急死者の憑霊について
明主様御教え 「死後の種々相」より (昭和24年8月25日発行)
「(一部のみ引用) 死にも種々あるが、脳溢血や卒中、心臓麻痺、変死等のため、突如として霊界人となる場合があるが、何も知らない世人は病気の苦痛を知らないからむしろ倖せであるなどというが、これらは非常な誤りで実はこの上ない不幸である。
それは死の覚悟がないため霊界に往っても自分は死んだとは思わず相変らず生きていると想っている。
しかるに自分の肉体がないので、遮二無二肉体を求める。その場合自己に繋っている霊線をたどるのである。
霊線は死後といえども血族の繋りがあるから、霊はそれを伝わり人間に憑依しようとするが、憑依せんとする場合衰弱者、産後貧血せる婦人、特に小児には憑依しやすいので多くは小児に憑依する。
これが真症小児麻痺の原因であり、また癲癇(てんかん)の原因ともなるので、小児麻痺は脳溢血のごとき症状が多いのはそのためであり、癲癇は死の刹那の症状が表われるのである。
例えば泡を吹くのは水死の霊であり、火を見て発作する火癲癇は火傷死であり、その他変死の状態そのままを表わすもので夢遊病者もそうであり、精神病の原因となる事もある。」
明主様御教え 「癲 癇・病気と霊 三」 (昭和18年10月23日発行)
「癲癇(てんかん)は、精神病と同じく霊的ではあるが、ただ異なる所は、癲癇の方は一時的発作的である事と、その症状が人により頗(すこぶ)る多種多様である事である。
そうして癲癇の方はそのほとんどが動物霊ではなく人霊であって、稀にはそれに動物霊が、複数的に憑依している事もある。
そうして死霊の憑るや、その霊の死の刹那の状態を表わすものである。
たとえていえば発作するや、泡を吹きながら苦悩の状を呈するのがよくあるが、これは水死の状態で、俗に水癲癇というのであり、又火癲癇といい、発作するや、焼けるがごとき苦悩の状を呈するのがある。
又水を見、火を見て発作するのを水癲癇、火癲癇という事もある。
次に多いのは脳溢血のごとき病によって急死した霊である。
そういう霊が憑ると、その通りの状態を現わすので、顔面蒼白、眼は上吊り、ほとんど死せるがごとき相貌と状態を呈し、片方の手足が麻痺状態となるのである。
又変死・・・たとえば轢死、縊死、墜死、殺害、による死霊等も、すべては死の刹那の苦悶の状態そのままを表わすものである。
これによってみても、霊界に入るや、死の刹那の状態が持続するという事は間違いないのである。
癲癇なる病気は右のごとくであるから、死霊の憑依である事は一点の疑う余地はないのでこの意味において、医学がいかに唯物的に研究するといえども全然的外れであるから、徒労以外の何物でもない事である。
近来、医学においては頭脳に原因があるのではないかと想い、頭脳の切開手術を行う医家もあるが、患者に非常な苦痛と莫大な手術料を費やさしめ、障害者となし、寸効もないのであって、霊的事象に盲目である唯物医学として止むを得ないとするもまことに憂うべきである。
又、夢遊病者といって、発作するや自己意識を失い、所定めず彷徨(ほうこう)する症状があるが、これらも死霊の憑依であって一種の癲癇である。
そうしてあらゆる癲癇は、前頭部中央深部に死霊が憑依するという事は疑なき事実である。
それは右の部に対し、本医術による霊的施術を行えば、たちまち常態に復するにみて明かである。
そうして右に説いたのは本格的癲癇であるが、ここに擬似癲癇なるものがある。
それは全然霊的ではなく、延髄付近に溜結せる毒素が第一浄化作用による固結強化によって、一時的血管を圧迫する場合がある。
その刹那何秒位の間意識を失い倒れるのである。これらは霊的作用ではないから、簡単に治癒するものである。
癲癇の例として、今でも私の家に使用している下婢の事についてかいてみよう。
