光線療法について


明主様御教え 「光線療法に就て」 (昭和10年御執筆)

「近来、医療上、光線療法なるものが盛んになって来たが、これについて、その真相を述べてみる。

光線療法とは読んで字のごとく種々の機械又は鉱物の作用に依って放出射光されるのであって、

鉱石の方は現在の所、ラジュウム、エマナチオンのみであるが、

器械の方は次々新規の光線を発見作出しつつあるので、

例えば、レントゲン、紫外線、太陽灯等である。


しからば、その効果はいかんと言うに、私の観る所を以てすれば、効果もあれば、弊害もあるのである。

ある病気、例えば、瘰癧(るいれき)、癌、結核のごときはいずれも、膿の部分的集溜が原因である。

それらへ向って光線を放射する時は、いかなる変化を起すやと言うに、

その膿細菌は一層の集溜凝結に向って進行を始めるのである。

故に、数字に依ってたとえてみれば、百の容積ある膿溜は、ついに十に即ち一割に縮小さるるのである。

即ち、九十だけの膿積は減少するのであるから、

それだけは、病気は治癒されたる理であるから、

患者は軽快を感じ、医師もその効果を認める訳である。

しかるに何ぞ知らん、百のものが十に凝結したのであって、消滅したのではないのであるから、

当然、膿の密度を増す結果となるから、非常に固い膿結となるのである。

この経過の一番良く判るのは瘰癧であって、

小さくはなるが、ほとんど石のごとくなるのである。


こうなったのは、たとえ我指圧療法を以てしても、その石のごとき膿結を溶解するには容易ではないので、非常の困難を感ずるのである。

この理によってみるも、光線療法なるものは、功罪相半(なかば)すと言う訳であって、

ちょうど、十人から借金をして居ったのを、一人に借金を纏(まと)めるのと同じ理屈である。

これに依って観るも現代医学は、治癒力即ち、病患を解消絶滅する力は、いささかも無いという事を識るであろう。

彼の東郷大将の喉頭癌が三拾五万円のラジュウムを以てしても

ついにその効果なく半ケ年にして鬼籍に入りし実例を視ても能く判るのである。」 (「日本医術講義録 第1篇」より)




明主様御教え 「物理療法の誤謬」 (昭和11年御執筆)

「物理療法は近来種類も増加し、医家は治療補助として、大いに推奨しているのであるが、

この効果について、私の観る所を述べてみよう。

物理療法中、近来最も流行する光線療法から解剖してみるに、

まず、ラジュウムを第一とし、レントゲン、紫外線、太陽灯等であるが、

これらの療法の効果は、実は一利一害である。

何となれば、まずここにある病気を治療せんとするに、病気現象は汚血又は膿汁の溜積であるが、

これらへ向って光線放射をするにおいて、確かに軽快に赴くごとく見えるのである。

ところが、これは実は病気が軽快したのではなく、容積が縮小したまでである。

判り易く言えば、病気の容積を縮小して、固結せしめたのである。

即ち、病気の容積を十とすれば、それが一ないし三位に縮小せしむるのである故に、

容積のみから言えば、確かに七以上は減少したので、

それだけ軽快に赴いたのは事実であるが、

何ぞ知らん、実質が七だけ減少したのではなくて、

実は十が三以下に縮小固結されたのである。

一銭銅貨五十個を五十銭銀貨一枚に換えた様なものである。

私が実験上、かくのごとき患部に対し、

指頭探査の際、石のごとく触れるのがそれであって、

その場合、一個又は数個の小石状の固結を発見するのである。

かようになった石状固結は、溶解するに非常に困難を感じ、従って、時日を要するのである。

故に、設(も)しこの患者が光線療法を受けなかったとしたら、

容積は多いが固結してないから、容易に治癒さるるのである。

この故に、一時的軽減には相当効果はあるが、

全治さす上においては、反って大いに障害となるのである。
 
電気療法の効果も、これに酷似しているので説明を省く事とする。」 (「新日本医術書」より)




明主様御教え 「沢村田之助他」より (昭和25年2月20日発行)

「(一部のみ引用) 次に、こういう珍しいのもあった。

四十歳くらいの人妻、右眼と眉の間に腫物が出来た。

それも放任しておけば自然に治るのだが、医療はレントゲン放射療法をした。

その結果強く固まったので、集溜毒素は腫物の裏面深部に漸次量を増すと共に、下部の方へ腫れ出し、遂には驚くべき程の大塊となった。

しかも、眼球は上方から圧迫されるため、眼の位置は下降し、ちょうど前頬の中央部に三日月形になったのである。

常に白布で隠していたが、私は最初白布をとるや、愕然とした。

どうみても妖怪としか思えないからである。

これは全く充分腫らして、自然に排膿させれば完全に治癒すべきを知らない医学は、レントゲンで外表を固結させ、腫脹を停止せしめたのが原因である。」  (全文は「手 術 1」のページ)




明主様御垂示 「レントゲンは固める」 (昭和25年5月1日)

