今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
薪ストーブもそろそろお役御免というこの時期にせっせと薪割りをする方がいらっしゃいます。
早くも次の冬に備えてる?いやいやいや訳あって一年中この薪が必要なんです。
ご紹介しましょうね。
今日の主人公加藤秀晴さん66歳です。
ヘヘヘ…。
そしてこちらは半年乾燥させた薪です。
これを運ぶ先に薪を一年中必要とするものがあるんです。
扉の向こう側にありますよ。
秀晴さんこれですね?
(秀晴さん)薪窯です。
そう!薪窯。
縦横高さおよそ2メートル。
ちょっとアンティークな耐熱レンガで覆われた薪窯は二重構造。
この中で薪を燃やしてパンを焼いているんです。
5年前秀晴さんは自宅のすぐ目の前にパン屋さんをオープンしました。
店の名前はCalme。
フランス語で穏やかという意味です。
居心地がいいそんなパン屋さんを目指してます。
ではお邪魔しましょう。
(伊律子さん)いらっしゃいませ。
お店に入って右手にはあの薪窯。
そして売り場を担当しているのがもう一人の主人公妻の伊律子さん67歳です。
パンを袋に詰めるのも伊律子さんのお仕事。
カルムのパンは食パンやカンパーニュなど大きなパンが4種類。
どれも外はカリッと中はふっくらしています。
小さな菓子パンはおよそ15種類。
全て秀晴さんが薪窯で焼いています。
よく間違えられます。
売ってる人が作ってると思って。
1人で大変ですねって。
(伊律子さん)初めてですか?初めてだがね…。
ハハハいらっしゃいませ!「初めてだがね」のお客様にはカルムのパン試食して頂いております。
(伊律子さん)ちょっとこれ…レーズンとクルミの入ったの。
えらい歯ごたえがあるねこれ。
(伊律子さん)ねやわらかいけど。
店の奥はイートインコーナー。
飲み物は無料。
セルフサービスで頂けます。
嬉しいですね。
続いてやってきたのは常連さん。
「いつものを」そう言って食パンをお買い上げです。
いいですね「いつものを」で通じちゃうんですものね。
カルムのパンいかがです?もっちりとしてて味わいがあってそれから香ばしくって。
いや〜よどみのないご評価ありがとうございます。
さすがは常連さんでいらっしゃいます。
このイートインコーナー知らない人同士もすぐに打ち解ける事が出来ちゃいます。
カルムはまさに居心地がいいパン屋さんなんです。
今日の舞台は濃尾平野の東1300年以上の歴史を持つ焼き物の町です。
戦前までは薪を使う登窯が主流でしたが戦後になると煙が多く出る石炭の窯が普及。
そして現在はガスや電気の窯に変わり瀬戸の空に青空が戻りました。
そんな瀬戸市にあるカルム。
これから菓子パンの具材を作ります。
ね?桃ちゃん。
ね?はい。
菓子パン用の焼きいも作りです。
朝9時にパンを焼き終えて3時間以上。
でもまだ窯には余熱が残っています。
いやでも火を落としてもう随分経ってますよ。
いくら余熱でも焼きいもっていうのはちょっと無理なんじゃないですか?え?これって窯の中の温度ですか?
(秀晴さん)220度。
え?あったかいですよほわほわして。
いやほわほわどころじゃありませんよ。
余熱が220度…すごいじゃないですか!あっもう焼けたんだ焼きいも。
はい。
今日も上手に焼けました。
ねえ。
余熱でこんなうまそうな焼きいも出来ちゃうんだ…。
ウフフフフ…。
ねえ。
ハハハハ!
