病気の分析について 9 婦人病 (岡田先生療病術講義録より)
明主様御講義 「子宮後屈」 (昭和11年7月)
「この病気は非常に多く、医学上では不妊の一原因とされております。
しかし、後屈と言われて妊娠した婦人も相当ありますから、絶対ではないのであります。
症状としては、腰部及び下腹部の不快感等であります。
原因は、子宮の裏面の部に水膿が溜結し、それが為に牽引され、又は下腹部の水膿溜結に圧迫されて子宮の位置が変化するのであります。
故に、腰痛や不快感は後屈のためではなく、水膿溜結の方が直接原因であります。
而(しこう)して、本療法によってそれを溶解すれば、容易に全治するのであります。
一週間ないし三週間位でよく、施術は、腰部特に尾骨の付近を指圧して痛む所と、下腹部を指圧して痛みあるいは凝結のある所を行えばいいのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「卵巣腫脹」 (昭和11年7月)
「この病気は、卵巣内に水膿滞溜し、腫脹するものであって、小さいのは鶏卵大以下から、大きいのは小児の頭大又はそれ以上になる事もあります。
これは早期ならば速に治りますが、進んだもの程日数がかかるのであります。
しかし気永にやれば必ず治るのであります。
しかし卵巣が腫脹していると言われて吾々に来る患者で実際そうでないものがよくありますが、外部から指圧してみて、触感に異状がなければ健全と見るべきであります。
重症は腹膜炎の部に詳説してあります。
軽症で一、二週間、重症で二、三ケ月を要します。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「子宮癌」 (昭和11年7月)
「この病気は割合多く、治療困難とされております。
症状としては、子宮部の痛み、出血持続、悪臭の白帯下(こしけ)等であります。
原因は、子宮の外部に溜結した毒血と水膿が、時日経過によって濃度を増し、化膿性となって子宮の内壁にまで侵入するのであります。
この点胃癌の経路と同一であります。
本療法によれば、驚異的に容易に治癒するので、軽症で一週間位、重症で三週間位と思えばいいのであります。
ただし治療の場合、多量の出血をする事がありますから、予め患者に言明しておく必要があります。
そうして出血がある程速く治るのであります。
しかし末期で衰弱が余りはなはだしいのは治療困難であります。
何となれば癌腫溶解まで生命が保てないからであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「子宮外妊娠」 (昭和11年7月)
「この病気は、最初月経が閉止されたり妊娠的症状があるので、最初は妊娠と思うのであります。
稀にはその症状の無いものもあります。
特徴としては出血が持続するのであって、又、子宮部の痛みも多少ある事があります。
本療法によれば三、四回の施術によって簡単に治るのであります。
治療の場合、臍部から一、二寸下位を指圧すれば必ず痛みがあるので、そこを浄化すればいいのであります。
原因は喇叭(らっぱ)管内に妊娠されるとしてあります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「子宮内膜炎」 (昭和11年7月)
「この病気は、子宮の内壁に炎症を起すので、一種の不快感を催すのであります。
原因は、白帯下中にある毒素が粘膜を刺戟するからであります。
よく抓爬(そうは)をしますが、それは一時的で効果は疑問であります。
根本としては、白帯下とその毒素を解消しなければ治らないのであります。
本療法によれば一週間ないし一ケ月位で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「子宮周囲炎」 (昭和11年7月)
「この病気は、子宮の周囲に水膿が溜結し、その浄化作用による発熱が絶えず下腹部にあるので不快であります。
軽症で一週間以内、重症で二、三週間位で全治するのであります。
これの重症を、実質炎という様であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「尿道疾患」 (昭和11年7月)
「婦人の尿道疾患には二種あって、一つは淋毒が原因であり、二は腎臓又は膀胱疾患が原因となるのであります。
一は、尿道そのものの病気でありますが、二は、腎臓の周囲又は輸尿管付近又は膀胱の外部に水膿溜結し、その浄化作用による発熱の為に熱尿となり、
それが常に尿道を通過するので、尿道粘膜が腫脹し、なお進んで亀裂を生じ、それに熱尿が沁みるために激痛を感じ、又は小血粒を尿中に見るのであります。
治療は一は尿道部だけでいいのですが、二の方は腎臓部から膀胱へかけてと、及び尿道を浄化すれば、軽症は一週間以内、重症で二、三週間位で全治するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「子宮脱出」 (昭和11年7月)
「この病気は昔から俗に茄子(なす)ともいわれ、子宮が脱出して膣内に下降するのであります。
原因は、出産の為がほとんどで、従って経産婦に限るのであります。
原因は、子宮括約筋の弛緩で、出産が直接原因で、間接原因としては下腹部の水膿溜結であります。
下腹部の水膿溜結の圧迫に因る子宮及びその付随器能の衰弱でありますから、それを溶解すれば、治癒するのであります。
回数は軽症で一、二週間、重症で一、二ケ月と見ればいいのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「月経過多」 (昭和11年7月)
「これは毒血の多いためでありますから、悪い意味ではないので、自然に放置しておけば、いつしか全治するものでありますが、
本療法によって全身的浄化を行えば、より早く治るのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「無月経」 (昭和11年7月)
「これは十六、七歳を越えても月経が無いという症状で、原因としては、子宮へ送流する血管がその付近に溜結せる水膿の為に圧迫され閉塞状になっているからでありますから、
下腹部の溜結を解溶すれば治るので、軽症は二、三回重症は二、三週間位であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「白帯下」 (昭和11年7月)
「この病気は軽重の差別が非常にあるもので、一種の水膿が常に排泄せるものであります。
原因は浄化作用に因るもので、世人は病気として恐れますが、これは大変な誤りで「白帯下」がある程結構なのであります。
何となれば、それは内臓に発生すべき病気の原因が白帯下によって発生をみずに済むからであると言えるのであります。
この患者を診査するに、必ず腹部全体が膨満しているもので、それは取りも不直(なおさず)、白帯下そのものであります。
従って、これを溶解すれば一時は排泄の量は増しますが、それによって腹部は漸次縮小し完全に全癒するのであります。
治療は相当長時日を要するもので、軽症で一ケ月位、重症で三ケ月位と思えばいいのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「不妊症」 (昭和11年7月)
「これは、現在は後屈及び男子の精虫の欠乏などが原因とされていますが、勿論、それらも原因でありましょうが、私の観るところでは、性器全体の衰弱であると思います。
この種の患者を診査するに、そのほとんどが下腹部が多少膨満し、普通より固結しているのであります。
これは水膿が下腹部に溜結している為、常に性器が圧迫され、その活動力が阻害されるから、受胎の活力が欠乏しているのであります。
故に、治療はこの水膿溜結を溶解し、普通人と同一程度の柔軟にする事であります。
従って、相当日数を要し、まず二、三ケ月ないし五、六ケ月を要すると見るべきであります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)
明主様御講義 「不感症」 (昭和11年7月)
「これも割合多い症状でありますが、原因としては、精神的と肉体的と両方であって、
精神的においては極度の羞恥又は全然恋愛のない強制結婚の為と思うのであります。
肉体的としては、下腹部の水膿溜結の為性器が圧迫されて、未発達の為であります。
治療としては、下腹部の浄化法によって水膿を溶解し、後は時日の経過によってその発達を促すより外に方法は無いのであります。
性器発達によって精神的方面即ち恋愛不足も羞恥感も相当緩和される訳であります。」 (「岡田先生療病術講義録 下巻5」より)