クロスロード<空から撮る鉄道写真家 吉永陽一> 2015.04.04


鉄道オタクの男子高校生。
それが20年後なぜかスレンダーな美女に。
小型セスナ機の後部座席に乗り込み…。
大空に向けて飛び立つと…。
パイロットに指示を出しカメラを向けた先には…。
そう狙うのは地上を走る彼の名は空から鉄道を撮影する写真家。
ひと呼んで鳥の目線で撮った鉄道風景。
発想の新しさそして美しさ。
まるでおもちゃのように見える鉄道。
愛らしいジオラマ感が鉄道ファンのみならず人気を集めています。
を追って空へ。
彼はなぜ空鉄になったのか。
更にはなぜ…。
こんなふうになったのか?東京・神保町の大型書店に鉄道の聖地と呼ばれるフロアがあります。
ありとあらゆる鉄道関係の書籍が居並ぶその中央になんと吉永作品の専門のコーナーが。
これまで出版した3冊がトータル鉄道写真集としては異例の売れ行き。
空撮だからこそとらえられる鉄道の魅力。
かつてなかった鳥の目線の写真は鉄道ファンの心もがっちりつかみました。
吉永さんの姿が京都のある駅のホームにありました。
3月に引退するトワイライトエクスプレス。
吉永さんはその奇跡の一瞬に挑もうとしていました。
トワイライトは大阪札幌間を結ぶ寝台列車。
26年間にわたり愛されてきた走る豪華ホテルの奇跡の瞬間とは?それをちょっとそれでこうおよそ1,500kmを22時間かけて走る日本一の長距離列車。
その上りと下り2本の列車がすれ違うわずかな瞬間を空から狙います。
まもなくすれ違いの予定時刻。
先に姿を現したのは大阪行き上り列車。
新幹線の高架下を走行しそれを抜けたところで…。
来ました!向こうから札幌行き下り列車が近づいてきます。
2本がすれ違うわずかな瞬間。
空撮を前に下見をした感触は?架線柱っていうんですけどねなんかこう撮影当日。
吉永さんはおはようございます。
おはようございます。
いつもフライトの2時間前に入ってパイロットと入念な打ち合わせをします。
ここから南向き…。
そうですね。
すれ違う瞬間にセスナの位置をぴたりと合わせる。
これがいちばん重要な課題。
いよいよフライトの時間。
1時間のチャーター代はおよそ10万円。
その料金はフリーランスの吉永さんが自己負担。
空鉄には多額の経費がかかります。
こんだけ八尾空港をテイクオフ。
フライトを最大限に利用できるようすれ違いの瞬間の他にも分刻みで撮影予定。
まずは大阪駅へ。
撮影用の小窓を開けると強風が一気に吹き込みます。
さあ地図と時計をにらみながら撮影開始。
お願いします。
はいそのままヘリと違いセスナは1か所には留まれません。
何度も旋回を繰り返します。
大阪駅から下りのトワイライトが旅をスタート。
車両の顔もしっかり撮れています。
続いて京都駅を出発する上りのトワイライトのもとへ。
そしてついに上り下り2本のトワイライトエクスプレスがすれ違う瞬間。
上り列車をガッチリマーク。
そして画面右から下りのトワイライトが。
トワイライトエクスプレス奇跡の瞬間。
模型の列車がきれいに並んだかのような光景。
吉永さんの撮影はまだ続きます。
はい。
垂直とはセスナの機体を90度傾ける撮影方法。
機関車の方向転換に使う転車台。
真上から見るとこんな形。
楽しそうな吉永さんけれども…。
いえいえ。
番組スタッフは完全にアウト。
この日吉永さんは2時間のフライトで200枚の写真を撮影しました。
地上にいるときの吉永さんはいったいどんな生活をしているのでしょうか。
フフフフッ。
これお部屋何畳くらいあるんですか?部屋…何畳だろう。
考えたことない。
鉄道と飛行機の膨大な資料に囲まれスペースはセスナ機の座席並みの狭さ。
お世話になっております。
この前空撮しまして…。
鉄道雑誌に撮影した写真の売り込みです。
失礼いたします。
セスナ代を費やして撮った写真。
しかし買ってもらえる保証はありません。
みんな言いますよ。
赤字なんですか?1冊目2冊目。
結構売れてるのに。
ですが空鉄だけではまだ食べていけません。
空撮会社の仕事でなんとか糊口をしのいでいるのが現実です。
高校3年生だった吉永さんはその引退の日1人北海道まで駆けつけました。
以来深名線が走っていたある町をほぼ毎年訪れています。
深名線に乗りにやってきたものの泊まる場所がなく電話帳を頼りにようやく見つけた旅館。
その宿の人たちに会いに来ているのです。
おっ。
荷物先に…。
うんOKです。
あと5分ねOK。
あと5分ね。
吉永さんが泊まるのは決まってこの部屋。
なんでここの部屋かっていったらこの写真。
写真を気に入り飾ってくれたご主人。
自分の好きなものが初めて人に認めてもらえた。
吉永さんはそう感じたそうです。
じゃあねはい乾杯。
お世話になりますただいま。
おかえり。
ここは東京にはなかったほっとできる大切な場所になりました。
いっぱいもらったからさ。
やったやった。
あれでだいぶかなり…。
荒んどったの?お前。
荒んでたんですよ意外と。
