更新内容
2015年3月15日
「アイドルマスター シンデレラガールズ」
神崎蘭子 追加
2015年2月27日
「ジョジョの奇妙な冒険SC」マライア追加
2015年2月19日
「ユリ熊嵐」 唇描写追加
2014年12月23日
「ハピネスチャージプリキュア!」
イノセントフォーム必殺技におけるメイク描写
各アニメ作品における唇の上下配色追加
2014年12月4日
「モモキュンソード」・「魔法科高校の劣等生」・「俺、ツインテールになります。」
唇アップシーンの画像を3点追加
2014年12月3日
ななしさんのご指摘によりペルソナ4 白鐘直斗の記述を修正
ご指摘ありがとうございます。誤解を与えかねない表記は削除しましたm(_ _)m。
2014年11月7日
「僕は友達が少ない NEXT」・「劇場版 TIGER&BUNNY」
「ハピネスチャージプリキュア!」ED・「神撃のバハムート」画像追加
今回はアニメキャラにおける唇およびメイク描写について
いろいろ調べてみました。
画像 引用元 「アイドルマスター シンデレラガールズ」 第8話「I want you to know my hidden heart.」より
「アイドルマスター シンデレラガールズ」の画像はⒸBNGI/PROJECT CINDERELLA/バンダイチャンネル・ニコニコチャンネルに帰属します。
個人的に唇(リップの色分け)描写については幼い頃から
その有無での見た印象と雰囲気の違いが気になっていた想いが
少なからずあったのと、ここ最近、現行のアニメ作品が
偶然にも同時発生的に唇の塗り分け描写がなされていたことから
個人的な見解ですが記すことにしました。
唇について
実際、人の唇が肌色と異なり赤みを帯びているのは
皮膚が薄く、その下に細かい血流が見えるからなのだそうです。
上唇よりも下唇の方が上下の幅が広いと言われています。
アニメの唇描写
アニメやイラストにおいて、唇の描写は唇が存在することを示す輪郭線で
描き、色は塗らないパターンが多く見られます。
特に男性はその傾向が強いですね。
女性キャラクターの唇描写
上記の輪郭線だけの描写のほかに下唇部分の一部を色トレスで赤く描く
パターンも見受けられます。
「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」 宇佐美奈々子。
口を閉じると唇部分の色トレスは見えなくなります。
「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。」の画像は
Ⓒ小杉光太郎・一迅社/流川市ふるさと振興課・ニコニコチャンネルに帰属します。
下唇のみ描くパターン
「白銀の意思アルジェヴォルン」 ジェイミー・ハザフォード。
若い女性キャラは下唇の配色は統一されているようです。
「白銀の意思アルジェヴォルン」の画像はすべてⒸAIOS/PROJECT ARGEVOLLEN/ニコニコチャンネルに帰属します。
「僕は友達が少ない」シリーズ
主要な女子キャラはすべて下唇は塗り分けられていました。
こちらのシーンでは上唇も色分けされていますが下唇との配色が異なることから
上唇の立体感を表現するための塗り分けとみてよさそうです。
他のアニメ作品でも比較的よく見かける描写手法でもあります。
「僕は友達が少ないNEXT」の画像はすべてⒸ2013 平坂読・メディアファクトリー/製作委員会は友達が少ないNEXT/MBSに帰属します。
「ラブライブ!」では、少し引いた距離での描写でよく見られました。
アップのシーンでは上唇も描き、全身では下唇部分の色トレス等、描き分けしていました。
一部シーンや唇のアップでは上唇の色も塗られていました。
色は薄いピンクでハイライト入り。
「ラブライブ!」の画像はすべてⒸ2013プロジェクトラブライブ!/BS11・ytv・ニコニコチャンネルに帰属します。
上記の映像作品における唇描写は口紅というよりグロスやリップクリームによる艶といった
配色のように思えます。とくに学生は校内で口紅を付けるのは難しいでしょうから・・。
「ユリ熊嵐」の唇描写です。主にアップのシーンで塗られている場合が多いようです。
上唇・下唇も配色しているパターン
こちらは大人の雰囲気を醸し出した女性キャラで描かれるパターンが今なお多いですが
最近、少しづつあらゆる設定や演出で描かれる展開も含め、変わってきたかもしれません。
「うる星やつら」 サクラの登場シーン。
鮮やかに赤い口紅を塗って登場。男子学生の顔w。
サクラの唇のアップ。リップが輝いている描写。
サクラのリップ無しの姿。見た目の印象が変わります。
じゃあ、主人公のラムはどうなのか?というと、口紅は塗っていたりいなかったりと
シーンによって変わります。でも、アイシャドーは常に描かれていました。
常にアイシャドーが描かれた主役キャラクターは極めて少ないと思われます。
「うる星やつら」の画像はすべてⒸ高橋留美子/小学館/BANDAI CHANNELに帰属します。
「TIGER&BUNNY」のブルーローズ。