(伊律子さん)将来いも焼きます。
瀬戸市に生まれた秀晴さんは県の職員となり26歳で1つ年上の保健師伊律子さんと結婚。
お二人は秀晴さんの実家の隣に新居を構え共働きしながら子育てをしました。
ところが2001年父久二さんに介護が必要となり秀晴さんは早期退職を決意。
53歳の時でした。
伊律子さんが家計を支え秀晴さんは父の介護。
その傍ら将来役に立つものを習いたいと興味のあったパン作り教室に通います。
そこで出会ったのが薪で窯を温めて焼く自然酵母のパンでした。
「お〜窯だ!」とかそれから「薪だ!」とか。
で面白そうだな…。
4年半介護を続けました。
お二人は両親の暮らしていたこの場所でパン屋さんを始める事にしました。
おじいちゃんも喜んでくれるんじゃないかな。
秀晴さんは伝統の技を持つ瀬戸の窯職人を探し出し温度が下がりにくい二重構造の薪窯を特別に造ってもらいました。
半年かけて完成した窯でさらに試行錯誤しながらパンを焼き明日の仕込みが始まりました。
秀晴さんはリンゴから自然酵母を作っています。
ほう〜。
酵母も自家製なんだ。
すごいな…。
はい。
全ての材料を吟味しより自然な味のパン作りを心がけています。
う〜ん!というわけで本日は父の介護がきっかけで見つけた新しい生きがい居心地がいいパン屋さんのお話です。
薪窯で焼いたパンにはふっくらもちもちの愛が詰まってまーす!今日の舞台愛知県瀬戸市にある窯垣の小径。
味わい深いこの道の壁や垣根は古い窯の道具を積み上げて造られました。
瀬戸の窯元に古くから伝わる郷土の味はゴモと呼ばれる五目めしです。
お〜。
窯入れや窯出しの時にはこれを炊いて職人さんたちに振る舞いました。
なるほど…瀬戸のごちそうですねえ。
パン屋さんの朝は早いです。
午前3時半今日の主人公加藤秀晴さんが薪窯に火を入れます。
空気の量を調整し窯の温度を上げていきます。
火をつけた途端見る見る温度は上昇します。
7時までに500度に上げていきます。
仕込みを始めたのは前日の午後4時。
自然酵母によって生地が最もいい状態になるのが15時間後の朝7時です。
そこに合わせて窯の温度を上げ生地の成形を終わらせます。
朝の7時に生地と窯を最高の状態に持っていくわけなんですね。
秀晴さん今度は菓子パン作りです。
お〜。
あっ!余熱で焼いたあの焼きいもですね。
これはなんか菓子パンも期待出来ますね。
お〜いいですねえ。
まもなく7時。
秀晴さんはおきを全てかき出し500度になった窯を300度まで下げます。
外側を耐熱レンガで覆った二重構造。
その間におきを移し温度が下がりすぎないようにします。
さあ中は空っぽ。
準備は整いました。
まだ温度がちょっと高めですが薪窯は細かい調整が出来ません。
まずは一番高い温度で焼くカンパーニュです。
そして7時になりました。
あっもう色ついてますね…。
桃ちゃんこれ何分で焼けるんですか?カンパーニュは5分です。
えっ!?早っ!中が焼けるまでもう少しです。
(アラーム)
(秀晴さん)ほいきた!わあ〜焼けました!いやちょっと黒めですがこんがりの範疇でしょう。
ね!さあ次々と余熱で焼いていきますよ。
カルムのパンどんどん焼き上がっています。
この焦げ目がないと残念がるお客様も多いそうです。
いや〜わかりますよわかります。
ねえ。
窯で焼いたぞ!って感じですもんね。
菓子パンもこれいい感じじゃないですか。
あっいもパンありましたねうまそうだ。
これ間違いないですよ!パンが焼き終わる頃伊律子さんが朝食を持ってやってきます。
今朝の朝食は玄米パンに自家製のジャムをのせました。
あ〜やっぱりパンなんですね。
ねえ秀晴さん。
パン作りをしていて一番よかったと思うのはどんな時ですか?皆さんに評価してもらっておいしいと言って頂ける時が最高ですね。
あ〜そうでしょうね。
朝食を済ませた秀晴さん。
店を伊律子さんに任せてなじみの喫茶店に焼きたてのパンの配達をします。
(秀晴さん)おはようございます。
こちらの喫茶店にはカルム専用の小さな棚があってレーズンバンズを置かせてもらっています。
はいすいません。
さらにここのお店ではランチセットにカルムの丸パンを使っています。
お〜すごいじゃん!さあ配達も終わって一段落ですね。
(恵さん)モーニングですね。
いつものお願いします。
登山好きのオーナーが9年前に脱サラして始めた喫茶店岳。
薪ストーブなどお店の雰囲気が気に入った秀晴さん。
2年前パンを売り込みました。
へえ〜。
その時の秀晴さんどんな感じだったんですか?突然見えましたよね。
(秀晴さん)そうそう。
パンを置かせてもらえませんか?っていう話だったんです。
こんなちっちゃいお店だけどちょっとぐらいだったらいいですよみたいな…。
なるほど。
おっモーニングですね。
秀晴さん…あれ?また食べるんですか?
