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いただいた「イカ」おいしかったわ・・いつもおおきに

それはそれとして、Excelのピッカピカの1年生を自認するAちゃんも
この春を期に、重責を担い、その責任からなかなか慣れないといいながらも
エクセルを使って、いくつもの表や書類をこしらえているのに感心した。
イマドキやから、ちょっとした出来事にせよ、覚え書きにせよ
「データ」で残しておくのは、やっぱり心がけとして大切なことなのかとも思う・・・・
田舎に住んでると、村用でなんやかや役がついて回る。
役をすると、ちょっとしたレジュメや書類を作り、案内一つも印刷物にして
作らなあかん・・・作るとなると・・・・・・いつ頃か「手書き」を排除してしまう風潮になって
・・・今時は、パソコンでということになってしまうけども
・・・これがなかなか苦手な人は多い。
自分はパソコンできひんからと・・・しまいに「断り」の理由にする人も出てくる始末・・・
・・・わからんでもないけども、そこまで行くと、どこかボタンの掛け違いの気がしてくる。

パソコンについては、「慣れ」というものがとても大きな比重を占めた道具で、
パソコンができるから「かしこい」なんていわれると、いかにもばつが悪い・・・
単に使い慣れているに過ぎず、よくできると思える人は、
何回か同じようなことを繰り返しているに過ぎません。
パソコンはあくまでも「道具」で、なんやかやと処理するのは、その人の能力というのは言い過ぎで
要するにパソコンが機械的にやってるだけ・・・・慣れてる分だけ道具の操作を覚えられるわけで
それはパソコンに限ったことではなくて、何事にも通じる話です。

ところが、そうはいうものの、慣れないものは慣れないわけで・・・・
ちょっとした操作がまどろっこしくて、行き詰まることも多いのも事実で、そういうときに
誰かに聞けば、いいんやろけど・・・・も・・・・今さらこんなこと聞かれへん・・・っていう
壁にどうしてもぶち当たって、時に困ります。
それがすごく単純な・・簡単そうなことになると、ならなおのこと、
「恥ずかしい・・・」みたいな気分さえ感じて
余計に聞くに聞かれへんことに追い詰め、「できひんこと」を置き去りにしてしまいがちです。
本当は聞くのが一番早いし、手っ取り早いんですが・・・・

サークルも、また一面そういう雰囲気がないわけではありません。
「ついて行けへん」っていう発想はまさに、その1種で・・・
正直な気持ちをいえば、「ついていこう」などと思わなくてもいいし、
ついていけなくてもいいとさえ思います。要はパソコンは「道具」やから、
誰かと同じように使えなくても自分なりに使えれば、ただそれだけでいいんやと思われてなりません。

さて、前置きが長たらしいし、くどいので「聞くに聞けない」本題に入りましょう。

エクセルを使って表作りするのに欠かせないのが、「罫線」ですが、
あまりにもエクセルといえば「罫線でできた表」っていう思い込みが強いせいか・・・
表作りの最初の段階で、線を引きたがる人がいます。それを決して間違いとはいいませんが
「慣れている」ものにすれば、罫線を引くという作業はおおかた、最後の仕上げに近い段階で
引いた方が効率がいいように思います。なぜなら・・・エクセルでは頻繁に
セルやセル範囲のコピーや貼り付けを行います。そのたびに罫線がひっついてきて
しばしば、罫線の修正をしないといけないことが起こって、そのことが、いらいらにもつながり
ひいては、失敗のもとになってまいます。・・・ですから罫線は、最後の方で
範囲を一括で、引くのが効率的だといえます。

個別にやらずに、まとめて罫線を引くのには、
まず罫線を引く範囲をドラッグして「範囲指定」します。
hanishitei
その段階で、その範囲の上で「右クリック」して拡張メニューを開き、「セルの書式設定
を選んでもいいし、「ホーム」のリボンの「セル」というタブにある下の図の書式ボタンを押します。
shosikibotan
すると書式設定のタブが現れます。・・・その中の「罫線」タブをクリックすると
下図のような罫線の設定画面に変わります。
keisen
ここでは、表のイメージを頭に置いておいて、まず左側の「線」のスタイルから
線種を選んでおいて、右側のパネルで、「外枠」とか「内枠」の罫線の位置を設定したら、
真ん中のプレビュー画面で、表の仕上がり具合を確認して、「OK」を押します。

