンチャーウィスキー社」。
日本で唯一のウィスキー専門のメーカーで、
2006年には、世界的に権威あるウイスキー・マガジン誌上コンテストで
並み居る大手メーカーを押えて最高得点を獲得しました。
お電話は、イチローズモルトを産みの親、ベンチャーウィスキーの
肥土伊知郎(あくと・いちろう)社長。
なるほど、社長のお名前からイチローズモルトなんですね。
念願だった蒸留所を故郷である秩父に作られた肥土さん。
ウィスキーにとって最も重要なのは、樽に入れてからの熟成。
最初は無色透明のスピリッツが、いい樽を選んで、数年から数十年熟成させます。
柴田さんは「最初は無色なのにこんな綺麗な琥珀色になるんですね」とびっくり。
つまり、良い樽と環境と時間が、ウィスキーを「美味しく」させるんですね。
肥土さん曰く、寒暖差が大きいことがウイスキーの熟成には重要なこと。
日本には四季がありメリハリのある温度変化があるので、
日本のウィスキーは評判がよいのですが、秩父は夏暑く、冬寒いので
ウィスキー作りにはうってつけなんだそうです。
また、熟成させる樽にもこだわりがあります。
実はお電話をした時、肥土さんは北海道旭川にいらっしゃったんですが、
それも自家製樽の木材を選ぶために行っておられたとか。
ジャパモンも、イチローズモルトを舐めさせてもらいましたが、
キックも強く香りが立っていて、なかなかに個性的なウィスキー。
世界ではイチローズモルトのコレクターも多いというのも頷けます。
秩父が産んだウィスキーが世界的な評価を頂くというのも嬉しいですね。
薫堂所長も感心してました。

肥土伊知郎さんありがとうございました。
▼ベンチャーウィスキー社の詳しい情報はこちらにもあります。
http://homepage3.nifty.com/venture-whisky/
今日は、番組に届いたメッセージをご紹介させていただきました。
大阪市にお住まいのえりこさん。
福岡県の卵のお話をした時(2015年3月15日放送・福岡県筑豊を特集)について、卵の旬が春であるということに驚いたそうです。
薫堂所長は「卵と言えば…」と取り出したのが、
「たまごかけごはんが美味しい詰め合わせ」

大阪に行った際にお土産で頂いたそうです。
まず「つぶこん(つぶの昆布)」をあったかごはんに入れて、ご飯を混ぜる。
たまごを小鉢に入れて出汁醤油を入れ、ごはんにかける。最後に「こなこん(粉の昆布)」をかけるそうです。卵かけご飯も、奥が深くて色々と美味しそうなものが
ありますね。あなたの「おすすめ卵かけご飯」についての情報も
教えて下さい。
続いては熊本にお住まいのきくこさん。
彼女の熊本の桜のおすすめは、中でも自衛隊前の桜並木。
そこは薫堂所長が通っていた高校の近所だそうです。
「毎日見てたけど…あの頃はサクラの素晴らしさとかあまり分からなかったよね」
と言ってました。高校生ですから花より団子。分かります。
ジャパモンなんて、今でも花見では花より「つまみとお酒」の方が気になります。
番組では、皆さんからのお手紙を募集中です。どんな事でも構いません。
日々の暮らしで思った事、住んでいる町のお話、旅の思い出、どんどんお送りください。
お便りの場合は
〒102−8080 TOKYOFM「ジャパモン」でお待ちしてます。
さて、来週のジャパモンは
柴田秘書が石川県の能登地方輪島市を旅してきた模様をお送りします。
所長は「所長に断りもなく行くなんて」とプンプンしてますが、
果してどんな「いいモン」に出会えるのか、お楽しみに。
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♪今日のオンエア曲
M 桜の時 / aiko
M 桜坂 / 福山雅治
M CHE.R.RY / YUI
M SAKURAドロップス / 宇多田ヒカル
M SAKURA / いきものがかり
遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い空に 心ふるわせ
自由を駆ける鳥よ ふり返ることもせず
勇気を翼にこめて 希望の風にのり
このひろい大空に 夢をたくして
合唱曲『旅立ちの日に』の歌詞より
この「旅立ちの日に」は1991年に埼玉県秩父市の公立中学校教員によって
作られた合唱曲で、現在では卒業の定番ソングとして全国的に歌われています。
この歌を卒業式で歌った若い人も多いのではないですか?
