所さん!大変ですよ(新番組)「なぜ自宅から? 相次ぐ謎の“拳銃”押収事件」 2015.04.02


去年東北の民家からある物騒なモノが警察に押収される事件が相次いだ。
一体何が起きているんだ?社会の片隅で起きていた世にも不思議な事件。
東北からヨーロッパ世界を股に掛けた取材で意外な真相が浮かび上がった。
「ピストルを押し入れで発見」。
今日から始まりました新番組「所さん!大変ですよ」。
片隅に追いやられたようなニュースを取り上げるんでしょ?この番組。
そういうものを掘り下げていったら意外な事が分かってきた…。
それで盛り上がるの?いや〜やっていきましょう。
そうなの?大丈夫?さあまあ1回目ですからこういう番組だよというのをテレビをご覧の皆さんに覚えて頂くためにどんな話題をチョイスしたのかというとタイトルこちら!その拳銃の後ろに「優しかった」ってつければいいと思ってるんじゃないの?優しかった方らしいです。
本当?どういう話かいきましょう。
なんとも不思議な話です。
これ去年7月福島県の白河市という所の出来事です。
亡くなったおじいちゃんの遺品の整理をしていたんです。
すると誰も見た事のないカバンが出てきました。
開けてびっくり中には銃。
拳銃が入ってたの?実弾が50発一緒に入ってた。
やる気マンマンなんですよ。
慌てた家族は警察に届け出てまさかと思って調べてもらったら「殺傷能力があります。
本物です」って言われてもっとびっくり。
あら〜。
さあスタッフは想像しました。
まさか裏の顔はこんな事?本物ですけど想像したんです。
さらには「いやいやそれはないだろう。
科学者のようなおじいちゃんで3Dプリンターで拳銃を作っちゃったんじゃないの」とかいろんな事を想像したんですが真相はもっと深いものでした。
なるほど。
いきます。
所さん!大変ですよ。
ディレクターが向かったのは事件が起きた福島県白河市。
すいませんこんにちは。
あの突然すみません。
地元報道によると拳銃が見つかったのは蔵のある民家らしい。
その情報を頼りに聞き込みを続けると…。
店主に頼んで蔵のある家に連絡を取ってもらうと…。
30分後。
一人の女性が現れた。
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
この女性が知っている限りの事情を自宅で話してくれる事になった。
お邪魔します。
女性は両親と3人で暮らしているという。
誰ひとりとしてその筋の関係者には見えないが。
(取材者)新聞記事で拝見して…。
新聞の記事見た?記事取って置いたんだけどな。
家族によれば拳銃は亡くなった祖父のものではないかという。
ではなぜ拳銃を持っていたのか。
発見場所を聞くと…。
そこで拳銃を届け出た福島県警に話を聞いてみる事に。
暴力団などを取り締まる部署だ。
課長に事件の事を尋ねると耳を疑うような答えが。
しかも課長によれば最近福島県だけでなく日本中の民家から次々と拳銃が発見。
その数は暴力団から押収されたものをしのぐという。
一体なぜ?課長によると…それを持ち主が日本に持ち帰り戦後もずっと隠し持っていたケースがほとんどだという。
なぜ平和な時代に拳銃を隠し持っていたのか?死んだ本人しか分からない理由。
取材はここまでか…。
しかし2週間後都内で遺品拳銃の謎を解く鍵が見つかった。
旧陸軍の将校らおよそ8,000人の会員がいる財団法人偕行社。
ここに戦後拳銃を隠し持っていた人が書いた手記が残されているというのだ。
「『拳銃の始末は今すぐ』。
原強。
家の中を整理していたところ押し入れの奥のトランクの中から新聞紙に包んだ拳銃が出てきた訳です」。
おお〜すごいな。
手記を書いたのは陸軍の少佐だった原強さん。
戦後も拳銃を自宅に隠し続け40年後ようやく警察に届け出たという。
手記には拳銃を隠し持つと決めた時の気持ちが書かれていた。
それは昭和20年進駐軍が日本軍に武装解除を命じた頃だった。
「拳銃はしまい込んで出しませんでした。
常に私の身を守ってくれた拳銃だ。
昨日までの敵に献上できるか」。
この時の気持ちを本人から直接聞いてみたい。
住所を調べて訪ねてみると…。
こんにちは。
こんにちは。
いらっしゃいませ。
出迎えてくれたのは原さんの娘。
(取材者)これがお父様ですか?