これは余程面白い例であって、最初の頃は、発作するや意識を失い倒れるのであるが、その面貌は物凄い程である。
それは顔面蒼白、唇は紫色で大抵の場合舌を噛み、口唇から血液が流れ出ているので、その状(さま)は殺害された死人のごとくである。
それが本療法によって漸次快方に赴き、近時は、発作するも意識不明等の事はなくただ頭脳がやや朦朧(もうろう)となり、不快感が伴う位である。
その際、前頭部深部に霊を放射するや、憑霊は非常に苦しみ、助けてくれーと繰返し、悲鳴を上げるのである。
それは勿論本人の口からである。その際私は「助けてやるからこの肉体から離れろ」と言うと「行く所がない」・・・というのである。
それは、その行く所とは人間の肉体であるが、さきに説いたごとく、血縁のない他人では憑依不可能であるから行き所がないというのである。
そうして霊の放射二三分にして移動するのである。
それは大抵肩、腹部、左右の腕等である。その個所を一々霊射する中、ついにいずれへか潜んでしまい分らなくなるのである。
そうして霊が逃げつつ憑依する個所は、痛みと不快感があるから判るのである。
しかしながら、漸次霊は畏縮しつつある事は、その発作的の苦悩が軽減するに察(み)て明かである。
これは死霊とそれに憑依せる狐霊との作用である。」 (「明日の医術 第3編」より)
明主様御教え 「小児麻痺・病気と霊 四」 (昭和18年10月23日発行)
「この病気は、真症の小児麻痺と擬似小児麻痺とあるが、医学ではその区別を知らず混同しているのである。
真症小児麻痺は、その原因は霊的であってそのほとんどは脳溢血で斃(たお)れた死霊が憑依するのである。
従って、その症状は脳溢血的症状であって、言語不能、涎(よだれ)を垂らし、半身不随等である。
それは今まで学校の成績もよく、何ら異常のない健康児が、突然高熱と痙攣を起し右のごとき症状となるのであって、実に悲惨にして恐るべき疾患である。
そうしてなぜ死霊が憑依するやというに、脳溢血のごときは、発病するやにわかに霊界人となるので、その霊としては死の覚悟がない故、霊そのものの想念は生きているつもりなのである。
しかるに肉体がないから、無意識に肉体を求めるのであるが、その場合他人に憑依する事は天則上出来得ないのである。
何となれば、人間は家族友人等すべて近親者間には霊線なるものの繋がりがあるからである。
勿論夫婦の霊線は最も太く、次に親子・兄弟・親類・友人等、縁の薄くなる程細くなるものである。
この理によって、死霊が憑依せんとする場合、霊線を伝わるのである。
しかるに、成人者より小児の方が憑依し易い為小児に憑依する・・・それが小児麻痺であるから、これらも唯物医学ではどうにも判りようがない訳である。
そうして多くは、祖父母が孫に憑る事が多く、親の霊が子に憑る事は稀にはあるが滅多にないのである。
すべて霊の憑依も遺伝も一代おきである。
一代おきに遺伝するという事は、医学でも認めているようである。
殊にハンセン病はそれが著るしいという事である。
又人間の性格においても、両親に似るよりも祖父母に似る事の方が多いのも周知の事実である。
次に、擬似小児麻痺とは、脳溢血的症状はなく、手とか足とか、身体の一部に故障のある症状である。
これらは単なる局部的毒素溜結の為であって、簡単に治癒するものであるが、医家はこれらを真の小児麻痺と誤解し、難病扱いになし、手術やギブス等の療法を行うが、
大抵は反って悪化させて障害者にする事が多いのである。それについて一例を挙げてみよう。
私が以前扱った患者に、片方の足の裏、拇指(おやゆび)辺が着けないで、外側と踵(かかと)だけ着いて歩くという七八歳位の少年があった。
