漢方薬について 1


明主様御教え 「恐るべき漢方薬」 (昭和28年5月6日発行)

「吾々が一般の人に薬毒の恐ろしさを話す場合、聞く方の人は薬毒は西洋の薬に限るように思っており、

むしろ漢方薬はほとんど薬とは思わないくらいであるが、これは大変な誤りである。

というのはむしろ薬毒は漢方薬の方が多いくらいである。

なるほど薬そのものとしては洋薬よりも弱いが、何しろ漢薬の方は量が頗る多い。

昔から漢薬は土瓶に一杯煎じて、持薬として毎日飲むどころか、お茶の代りに服む人さえあるのだから、洋薬の何十、何百倍にも上るであろう。


そうして漢薬の種類も相当あり、中でも私の経験によればゲンノショウコが一番猛毒で、この薬を沢山飲んだ人は、浄化の場合実に執拗で、除っても除っても後から溜ってくるので、衰弱死に至る、実に恐ろしいものである。

次はどくだみも中々毒が強く、まずこの二つを多く飲んだ人は、余程注意しなければならない。

右以外の薬は大体同じようであるが、今一つ名前は分らないが、真黒で飴のような漢薬があり、これを飲んだ人は偶(たま)にあるが、この中毒も執拗で治り難いものである。


何よりも漢薬中毒の多少は、顔色で一番よく分る。

多く飲んだ人程顔色が蒼白で、よく青ぶくれというのがこれである。

また漢薬中毒者は女性の方が多く、花柳界にいた人は特に多いようである。

これは昔から婦人病によく効くとされているからであろう。

それから便秘によく効く薬で、奇応丸という丸薬があるが、私は以前これを二十数年毎日飲んだ人で、腎臓結核となり、医師から見放された人を扱った事があるが、

何しろ余りにその毒が多いので、到頭(とうとう)駄目になった経験がある。

これは誰も知っている事だが、中国人には青黄色い顔の人が多いのは、漢薬中毒のためであろう。」




明主様御教え 「薬 毒 (一)」 (昭和28年御執筆)

「ここで薬毒について、一層詳しく説いてみるが、さきにかいたごとく薬はことごとく毒であって、毒で浄化を停止する。

それが種々の病原となる事は大体分ったであろうが、薬にも漢薬と洋薬との二種あり、どちらも特質があるから、一応は知っておく必要がある。

もちろん効果においてもそれぞれの違いさがあって、例えば漢薬であるが、

もちろん草根木皮が原料となっており、伝説によれば中国前漢時代、神農(しんのう)という神のごとき偉人が現われ、

病を治す方法として山野から種々の草木を採取し、これを薬として服ませたところ、苦痛が減ったので、これこそ病を治すものと思い、それから今日まで続いたのである。

もちろん今日でさえ薬は毒である事を知らないくらいだから、況(いわ)んやその時代においてをやである。

何しろ一時的ながらも苦痛が緩和するので、薬の効果を信じ今日に至ったのである。


そうして漢方薬は量が非常に多いので、左程でない毒も案外害は大きいもので、しかもお茶代りに飲む人さえあるのだから厄介な話である。

また漢薬常用者は、特に顔色が蒼白であるからよく分る。

中国人のほとんどが黄色なのはそのためであろう。またこれが腎臓に及ぼす影響も相当なもので、浮腫(むくみ)の原因となる。

中年以上の婦人で青ん膨(ぶく)れの人をよく見受けるが、これと思えば間違いない。

そうして漢薬中毒の痛みは鈍痛が多く、昔花柳界の女で持薬としてドクダミ、ニンドウなどを飲んだのは、花柳病予防に効果があるからで、つまり湿疹や腫物などの浄化停止に効くためからである。

また昔の婦人によくあった癪(しゃく)、寸白(すばく)、冷え症などもそれであり、男の疝気(せんき)といって睾丸の痛む病気も同様である。

その他男女共通の病としての胃痙攣、脚気、リョウマチ、心臓病などもそれである。」




明主様御講話 「顔色が非常に悪いのは漢方薬中毒」 (昭和28年6月7日)

