おはようございます。
桂文珍でございます。
「演芸図鑑」に無事帰還致しました。
何か宇宙飛行士みたいな事を申しておりますがまたよろしくお願い致します。
このごろはご時世なんでしょうかね。
マスクをした方が多いですね。
またマスクをすると女性で美しく見える方が多いです本当に。
マスク一度外して見せてなんて思いたくなるようなそういう事はございますがねいかがですかな?さてさて今日の出演者でございますね。
宮川大助・花子さん。
ねえいいですよ。
はい面白い。
大助君も元気になってよかったです。
右側ね頭のところを出血してね左がしびれるんですけどね右の内出血が脳にあったんですよ。
どうしてか?まあ立ち位置を見れば分かります。
え〜柳家喬太郎さん。
この人はセンスがいい。
この人の落語は本当に楽しくてセンスがあって最高です。
はいどうぞ。
(拍手)はいどうも。
どうもよろしくお願い致します。
ありがとうございます。
すいませんもう。
本当に改めまして私宮川花子そしてこちら羽生結弦です。
どうも。
えっ何?何?あんた…どこがやな俺は。
似てるやん似てるやんなあ。
そう?似てるやんしゃべったら滑るやん。
やかましいアホ!あんた出てきて冒頭からかましなさんなほんまに。
今若い子すごいな。
まあまあエネルギーがすごいね。
何のスポーツでもそうやけど金メダル銀メダルすごいね日本の男子は。
よう頑張ってるね。
うちの夫も金メダル取ってるんですよ。
俺は金メダルなんか…。
妻という名の金メダル。
(拍手)本当に僕にとったら24金の金メダルでございました。
ありがとうございます。
でも偉いもんで毎年毎年結婚ビデオの何かサプライズ考えません?いろいろと。
サプライズね〜。
妻の年の数だけバラの花を贈ったりとかね。
私ちょっと大助さんにびっくりさしたろ思ってこないだやわ〜びっくりさしたろ思うたんや。
結婚した時のウエディングドレスそれ朝起きた時着て「どや」って言うたろうかなと思ったんですよ。
まだ持ってるんですよ。
たんすからコソッと出してきて着ようかなと思ったらね縮んでましてん。
(笑い)ウエディングドレスって縮むか?縮んでました。
あれは縮まんでしょうが。
縮んでたの。
カビ生えとったん?縮んでました。
雨にぬれたとか?ううん。
皆さん方もよくありません?「いや〜久しぶりやな。
ああせやせやあの服着ようかな」思うてパッと出してきたら「縮んでるよ!」ってあるやんね。
いやそりゃあるけどウエディングドレス…。
あなた!はい。
思いやりの精神で。
ああ〜思いやりの精神。
もう一度聞きますよ。
ウエディングドレスが…。
縮んでました。
そうそうそうそう。
あれはもう縮むんですね。
こんなんなってんこんなん。
びっくりするほど縮むんですよ。
そうそうそうよそうよ。
大体脇腹辺り…。
そこまで言わんでええの。
夫婦って面白い。
年代によって全然感覚違うね。
夫婦ってさ皆さん方どう思います?夫婦を漢字1文字で表したら何を入れます?みんな一緒に考えてみて下さい。
何やろと思うじゃないですか。
この間面白かった20代30代の奥さんが言うたのが夫婦は愛やって。
はあ〜。
アンケートに一番多かったの?皆ふ〜んいう顔してるけど大丈夫?愛でいいんですよ愛で。
みんな難しい漢字考えたんとちゃいますか?ほっとするわ。
そう思うわ。
40代怖かったで1位が。
何やった?恨みやて。
一番盛んやからけんかするかも分からんな。
でも50代以上60代70代80代皆一緒だった1位が。
何やった?諦め。
これ?これ?これなん?これなん?ちょっと寂しいな。
諦めやて。
俺らも年齢的にいうとそこに…。
まあまあ入ってしまうわな。
あんたも諦め。
バカな事を言うな。
統計上はそうなる訳でしょ?もっと自分に自信を持たなあかん。
