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【プロ野球】

巨人4連敗、阿部効果なし

2015年4月4日 紙面から

巨人−阪神 4回表無死一、三塁、ピンチにマウンドに集まる阿部(右から2人目)ら巨人ナイン=東京ドームで(岩本旭人撮影)

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◇阪神4−2巨人

 阪神は2回に福留の中前打で先制。4回は梅野の2点二塁打、1点差の8回は再び梅野が適時二塁打を放った。メッセンジャーは中盤から調子を上げ、8イニング2失点で今季初勝利。巨人は4連敗。菅野が粘れず、打線もつながらなかった。

     ◇

 起死回生の一手も、勝利に結びつかない。原監督の掲げた今季のスローガン「新成」の象徴として一塁に転向させた阿部を、開幕7試合目で捕手に再コンバート。そんな荒療治も、阪神の勢いを止められずに4連敗で借金3。順位は広島と並んだ最下位のままだ。

 「チームの中で緊急事態。そこで、慎之助と話をしてこういう形になったということ」。原監督は試合後、阿部を捕手で起用した理由を静かに説明した。

 指揮官が言う「緊急事態」とは相川の離脱だ。2日の中日戦(ナゴヤドーム)の走塁で右太もも裏を痛め、長期離脱が濃厚。試合後に指揮官と阿部が打開策を話し合ったが、その中で阿部が「チームにとって痛手なので、僕が捕手でいきます」と志願したという。

 もともと、一塁転向時に「緊急事態に陥ったら捕手に戻る」というコンセンサスがあったため、指揮官も背番号10の意見を取り入れた。しかし、すぐさま好転するほど甘くはなかった。「なかなかタイムリーが出なくて…」。指揮官の口からは本音交じりの嘆き節が、自然と口を突いた。必死のリードは実らず、打線の得点力不足は相変わらず。阿部は「勝てなかったことが残念」と唇をかむしかなかった。

 この日は、白石オーナーが観戦。報道陣に対して「原監督に全幅の信頼を置いている。序の口の序だから、これから」とチームを激励した。その指揮官は「捕手・阿部」の起用期間をこう説明した。「相川が戻れば、もう一回、慎之助と話をします」。いずれにせよ、もはや背に腹は代えられない。原監督が「捕手・阿部」を軸にして反撃態勢を整えていく。 (川越亮太)

 

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