被爆建物:広島・長崎登録の2割解体 老朽化、保存策急務

毎日新聞 2015年04月05日 08時00分

爆心地から1キロ以内に現存する主な被爆建物
爆心地から1キロ以内に現存する主な被爆建物

 「現役」の被爆建物は多い。爆心地から原爆ドームに次ぐ近距離(170メートル)にある旧燃料会館は、平和記念公園のレストハウスとして活用。旧帝国銀行広島支店は外壁の一部を残し、パン製造販売「アンデルセン」がカフェなどの複合施設として使用している。

 広島市が被爆50年を機にまとめた資料によると、1995年度末までに公共施設や銀行など少なくとも59件が解体されていた。長崎市では58年、被爆マリア像で知られる旧浦上天主堂が当初の保存計画から一転して解体され、大きな議論になった。【高橋咲子】

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