そう?ほなあんた何やの?私は幸ですよ。
幸?あの幸福の「幸」。
不幸の「幸」や。
どっから選ぶねんほんまに!いや私は驚くという漢字ですわ。
驚きまた何で?でも大助さんほんまに元気やったの。
まさか倒れると思わない。
いやこれ本当ですわ。
まさか戻ってくると思ってない。
そんな事言わんといてな。
でも本当にお父さん方これちょっと反省せなあきませんよ。
漢字1文字でもこんだけ変わってくるんですから女性に苦労かけてんねんなと思ってくれなあかんなと思います。
いやいやでも…。
「いや」じゃないはい。
これは本当の話。
ねっ本当にそうですやんね。
でも苦労するのは女性ばっかり…。
イエス!だから女ばっかり…。
イエス!あなた考えてみなさいよ。
あなた!年いったら…。
イエスイエス…。
これ!いい年寄りになっていかなくてはいけないこれから。
いやいや…。
嫁子ども孫の言う事は何でもイエスと聞かなくては…。
あなた近い将来が見えてないですか?近い将来…。
そやで。
食卓行ってももうごはん食べたあとやで。
え?誰も呼んでもらえないよ。
え?茶わんにじゃがいもがポロッと転がってるだけよ。
いやいや。
今日は静かやなと思ったらあんただけ置いてみんなで旅行行ってんねん。
近い将来が見えるか?ほら見えたか?あなた…イエス。
イエス。
そうそうそう。
イエス。
「老いては子に従え嫁に従え」。
嫁と子どもにはイエス!イエス!イエ〜ス!あなた「ノー」言ってどうなった?脳卒中。
ほら見てみい。
ねっ。
言うときますよ。
来週の何曜日の何時に倒れるというもんじゃありませんよ。
いきなりでしたからね。
急にバタンと倒れるのよ。
あの時「あんたどうしたの?大丈夫?救急車呼ぶか?」「いや呼ぶなそんなもん」ってこれで終わり。
あんた「霊きゅう車呼ぶか?」言うたやんあん時。
よう言うわいな「電話一本ですぐ。
おとうさんどっちがええ?霊きゅう車呼ぼうか?」言うて。
ちょっと霊と救と間違ったぐらいで…。
あんた霊と救というたら迎えに来る車が違うねんこれ。
霊きゅう車が迎えに来んねん。
ああ〜焼かれるとこだった!やらしい。
やらしい。
この自分の事しか考えてないこれよ。
いやそんな事ないよ。
「ああそうか。
日頃冷静な君をそこまで動転させてしまったんだな。
あの時はすまなんだな」とひと言言えませんか?ちょっと言い過ぎました。
だから仲良くしとかなきゃ。
日頃が大事。
倒れたら嫁にあれしてもらう違う。
仲良くしとかなあかん。
「仲良き事は美しき事かな」。
武者小路実篤さん。
そうですよ。
夫婦は仲良くしとかなあかん。
もちろんそうです。
敵か?味方!よし!地上最強の味方!皆さんこうですよ言うときますよ。
夫婦というのは地上最強の味方ですよ。
もちろんそうです。
これから先あんたを生かすも殺すも私のさじ加減やからよう覚えときや。
よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。
(拍手)
(拍手)お運びさまでまことにありがたく御礼を申し上げます。
またテレビをご覧のお客様方は本当に朝からありがとうございます。
おはようございます。
今日一日がすばらしい一日になりますように。
爽やかな一席をお届けしようと思ったんでございますがそういう落語はございません。
今日一日どんよりとお過ごし頂ければ幸いでございますが。
修業なんて事を言いましてねよく我々お客様方に言われるんでございますよ。
「大変でしょう噺家さんの修業は」てな事言われます。
それこそもうねお客様方の演芸通落語ファンのお客様方の中には噺家の修業というものはそれこそもう師匠にどなられて貧乏で貧乏で赤貧洗うような生活をしてそれこそ飯なんかまともに食えませんから草摘んで食ったりなんかして。