素(?)の姿。カリーナ・ライル。
ブルーローズの姿。髪色(形)・瞳・リップも青くなり、
アイシャドーも入って見た目の印象は大きく変わりました。
「劇場版 TIGER&BUNNY」の画像はすべてⒸSUNRISE/T&B ARTNERSに帰属します。
「ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル」では女性キャラはすべて上下唇が塗られ、
さらにキャラごとに配色が異なりました。上唇の配色は下唇よりも細く塗っています。
参考に設定年齢を記します。
須藤 セシル(17歳)
穂樽 夏菜(22歳)
蝶野 アゲハ(32歳)
左反 衣(24歳)
天刀 もよ(21歳)
江来利 クイン(23歳)
抜田 美都利(20歳)
「ウィザード・バリスターズ弁魔士セシル」の画像はすべてⒸウドパートナーズ/BS11に帰属します。
「ペルソナ」シリーズの女性キャラクターも上下唇の配色が確認できます。
マリーの唇のアップ。 ハイライト入り。
ただ、幼い子供には唇の配色は口のラインの一部を色トレスです。
白鐘直斗はうっすらと唇の配色が確認できます。
※男性と記しておりましたが、ご指摘により「男装の麗人」つまり女性です。
大変失礼しましたm(_ _;m 2014.12.3修正
「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」の画像はすべて
Ⓒ2014 ATLUS Ⓒ2014 SEGA/P4GA Committee/ニコニコチャンネル/MBSに帰属します。
「神撃のバハムート GENESIS」では少女キャラを除いて
主要キャラすべて上下唇描写がなされています。
この点は個人的に大変興味深いものでした。
男性もしっかりと描かれている点はこれまでの通例に拘らない個性を感じさせます。
「神撃のバハムート GENESIS」の画像はすべてⒸCygames/MAPPA/神撃のバハムート GENESIS/ニコニコチャンネルに帰属します。
メイク・変身による唇描写
この年に登場したアニメは偶然にも同じ時期に口紅を塗る描写が見受けられました。
「ハピネスチャージプリキュア」 シャイニングメイクドレッサーによるメイク。
メイクをテーマにしたパワーアップフォームで、リップだけでなくアイシャドー、チーク、ネイルも
描かれています。
リップの塗り分けは柔らかい塗り分けでハイライト入り。
実際のメイク同様、塗ることで見た目の印象は変わりますね。
アイシャドーがブルー系で薄めにしているのは
既にまつ毛のラインがアイラインを強調しているからかもしれないです。
現在のところ、バトルが終わるとアイシャドーは塗られてないです。
見た目の雰囲気の影響を考慮しての配慮かもしれません。
EDの3DCGでもイノセントフォーム姿でリップが上唇にも塗られています。
3DCGになるとリアルさが増すことから2D作画とはまた異なる印象を与えます。
「ハピネスチャージ プリキュア!」の画像はすべてⒸABC・東映アニメーションに帰属します。
「プリパラ」でのメイクシーン。
こちらはプリパラの世界でリップのイメージガールとして選ばれたらぁらとみれぃ。
同じく「プリパラ」の北条そふぃのメイクシーン。
マスカラを塗っています。
このシーンでは唇は下の一部に色トレスでした。
「プリパラ」の画像はすべてⒸT-ARTS/syn Sophia/テレビ東京/PP製作委員会/ニコニコチャンネルに帰属します。
「アオハライド」 吉岡双葉がメイクした姿。 学校内なので色は抑えめにしているみたいです。
アイシャドーは塗られていません。
リップのアップ。 結局、意中の相手 馬淵洸には似合わないと言われ、長続きせず。
「アオハライド」の画像はすべてⒸ2014 咲坂伊緒/集英社・「アオハライド」製作委員会/ニコニコチャンネルに帰属します。
「アイドルマスター シンデレラガールズ」の神崎蘭子。
ゴシックファッションとしてのリップ配色なので、メイクによるもの。
メイクを落としたシーンでは唇の配色は肌色です。
「美少女戦士セーラームーンCrystal」 月野うさぎ。
おめかしして舞踏会に参加するという展開のシーン。
このシーンで注目してもらいたいのは、リップの色の違い。
キャラクターのおおよその年齢や与えるイメージによって、色に違いが見られます。
セーラームーンメイクアップ後の姿。
Crystalでは原作絵に近づけているので唇の色分けもなされています。
「美少女戦士セーラームーンCrystal」の画像はⒸ武内直子・PNP・東映アニメーション/ニコニコチャンネルに帰属します。
キャラクターの性格や心身の成熟具合による唇の配色
唇の配色をいろいろ見ていると、その作品世界におけるキャラクターの
心身の成熟度合いによって色の濃さ(派手さ)が異なるように見受けられました。
「うる星やつら」のサクラ。大人っぽいお色気先生というイメージ。
「機動戦士ガンダム」のマチルダ・アジャン。
こちらも若い男子乗組員の熱い視線を集めていました。
