オリックス−日本ハム ホーム開幕戦を白星で飾れずファンにあいさつする森脇浩司監督(右)=京セラドーム大阪で(山口登撮影)
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◇日本ハム3−1オリックス
日本ハムが逆転勝ちで3連勝。1点を追う7回にハーミッダが同点ソロ。さらに四球を足場に失策と適時打で2点を加えた。上沢は外角をいっぱいに使う丁寧な投球で2安打1失点の完投。オリックスは2回から打線が振るわず6敗目。
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本拠地でも、負の流れを断ち切れなかった。チームが本拠地初戦を落とすのは、06年以来9年ぶり。3万4343人の大観衆に勝利を届けることはできなかった。
ゴールデングラブ賞3回の名手が、まさかのミスを犯した。同点の7回2死二塁。中島の三ゴロを小谷野がファンブル。一塁への送球もそれ、勝ち越しを許した。落ち着いて二塁走者にタッチしていればチェンジだっただけに「周りが見えていなかった」と視線を落とした。
打線も上昇の兆しがまるで見えない。安打は初回のヘルマンの中前打と、8回のT−岡田の二塁打という2本だけ。終わってみれば、スミ1敗戦だ。オフの総額35億円とも言われた大型補強の効果がまるで現れず、これでチーム打率は1割9分3厘と12球団ワーストとなった。
普段は敗戦後も前向きな森脇監督だが「ちょっと、よくなかったね」と珍しく弱気だった。続けて「チームには重い辛抱のいる時間が流れている。これを強さに変えないといけない」と自らに言い聞かせるように話した。地の利を生かすこともできず、7戦を終えて1勝しかできなかったのは、実に12年ぶり。優勝候補にも挙げられた巨大戦力の低空飛行が一体、いつまで続くのか−。傷口がこれ以上、広がる前になんとか復調の光を探し出したい。 (五島大裕)
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