それでもって結婚するというとかみさん泣かして「ねえあんたやめて。
これは子どもの給食費」。
「うるせえこの野郎!」というようなそういうような大変な修業をしてると思ったら大間違いでございます。
そんな事に耐えられるんだったらこんな商売やってないんでございますね。
それでも修業なんていう言葉がまだまだ似合うような世界にいるのかなという事はございますよ。
世の中にはそういうご商売お仕事ってのはほかにもありましてお坊さんですとか板前さんなんていうのもそうですね。
あれはまあ本当にもう大変なお仕事で私も昔居酒屋さんでもってアルバイトをしていた事がございますけれどももう拝見しておりますと大変でございますね。
初めは追い回しなんて事をいって鍋のケツ洗ったりなんかしてそれから刺身が切れるようになる焼き物揚げ物。
煮物を任されるというとこれは店の味でございますから出世で。
花板板長ゆくゆくは自分の店を1軒持つというのがこれがまあ夢なんだそうでございます。
ただまあ上に立つ者に力がないというと下の者がなかなか使用人が入らない。
我々噺家も板前さんもあんまり変わりないんじゃないかなというところもございますが。
「本当に辞めちゃうの?本当に辞めちゃうの?駄目ってそれ…辞めるのやめて。
辞めないでいて。
いて!」。
「親方長い間お世話になりました」。
「こ…これからもお世話するよ。
させてよ世話好きなんだから。
困っちゃうんだよ。
あなたに辞められるというとねうちの店は板前はあなた一人しかいないんだから明日から商売できなくなっちゃうんだよ。
いて!」。
「私がこちらの店にお世話になってから何人も板前が辞めていきましたね。
とうとう私が最後の一人になりました。
親方。
私は前からあなたに聞きてえ事があったんですがねあなたはもともと洋食の修業をした人だ。
その人が何だってこんな寿司屋なんかやってらっしゃるんです?」。
「これはさもともとおやじの店だったんだよ。
僕が洋食の修業に行くって言ったら勘当されてねおやじが死ぬ間際にさ『寿司屋に戻るんだったら勘当解く』って言うから…。
だから僕は確かにねお寿司は握れないよ。
お寿司は握れないけどねデミグラスソースは作れるんだよ」。
「寿司屋じゃ使わねえからね」。
「何となく色が似てるからアナゴに塗るとか…」。
「意味が分からないよ。
それにな親方寿司なんて食い物は江戸前でいなせで威勢のいい食い物だ。
あんたのそのしゃべり方がね寿司屋には合わねえんですよ」。
「そんな事ないよ。
これから一生懸命江戸前になる。
いなせに。
ほら江戸前!」。
「何も分かっちゃくれねえようですね。
私が板場でもって刺身を引いている巻物を巻いている握りを握っているその時手元を1分でも2分でもいいじっと見つめてるなんて事がありゃもう少…。
愚痴はよしましょう。
修業仲間の兄弟子が築地の方で店開きましてねそちらの助に行かせて頂きます。
あとは奥さんと2人で頑張っておくんなせえ。
お世話になりました」。
「本当にだから行かないで!包丁をさらしに巻かないで。
ボストンバッグの中に入れないで。
チャックを閉めないで。
かばん持たないで。
ドアのノブに手を掛けないで。
開けないで。
閉めないで。
行っちゃった〜。
振り返りもしないの…。
弱っちゃったな。
うちの店は板前はあの人しかいなかったんだから明日から商売ができなくなっちゃう」。
「何だよ何だよ!今になって腹立ってきたよ。
黙って聞いてりゃ偉そうにいろんな事言いやがって。
今まで給料払ってたの俺じゃないか!いいよ明日から俺がやってやるよ。
たかが寿司じゃねえか。
米粒握って生魚載っければいいんだろ?そんなもん誰でもでき…」。
いたらごめんなさいね。
(笑い)テレビの前のお寿司屋さんもごめんなさいね。
「チクショー!俺がやってやるよ!見てろよこの野郎!」。