結婚式のイメージシーンではリップにハイライトが入れられています。
こちらも「機動戦士ガンダム」に登場したクラウレ・ハモン。ランバ・ラルの内縁の妻。
こちらはおそらく口紅塗り忘れと思われるハモン。
リップ一つで見た目が変わるものです。すっぴんのようにも見えます。
「機動戦士ガンダム」の画像はすべてⒸ創通エージェンシー・サンライズに帰属します。
「ペルソナ」シリーズのマーガレット。
年齢は不明ながら、落ち着いた口調で話す謎めいた雰囲気を持った女性。
「スペース☆ダンディ」 スカーレット。こちらも心身ともに大人なキャラ。
たくさんあるアニメの唇描写ですが、
心身ともに成熟した「大人」なキャラのリップの配色は鮮やかさが増す傾向が見受けられます。
「スペース☆ダンディ」の画像はすべてⒸ2014 BONES/Project SPACE DANDY/ニコニコチャンネルに帰属します。
唇をアップに映した際の描写
ストーリーの流れでキャラクターの唇のアップが映ることがありますが
視聴者に女性らしさを印象つけさせるシーンにおける各キャラクターの唇描写です。
モモキュンソードOP。うっすらと赤みを与え、
ハイライトで唇の膨らみと艶を表現しているようです。
閉じた口のラインも可愛らしさのポイントでしょうね(僅かに口角を上げて描いてます)。
上唇には色は塗られていませんね。下唇の影の形状も興味深いです。
「モモキュンソード」の画像はⒸキビダンゴプロジェクト/ニコニコチャンネルに帰属します。
「魔法科高校の劣等生」の司馬深雪。
この子であります↓ 公式サイトで画像プレゼントしていました
唇のアップ。女性らしさを前に出す演出のシーン。
上唇も描かれて思いのほかリアルな印象を受けました。
「魔法科高校の劣等生」の画像は
Ⓒ2013 佐島 勤/ KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/魔法科高校製作委員会/ニコニコチャンネルに帰属します。
「俺、ツインテールになります。」 テイルレッド
こちらも(少女の)唇の魅力を示す描写。変身した姿は女の子で実は男。
こちらも上唇もやんわりと色が付けられています。下唇はハイライト入り。
これまで見て下唇にハイライトを入れ、上唇はハイライトは入れない
傾向が確認できます。
ピックアップした唇画像はいずれもうっすらと色を塗るような描写ですが
もちろん既にアップした画像のようにくっきりと描かれている場合もあります。
「俺、ツインテールになります。」の画像はⒸ水沢 夢・小学館/製作委員会はツインテールになります。/ニコニコチャンネルに帰属します。
あとは個人的におそらく唇描写を意識させるようになったと思われる作品。
「魔法の天使クリィミーマミ」
この作品は影響力抜群だったかもしれないです。
主人公の森沢優。10歳。
クリィミー・マミ(変身後)。アイシャドーも塗られています。16~17歳の姿に。
なんという独特の色っぽさなんだろう・・と幼いながらにインパクト大でした。
「魔法の天使クリィミーマミ」の画像はすべてⒸぴえろ/BANDAI CHANNELに帰属します。
去年から今年にかけて30周年を迎えた「魔法の天使 クリィミーマミ」。
メイク描写が当時に比べ、格段にバラエティーが増えた今、
魔法少女ブームも訪れたこの機会に再びアニメ化してみてもよさそうな気がします。
下の画像はキャラクターデザインを担当した高田明美さんによる
リファインされたクリィミーマミと森沢優のイラスト(キャプチャ)。
唇の配色もちゃんとなされています。 →LUMINASTYLE
唇だけでもいろいろキャラクターの年齢や立ち位置によって
配色や描き方が異なったりしていることがわかりました。
たくさんアニメの唇描写を見ていると下唇にハイライトが入れられている割合が高いのですが
実際の口紅のCM等で見ていると光の当たり具合の条件が揃っていれば
下唇に反射(アニメでいえばハイライト)が入ることが確認できます。
おそらく上唇よりも下唇のほうが張り出し具合のボリュームがある分
艶のあるメイクが出来るのだと思います。
その上下唇の光の当たり具合を意識したのか
作品のキャラクターによっては上下の唇の配色を変えている描写も見受けられます。
上唇は個人差もありますが実際には下唇に比べボリュームが少ないことも
見た目の印象として影響していそうです。
以下に貼った画像ではいずれも下唇にハイライトが入れられています。
今まで観てきたなかで最も唇の配色の多い
「ジョジョの奇妙な冒険SC エジプト編」に登場したマライア。
唇の輪郭線以外でなんと4色も使用していました。
ハイライトは入れられていないですが、唇の配色では大変珍しい事例かと思われます。
以上、「アニメキャラにおける唇およびメイク描写について調べてみた。」でした。
こちらもまだ発見があるかもしれないので、今後も更新するかもです。
長々と記してしまいました(いつものことですが(汗)。
それではまた。読んでいただき、ありがとうございます(^^)/。