それを医師が診て小児麻痺となし、外側の筋が長過ぎ、内側踵の骨が足りないというので、外側の筋を切り詰め、内側の踵に脛の骨を切り取って着け足したのである。
それから数年を経ても依然として片足の歩行障害であるので、私のところへ来たのである。
私が診査すると、足の裏拇指辺に毒素溜結があるがら、拇指を着くと非常に痛むのである。
その為、内側を浮して歩いたので、医師はその発見が出来なかったので、見当違いの手術をしたのであった。
故に私は拇指辺の毒素溜結を溶解除去した所、普通と同様に足が着けるようになった。
しかるに、踵に足した骨が邪魔をして、歩行が完全とはいかないから、
私は奨めて、右の足し骨を除去し元通りにすべく、右の医師に再手術を依嘱したのでその結果、
今度は完全に歩行出来得るようになって、今日は普通人と異ならないのである。」 (「明日の医術 第3編」より)
明主様御垂示 「真症小児麻痺の霊的原因」 (昭和23年10月18日)
信者の質問
「真症小児麻痺になった場合、霊が物質化して毒となり、腕や脚の神経、血管等を圧迫し、その成長を妨げるのでしょうか。右、御教示御願い申し上げます。」
明主様御垂示
「真症は脳溢血などで死んだ霊である。霊の物質化したのが脊髄・・・。」
明主様御垂示 「小児麻痺による発育不良の原因」 (昭和23年10月18日)
信者の質問
「小児麻痺は憑依霊が物質化し毒結となって腕、脚の成長を妨げるのでしょうか。」
明主様御垂示
「これは脳溢血で死んだ霊が憑くんです。
霊が物質化するのは脊椎カリエスなどです。
小児麻痺は霊のためだけで発育不良になるので別に物質化するのではないのです。」
明主様御垂示 「脳溢血霊の憑依による小児麻痺」
信者の質問
「当年十五歳の少年で御座いますが、三年程前から首は右に曲り、背は彎曲して、体は斜めで、
手は全然利かなくはありませんがぶらぶらして蟹のような恰好をして歩きます。
現在御浄霊をさせて頂いておりますが、いかなる原因で御座いましょうか。
父親は轢死、祖父は脳溢血で死んでおります。」
明主様御垂示
「脳溢血の霊である。この通りの恰好で死んだものである。
気長に悪い所だけ浄霊する。
光明如来様をお祭りしなくてはいけない。でないと霊が救われぬ。」
明主様御垂示 「急死霊の憑依による小児麻痺」 (昭和23年10月26日)
信者の質問
「五歳の時右半身不自由になり、現在十一歳になりますが、右手首、右足先が不自由です。何かの現象でしょうか。御教導下さい。」
明主様御垂示
「「天国の福音」にあるごとく、中風で死んだ霊である。
急死の霊は生きてるつもりでいるが、肉体がないから探す。
霊線の繋りあるものに憑く。子供は一番憑きやすい。
人間は急死したのは不仕合せである。
反って仕合せだなどというのは間違いである。
霊界あるを信じ、覚悟があれば、霊界へ行っても間誤つかぬ。
小児麻痺は簡単に治る。」
明主様御垂示 「御神体奉斎後に娘が引きつけ」 (昭和24年10月16日)
信者の質問
「昨年十一月光明如来様をお迎えいたしました信者の御宅で丁度御迎え致したその日から、三才の娘が引付けるようになりました。
月並祭例祭の度にやはり引付けます。
他の子供も皆なかん性です。いかが御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「霊界で迷っていた霊が、光明如来様をお祭りしたので助けを求めて子供に憑る。普通このように解釈してよい。
また、子供に前から祖霊が憑っていたのが苦しいので引つける場合もある。
大した心配にならぬように段々治る。
引つけるのは癲癇の一種で、死んだ霊が頭へ来る、前頭部の浄霊で直に治る。
そういう霊は大抵変死急死の霊で、子供に憑る。
頭を中心に浄霊すると段々治る。
霊が浄まり救われ、霊界の良い所へ行くか。娘の守護神になる。」