「おやじさんさあ初めは刺身か何か切ってもらって一杯と思うんだけどさ腹減っちゃって今日残業残業で。
初めから…握ってもらおうかな。
そうね中トロがいいかな」。
「かしこまりましたお客様中トロでございますね」。
「そう」。
「ちょっとお待ち…あお客様」。
「何?」。
「江戸前」。
「早くやって」。
「やります」。
「ああこれがトロ。
うわっ触った感じがトロって感じ。
包丁持つの何年ぶりだろう?」。
「切ります」。
「あ緊張して手が震えちゃう」。
「ネギトロみたいになっちゃった」。
プスッ!「酢飯切らしちゃったんだよな。
これしかないからとりあえずこれでいいか。
すぐ握ります。
ちょっとお待ち下さい。
多い」。
「何か汚いね」。
「大丈夫ですすぐ握ります。
こんな事すんだよね」。
「上出来。
1貫握りました。
もう一貫すぐ握りますんでちょっとお忍びに召し上がって」。
「何しろ腹減っちゃってさ景気よくなってるっていうけど全然実感ないよね。
本当にさなんとかしてほしいよ。
大体いろんな事がさ…」。
「ん?うっ…」。
「おやじ。
何だよ?これ」。
「お寿司」。
「寿司は分かってるけど何だこのシャリ?」。
「すいません酢飯切らしちゃってるんですよ。
今朝のうちの朝ごはんがあって今から炊いてもほら間に合わないじゃないですか。
だから今朝うちで食べた朝ごはんの残りがあるんでそれを酢を入れたらいいかなと思ってたんですけど今朝のうちの朝ごはんってみんなうちの奥さんが昼間チャーハンに…」。
「これチャーハンかおい!焼き飯で寿司握るなよお前。
それにまた来た。
この刺身の切り口何だよ?これ。
グチャグチャじゃねえかよ。
おやじさんね俺は素人だよ客だよ。
でもね俺が切ったって刺身なんてものはもっとうまく切れるよ。
金払って食いに来てこんなもん食わされて冗談じゃねえな本当にな!」。
「おにいさん。
俺今そっちで一杯やりながら話聞いてたもんだけどちょいとお生意気な事おっしゃったね。
そうかい。
寿司なんてものは刺身なんてものはあんたが切った方がうまく切れるかい?面白い。
やってごらんよ。
やってみなよ!」。
「できやしないけどさ…。
何でいあんた横から入ってきて。
俺は今おやじと話をしてんだよ。
じゃあ何かい偉そうに。
あんたはできんのか?」。
「できるかできねえかやってみようか?おやじ板場借りるぜ」。
「すいませんお客さん同士でけんかになっちゃって。
狭いですからはい。
それがトロでそれが包丁です。
見れば分かりますか。
そうですよね」。
「切れました?お刺身で?握らないんですか?チャーハンですもんね握りませんよね。
こちらの方がお刺身にして頂いて。
ちょっと召し上がってみて」。
「大体ね俺が切ってもあんたが切っても変わらないんだよ。
こいつが異常に下手なんだから。
いいかい刺身なんてね切ればいいんだよ。
そんだけのものをさ大体あんた偉そう…。
そんな…」。
「うまい。
トロが切り口から自己主張してるようだ。
おにいさんあなたひょっとして名のある板前さんじゃ…」。
「名のあるって事はありませんがねあっしはトロ切りのマサってもんでさあ」。
「トロ切りのマサさん?うちの店今実は板前いなくて困っちゃって。
よかったら明日から働いてもらえますか?」。
「いいですよ。
明日から働きましょう」。
「マサさん昨日はありがとうございました。
今日からよろしくお願いしますね。
お客様ご注文。
イカをお刺身で。
かしこまりました。
マサさんイカですって」。
「イカは切れねえ」。
「へっ?」。
「俺はトロ切りのマサってんだ。
トロ専門に修業したんだ。
イカは切れねえ」。
「何でそんな中途半端な修業したんですか?あなた」。
「何が中途半端だい。
トロはトロにしてトロにあらず。
イカはイカにして…」。