※ 余談:よく聞かれるんですが・・・一番細い線っていうのは、「インクジェットプリンター」を
使われている場合、「なし」の下の細かい線を指します。確かに見た目は点々の集まりの
ように見えるんですが、実際のプリントアウトした場合に、その点々は、見えてきません。

そんな説明を考えエクセルをいじってるうちに、実はちょっとした「発見」をしました。
作った「表」を範囲指定し、マウスカーソルを「右下角」に持って行くと
言わずと知れた「黒十字」マークに変わり、コピーできるのは、百も承知だったんですが
何かの拍子で、表の外枠をマウスでたどっていくと、
カーソルが例の四方に「矢印」の移動マークに
変化しました。もしやと思って、そのまま、違う場所にドラッグすると、
なんとシートのどこにも、自在に「表」ごと移動できるではありませんか・・・
ちょっとした発見でした。
idou1

もう一つ、覚え書きしとかなあかんのが、別々に保存した「ブック」のシートを
一つのブックにコピーしたり移動するには・・・という問題でした。
これには、移動先のブックと移動元のブックを同時に開いときます
その上で、コピーしたいシートの下の見出しを右クリック

sheetname
現れた拡張メニューの「移動またはコピー」をクリックすると
下図のようなダイヤログが現れるので、一番上の「移動先ブック名」の欄を右端の
「▼」をクリックして選び出します。
次に、中ほどの欄で、コピー先の位置決めしたら、一番下の「コピーを作成する」の
チェックをします。しないままにしておくと、対象のシートは「移動」してしまいます。
sheetcopy
このシート名のところで、右クリックして現れる拡張メニューの中には
ほかにも「シート名の変更」ができるので、わかりやすい名前にしたり
「見出しの色」が変更できて区別がしやすくなります。

こんなとこでしたかな・・・・

ここからは「おまけ」の話・・・・・ちょっと時間があれば、試して見てほしい・・・・
下にはよくありがちな表です。図のようにE5というセルに、単価×数量の式
「=C5*D5」と入力して、金額を求めます。・・・本来なら
この時点でE5のセルの右下角にカーソルをやって、「黒十字」にマークがかわったら
コピーしたいところまでドラッグしてコピーしていました。もちろんそれでOKなんですけど・・・
omake
その黒十字を思い切って「ダブルクリック」してみますと
なんと対応するデータのあるところを自動的に判断して、数式を「オートフィル」してくれるんですよ
omake2
これもまた、ちょっとした発見でした。

さて、数値に関する関数の話を一通り終えて、いよいよ実例に沿いながら
目的の金種計算の「表作り」にかかりたいと思います。
作る表の大まかなイメージとして・・・下図のように
縦方向に名前と金額を入力し、横方向に、「金種」の計算をすることにします。

※図がわかりにくい場合は、図のところでクリックいただくと別画面で拡大されます。

nba
表作りのポイントとして、項目がある程度わかりやすくないと、とりわけ、こういう混みいった表は
混乱の元ですので、せめて札やら硬貨の区分けがわかりやすいように表示します。
「5000円札」とか「100円玉」のように・・・ただし、だからといってそのまま
「5000円札」などと入れてしまうと文字列になってしまい、数式に使い計算することができません。
そこで、「書式設定」を使って、あくまでも数値「5000」はそのままに見た目だけを「5000円札」と表示させることにします。
それには、該当セルをクリックして、「セルの書式設定」→「表示形式」→「ユーザ設定」と進み
種類の入力欄に「0”円札”」と入力して表示だけを変えることとします。

2表2

同様に硬貨に相当するセルには、同じ手順で「0”円玉”」とすればちゃんと表示されます。

asas

見た目はあくまでも、10000円札とありますが、上記のようにセルに入ってる値は「10000」という数値です。
これならこのセルを指定して数式に使うことができます。

