籾井NHK会長:調査委の費用5600万円「妥当な額」

毎日新聞 2015年04月02日 19時45分(最終更新 04月02日 22時03分)

 NHKの籾井勝人(もみい・かつと)会長は2日午前の参院予算委員会で、NHKの報道番組「クローズアップ現代」のやらせ疑惑に関し、調査委員会を設置する考えを示した。籾井氏は「やらせがあったかどうか、表現の仕方が適切か先入観を持たずに調査を進めている。大きな問題なので徹底的に行いたい。途中段階でも何らかの形で報告したい」と述べた。民主党の福山哲郎氏への答弁。

 籾井会長が関連会社2社の不正を契機に自ら設置した「NHK関連団体ガバナンス調査委員会」(委員長・小林英明弁護士)の調査費については「小林弁護士ら3人の他にも5人の弁護士と16人の事務職が担当し(調査費は)5600万円余り。税を引いた4600万円余りを弁護士事務所に支払った」と明らかにした。通常より多額だとの指摘については「事務所の報酬基準で時間制で払った。個別の契約に関するため、個々の単価までの公表は控えたい」と説明した。

 NHKによると調査費は総額5622万円で、うち源泉税を除いた4611万円が小林弁護士の事務所に支払われた。

 籾井会長は2日の定例記者会見で調査費について「妥当な金額だと思う。我々と弁護士の世界は少し違う」との認識を示した。【水脇友輔】

最新写真特集