氷冷法について
明主様御教え 「小児の呼吸を止める療法」 (昭和11年4月13日御執筆)
「昭和十年夏のある日、私は、日本橋区の某大商人の家へ招ばれた。
見ると、患者は三歳位の男子であった。その症状を聞けば、数日前から淋巴腺が腫れて、医師の指示に従い、氷冷をしておったところ、
昨夜頃から鼻孔が時々閉止しては、窒息しそうになるので、まことに心配に堪えぬと、言うのであった。
それは、なぜかと言うと、自然排除による膿が、淋巴腺へ集注しようとするのを、氷冷した為、その活動が停止されるから、
止むを得ず、鼻孔へ向って、その膿が溢出したので、それで塞がるのである。
しかもその児は、普通の児らしくなく、口を固く結んで居るので、なお更呼吸が停止されようとする訳である。
私の一回の治療で、呼吸は非常に楽になった。そこで今、一回位で治るから、明日連れて来るように言い、
又、氷冷の不可を固く、いましめて帰ったのであるが、それきり私のところへは音沙汰が無かった。
それは、多分私の言う事を先方で、諒解する事が出来なかった為であった、と思ったのである。
これによって見るも、氷冷のいかに誤れるかが分るのである。」
明主様御講義 「氷で冷すのは最も悪い」 (昭和10年9月15日発行)
「子供の疫痢も最初は胎毒(水膿)が胃へ来るのであってその為に吐いたり熱が出るのである。
それを医者は吐いたり熱が出て自然治癒工作をしているのを止めるから自然治癒の妨害をするのである。
西洋医学は治癒の妨害であるから治らんのである。
氷で冷すのは最も悪いので、治すには熱が必要であるのを反対に冷すから熱の活動を止めて終う為癒らんのである。
反って悪くなるのは当然である。
熱が出て毒を道筋方面へ送ろうとするのを冷すから道筋方面へ行けずこれが肺の辺りへ寄るから肺気腫なぞになるのである。
腫物の出来て腫れるのは活力があるからよいのであります。
活力がなければ腫れ出る事が出来んから膿を取る事が出来ぬ。
これを永く続けて居れば死ぬより外に仕方がなくなるのは当然なのだ。
腫れ物を捨てゝ置けば腫れて膿が出て終うのを医者のある国に生れ医者を保護する法律のある国に生れたのが不幸なのであります。」 (「観音講座 第七講座」より)
明主様御垂示 「日本脳炎より唖す (氷冷)」 (昭和23年12月16日)
信者の質問
「本年四歳の男子、日本脳炎で入院、四十日間氷で冷しておりました。
医者が見切って退院させ、それより両親は入信致し、光明如来様もお祭りし、ただ今毎日浄霊を致しており、食事も進んで参りました。
口を利く事が出来ません。元のような体になりますでしょうか。」
明主様御垂示
「すっかり治る。
氷で冷したためにこうなったのであるから、固まったのを浄霊すると治る。
放置しておいても治るものである。
熱くした所へはすべて毒が寄ってくる。
脳炎は日射により膿が頭の中へ入り、目や鼻から血膿が出て治る。」