実はこの間のサークルの場での説明では、ROUNDDOWN(ラウンドダウン)という切り捨ての
関数を使って、大きな単位の札から硬貨までを順に設定していく、方法をアドバイスしました。
もちろん間違いではありませんが、後ろに行くほど、長ったらしい数式になり、途中でいやになりかける
ほどで間違いの元でした。落ち着いて探してみると、多くの「金種計算」で用いられている INT(インティジャー)やMOD(モデュラス)
という関数を使えば、もっと簡単に数式を作ることができることを知りました。

INTという関数は、指定した数値や数式の答えの小数部を切り捨てて、整数部分だけを取り出す関数で
=INT(セル番地か数式)で表します。
MODは、割り算した余りを取り出す関数で
=MOD(元になる値,割る数値)といった具合にカンマで区切って表します。
この仕組みは覚えておきます。

もう一つのポイントとなるのは、「数式」の作り方です。
数式というと、すぐに「数学」を連想して、サブイボの出る方もいらっしゃるかもしれません。
けども「数式は数学ではなく・・・言葉です!」・・・どっかのCMで聞いたような物言いですが・・・
※「じゃいつやるんですか?・・・今でしょ!」というあのCMでしたね

それはともかく、じっくり納得して、落ち着いてわかりやすくするために・・・
セルに番号を振って、そこに何を入れるのか
こんな対照表を作って、まずは「文章」をこしらえて冷静に考えてみることにしましょう。

※早速読んでいただいた方から、長文の携帯メール
「もう少し、それぞれ個別の枚数を求める式の理屈の説明を・・・」とのこと・・・確かに長文を嫌って説明をはしょった感が否めませんので
加筆しておきたいと思います。
実例がわかりやすいかも・・・ここに支払わなければならない「10,700円」があります。
そのうち、500円玉は何枚必要かということを頭の中で、分析すれば
硬貨や札の枚数を勘定するときに、その個別の単位の「一つ上の単位」でいくら払え得るか考えれば
いいことに気づきます。この場合10,700円ですが10000円札や5000円札のことは
考える必要はありません。・・・なぜなら500円玉より一つ上の1000円札で払える分の中には
当然、それより大きい単位の札で払える分が絶対含まれています。
この場合は、千円で10枚払えるのですが、10000円札で1枚でもあり5000円で2枚でもええ訳で
5000円で支払う分は1000円5枚分と同じであり、一つ上のお札の中にはそれより細かい一つ下の小さな単位である 1000円が含まれているということです。
考えてみれば、1000円札はそれより大きい単位の札を細かく、くずした単位だからです。
ですから、500円のことを考えるときは、一つ上の単位だけのことを考えればいいということになります。
算数的にいえば、支払う金額を一つ上の単位の「1000円」で割ります。すると「10」と余り700円になるわけで
1000円で10枚払うことができ、500円はその余りの700円で考えればいいことになります。
わざわざ、割り算しなくても「1枚」という答えが出ますが、算数的には「700円÷500円」で「1.4」
つまり1枚と余りということができます。同じように100円玉の数を求めれば
500円で10,700円のうちどれぐらい払いきるかを考えればいいわけで、「10,700円÷500円」で
「21.2」・・・となり21枚と200円ですから、200円についてだけ考え、「200円÷100円」で2枚だと
答えが導かれます。・・・この理屈をちょっと小難しく説明したのが下の表です。

09popo

それぞれの答えの出し方が合っているかどうかは「電卓」でもたたいて確認するとして
どうやらこの式でそれぞれの「答え」が求められます。
この文章を関数を使って、エクセルのために「翻訳」すればそれぞれの数式が求められます。
それが下図になります。
表7

