白鵬がドラ吉見にエール

　横綱白鵬（３０）＝宮城野＝が３日、中日−巨人戦（１日）で７０８日ぶりに勝ったドラのエース・吉見一起投手（３０）にエールを送った。東京・靖国神社の奉納相撲に参加し、「この白星は優勝したときのような感じでしょう。これだけできたんだから、頑張って１０勝してもらいたいですね」と３年ぶりの２桁勝利へ期待をかけた。

　昨年の名古屋場所中に知人を介して吉見と食事をした。横綱昇進後は一度も休場することなく務めている横綱だが、「わたしもけがをすることはありました。けがをして千秋楽まで取り切るきつさはあるから、うれしいことですよね」と自分のことのように喜んだ。

　「勝負の世界は勝って名を残す。去年食事をしたとき、意見を言い合って、自分の意見を聞いて、頑張ってくれているのはうれしいですね」

　「勝ったときに吉見は泣いてたの？」と逆質問し、笑顔だったと知ると「泣くところは通り越しているんでしょうね」。第一線で活躍する者同士。共感する部分はたくさんあるようだ。　（岸本隆）