「顔色の非常に悪いのは漢方薬の中毒です。

西洋の方は顔色にはあんまり来ません。

害が酷いのはどっちかというと漢方薬です。

近来寿命が延びたということは、漢方薬をのまないからです。

現在の人は漢方薬をのまないで西洋の薬をのみますが、それは顔色が悪くならないということと、病気が早くなおるのです。

しつこくならないのです。ですから寿命が延びたということを言いますが、

それは漢方薬をのまないで西洋の薬をのむからというので、これはちょっと気がつかないことです。

そういうようで、顔色が悪くなるのは漢方薬のためです。

ですからアメリカ人などは割合に顔色がよいですが、それは西洋の薬のためです。

非常にしつこい病気は漢方薬の中毒が多いのですが、しかし西洋の薬もこのごろは負けずに注射などをやっています。」




明主様御講話 「漢方薬と胃病」 (昭和28年2月7日)

「だんだん浄化が強くなってきてますが、このごろの浄化は飲薬のが多いです。

胃が重いとか食欲がないとか、嘔吐をするとかです。

つまり、飲薬の浄化が非常に多いのです。

特に漢方薬が多いのです。

なにしろ漢方薬は量が多いですから、土瓶に一杯でもたいへんな毒なのです。

それが胃のまわりに溜まってだんだんしみ込んで固まったのです。

それが、浄化が強くなったために胃に戻ってくるのです。

そこで胃に溜まるのです。それで胃が重くなったり食欲がなくなったりするのです。

ですからそういう人は必ず背中に固まりがあります。

左か右か、あるいは両方にあります。

それから背骨の辺に固まっているのがあります。

ですから背中の固まりをとると、ずっと良くなります。

酷いのになると、食欲がなくなって衰弱するのがあるようですから、そのつもりで背中の固まりを溶かすようにするのです。」




明主様御講話 「盤古神皇が漢方薬を発見」 (昭和25年8月1日)

「中国は盤古神王の系統が統治していた。

神農とも書く。漢方薬の絵によくある。

日本は伊都能売大神であらせられた。

盤古はよい系統だが、漢方薬を発見して、人間を助けようとした。

故に漢方薬は非常に悪い。この奥にたいへんな邪神がいる。

この系統は邪神系にやられた。」




明主様御垂示 「漢方薬の元祖は盤古神皇」 (昭和27年9月1日)