※数式には、後々設定したセルをほかのセルにビャーッとコピーしたいために
指定するセルの番地を「絶対参照」とか「複合参照」を使って表現しました。絶対参照とか列や行だけを固定するセルの複合参照は別の記事で参照いただくとして・・・
まずは、計算1行目に当たる下図の2行の各々のセルに、多少じゃまくさいかもしれませんが・・・
それぐらいは我慢して一つ一つのセルにそれぞれの数式を入力していきます。
最初の行が完成したら、後はその範囲を選択して、下方向にドラッグしてコピーすれば、ほぼ完成です。
その上で、最終行の下に、SUM(サム)を使って集計すれば、金種計算の骨格ができあがります。
で、せっかくやから、この集計行の数値に最初の手順のように「枚」と表示する設定を行います。

表10
とこんな風に・・・

表11
できあがった表が何となく見にくく感じるのは、それはたぶん「0」と表示されたセルなのかもしれません。
「0(ゼロ)」を表示させない方法は、いくつかありますが、この場合は
一つ前の記事にあるオプションを設定するという手を使いましょう。
メニューの「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」の中に
0chi2
「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外してOKとすると

表12
何とはなしに見やすくなって、これで完成です。・・・あぁしんど!
わかってもらえましたか「小りん」ちゃん・・・長くなりすぎて読むのも一苦労だと思いますが・・

できた「金種計算」は、サークル用のGoogleドライブで
一般公開しています。よければ下記のリンクをクリックして「ダウンロード」してください。
百聞は一見にしかず・・・


→「金種計算(富田PCサークル版)」

久々にサークルを訪ねていただいた「小りん」ちゃんでしたが
大変興味深い「例題」を土産に持ってきていただきました。
それは、ある金額に対して、
10000円札が何枚、5000円さつ、1000円札、100円玉が何枚と数えられる表作りのやり方って?・・・
という問いかけでした。
こういう計算を「金種計算」と呼ぶようでWeb上にはいくつも説明がありますが
僕なりに説明してみようと思います。

一つの金額に対して、であれば、「そろばん」の国に住む我々にとっては、痛くもかゆくもなく答えられる問題ですが・・・
これがある程度の数あってそれぞれに仕分けがしたいとなれば・・・
「合計」がいくらやから何枚用意するなどと簡単に片付けられません。
まして、個別の金額に見合った、それも「おつり」のないように
個々の金額にたいして、それぞれに手渡すべく札や硬貨を仕分けるために
全体で、10000円札を何枚、5000円・1000円札が何枚あればいいのかとなると
結構頭と集中力を必要として、やっかいな仕分けがいるし、間違いの起こりやすい問題です。
こういうときこそ、「エクセル」の出番なのです。


かといって「エクセルを開けば何とかなる」ためには
ある程度の予備的な知識をおさらいしておかないと一筋縄ではいけません。
そのためによくよく考えたら一気にこのブログで説明がつかずに、シリーズにして
わざわざ「その1」としてこのページをまずアップしておきます。

なぜなら、表作りに取りかかる前にあの苦手な「関数」という厄介者のことをしっておかないと
ここから、前に進めそうにないからです。
でないと、意外な落とし穴にはまってしまうからです。
ここに簡単な表を使って、時には起こりうるエクセルの「落とし穴」の例を説明しましょう。

下図にある表は、A列の値をB列で割り、その答えをC列に求めて、それを合計するという簡単な例です。

rei1

ここでは、条件の通りに、C1という答え欄に「=A1/B1」と数式を書き込んで
それをC2からC4のセルにドラッグして、数式をコピーします。そうすると下図のように
rei3

となりますが・・・ここでC列の答えに細かい端数は必要ないので、「セルの書式設定」で
少数以下を見せないように桁数を「0」にして「整数」だけの表示に設定すると

rei14

よくよく目をこらして見ると・・・C列の足し算ですが・・・見た目にはおかしいことになっていることに
気づきます。上から「3,1,2,4」それぞれ整数に四捨五入された数字は個々には合っているように
思えますが・・・足し算すると「10」になるはず・・・けども答えは「9」になったまま・・・
これは、エクセルが間違ったのでもなく、数式に間違いがあるわけでもありません。
それは「見た目」と実際に扱っている数値の問題でエクセルでは、あらかじめ「数値」のどこまでを有効とするか指定しない限りは割り切れていない数字に関して器械の中で、使える分だけの細かい単位で計算します。これは電卓にしたところで同じことがいえるわけで、見た目を変えるだけでは実際の扱っている単位とは違うということをわかっていなければなりません。そのために表示」の設定によっては、数値の扱との間でにちょっとした相違が生じるのです。
エクセルは、何もしなければ数式の答えを「四捨五入」して表示します。
この例の場合は、実の答えが少数以下の端数があるのに表示だけを四捨五入したために
見た目の足し算に食い違いを生じたために起こっています。