「何を訳の分かんない事…。
それじゃ困っちゃうトロしか切れないんじゃ。
仕事になりませんよ!」。
「板場でもめてるね。
俺がやろうか?」。
「お客様お願いします。
狭いですからはい。
それがイカです。
きれいな千切りですね。
糸造りっていうんですか。
千切りはキャベツですよね。
お客様召し上がってイカ。
おいしい?あなたひょっとして…」。
「うんおいらイカ切りのテツってんだ」。
「イカ切りのテツさん。
よかったら働いてもらえますか?」。
「いいですよ明日から働きましょう」。
「マサさんテツさんお二人いれば『鬼に金棒』だありがたい。
よろしくお願いしますね。
お客様ご注文。
ウニを。
はいかしこまりました。
あのウニですって」。
「ウニは触れねえんだ」。
「何で?」。
「何かグチャッとして気持ちが悪い」。
「トロ専門イカ専門?あなた方ねウニの軍艦巻なんてものはあれ巻物作ってそこに盛ればいいだけですよ。
盛るだけ。
それもできないんじゃあなた弱っちゃうな」。
「板場でもめてるね。
俺がやろうか?」。
「あなたは?」。
「俺ウニ盛りのヤスってんだよ」。
「ウニ盛りの?よろしくお願いします」。
さあこれからトロ切りイカ切りウニ盛りシャコイクラアナゴ卵焼きとおのおののエキスパートが集まりまして8坪の店内に常時40人の板前がいるという大変な寿司屋に出世を致します。
おなじみ「寿司屋水滸伝」の一席。
(拍手)では早速お客様でございますね。
福本清三さんです。
はいどうぞ〜。
おはようございます。
どうもおはようございます。
福本です。
今日はよろしくお願いします。
文珍です。
よろしくお願いします。
わざわざすんません。
いえとんでもないこちらこそ。
京都から。
どうぞお掛け頂いて。
すんませんな。
いや〜テレビをご覧の皆さんは「誰だろう?このおじさんは。
いや〜でもこの人はどっかで見た事があるな」なんてねお思いだと思うんでございますがこの写真を見ればねもう皆さん「あっこの人は」という事でございます。
ジャン!はいよろしゅうございますか?ご覧下さい。
どうです?このかっこよさ。
もうこの…え〜役者さんなりはってどれぐらいです?恥ずかしい話55年。
55年はい。
この写真でまだボ〜ッとしてる人には誰だろうなという人があってはいけません。
ずっとこういうふうに斬られ続けた方でございますね。
何回斬られはった?ええもう分かんないですけど。
一説によると5万回斬られたと。
いやそれはいい加減な事でそんなにはないですけどね。
そんなんなってもうていつの間にやら。
なってもうて。
中でもですねオリジナルな斬られ方といいますかこれはやっぱりすごいですね。
このエビ反るというかイナ・バウアーというかこれは自分で編み出されたんですか?まあ自分でという事ですかね。
まあとにかく主役と僕が同時に映ったら面白いやないかという事でやりだしたのが最初なんですけどね。
はあ〜斬られてるうちに。
そうです。
斬られてるうちに。
同じ死に方ちゅうのはなかなか難しくてどうしても同じようになっちゃうんで何かないかなという事でいろいろ試行錯誤で…。
あの〜あれですか?55年ってずっと東映に?そうです東映ですね。
はあ〜ねえ。
ほいでトム・クルーズとも。
やりましたな。
いえいえ…とんでもない。
何かの間違いですねあれも。
間違いや思いはったんですか?間違いと思う。
全くそうですよ。
僕らごときがそんな…。
ましてハリウッド映画に出してもらうなんて夢にも思ってなかったですからね。
ハリウッドの映画なんてすごいじゃないですかね。
「ラストサムライ」でした?もう話聞いた時びっくりしましたけどね。
そんな事はありえるんかなと思って。
あれまた最後にほらトム・クルーズの身代わりみたいになって撃たれて亡くなりますけど。