こんにちは。一週間ぶりのジャパモンです。
今日はその歌を産みだした埼玉県秩父の魅力を再発見。
秩父市は埼玉県北西部に位置する埼玉県最大の面積を持つ市です。
豊かな自然を誇り、市域のほとんどが秩父多摩甲斐国立公園や、県立の自然公園に
指定されています。東京へ流れる荒川の源流があり水は豊富で、
まさに山紫水明の趣をもつ土地柄。
日本の歴史にも重要な一ページの舞台ともなりました。
708年(和銅元年)に、秩父から純度の高い「銅」が朝廷に献上されました。
時の朝廷はそれを記念して、元号を「和銅」に改元するとともに、
日本最初の流通貨幣である和同開珎が作られたとされています。
日本の胴が発見されたから「和胴」。よっぽど嬉しかったんですね。
そんな話をしていたら、薫堂所長も「古銭を見つけるたびに、教科書で習った
和同開珎かと思ってドキドキしたけど、そんなに簡単に見つからないよね」
確かに…。
秩父は首都圏屈指のパワースポットとしても知られています。
中でも三峰神社はヤマトタケルの創建と伝えられ、修験道の道場としても栄えました。こちらは、狛犬の代りに狼が鎮座しています。かっこいい。
今日はまず、佐俣菜津子さんにお話を伺いました。
佐俣さんは、総務省の「地域おこし協力隊」というプロジェクトに応募して
昨年4月から秩父に住んで、現地の伝統的織物である「秩父銘仙」の振興に
取り組んでいらっしゃいます。
佐俣さんが秩父に移住したきっかけは、実は観光。
道を歩いていると地元のお父さんが車に乗せて連れていってくれたそうで、
その優しさに魅了されてしまったんだそうです。
ちなみに、「秩父」のイントネーション、私たちの耳馴染みのある発音とは違い、
ち・ち・ぶ(↑)と尻上がりになります。
住むと発音の違いを指摘されるそうです。
「地域おこし協力隊」とは総務省の制度で、首都圏在住の人が、
3年間地方に住んで仕事をして、その地域を振興する活動をしようというプロジェクト。
佐俣さんは、「秩父銘仙」という地域の伝統的な織物のPR活動をされています。
大正から昭和初期にかけて人気を博し、カフェの女給さんや女学生さんが着ていた
色柄の派手な織物の秩父銘仙。
漫画「はいからさんが通る」のはいからさんが着ていた着物と言えば
皆さんも想像しやすいでしょうか。
古着であれば3〜4000円で購入することができるそうです。
縦糸に型染めをするという技法が特徴で、糸自体に型染めをするので
布地に裏表がなくなります。
縦糸の型染めと、横糸の色の組み合わせで、玉虫効果と言ってキラキラと
光沢も出るそうです。特徴的な柄は大柄。ぱっと見ると派手な印象。
なるほど女性に人気が出そうですね。
薫堂所長が1年秩父に住んでみての感想を尋ねると佐俣さんは「楽しい」。
秩父は、中心市街地はなんでも揃うけれど、山の方に行くと何もないそう。
長瀞は天然氷も有名です。場所によって雰囲気が違います。
佐俣さんが教えてくれた桜の名所は、秩父市「芝桜の丘」。
芝桜は、4月の終りから、5月の初めに見頃を迎えるので、これからでも大丈夫。
「清雲寺」のしだれ桜も有名だそう。
佐俣さん、地域おこし協力隊としてはあと2年活動の期間がありますが、その後も職があれば、秩父に残りたいと話されます。
将来の夢は、今携わっている秩父銘仙をはじめ、伝統産業や地域のことに
関わっていきたいそうです。
所長が「じゃあ永久就職しかないですね」と言うと「いい人がいれば」との事。
秩父の皆さん、素敵な女性がいらっしゃいますよ!