このことは、実は「見た目」だけの問題ですが・・・本当はもっと根本的な問題にも関わってきます。
それはコンピュータばかりではなく、普段何気なく使う電卓に至るまで・・・
我々がこういう種の器械を使って計算はしているけど、正確には
小数の計算が違っているという問題です。間違いというよりも「誤差」と呼ぶべき問題です。

小難しいほんまの理屈は説明できませんが・・・
コンピュータや計算機は「0」と「1」の二つの数字を使って表す「電気信号」というような
話を聞いたことが・・・あるようなないような
ものは試しですので・・・簡単なエクセルの表から、その事実を目撃します。
わかりやすいように紅白に色分けしたけれども、上のも下の表も、A列からB列を引いて
C列にその差を表示し、それを上の段から下の段を引いて小計しています。
ただ違っているのは、上の段の表は小数以下の数値があり、下の段の表は整数を使っている点です。

ochi1
ともに差は0.1と-0.1、1と-1ですからそれぞれ合計すれば当然「0」になって
表に間違いはなく、計算も合っています。・・・がしかし・・・
実は細かい話なんですが、上の段表の合計は0に見えても実は厳密には0ではありません。
しかもこれは、前に述べた表示の問題だけではなく、いわばコンピュータや電卓にある
理論上の根本的な問題にあります。
その証拠に、エクセルのメニューの「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」を使って
ちょっとした細工をしてみます。

0chi2

ここで、「ゼロ値のセルにゼロを表示しない」という項目のチェックを外します。
そうすることによって、「0」になったセルは空白で表示されるはずです。
その上でOKを押して、元の表に戻ると・・・
0chi3
どうでしょうか?下の段の合計欄は確かに消えましたが・・・上の段は「0.0」としてそのままです。
これは、つまり「0」ではないということを示しています。
それが証拠に、C列の桁の表示を普段は見ることもない少数以下の20桁ぐらいにして中身を表示させると・・・
0chi4
実はこんな具合です。
0.1とあるけども実はかなり0.1に近い数字でしかありません。・・・これはさっきも述べたように
電卓やコンピュータが「0」と「1」の二つの数字しか使えないということに起因しています。
言い方を変えれば「はい」と「いいえ」だけしか使わないから、
「どちらかというと・・・」というような「割り算の余り」のようなものは、
かなり近いものとしかあらわしようがないのです。
コンピュータの計算上では、それが少数点以下の数字に当たります。コンピュータでした計算に間違いがないというのは、単に幻想です。ましてエクセルで作った計算表のどこかに、落とし穴は潜んでいると考えて差し支えありません。むしろ、人が作り出したものに「完璧」を求めてしまうことこそ、誤りです。こうした原理を片隅においておくと、曖昧な少数位の数字をコンピュータで扱うときに特に留意すべきで、何桁まで有効とするかとか、いったん整数に直して、それをあとで割り算して求め直すとかの細工が必要にもなります。

[数値の落とし穴]は、多くの場合割り切れない「割り算」に仕込まれています。
それは、ひょっとするとこういうことに関わらず、人生の何事にも当てはまるのかもわかりませんが・・・
「割り切れない」ときに出た「余り」の処理が問題になる例が多くあります。
そのために少数点以下の数字を扱う場合には、エクセルでも特に注意が必要です。

理屈では1÷2は0.5と少数1位できっちり割り切れても、
実はコンピュータの中では、0.49999999999999998となって結構曖昧に処理せざるをえないのは
根本的な問題として、コンピュータが持って生まれたことだということを覚えておかねばなりません。
そこで、エクセルなどの計算機能で、こういう単位を扱うときには
端数の処理だとか、どこまで有効にするとかの関数を使うなどの必要がどうしても生じてきます。