信者の質問
「私は昭和二十二年一月入信させて頂きました。

昭和十四年頃より湿性肋膜炎及び湿性腹膜炎にて各々一年程患いましたが医師に罹り全治致しました。

その後、十八年頃より下顎に拇指大位のグリグリが出来、段々大きくなり、

医師は化膿性淋巴腺炎と診断致し、その後、化膿の様子にて切開致しましたが、化膿不充分で少量のキミズや血が出たのみで御座いました。

それ以後、毎日病院に通いましたが、下顎全体が爛れたようになり、耳の後方にグリグリが出来、化膿して潰れてはカサブタが出来、痛みますので、

医師と手を切り二ケ年許り自然に放置致しました。

その中徴兵検査に合格致しました。

当時左眼が悪くなり、目頭の所に針で突いたような穴があき、絶えず涙が流れ出し、軍医は結核性涙嚢炎と申し、下顎の方は淋巴腺炎と診断致しました。

数日を経て、両眼の中間より左眼によった所に豆粒大のものがポッとふくれ上り、

具合が悪く、手術を致し、涙嚢を除去致しました所、手術の結果骨膜となり削骨致しました。

以後毎日洗眼塗薬致し、淋巴腺の方と両方にて太陽燈及びレントゲン治療を行っておりましたが、

両方共に益々悪化致し、右頬、下瞼、下顎等が爛れ、痛みますので医師と手を切り、自宅にて自然放置致しましたが、

現在では鼻孔、鼻、右頬、下瞼、鼻下、耳の後等にカサブタが出来ておりますが、痛みません。多少痒みは御座います。

見た所全体にかなり赤味を帯びております。

下瞼は引き付けて動きません。

二十二年十二月頃より疥癬にて五ケ月位休み、二十四年二月、熱海に御参詣以来右眼に御浄化を頂き、激痛を伴い、眼を風にあてると痛み、涙が出て開いている事が出来ず、現在失明致しております。

御浄霊を頂いておりますが、カサブタが取れては出来て、同じ事を繰り返しております。

どう致しますれば宜しゅう御座いましょうか。

御教えをお願い申し上げます。

なお、家には大光明如来様も御屏風観音様も御祀りさせて頂いております。」


明主様御垂示
「医療で作った病気で、これこそ常に言う医学のそれで、神の救いの目標はここにある。

結核性というのは出鱈目で、淋巴腺の膿が涙になって出た。

放置しておけば治ったものを、手術して出なくした。

涙嚢という大事な器能を除ってしまった。

それで骨の方へ集った。外へ出なくすると中へ腫れてゆく。洗眼や塗薬で薬毒をドシドシ入れた。

レントゲンは固める。これが実に悪い。方々から出ようとして・・・。

出来るだけ浄霊して段々出す外ない。

月々か年々に良くなる。十年位はかかろう。

外へ出られぬから眼の裏へ溜って失明した。治る。」




明主様御垂示 「ラジウム、レントゲン療法を受けた患者に浄霊は効果なし」 (昭和24年11月26日)

信者の質問
「喉頭癌の人で五十七歳(男)、教修も受け光明如来の御霊鎮もしていただきましたが、

楽にならないので御守護願いを致しましたが、あまり変化がありませんが、いかがいたしたらよいでしょうか。」


明主様御垂示
「喉頭癌は声出ず、食少い。固形物とれぬ。

レントゲン放射しなければ治る。

患部と後ろに塊がある。指で溶かす。

霊力が強くないと溶けない。

ラジウムまたはレントゲンで固めたのは駄目である。絶対に溶けぬ。ラジウムは組織を破壊する。

生命にかかわる病人は教修を受けたり光明如来様をお迎えしてはいけない。

急所を外れ、見当違いすると苦痛をよけい増す。」




明主様御垂示 「ラジウムで開いた穴は治らない」 (昭和25年2月7日)

信者の質問
「IT(三十七歳・男性)は、子宮癌のため一昨年十二月子宮、卵巣、喇叭管等を剔出し、

その後七月頃迄ラジウム、レントゲン治療にて焼きましたが、治らず、遂に医者に見放され、

昨年八月頃より浄霊を受けるようになりましたが、

間もなくラジウムで焼いた所がひどく痛み、

遂にそこから直径一寸位の穴があき、

また、直腸の中途に穴があき、用便の際腫脹したところから出血致します。

直腸に穴があいてから後は肛門からは全然便が出なくなりました。

また癌が出来たのでありましょうか。

なお、早く穴が閉塞するようにならぬものでしょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「これはどうしようもない。

医者でやった事をこっちでやるのは不合理である。

治るとも治らぬともいえぬ。

ラジウムでやったのは治らぬ。」




明主様御垂示 「咽喉組織破壊」 (昭和24年7月3日)

信者の質問
「三十八歳の男ですが、咽頭部全体が化膿しておりまして、幾分組織を破壊されております。

いかなるわけで御座居ましょうか。御教示御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「薬毒が喉の付近に集まる。訳なく治る。組織は破壊されぬ。

ラジウム放射で組織が壊れる。そのように見える。」