佐俣さんが勤める「秩父銘仙館」では、秩父銘仙や織物に使う機械を展示しています。売店では、反物や小物を買うこともできます。
秩父を訪れる際には一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
佐俣さん、ありがとうございました。
▼「秩父銘仙館」の詳しい情報はこちらからご覧ください。
http://www.meisenkan.com/
続いては、スタジオにウィスキーのボトルが並びました。
ブランドの名前は「イチローズモルト」。
モルト&グレーンのブレンデッド、
そしてMWRピュアモルトリーフというモルトです。
テイスティングした薫堂所長によると、香りがなめらか。
上品で、ふくよか。トゲがなく優しく舌に溶け込んできます。
ピュアモルトリーフのほうが味に深みがあるそう。
このお酒を作っているのは秩父にある「ベンチャーウィスキー社」。
日本で唯一のウィスキー専門のメーカーで、
2006年には、世界的に権威あるウイスキー・マガジン誌上コンテストで
並み居る大手メーカーを押えて最高得点を獲得しました。
お電話は、イチローズモルトを産みの親、ベンチャーウィスキーの
肥土伊知郎(あくと・いちろう)社長。
なるほど、社長のお名前からイチローズモルトなんですね。
念願だった蒸留所を故郷である秩父に作られた肥土さん。
ウィスキーにとって最も重要なのは、樽に入れてからの熟成。
最初は無色透明のスピリッツが、いい樽を選んで、数年から数十年熟成させます。
柴田さんは「最初は無色なのにこんな綺麗な琥珀色になるんですね」とびっくり。
つまり、良い樽と環境と時間が、ウィスキーを「美味しく」させるんですね。
肥土さん曰く、寒暖差が大きいことがウイスキーの熟成には重要なこと。
日本には四季がありメリハリのある温度変化があるので、
日本のウィスキーは評判がよいのですが、秩父は夏暑く、冬寒いので
ウィスキー作りにはうってつけなんだそうです。
また、熟成させる樽にもこだわりがあります。
実はお電話をした時、肥土さんは北海道旭川にいらっしゃったんですが、
それも自家製樽の木材を選ぶために行っておられたとか。
ジャパモンも、イチローズモルトを舐めさせてもらいましたが、
キックも強く香りが立っていて、なかなかに個性的なウィスキー。
世界ではイチローズモルトのコレクターも多いというのも頷けます。
秩父が産んだウィスキーが世界的な評価を頂くというのも嬉しいですね。
薫堂所長も感心してました。
肥土伊知郎さんありがとうございました。
▼ベンチャーウィスキー社の詳しい情報はこちらにもあります。
http://homepage3.nifty.com/venture-whisky/
今日は、番組に届いたメッセージをご紹介させていただきました。
大阪市にお住まいのえりこさん。
福岡県の卵のお話をした時(2015年3月15日放送・福岡県筑豊を特集)について、卵の旬が春であるということに驚いたそうです。
薫堂所長は「卵と言えば…」と取り出したのが、
「たまごかけごはんが美味しい詰め合わせ」
大阪に行った際にお土産で頂いたそうです。
まず「つぶこん(つぶの昆布)」をあったかごはんに入れて、ご飯を混ぜる。
たまごを小鉢に入れて出汁醤油を入れ、ごはんにかける。最後に「こなこん(粉の昆布)」をかけるそうです。卵かけご飯も、奥が深くて色々と美味しそうなものが
ありますね。あなたの「おすすめ卵かけご飯」についての情報も
教えて下さい。
続いては熊本にお住まいのきくこさん。
彼女の熊本の桜のおすすめは、中でも自衛隊前の桜並木。
そこは薫堂所長が通っていた高校の近所だそうです。
「毎日見てたけど…あの頃はサクラの素晴らしさとかあまり分からなかったよね」
と言ってました。高校生ですから花より団子。分かります。
ジャパモンなんて、今でも花見では花より「つまみとお酒」の方が気になります。
番組では、皆さんからのお手紙を募集中です。どんな事でも構いません。
日々の暮らしで思った事、住んでいる町のお話、旅の思い出、どんどんお送りください。
お便りの場合は
〒102−8080 TOKYOFM「ジャパモン」でお待ちしてます。
さて、来週のジャパモンは
柴田秘書が石川県の能登地方輪島市を旅してきた模様をお送りします。
所長は「所長に断りもなく行くなんて」とプンプンしてますが、
果してどんな「いいモン」に出会えるのか、お楽しみに。
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♪今日のオンエア曲
M 桜の時 / aiko
M 桜坂 / 福山雅治
M CHE.R.RY / YUI
M SAKURAドロップス / 宇多田ヒカル
M SAKURA / いきものがかり