(純子)はい。
間に合わなかった。
(純子)もうちょっと早く来て頂けたらよかったかな。
しかし娘の純子さんは戦後両親が不思議なやり取りをしていた事を鮮明に覚えていた。
戦争中陸軍将校だった原さん。
9年にわたって中国ジャワなど戦地を巡り終戦は国内で迎えた。
拳銃が隠されていたのは押し入れの一番奥。
勲章や軍服と一緒に新聞紙に包まれていたという。
大切にしまわれていた拳銃。
しかし手記には気になる一文が。
拳銃を包んだ新聞紙の日付は昭和28年。
だとすると終戦後8年間は隠さずに持っていた事になる。
どういう事なのか?数日後原さんの空白の8年を知る人物に突き当たった。
この男性陸軍士官学校の後輩で終戦後原さんと親しくつきあっていたという。
空白の8年原さんは拳銃をどうしていたのか。
(取材者)何かの時に?終戦後拳銃で家族を守ろうとした?終戦後の日本。
進駐軍による旧軍人や日本人女性に対する暴力行為のうわさが広がった。
深刻な食糧難に陥り強盗も頻発。
混乱状態が続いた。
多分ね私は…
(取材者)そうですか。
実は原さんだけではなく多くの元将校が家族を守るため当時自宅に拳銃を隠し続けていたのではないかという。
そして日本が独立した翌年の昭和28年。
結局使われなかった原さんの拳銃は役目を終え押し入れの奥に隠された。
いつしか忘れ去られた拳銃。
40年後家をリフォームした時に再発見された。
それが事の真相だった。
日本中の民家から次々と見つかっている遺品拳銃。
そこから終戦直後の意外なドラマが浮かび上がった。
聞いてみないと分かんないですね本当にね。
おととし警察に届け出られたこういう遺品拳銃という拳銃172丁もあるんです。
へえ〜!これに関してはすぐに正直に届け出れば原則おとがめなし。
拳銃110番っていうのがちゃんと電話番号が専用であるんです。
そんなんあるの?「ジュウミナナシ」と覚えて下さい。
(笑い声)そうなの?そんなしゃれた番号なの?とにかく見つかったらすぐに警察に教えて下さいと。
今日はスタジオに各分野の専門家の皆さんにもお越し頂いています。
今のお話で何か…。
(3人)はい!では牛窪さんお願いします。
はい。
今原さんの場合は「おとうさんあれどうしましょうか?」って「あれ」で通じてるので多分奥様も拳銃を持ってたって事は多分知ってたんじゃないかと思いますけれども…
(澤口)それしかたがないっすわ。
えっ何で何で?
(久保田)さかのぼりますね。
石器時代から槍を投げてたから?
(澤口)本当そうなんですよ。
武器が好きだって事?飛び道具大好き。
本能的にそういう飛び道具が好きだからよけい出せないんですね。
そうなんですよ。
大好きであと守りたいっていうの2つだと思いますよ。
「守りたい」っていう男性的なものとあと大好きですから。
大好きなんで…。
(モーリー)実はアメリカでも最近一般家庭から第二次世界大戦にまつわる不思議な武器が出てきて大騒ぎになりました。
(一同)へえ〜!こちらなんですね。
戦時中サイパン島で日本軍と戦ったアメリカ兵が戦利品として持ち帰ったものです。
日本軍の起爆装置デトネーターといって自宅の居間にずっと飾っていたんです。
これを?65年間。
時々それを出して磨いたり記念品として大事にしてきたんだけれども先日それを…リビングにずっと置いて…。
え〜?所さん所さん。
えっ何?まだあるんです。
話は続きが。
何ですか?遺品拳銃の事を調べていたディレクター。
不思議な銃に出会ったんです。
これなんですけどね実際の写真。
コルトの32マルオートだね。
(久保田)え〜!よくご存じで。
さすが。
お好きなんですか?
