自殺者の憑霊について


明主様御垂示 「家主の叔父の憑依によるノドの異常」 (昭和24年6月8日)

憑依する首吊り自殺者は早く供養すべき

信者の質問
「私はただ今ある家の二階を借り昨年一月より住んでおりますが、

この家は一昨年十二月六日に家主の叔父に当る人が世をはかなみ縊死したそうで、

後日近所の人から聞いた時は別に恐いとも思いませんでした。

しかし今年になってから、私の咽喉に異常が現れ、咽喉笛が食違ったような感じがあり、追々ひどくなって、

五月頃からは咽喉を締められるような感じで仕方ありませんので、

五月二十日頃から縊死した人の霊を慰めようと思い水、御茶、御飯等をあげ、善言讃詞を朝夕あげました。

その朝は咽喉ばかりでなく気分がいらいらして、精神病になるのではないかと心配致しましたが、

供養を始めてから一週間目には気分も大分落着いて来ましたが、

それでも時々気分が落着かぬ事もあり、何となく不安でなりません。

この死霊は未だ私に憑いているのでしょうか。

また、今後いかにしたらよいでしょうか。御伺い致します。」


明主様御垂示
「地縛の霊が苦しいので、助けて貰いたくて憑るのである。

祝詞や御著書等出来るだけ奏げ、また読んでやる。すると成仏する。

判ったら早くお祀りさせる。

その人の仏壇でもいい。位牌を小さくして戒名を付ける。」




明主様御垂示 「縊死憑霊に悩む (一家の罪と憑霊)」 (昭和25年5月11日)

信者の質問
「富山県婦負郡仁歩村のMT(男性)さんの一家は五名全部入信致しまして、昭和二十五年二月五日、光明如来様も御祀り致し、農業に従事致しております。

本年二月二十三日、長女(三十歳)が富山市の某家に嫁入り致し、三月十六日、里帰りの途中、腹痛の御浄化を頂き非常に苦しみましたが、どうにか実家迄辿り着き、直ちに御神体にお念じ申し上げ御浄霊によりまして激痛が止りました。

その後憑霊現象となり、「神霊なり」といい、祖霊、龍神、狐霊等いろいろ変っての憑依の連続で御座いまして、祖霊は長女の祖母で、二十五年前縊死致しております。

霊の申しますには「この子を嫁入り先へ帰すと殺してしまう」と申しております。

また、龍神の憑霊は神の道を説き善徳行を積むよう勧めます。

嫁入り先の家は浄土真宗で未入信で御座います。

また、三月二十六日よりMTさんの妻(五十一歳)にも狐霊が憑りました。

現在、妻、長女両名共憑霊致しておりまして、腹痛、頭痛が絶えず起り、終日身体が震い眠られなかったり、食事もまずく、日々憑霊に悩まされております。

余り長い期間なので、家内中農業も出来ず、両名の御浄霊に専心している状態で御座いますが、右はいかなる訳で御座いましょうか。お伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「こんな訳はない。何か事情がある。

祖霊及び一家に罪が多いと、誰かに憑って払拭しようとする。

信仰雑話などよく読ませると祖母の霊は救われる。

もう少しそのままにしておく。」




明主様御垂示 「遺族の入信を求める自殺霊」

四本足、五本指のヒヨコ

信者の質問
「島根県の事ですが、数年前鉄道自殺をした方があり、先般三回も信者の方に憑依致し、救って欲しい、家族が入信してほしいと頼みましたが、家族の者はどうしても判らず、入信致しません。

ところがこの度その家で鶏の卵を孵そうと致しましたところ、九ケの内八ケは腐り、一個だけ四本足に五本の指の雛(ひよこ)が孵りました。

右の霊と何か関係がありましょうか。」


明主様御垂示
「無論関係あり、怒って不思議な事をして気付かせようとしてしたのであろう。

今少し打遣っておけ、霊の要求が段々判って来よう。」




明主様御垂示 「罪や祟りある家庭、盗癖の娘、殺した蛇の転生」

信者の質問
「家庭の不幸が多いため、勝手に今までの神様のお札を河に流しました。

その夜夢で蛇があらわれ私の手にまきつき、その時死んだ娘が線香を持って来て蛇の頭を真赤に焼きましたが、蛇の尾に白いものが見えました。

娘が鉄道自殺した時、手に包帯をしてあげた時の事を思い出し、娘が蛇になって来たのでしょうかと思います。

娘は一人子で、養子を迎えて子供が二人出来ましたが、物質に恵まれていながら手癖が悪く、近所の人に時々迷惑をかけ、

夫にいやがられ、夫は他に女をつくり、家庭は複雑していたため赤ン坊を連れて自殺したものです。

お教え下さい。娘は四年前お光を受けました。」


明主様御垂示
「家にひどい罪穢や祟りなどがある。

お光を頂くだけでは本当に救われる訳にはゆかぬ。

光明如来様をお祭りしなくてはいけない。お光だけでは個人だけになる。

蛇は娘さんかもしれない。」




明主様御垂示 「自殺霊の祟り」

信者の質問
「二十五歳になる長男、滝へはまって自殺しました。

原因は青年団長の職にあって、回答の出来ない事が出来て滝へ投身自殺しました。

その後、本年九月に乳牛が麦を喰い過ぎて死にました。

同時に主人公が病気になり、六日目に死にました。

その後その家に幽霊が出ます。その幽霊は嫁さんの妹で、肺病で死にました。

この不幸なる事はいかなる原因で御座いましょうか。」


明主様御垂示
「罪穢がウンと溜っている。その浄化作用である。

そういう場合、信仰がなかったりなどすると、その浄化に負けるので、悪い事ばかりある。

信仰に入れば、段々こういう事がなくなる。

嫁さんの妹の幽霊というのは、霊界で迷っている。

こういうのは死に絶える事がある。

地獄の霊などは、盆以外に出るのは大抵逃げ出すので、許可を受けない。

そうして幽霊などになる。

霊媒に憑からして聞いてみると判る。

霊の希望を聞いて始末するといい。霊を自分に憑らして聞いてみるのもいいが、それには修錬を要する。」




体験談 精神病が快癒 (光明如来様のお祭りで救はる) (地上天国 9号 昭和24年10月25日発行)