だからこそ、数値を処理するための関数がこれほど多く用意されてる事情がそこにあります。
ここでは、数ある中で、
特に知っておきたいような数値の処理に使う関数をいくつか説明しておきます。

ラウンド・・・ROUND(数式かセル,少数以下の桁数)は答えを支持した桁で四捨五入
アラウンドアップ・・・ROUNDUP(数式かセル,少数以下の桁数)は答えの数値を指定の桁数で切り上げ
ラウンドダウン・・・ROUNDDOWN(数式かセル,少数以下の桁数)は答え指定の桁で切り捨てます

たとえば、「1.325」という数値があって、少数以下のない「整数」にしたいときに
=ROUND(1.325,0)・・・「1」
=ROUNDUP(1.325,0)・・・「2」
=ROUNDDOWN(1.325,0)・・・「1
とそれぞれの答えが違ってきます。
もう少し踏み込んで、さらにエクセルにはいわゆる数値に関して「数学的」な関数が用意されています。が、しかし一度にたくさん紹介しても
それこそ頭が痛くなるばっかりで、「エクセル」自体を嫌いになる恐れもあるので
ここでは、例題に使えそうな2つの関数だけにとどめておくことにしましょう。

INT(インティジャー)とMOD(モデュラス)・・・読み方ですら聞き覚えがありませんが・・・実は例題にはもってこいの関数なのです。
INTは、「数値を最も近い整数に切り捨てます。
先ほどの例をとって説明すると「=INT(1.325)」とすれば、「1」となって桁数の指示も必要ありません。
MODは、「割り算の余りを返します。」
たとえば「5.3÷4」の答えは1.325ですので、これをMODを使った
エクセルの数式に「=MOD(5.3/4,1)」と書き込むと・・・答えは「0.325」となります。

ここまでたどり着けたら、下準備の「関数のお勉強」は終わりです。
あとは、ちょっとだけ頭を使っていよいよ「お札や硬貨の振り分け」にチャレンジしましょう。
ところで、こうした金額に見合う「お札や硬貨の振り分け」は、「金種計算」と呼ぶそうで
こうした事例を使ったエクセルの表作りに関しては、ネットにもたくさんアップされているので
この説明がまどろっこしいと思われる方は、検索してそうしたWebサイトを
参照されることをオススメします。
ここから先は、あくまでも僕自身のやり方なのでもっといい方法が必ずどこかにあるはずですし・・・

長らくのご無沙汰で、身を案じくださる方もいて
ブログを途絶えさせることは、愛読いただく方に心配もかけてしまうことを
つくづく感じ入りました。

正直サボっていただけに過ぎませんし、「モチベーションが下がった?」と推量されても
それは僕自身の不徳のいたすところでもあり、弁解の余地はありません。

さて久々の投稿は、いつか書いたことの繰り返しに過ぎません。
ただ、ある人からの問い合わせに改めて書き込んでおこうと思いつきました。

エクセルで予定表なり、日記のようなものを作るときに一番はじめに作るのが日付のセルです。
日付は、言うまでもなくたとえば「3月1日」と入力するときには、半角英数モードで
「3/1」とか「3-1」と入力するのが通常です。
最初のセルに一つ入れて、そのセルを下や横にドラッグすれば自動的に加算してもくれます。

1

エクセルの基本的な機能として自動的に、「日付」と判断して上の図のような形で表示されます。
この日付の表示が気にくわないのなら、「範囲選択」した上で「セルの書式設定」で「表示形式」→
「日付」の中から、求めたい「書式」を選んで訂正しましょう。
上記の例でA列に日付を入れて、B列には曜日を表示させようと思います。
ここで、「日月火水木金土」と入力したいところですが・・・それでは「味ない」話です。
なぜならA列の日付を変えるたびに、入力し直さなあきませんし、何より「入力ミス」の元です。
そこで、A列に合わせて、「曜日」を表示するように工夫します。工夫といっても「表示」の書式を
変えるというのに過ぎません。・・・
まずA1のセルの右側のB1というセルに「=A1」という数式を入力します。
・・・要するに、B1にはA1と同じ値を入れるという意味です。
2

