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山形空港7年ぶり20万人突破・14年度

河北新報 3月30日(月)15時20分配信

  山形空港(東根市)の2014年度の利用客が、7年ぶりに20万人を突破した。14年3月に羽田線が朝夕2往復となり、名古屋(小牧)線も復活して前年度の1.73倍に膨らんだ。航空会社と収益、赤字を折半する羽田線の搭乗率は71%の見通しで、初年度は自治体の赤字負担が避けられた。

  県交通政策課によると、羽田線の利用客は約7万8400人で、13年度の2.5倍に急増した。搭乗率は14.7ポイント上昇し、目標の70%を達成する見込み。2往復化で日帰りが可能になり、ビジネスや観光の利便性が高まった効果という。

  羽田線には全国初の「路線収支共有制度」を導入している。搭乗率が60%前後にとどまり、県と地元自治体が、運航する日本航空と約1億円の赤字負担を折半する事態も覚悟したが、双方支出のない黒字が確定的となった。

  名古屋線も利用客が2.3倍に伸び、約3万6500人となった。搭乗率も機体が大型化する前の換算で66%で、目標の65%をクリアできる見通しとなった。

  県や関係自治体などでつくる利用拡大推進協議会は15年度も年間利用客20万人超を目指す。羽田線の搭乗率は70%、名古屋線は72%の達成を目標に掲げた。

最終更新:3月30日(月)15時20分

河北新報