明主様御垂示
「文明の創造で一番始めに、薬を飲み始めたところを書いてありますが、

つまり原始時代に人間がだんだん増えるにつれて食物が足りなくなるので、山野にある物を何でも取って食べた。

それから虫類とか貝類を取って食べ、それに中毒をして痛むとか・・・苦しみ、

それを治したいためにいろんな草の葉や何かを考え出して、それで浄化を止めたわけです。

それが薬の始まりです。

それで一番いろんな薬を発見して・・・要するに薬物というものを、一つの完成というか、させたのが盤古(ばんこ)氏という人です。

漢方薬の元祖です。

それが素晴らしく薬物を進歩させたのです。」


信者の質問
「原始時代に身体が悪くなると、擦って治したからクスリという言葉が出たということでございますが・・・」

明主様御垂示
「そういうこともあるでしょう。」


信者の質問
「ユダヤ人は現在も薬を飲んでいないということを聞きましたが・・・」

明主様御垂示
「そうでしょう。」


信者の質問
「一方ユダヤの陰謀としての、薬を飲ませて世界人類を亡すということとの関係はどのようなことでございますか」

明主様御垂示
「ユダヤ人にはいろんな種族があって、そうして非常に信仰が強い種族があるのですが、これはユダヤ人の正統らしいです。

薬を飲ませたのは、邪神・・・神様です。そういうのを私は書いてます。

それは、薬をなぜ飲ませたかというと人間を弱らせなければ物質文化は発達しなかった。

それで弱らせるために神様は毒を薬のように思わせて、それで人間に飲ませた。

それで観音様は薬師如来となって薬は飲めと瞞したのです。

お釈迦さんも薬草彙本(やくそういほん)を説いて飲ませたのです。」


信者の質問
「エスキモー人は薬を飲まないし、病気にならないそうです」

明主様御垂示
「それはそうでしょう。」


信者の質問
「ユダヤ人が意識的にやったということはありませんので・・・」

明主様御垂示
「そうです。」


信者の質問
「盤古(ばんこ)神王は伏羲(ふくぎ)より前でしょうか。

伏義神農と書いて、それを薬の神様と・・・」

明主様御垂示
「漢方の先生の所に行くと・・・ひげを生やしたあれが神農さんです。神の王ということです。」


信者の質問
「竹内文書によると、盤古神王が支那で一番古いとありますが、そのまま受け取って・・・」

明主様御垂示
「そうです。」




明主様御講義 「生と死」より (昭和11年7月)

「そもそも、死とは何ぞやと言えば、肉体が病気等の為ある程度毀損され、又は大出血(全体量の三分の一・・・約七合以上)の結果、

肉体が用をなさなくなるので、霊は肉体に留まる事が出来ず離脱するので、これを指して死というのであります。

一概に病死といっても、それは直接病気そのものの為ではなく、ほとんど衰弱によるのであります。

しかるに今日は衰弱によらないで死ぬ場合が非常に多くなって来ている。

これはいかなる訳であるか、大いに研究の必要があるのであります。

ただしかし、衰弱以外の死の原因としては心臓及び脳の故障であります。


次に、死は大別して二種あります。それは自然死と不自然死であります。

現在としては自然死はまことに稀であって、国勢調査によると八十歳以上の人は七百人に一人の割合であるという事で、実に驚くべきであります。

他の動物即ち鳥獣等は自然死が多いに係わらず、ひとり人間のみにかくも不自然死が多いという事はいかなる訳でありましょうか。

そこに何らかの重大原因がなくてはならないと思うのであります。

そうして一方文化の進歩は何物をも解決せずには措かないという素晴しさに係わらず、ひとり人間の不自然死がいかに多くともどうする事も出来ないとして諦めている現在の文化は実に情ないと思うのであります。

そうして今・・・不自然死を分けてみれば、病気及び変死であります。

しかし変死は極僅かで、ほとんど病死である。


しからば何故に病死が多いか、これについて我歴史を覧ますと・・・

畏多くも神武大帝以後十二代景行天皇様までは百歳以上の天寿を全うせられ給いし天皇様の相当あらせられた事であります。

それ以後は御寿齢がずっと低くなり給うて居る。

これはいかなる訳でありましょうか、人文発達の為かとも想われますが、しかし人文発達が、雲井(くもい)の上までさほど影響する訳がないと拝察するのであります。

ここで、注目すべき事は、その頃から漢方医学の渡来であります。

それはどういう意味になるかというと、日本人が薬を服む様になった事であります。

徳川時代の有名な某漢方大家の言葉に「元来薬なるものはない」、

「薬という物は皆毒である。病気は毒素であるから、毒を以て毒を制するという意味で薬を用いるのである」と言ったそうであるが、これは実に至言であって、吾々と同一意見であります。

これによってみれば、漢医方渡来によって薬という毒を服む事を覚え、それが人体を弱らせ日本人の寿齢が短縮されたのではないかと想われるのであります。


又今一つの例として彼の秦の始皇帝が、東方に蓬莱島があり、そこに住む人間は非常な長寿者という事である、

何か神薬でも服んでいるのではないか、それを査べて来い、と臣の徐福に命じたという話は余りに有名であります。

按(あん)ずるにそれは、その頃の日本には薬というものが無かったので長寿者が多かったが、

中国は勿論、その前から薬があったので長寿者が少なかった故と、吾々は想像するのであります。」 (「岡田先生療病術講義録 上巻3」より)