日本五六七教光祥会教導師 TT(20・男性)

「私は今でもあの忘れる事の出来ぬ昭和二十二年三月、上田市において戸村先生より授光いただき、有難き御利益の数々に抱かれつつ救世の道に進ませて頂いた者で御座居ます。

入信以来私及び家族が救われた多くの御利益のうちで、医者にも総ての療法にも見放された妹幸子が、御守護を賜った事を報告させて頂きます。

昨年六月二十三日家において数回目の光明如来様の御祭を中島先生にして頂き、先生や集った人達がお帰りになって間もなく、新制高校二年生の妹が常とは違う様子で帰って来ました。

わざわざ送って来て下さった友人の方が、「今日午後から何だか少し変で電車の中では家に帰ればお母さんに叱られるとか、お母さんに悪い事をしたから申訳なくて帰れぬなどと口走り、遂には進行中の電車から飛降りようとし、居合せた友人達がやっと引止めました。

また電車を降りてからも家への道がわからず、聞きながらやうよう来ました。

と注意して下さいましたので早速御浄霊致しましたところ、話方態度も普通になり、一安心しましたが、夕食もすんで寝る頃になると、妹は仏壇の前に正座し、時々頭を下げながら何か謝っております。

気に障らぬようにと、ほっておきましたが二時間以上も過ぎたので、無理に立たせて寝せようとしましても言うことを聞きません。

母親がだましだまし哀願しましたところ、承諾して夜衣に着かえましたが、すぐ洋服に着がえてしまいます。

かように洋服と寝衣と着かえること十数遍に及び、母はホトホト困惑しておりますので、遂に熱海の方に向い大先生に、「御守護をお願い致します。」とお願いさせて頂きますと、三十秒せぬうちに御不浄へ行って来てすっと寝てしまいました。

あまりにもはっきりとした御守護に母と二人で「あっ!」と驚きの声を出したままでした。

妹は眠れはしないようですが、目を閉じてじっと寝ています。

浄霊しても苦しみが取れぬ時光明如来様にお願いすると、楽にしていただき、食事を勿体ないからとか頂ける身分ではないからどうしても喰べぬときでも、光明如来様のお下りならだまって喰べたり、実に奇蹟の数々を目のあたりに体験致しましたが、一進一退でなかなかよくなりません。

御観音様の事がよくわかっていない父が、医者を迎えに行っても、自信がない、今忙しいなどと言って話をきくだけで一人も来てくれません。

びっくりして近所の行者さんに見て貰ったところ、「七代前の先祖で姑嫁の間が悪く、首をくくったのがいる、その霊が苦しくて救を求めて来ているのだから、九分どおり治らないかも知れませんが、その霊をお祭りして慰さめなければ次々に迎えに来る。

そしてお祭りも坊主を呼んで経を上げるぱかしが能ではない。

あなたの家には誰かそれをやってくれる人がいるはずだ。」と言ったそうです。

外の二、三の易者も長くて一ケ月、短いのは十日で生命を終るという知らせに家人も半ば諦めましたが、

丁度十日目の七月三日ともかく家中で心を合せてのお祭りというわけで、再び中島先生に来て頂きました。

光明如来様に礼拝が柊って気づきましたら、寝ていた妹が起きて蒲団より畳の上に降り、正座して一緒に礼拝しています。

更に驚いたことには家族の者が並んで浄霊を頂こうとしますと、一番前の人と先生の間に入りきちんとお願いしています。

父が勧めた超短波治療も、薬も嫌だと言い、浄霊だけは素直に受けた病人でしたが、これほど光にすがりたいのだろうかと考えさせられ、全く有難く感じました。

そして浄霊が終るや先生のお伴の方に、「長い間ほんとに有難うございました。おかげですっかり楽になりました。どうか先生によろしく。」と言って寝床に入りました。

霊の世界とはこんなに順序正しいものだろうかと感心したりしているうちに、お昼になりましたが始めて、「御飯を下さい。」と要求し、「私何んだか気が狂ったみたいだわ、今日は二十四日かしら。」と言いだした時の母と私の喜びはいかばかりだったでしょう。

そして夕方には散歩に出かけ、すっかり普通の人になっていました。


散歩しながらも今日は七月三日と教えられ、十日間の自己意識がなく、私は何をしていたのだろうと不思議がっていました。

光明如来のお祭をしただけで、精神異常が数時間のうちに全快し、霊の事象をはっきりと見せられ、日頃の教の通りだった事にびっくり致しました。

元来妹は頑固な性質でしたが、それ以来大部分素直さが出て来たようです。

かような偉大な力を知らなかったら姉はどうなっていたでしょう。

知っていたからこそ地獄にいた先祖が一人救われ、禍を福に変えることが出来たのです。

これからこの力を知らぬ入達に数える事が出来るよう全力を尽させて頂きます。

大先生ほんとうに有難うございました。」