(笑い声)なぜ日本の将校さんだった人が太平洋戦争の相手側のアメリカの銃を持っていたんだろうと調べていくとさらに深い事情が見えてきました。
所さん!もっと大変ですよ。
「もっと」?問題の遺品拳銃が保管されていたのは陸上自衛隊土浦駐屯地。
うわ〜ここか。
すごいな〜!目指すものは武器展示室にあった。
あっこちらですね。
日本軍の将校が持っていた本物の遺品拳銃。
確かにアメリカコルト社製のピストルだ。
ほかの遺品拳銃の中にもベルギー製など連合国側の拳銃が。
一体なぜ?この日ディレクターが訪ねたのは銃器研究の第一人者。
失礼します。
NHKのコバヤシと申します。
謎を解く鍵となる古い台帳を持っているという。
実は太平洋戦争が始まる直前まで日本には大量の外国製拳銃が輸入されていたという。
その時日本製の拳銃はなかったのか。
職人による手作りだった日本製拳銃。
故障しがちで値段も外国製より高かったという。
そのため多くの将校が自費で高性能の外国製拳銃を購入していたというのだ。
しかし…。
(取材者)えっ何で…?太平洋戦争が始まった1941年12月以降戦争相手国のアメリカなどからの輸入はゼロに。
その後購入できた外国製拳銃は戦前に輸入していたものだけだったという。
という事は問題のアメリカ製拳銃も1941年以前に輸入されたものに違いない。
拳銃に刻まれていた6桁のシリアルナンバー。
念のためコルト社のホームページにこの番号を入れてみたところ…。
(取材者)1942年ってなってる。
なんとあの拳銃は輸入されていないはずの戦時中にアメリカで製造されたものだった。
それをなぜ日本の将校が持っていたのか。
理由をコルト社に問い合わせてみたものの「真相は分からない」という回答が。
しかしその時意外な国で真相の一端を知る人物が見つかった。
太平洋戦争で日本軍と戦ったオランダ。
当時現在のインドネシアを支配していたオランダ側の兵士だったこちらの男性。
インドネシアのジャワ島で日本軍に敗れ捕虜となった。
そしてオランダ兵が持っていたコルトなどの高性能拳銃が日本兵に押収されるのを見た。
その時…。
満足な武器の補給もなく相手の拳銃を奪ってまで戦った事もあるという日本軍。
あのコルトも戦時中連合国側の兵士から奪い取ったものなのだろうか。
奪い取ったものですね。
そうですよ。
へえ〜。
もちろんさまざまな事情が調べていくとあって外国製のものを購入したかったけれど手に入らなかったので日本製を使い続けた人もいますし外国の捕虜から押収した拳銃を使い続けたという人もいると。
日本式拳銃は将校に人気が本当はなかったんですね。
ですが今アメリカの拳銃マニアの間ではコレクターズアイテムになっているんですね。
日本の兵士は死なないと銃をギブアップする事はなかったからその命の重みがずっしりという…。
はあ〜。
所さん本当に銃お詳しいですね。
なぜか売れに売れている雪国の中古マンション。
明かされる住人たちの意外すぎる秘密とは?所さん!次回も大変ですよ!2015/04/02(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ[新]「なぜ自宅から? 相次ぐ謎の“拳銃”押収事件」[字]

優しかったお祖父(じい)ちゃんの遺品から拳銃が見つかった!?全国で相次ぐ不思議な事件の真相を大調査。少しずつ、あの戦争の意外な真実が明らかになっていく…

詳細情報
番組内容
去年、東北の一般家庭から、“拳銃”が警察に押収される事件が起きた。調べてみると、同様の事件が全国で相次いでいることが判明。ほとんどが、亡くなった祖父母の遺品を整理しているときに家族が発見したケースだった。なぜ、生前優しかった祖父母は拳銃を隠し持っていたのか?残された拳銃の秘密を探ると、太平洋戦争に関係する意外な事実が浮かび上がる。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,徳永圭一,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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