粟生隆寛　３階級制覇わくわく

　ＷＢＯ世界ライト級王座決定戦（５月１日、米ネバダ州ラスベガス）に臨む元世界２階級王者の粟生隆寛（３０）＝帝拳＝が２日、東京都内で記者会見し、「３階級制覇という偉大な記録が懸かっているので、いい緊張感がある」と意気込んだ。相手は同級５位でメキシコのレイムンド・ベルトラン（３３）。

　「わくわくしている。３階級の記録にタイトルもある。テンションが上がってます」と粟生。ＷＢＣ世界スーパーフェザー級王座陥落から２年半。再起後は４戦全勝２ＫＯと好調で、減量も順調だ。５月９日に再起戦を行う長谷川穂積から「世界ベルトを持って駆けつけろ」とはっぱをかけられている。

　相手を「頭から突っ込んでくるファイターでもない」と分析。中間距離を保っての攻防に自信をのぞかせた。フロイド・メイウェザー（米国）−マニー・パッキャオ（フィリピン）の「世紀の対決」の前夜、同じラスベガスの別会場で闘うだけに「お客さんが盛り上がる試合をしたい」と言い切った。　（山崎照朝）