(秀晴さん)食べます私のところのパンじゃないですけど。
(恵さん)すいませんこのモーニングのパンだけはカルムさんじゃないんです。
このカウンターでおいしいコーヒーが頂ければ秀晴さんはそれでいいんです。
うん…おいしいですよここのコーヒー。
う〜ん!一方カルムでは伊律子さんがお店番をしています。
こちらオープン以来の常連山口さんご夫婦。
カルムのパンどんなところが魅力ですか?食パンのあの…上の黒いのがなんとも言えない。
あの黒さがねなかなか…。
でもその焦げ目がなんともいいんですよ。
アハハ!焦げ目褒めて頂いて嬉しいんですけどお味のほうはいかがですか?弾力性があって毎日食べてもやっぱり飽きないですね。
自然の味素朴な味っていうか…。
ねえ。
特注の薪窯で焼いたパンですからね。
皆様に喜んで頂いております。
パンを焼き上げたあとは秀晴さんの自由時間。
うん。
今日は薪の調達です。
近所に広葉樹の伐採作業があると聞けばつてを頼って頂きにあがります。
なるほど!いや〜ワイルドな調達ですねえ。
薪を調達しようとする人が最近増えているんだそうです。
ほう。
(稲垣さん)よいしょ!よし!
(秀晴さん)ありがとうございました。
最近ログハウスの方が多いもんですから。
好きなだけ持っていってくださいって言ったら知らないうちに片付いちゃうんです。
結構皆さんそういう方見えてね。
ウェートトレーニング。
スポーツのつもりでやらないと。
いや〜立派な薪頂きました。
ありがとうございました!恵佑くんこんにちは。
いらっしゃい。
この日カルムにやってきたのはかわいい常連さんです。
(伊律子さん)恵佑くん何食べる?メリョン…。
メリョンパーン!こちらのお客様は恵佑くんがお腹にいる時からのカルムのファン。
へえ〜!以来もう3年のお付き合いです。
(女性)おいしいですか?おいしいね。
ヘヘヘヘヘ。
離乳食もこれも食べながらみたいな…。
子供も安心して食べれる材料ですしあとまあこの子はおじさんとおばさんが大好きなのででよく来る…。
(女性)全部食べちゃうの?全部食べちゃう。
(笑い声)秀晴さんも伊律子さんも恵佑くんの前ではじいじとばあばになっちゃいます。
定休日のこの日お二人は月に一度の朝市にパンを出します。
おお朝市!やってきたのは瀬戸市郊外のお寺。
う〜ん!この朝市は子育て中の地元のお母さんたちが運営しています。
あ〜なるほど。
この辺りではまだなじみのないカルムのパン。
あっお客さんやってきましたね。
買って頂けるんでしょうか?あら?隣のお店まではお客さんいらっしゃってるんですが…。
この朝市に出店しているのはお母さんたちが厳選した市内でも人気のお店ばかりです。
う〜ん強敵!ありがとうございます。
300円です。
(秀晴さん)いらっしゃいませ。
パンいかがですか?いかがですか?あっ!ハハハハ!いや〜小さな常連さん恵佑くん来てくれました。
早速朝市でもお買い上げです。
ちょっと待ってね。
恵佑くんをきっかけに…あっ!続々とお客さん集まってきましたね。
よかったよかった。
帰り道お二人はちょっとドライブです。
30年前伊律子さんが保健師として働いていた豊田市小原地区へ足を延ばしました。
(伊律子さん)こんにちは。
(原田さん)こんにちは。
(秀晴さん)あっこんにちは。
どうもごぶさたしてまーす。
久しぶり!今でもお付き合いが続いている原田昭子さんのお店樟茶屋。
クルミ味噌が香ばしい五平餅が人気です。
ああいいですねえ。
あっうまそうだ。
ハハハ!はいおいしいの。
出来ました出来ました。
いや〜五平餅もいいですよねパンもいいけど。
まだここが小原村だった頃伊律子さんは保健師としてなくてはならない人でした。
2年間ぐらい仕事してたんですけどその時一緒に働いた…。
もう村中を楽しく…仕事でね飛び回らせてもらったの。
頑張りましたねえ。
仕事仲間と今でもお付き合いが続く。
素敵じゃないですか。
瀬戸市で生まれ育った秀晴さんには陶芸家のいとこがいます。
カルムの窯を造る時も相談に乗ってもらいました。
9代目の長江惣吉さんです。
中国宋の時代に作られたとされ今では世界にたった4点しか現存しない曜変天目茶碗。
その研究を先代から引き継ぎ日々瑠璃色の斑紋の再現に取り組んでいます。
2人は陶芸の窯の燃えさかる薪を間近に見ながら兄弟のように育ちました。
見た目が最近老けてきちゃったからさこっちが。
あんまり違わないように見えるんだけど結構離れてる。
薪窯でパンを焼く秀晴さん。
かねてから惣吉さんに焼きムラの事を相談したいと思っていました。
やはりポジションによってこうなかなか焼けがねばらつくもんだから。
(惣吉さん)広いところにさ全体的に薪を配るとかさそういう事はダメ?そうすると薪がたくさんいるね。
ああそうか。
焼いてる最中にパンの位置を動かしたりとかはダメ?そういう事は。
それも一つの手やね大変だけど。
瀬戸ならではの伝統の知恵しっかりとカルムのパンに生かされるといいですね。
この日昼下がりの瀬戸市民公園にはお友達とテニスを楽しむ秀晴さんの姿がありました。
いやいやこのフットワーク66歳とは思えません!3時間ほどテニスを楽しむと秀晴さんはカルムへと戻りました。
明日の仕込みが始まりました。
そこへ…。
こんにちは。
終わったの?来たよ。
(秀晴さん)いらっしゃいませ。
お〜やってきたのは先ほどのテニス仲間。
残っていたパンはほとんど皆さんがお買い上げです。
まるで部活帰りの学生のようですね。
テニスをしない伊律子さんも仲間に入ってもう楽しそう!
