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 >   > 「東大話法」は単なる“批判”のためのロジックなのか?
東大出身者に聞いてみた

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『原発危機と「東大話法」―傍観者の
論理・欺瞞の言語―』(明石書店)

 「東大話法」なる造語が注目を集めている。この言葉を発案したのは、東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授だ。安冨教授は今年初めに出版された『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店)の中で、「東大話法」なる欺瞞的な物言いを20項目に分類、批判的に分析している。

 安冨教授がこの話法を発案したきっかけは、福島第一原子力発電所事故での学者や官僚たちの安全性を強調する発言だ。中でも安冨氏が「欺瞞的」と批判するのは、東京大学大学院の原子力工学の専門家・関村直人教授。関村教授は一号機が水素爆発を起こした時に「爆破弁を作動させた可能性もある」とコメントした人物だ。安冨教授はこうした発言を「安全と印象づける“欺瞞言語”」だと切って捨て、「東大で見聞きする独特の話しぶりとそっくり」だと指摘。さらに、東大出身者のみならず「正しくない言葉」を用いることが「東大話法」だとする(東京新聞2月25日朝刊)。

 この「東大話法」、いくつか抜粋してみよう。

・規則1  自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する
・規則5  どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す
・規則7  その場で自分が立派な人だと思われることを言う
・規則12  自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する
・規則15  わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する

 たしかに、テレビでコメントする御用学者たちに共通している部分がありそうだ。しかし、「東大話法」というレッテルを発案している本人が東大の教授である。何か自分の所属する大学に恨みでもあるのか。あるいは「規則7 その場で自分が立派な人だと思われることを言う」を意図的に実践しているのか。発想の原点が「原発事故で安全性を強調する発言」だというが、情報がない中で話しているんだから当然といえば当然だし、逆に情報もないのに「もうダメです……」なんてコメントされたほうがパニックになりそうだ。

 1999年に東海村JCO臨界事故があった際、反原発の集会で広瀬隆が「もう東京は終わりだと思った」と語り、コンピューター2000年問題による原発の危機をあおったが、これは「規則1 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する」か、あるいは「規則5 どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す」なのか。

 ひとまず原発の是非は置いておいて、やはり気になるのは「東大話法」なる新たなレッテルの登場に、東大出身者はどういった感想を抱いているのかということ。 

「そんなことあるわけないでしょ。この著者は相当、嫌なヤツですね……」

 と率直に話してくれたのは、東大工学部出身の松本准平さん。東大に通いながら吉本総合芸能学院(NSC)東京校に通ったり、今年5月には全国公開予定の映画『まだ、人間』で商業監督デビューを果たすなど、型破りな人物。それだけに期待して「東大話法」の感想を求めたのだが、最初に飛び出したのがこの言葉である。

「“東大話法”とされるような言葉を使う人がさほど大勢いるとは思いません。とはいえ、“東大話法”のようなレッテルを貼っての批判も一定程度、評価できるところがあります。これも、不安を抱えて何かに依存するしかない現在の人間の姿だと思うからです。僕は映画に携わっていますが、僕の劇場デビュー作『まだ、人間』では、今の僕と同世代の若者の“リアル”を捉えようとしました。あらゆる価値が混沌とした時代に、いつの間にかカネに依存したり、宗教に依存したり、恋愛関係に依存したりするのは弱い私たちの常だと思います。東大話法なんて、僕だって誰だってどこかで使ったことがあるのではないでしょうか」

 「東大話法」をめぐっては、東京新聞は人気ページ「こちら特報部」で大きく紙面を割いて紹介。インターネット番組『マル激トーク・オン・ディマンド』で安冨教授がゲストに招かれた際には、首都大学東京の宮台真司教授が賛意を示すなど、本の発売以来2カ月余りのわずかな期間で、知識人を中心として、安冨教授への賛意は広がっている印象だ。

 しかし、相手を批判するための新たなロジックとして利用するだけでは、5年も経たずに忘れ去られてしまうかもしれない。
(取材・文=昼間たかし)


原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―


派閥争い?


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