あっそうなの?心のよりどころを見つけたことで内向的だった鉄オタ少年は大きく変わっていったのです。
物心がつく頃にはもうある強い思いにとらわれていました。
なんで?鉄道にどっぷりハマったのは中学生になった頃のこと。
学校から逃げるように首からカメラを下げ全国の鉄道を巡るように。
そんな彼の中で結びついた空と鉄道。
その鍵となる場所がありました。
大学では写真を専攻するも卒業後は住宅模型メーカーに就職。
しかししだいに抑えきれない何かがわき起こっていきます。
どうしても空を飛びたい。
吉永さんはあの幼き日の思いを叶えることを決意。
そこで飛び込んだのが空撮の世界。
空撮専門の会社で一からノウハウを学びます。
そして2005年空の他にもう1つ愛してやまないもの鉄道にターゲットを定め空撮を開始。
こうして長年の思いが空鉄に結実。
この頃外見にも変化が…。
「空に憧れて」吉永陽一37歳。
今自由に飛んでいます。
吉永さんはここで仲間とともに3月で最終運行となるトワイライトエクスプレスの写真展を開催。
あの見事に収めた奇跡の瞬間。
トワイライトのすれ違い写真も展示します。
すれ違いです。
空鉄を身近に感じてもらうための展示です。
しかし吉永さんはこの写真展にもう1枚だけ作品を加えたいと考えていました。
それはトワイライトエクスプレスの最終運行日。
最後の上りが札幌駅を発車する瞬間の空撮。
そして運命の最終運行日。
空港へとスタンバイに向かった吉永さん。
しかし空は荒れ模様。
濃いところ行きますもんね。
状況はかなり悪いようです。
天候の回復を願ってギリギリまで粘ります。
その頃札幌駅はトワイライトエクスプレス最後の雄姿を目に焼きつけようと多くの鉄道ファンが詰めかけ熱気に包まれていました。
いてもたってもいられなくなり外に出た吉永さん。
果たして空鉄の決断は?豪華寝台列車トワイライトエクスプレス最終運行の空撮を狙う吉永さん。
最終判断は天候を自分の目で確認して下します。
止める?止めます。
貴重な歴史の1ページとなる空撮を断念。
数日後吉永さんの姿は長野にありました。
3月14日に開業したばかりの最新の列車北陸新幹線を撮影するのです。
気になる天候は?長野はすでに撮ってあるんで。
今回の狙いは北陸新幹線のすべての駅を新幹線の姿とともに撮ること。
新幹線開通によりこれから大きく変わっていくであろう駅周辺の今の姿を押さえておこうというのです。
テイクオフ。
今回は4時間の長丁場。
まずは金沢駅まで飛んでそこから時計回りに攻めていく作戦。
駅入るところを撮るんで駅の周りぐるぐるっと。
ちょうどいいかな?金沢駅から顔を出す北陸新幹線。
こういう構図も空鉄ならではのおもしろみだそう。
次は新規に開業した新高岡駅。
富山駅では更にチラリズムの魅力を追求。
こちらはもっとも日本海に近くなる糸魚川駅。
本日の最終目的地飯山駅はこの時間の列車は通過のみ。
時刻表にも表示されず通過する正確な時刻はわかりません。
勘が頼りタイミングは合うでしょうか?北陸新幹線飯山駅上空で列車の通過を待ち受ける吉永さん。
駅手前のトンネルから列車が出てくるタイミングに合わず残念ながら撮れませんでした。
よろしいですか?はいいいです。
全駅制覇はなりませんでしたが4時間に及ぶ空撮無事終了。
空飛ぶ鳥の目線で北陸新幹線の歴史の始まりを記録しました。
なぜ空撮を続けていこうと思えるのか?それだけだと思いますね。
なんでいたいんだろうね?好きだから飛ぶ。
好きだから撮る。
空鉄の自由な羽ばたきを応援します。
2015/04/04(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード<空から撮る鉄道写真家 吉永陽一>[字]

鉄道関係の書籍ランキングで2013年にダントツ1位を売り上げた写真集「空鉄(そらてつ)−鉄道鳥瞰物語−」を出したプロの鉄道写真家、吉永陽一に密着する。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
吉永陽一は、鉄道関係の書籍ランキングで2013年に1位を売り上げた写真集「空鉄(そらてつ)−鉄道鳥瞰物語−」を出したプロの鉄道写真家。「空鉄」とは鉄道空撮写真のこと。吉永が撮る「空から見た鉄道風景」は、鉄道マニアでなくとも初めて目にする壮観な光景に感動するといわれている。3月12日に運行が終了した寝台特急「トワイライトエクスプレス」の最後を「空鉄」として見送るため空から待ち受ける吉永に密着する。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「サンライズジャーニー」GLIM SPANKY
(ユニバーサル ミュージック)

ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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