斬られるのと撃たれるのはまた違います?まあ基本的には違うみたいなんですけど僕らなかなか違いができなくてね同じようになっちゃうんですよどうしても。
斬られるのも撃たれるのも。
バ〜ンってズド〜ンってなるし斬られたら「だあ〜」ってなるし。
ちょっともったいないわ。
もっぺん近くで見せておくんなはれ。
そんな大層なもん違う。
いやいやそんな大層なもんですって。
今ね突然やりはったんでねカメラが押さえきれてないと…。
そんなもんよろしいよろしい。
いやいやすんません。
私がほなこれで刀にしてねズバッとけさ懸けに致しますから。
立った方がいいですか?このままでいいです。
座ったままでいけますか?よろしいですか?そんな…。
失礼しますよ。
ザッ!あっうう〜っ…。
ハッハッハッハッハッハ…。
情けないです。
いや〜ありがとうございました。
いや〜もう終わってもええぐらいですわ。
いや〜すばらしい。
すごいな。
やっぱりスクリーンで見るのも迫力がありますけれどもそばで見せてもらうと…。
ほんまに俺斬ってもうたんちゃうかなというような気になってしまいますね。
えらいもんですな〜。
一つの道をねず〜っと続けてそれもねなかなか日の当たらんような日々が何十年もあってですね普通「もうええかやめようか」っていうふうになってしもうたりするんですけどどこかで誰かが見てくれていると。
いやそんな大層なもんじゃないですよね。
僕はあの言葉はやっぱりね一生懸命やっていればねどっかで誰かが見てくれてるんだよというね。
あれはよろしいな。
いやいやだから僕らのような何百人いる訳ですよね。
斬られ役その時100人近くいましたからね。
今簡単に分かりやすく言えば大部屋演技者ちゅうんですけどね400人ぐらいいましたんでその中でやっぱり立ち回りっちゅうのは男子の方ではメインですからね。
なんとか立ち回りを覚えてそうせんと映らんのです。
カメラのそばになかなか行けない訳ですよ。
立ち回りできたら主役とね…。
だからカメラ映りに行きますけど。
普通だったら歩け走れと相手にしてもらえんぐらいですよ。
「お前あっち向いて走っとけ」ってそんなんばっかりですからね。
一番最初は「あっち向いて走ってとけ」。
そんなんばっかりですよ。
まあそれは仕事はできんのもね当たり前なんですけどやっぱりペーペーはそんなもんですよ。
初めからはね。
「負けるな馬と一緒に走れ!」とかいってね。
「馬に負けるな」って。
それもね5メートルぐらいの幟の旗持ってね「馬と負けるな」って負けますっちゅうねん。
そら負けますわな。
それはねみんなどこの世界でも当たり前ですけどねできてだんだんだんだんと順序があってカメラに映るようになるまではたっぷり時間かかりますよ。
それだけの事をやっぱりやってねやっぱり認めて「こいつは大丈夫や。
カメラの前で芝居できるようになる」ってカメラの前で使ってもらえますけど。
そうするとねその時分に死体の役とかようけなさったんでしょ?やっぱ先輩がそうやって立ち回り主役にかかる訳でしょ。
僕らまだ下役は技術がそこまでいってないから先輩がパッと斬られて次のアングルの時にボンと引いた時どうしても斬られた人が死んだ人がいないと駄目でしょ。
それで先輩が次のカットに出るでしょ。
「お前らおい寝とけ」って。
僕らその専用なんですよ。
ほんで薄目見てこうやって主役の斬り方のうまさとかね斬られる人のうまさを薄目開けてね。
死んだふりしてねほんでこうしながら見てる訳ですね。
「うまいこと斬られはったな」とか。
だから「俺やったらこう死にたいな」とかねそういう事を思いながらね。
はあ〜なるほどなるほど。
中にはいびきしたやついましたけど。
いびきして寝てて死骸になってそのまま気持ちよくてく〜く〜寝てて「よ〜い本番!」て言ったら「ぐ〜ぐ〜」って。
「誰や!?」。