(笑い声)皆さん運動のあとですからねさぞかしお腹がすいてるんじゃないですか?たくさん召し上がってください!いらっしゃいませ。
えらいたくさん…。
今日俺5連敗ぐらいでね…。
最後ねえっとね…勝たせてもらったね。
私奥さんが好きでね。
同性として素敵だよね。
楽しいですよね。
1週間に1回みんな…。
いや〜秀晴さん楽しいお付き合いじゃないですか。
(伊律子さん)応援して頂いてるよね。
(一同の笑い声)居心地がいいパン屋さんカルム。
皆さんの集いの場所になりました。
瀬戸市で生まれ育った秀晴さん。
父の介護をきっかけに早期退職しパン作りの魅力に出会いました。
この町ならではの薪窯でパンを焼き上げる夫。
そんな夫を優しく支える妻。
夫婦2人が作った居心地がいいパン屋さんは今たくさんの笑顔を生んでいます。
秀晴さん伊律子さんこれからもカリッとふっくらちょっとこんがりのあったか〜いパン作り続けていってください。
応援してまーす!はい楽園通信です。
桃ちゃん瀬戸市の魅力を教えてください。
はい。
まずは観光の拠点瀬戸蔵へどうぞ。
あ〜いいですねえ。
ミュージアムで焼き物の歴史に触れセラミックプラザでお買い物。
はいな。
瀬戸焼の器で食事も出来ますよ。
わかりました!で次は?次何?薪窯と自然酵母のパンカルム。
うん。
少し焦げ目が強い日もありますがカリッとふっくら。
薪窯で焼いたパンならではの食感が楽しめます。
イートインでも食べられますよ。
イートインたくさん食べた〜い!次回は1時間拡大スペシャル。
春らんまん瀬戸内の小さな島で見つけた二組のご夫婦のお話です。
たくさんいるはいい。
ハハハハハ!かわいい動物たちやあったかい人々に囲まれて島暮らし楽しんでます!
(綾小路きみまろ)スゴ〜イ動物ですね!あなた…どなたはんですか?綾小路きみまろでございます。
このあとすぐ『スゴ〜イデスネ!!視察団』で工夫いっぱいの日本の病院と薬局を紹介しまーす!お〜こっちもスゴ〜イじゃないですか!ただ今土曜日夜6時30分でございます。
わたくし綾小路きみまろでございます。
2015/04/04(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
【陶器の町のふっくらパン屋さん】 父の介護のため50代で早期退職し、介護の空いた時間にパン教室に通い、瀬戸物の町ならではの窯で焼くパン屋さんを開いた男性を紹介。
詳細情報
◇番組内容
楽園の舞台は1300年以上の歴史を持つ焼き物の町、愛知県瀬戸市。県の職員として働いていた主人公は、父の介護のため53歳で早期退職。介護をしながら空いた時間にパン教室に通い、“薪窯で焼く自然酵母のパン”の魅力を知った。そこで伝統の技を持つ瀬戸の窯職人に薪窯を特別に作ってもらい、自宅前にパン屋さんをオープンした。薪窯の高温でこんがりと焼き上げるパンは、香ばしくて美味しいと評判。妻も接客などで夫を支えている。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
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