NHK会長ハイヤー:「おとがめなし」残った三つの疑問

毎日新聞 2015年04月03日 15時24分(最終更新 04月03日 17時57分)

籾井勝人NHK会長=武市公孝撮影
籾井勝人NHK会長=武市公孝撮影
籾井会長が私用で利用したハイヤーの乗車票のコピー。「外部対応業務」と書かれ、業務での利用として経理処理された
籾井会長が私用で利用したハイヤーの乗車票のコピー。「外部対応業務」と書かれ、業務での利用として経理処理された

 監査の原則からすれば、関係者全員に話を聴くのが基本。しかもこの起票を契機に、会長のハイヤー利用が業務扱いで支払い手続きが進められ、一時的にせよ受信料が私的な目的で使われた。籾井会長も3月23日の民主党総務部門会議で「この時点で私のところに尋ねなかったのが最大の原因」と述べている。

 疑問を残したままこの問題を終わりにしてよいのだろうか。視聴者の信頼こそが受信料で運営される公共放送の根幹。十分な調査と明確な説明が求められている。【望月麻紀】

最新写真特集