「誰や寝てんのは!?」言うて。
そんな時代ですよ。
シ〜ンとなったらいびきが初めて聞こえてね。
死骸がそのまま寝てるんですね横で。
そうですか。
私なんかもたまにねお役を頂戴してねほいでこの間もNHKでねそんな役をさせて頂いてものすごう二枚目の主役の人がいてはって私そのお父さんで「つろくしまへんで」って言うたんです。
ほんなら「いいですすぐ死にますから」言われてほいで私切腹割腹してねそれも畑で死んでるんですけどね。
畑でこう死んでるとね風ビャ〜ッと起こしたり血のりつけられたり大変ですやん。
動いたらあかんし。
そういう経験を山のようになさって。
それが当たり前でしたからね僕らの場合は。
やっぱりできる人が先頭に立ってるんでねだんだんだんだんと下の方へそれなりの芝居しかやらせてもらえないです。
昔の大スターさんっちゅうのはいろいろすごかったんですか?そりゃすごいですよ。
僕ら語る事は恐れ多いんですけどすごい方ですよみんな。
御大なんていうのは誰と誰だけなんですか?両御大っていってね北の御大と山の御大っていって市川右太衛門先生と片岡千恵蔵先生。
片岡千恵蔵…。
女性のトップは美空ひばりさんがトップで。
美空ひばりさん。
美空ひばりさんの映画のみならず舞台もよくご一緒…。
まあ20年くらいですかねひばりさんとこでお世話になりまして。
20年も。
はい。
やっぱり映画と舞台はちょっと違いますか?やっぱり舞台は舞台の立ち回り。
僕らは映画の立ち回りですから。
だからそれで昔怒られた事があるんですよ。
「お前らは舞台と映画とは違うんやから」。
だから僕ら一番失敗したのはセットは当たるわ壊すわ。
時代劇なんてほんま会社と同じどうしても気持ちになっちゃうんですよね。
だから舞台はそれではいかん。
でも考えたら同じ立ち回りしてるんでやっぱり舞台の立ち回りこうしたんじゃね僕らの行ってる意味がないから自分でも思ってる訳ですよ生意気にね。
やっぱりバ〜ンといかないかんやないかと。
そんな「うえ!」「ふん!」ってこんなんじゃ僕らも歌舞伎ではいはいってこれじゃ嫌だと。
ほんでやっぱりあっちの方も東映剣会でババンとやると「ああやっぱりすごいな」と。
「迫力あるしやっぱり違うな」というのは言って下さってそういう事で僕らの立ち回りやってたんですけどそれはいいんです。
こういう物ひっくり返したりそうしたらあきまへんわね。
そこまでやっちゃう訳ですよ。
でいつもおかあさんに怒られたんですよ。
その中で一番失敗してね。
「お前はお嬢の舞台潰す気か!?」言われまして「すんません」。
ほんでも何かかわいがって頂いてね20年ぐらい。
それはやっぱり上手にやりはってねうまいこと斬られ役をやってはったから。
やっぱり殺陣も斬る方も立つという事やったんでしょうな。
2015/04/05(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
桂文珍の演芸図鑑「宮川大助・花子、柳家喬太郎、福本清三」[字]
落語家・桂文珍が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、宮川大助・花子の漫才、柳家喬太郎の落語「寿司屋水滸伝」。対談のゲストは福本清三
詳細情報
番組内容
落語家・桂文珍が、演芸界のよりすぐりの至芸をナビゲートする。演芸は、宮川大助・花子の漫才、柳家喬太郎の落語「寿司屋水滸伝」。対談のゲストは福本清三
出演者
【出演】宮川大助・花子,柳家喬太郎,福本清三,【ナビゲーター】桂文珍
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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