2013年12月17日20時19分
【岡雄一郎】2012年度に体罰をして懲戒処分などを受けた公立小中高校などの教員が、過去最多の2253人に上ることが文部科学省のまとめで分かった。前年度の5・6倍にのぼる。昨年12月に大阪市立桜宮(さくらのみや)高校であった体罰事件を契機に実態把握が進んだとみられる。
処分人数の内訳は、懲戒処分が免職3人(前年度0人)、停職16人(同20人)、減給90人(同52人)、戒告67人(同54人)。それ以外の訓告などが2077人(同278人)だった。計2253人は全体の0・24%。校種別では、小学校652人(29%)、中学1093人(49%)、高校488人(22%)など。被害を受けた児童生徒は4686人だった。
文科省は今春に緊急の全国調査をし、12年度分として教員5415人の体罰を把握。そのうち同年度中の処分人数が今回、公表された。担当者は「許されてきたケースも多くが把握された。体罰一掃に向けて、大きな契機になった」と話した。ただ、都道府県別では、最多の長崎432人に対し、最少の山形はゼロ。調査方法は自治体の教育委員会に任せていた。
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