それを同じように下側にドラッグすると
3

なんのことはない、A列とおんなじ表示になります。
そこで、このまま範囲選択された状態で、「セルの書式設定」と進んで
「表示形式」→「ユーザー定義」を選択します。その上で
下の図にあるように「種類」の欄に「aaa」と入力して「OK」を押します。

4

すると、下図のように曜日の表示に変わります。

5

エクセルでは, 「aaa」とすると、曜日の頭を表示する仕組みなっており、
「aaaa」と4つ並べると「金曜日」などと曜日も加えて、表示されます。
こういう設定をしておくとA列の値に連動する形で曜日が表示できます。

ちなみにあなたの生まれた日は何曜日ですか?僕は金曜生まれでした・・・

思いもよらぬ人のお葬式に出ることになった。・・・その人は八十歳を超えても
ずっと精神をリフレッシュさせていて、話をしていても自分が子どもだった頃から変わらず
年の差を超えて、同じように違和感なく話し込める希有な人柄だった。
彼女が逝った後に、「寂しい」風が雪とともに吹き込んだ気がする。

 

・・・・葬式に関わったことで、思いついたことがある。
弔いごとって、未だに縦書きが主で、横書きの文字や数字を見つけることが少ない。



エクセルではどうやろか・・・むしろ「縦書き」を使った例が少なすぎる
となると、エクセルは「弔事」には不向きなソフトだといえるかもしれない。

エクセルを使って、何かを作るときに、ずっと、言い続けたことがあります。
「日付」はデータなので「1月30日」をワードなどで、文書慣れしてしまっている人は
ついつい、キーボードで「1」・「月」・「30」・「日」と打ち込んでしまいます。
すると、それはただの「文字列」になってしまって、「日付」という意味を持たずに
たとえば「曜日」も手入力する必要に迫られます。となれば

「1月30日(火)」などという入力ミスも生まれる原因になります。1月30日が正しいのか
火曜日が正しいのか・・・どっちやねん・・・と見る人を混乱させてしまいます。
だからこそ、エクセルせよワードですら「日付」は「日付」という意味を持たせて入力するのが原則です。

セルの縦書きは、いつものように該当する「セル」を右クリックして、
「セルの書式設定」→「配置」タブで「方向」のところで「縦方向」をクリックして選択すればいいのです。・・・が
2013-01-29_23h25_42

エクセルでは、日付に数字と漢字が混ざった場合、下のような「芸当」が


2013-01-29_23h05_402013-01-29_23h05_41
実は出来ません!上のサンプルは、あるトリックで作ってあって、「日付」という意味を持ちません。
セルの書式を「縦書きに設定」して日付として「1/30」と入力しても
2013-01-29_23h34_35
となるのが「関の山」です。

数字だけが漢字の中で横方向になる「縦中横」という芸当はワードだけにある特別な機能で
残念ながら、エクセルにはありません。
・・・・どうしても数字でないとあかんとこだわらないのであるのならば、「漢数字」で日付を表示する
という書式設定の「手」があります。

該当するセルを右クリックして、さっきのセルの書式設定の手順で、
「表示形式」→「ユーザー定義」と進んで「種類」の欄に

[DBNum1]m"月"d"日"と書き込みます。

 

2013-01-29_23h51_24・・・とまぁこういう具合に表示されます。

[DBNum1]というのは数字を「漢数字」の「一・二・三・・・」で数字を表す「決まり」文なのです。
ちなみに、その下に曜日を表記させる例の「(aaa)」というユーザ定義を設定しておき
右方向にドラッグしてセルのコピーをしてみると、

2013-01-29_23h58_43
日付も曜日も連動して、かんたんに縦書きの日付が自動的に入力できる訳です。
後々、面倒くさくなく修正もしやすいためにもどんなときも日付は日付として入力し、
こういう書式設定を覚えておくと・・・いつか役に立つことがあるはずです。

 

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