病気の分析について 11 その他の疾患 (岡田先生療病術講義録より)
その他の疾患
明主様御講義 「猩紅熱 (しょうこうねつ)」 (昭和11年7月)
「この病気はその名のごとく、身体一面紅色を呈し、微細な発疹を伴い、高熱を発するのであります。
原因は、生来保有せる一種の毒血が黴菌に誘発されるのであります。
本療法によれば軽症で二、三回、重症で一週間位で容易に全治するのであります。
回復期には、皮膚が脱落するのが特徴であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「舞踏病」 (昭和11年7月)
「この病気は、その名のごとく無意識的に手又は足を躍動させるものであります。
原因は動物霊の憑依でありまして、その動物の特徴を表すものであります。
世間によく首を振る人がありますが、あれらも動物霊の憑依による極く軽微な症状であります。
本療法によるも非常に長時日を要し、まず一年以上三年位と見ねばならないのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「蕁麻疹」 (昭和11年7月)
「この病気は、身体の全部又は一部に発疹し、多くは紅潮を呈し、又、非常に痒いのであります。
よく腸が原因といわれていますが、これは誤りであります。
その証拠には、いかに腸を治療するも、その効果は無いに見ても明かであります。
私の研究によれば二種の原因があります。
一は、麻疹の毒素が残存しており、それが浄化作用に依って発疹するのと、二はカルシュウム注射の中毒によるのとあります。
実験上、カルシュウム注射をして、早きは一、二年後には例外なく発疹するので、近来非常に多いのであります。
従って、この患者にはカルシュウムの注射の有無を訊く事を忘れてはならないのであります。
本療法によれば、どちらも容易に治癒するので、普通一週間位、重症で二、三週間位と思えばいいのであります。
その他種々の皮膚病がありますが、大抵は、一、二週間で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「船車の酔」 (昭和11年7月)
「これも一種の病気であって、割合多いのであります。
原因としては、胃の周囲に滞溜せる水膿が動揺の為胃中に浸潤し、不快、嘔吐感又は嘔吐をするのであります。
胃部より乳部辺までを指圧すれば、痛み又は重圧感のある個所がそれであります。
本療法によれば、軽症は、二、三回、重症は五、六回にて全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「便秘症」 (昭和11年7月)
「この症は、病気ではないが、相当苦痛のものであります。
最初の原因としては、故意の節食及び水分を摂るのが少量過ぎる為であります。
従って、その原因に気が付き、改めれば容易に治癒するのでありますが、ほとんどの人は、その際、薬剤に依って目的を達しようとしますが、それが実は、執拗(しつよう)なる慢性便秘の原因となるのであります。
前にも述べた通り、排便器能は薬剤の力の援助に依って漸次退化するので、退化するから薬剤の力を借りる、それが復(また)退化させるという訳で、ついに薬剤の力を借りなければ排便が無くなる結果になるのであります。
故に便秘症を徹底的に治すには、どうしても薬剤力を絶対借りないで、自然に排便させるべくするより外に方法は無いのであります。
以前私が治した患者で、下剤を廃止した所、八日目、その次が十日目、七日目、五日目、三日目という風になって、ついに完全に毎日自然排便がある様になったのであります。
それは胃癌の患者でしたが、今日は全治してピンピンして居るのであります。
そうして、最初の二十八日間排便が無かった時、別段不快感もなく、病的症状も無かったのであるから、便秘の為の害は実験上些(いささ)かもなかった訳であります。
私の経験によれば、米糠を煎って食事毎に普通の匙(さじ)に一、二杯位、重症で三杯位呑むと大いに効果があります。
これは絶対無害で、多く呑むほど効果はありますが、定量を越すと腹痛することがあるからその点加減する必要があります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「ひょう疽と脱疽」 (昭和11年7月)
「この二種の病気は、殆んど同じ様な症状ですが、ひょう疽(そ)は手の指に限られている様ですが、
脱疽(だっそ)は手足の指又はそれ以上に進むので、医療では患部を切断して病気の進行を防止するのであります。
原因は非常な悪性の毒素が浄化作用によって集溜するものであります。
本療法によれば、ひょう疽一、二週間、脱疽は軽症で二週間位、重症で一、二ケ月位で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
(註 ひょう疽・・・手足の指の皮下組織に起こる化膿菌による炎症。強い痛みがあり、骨などに波及しやすい。脱疽・・・壊死(えし)の状態から、腐敗菌感染などのためにさらに悪化したもの。)
明主様御講義 「神経衰弱」 (昭和11年7月)
「この病気は一名文化病ともいい、近来非常に多いのであります。
症状としては種々あって、不眠、憂欝、疲労、頭重、視力減退、倦怠、眩暈(めまい)、頭脳朦朧(もうろう)等であります。
原因は頸部周囲に水膿溜結し、その為頭脳の血液が欠乏するのでありますから、その水膿溜結を解溶するに従い治癒するので、本療法によれば案外治りいいもので、軽症二、三回、重症一ケ月位で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「関節炎」 (昭和11年7月)
「この病気は、浄化作用による水膿溜結の為と、淋病の予後又は慢性淋病の罹病中に発生するものとあるので、症状としては、腕又は脚部の関節部に激痛を起し、相当発熱腫脹することもあるのであります。
右いずれも非常に治り易く、一週間ないし二、三週間で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「骨結核」 (昭和11年7月)
「この病気はいずれかの骨に水膿が固結するので、大小の苦痛と発熱があるのであります。
多く肋骨、脊髄、腰骨、大腿骨等であります。
本療法によれば全治しますが、相当の日数を要します。
軽症で一、二ケ月、重症で五、六ケ月位であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「高血圧」 (昭和11年7月)
「この症状は、近来非常に多く、脳溢血の前提としてありますが、医学では機械的に測定します。
それによれば、年齢に九十を加えた数が健康の標準とされて居ります。
即ち、仮りに五十歳とすれば、九十を加えた百四十、それが標準であって、それ以上はそれだけ不健康である訳であります。
しかし、高血圧者といえども必ず脳溢血が起るとは限らないので、まず脳溢血の懸念があると思えばいいのであります。
原因は、血液の汚濁でありますから、血を濁さない様にすることであります。
従って、食物は肉食を避けて野菜を多食する事、出来るだけ運動をすること等であります。
本療法によれば必ず全治するのでありますが、相当の時日を要します。
まず一ケ月ないし三ケ月位と見れば良く、脳溢血の発病は絶対防止し得られるのでありますから、本療法の価値の絶大さが知られるのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「動脈硬化症」 (昭和11年7月)
「この病気は近来非常に多く、又危険性があります。
心臓麻痺で、突然たおれるのは、この原因が多いのであります。
病気としては、毒血が動脈の一部に固結するので、それが進んで血流を遮断するにおいて、心臓麻痺を起すのであります。
本療法に依って、その患部を溶解すれば全治するのであります。
軽症で二、三週間、重症で二、三ケ月位であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)