尿毒について


明主様御教え 「腎臓医術と若返えり法」 (昭和22年2月5日発行)

「(一部のみ引用) 本医術は一言にしていえば腎臓医術ともいえるのである。

さきに詳説したごとく、病原としての毒素は然毒、尿毒、薬毒の三種で、

その三毒が最も作用する局所としては腎臓である。まずその順序を説いてみよう。


人間がこの世に生を享けるや、既説のごとく先天性毒素としての然毒が、まず背面腎臓部に集溜する。

嬰児といえどもほとんどは背面腎臓部に相当の毒素を保有している。

幼児の起き歩きの後れる原因もそのためである。

そうして人間は成人するに従い、然毒の凝結圧迫により腎臓は萎縮し余剰尿が溜結、

なんらかの病気発生となり、それの浄化停止のため薬毒を使用する。

すなわち以上三毒の圧迫加わり、腎臓はいよいよ萎縮する。

元来 腎臓はホルモンの製出と、生理的残渣(ざんさ)を尿によって排泄するという重要機能である以上、

腎臓萎縮は全身的浄化微弱とホルモンの欠乏を促す。

その結果としての老衰は免れ得ない。(後半省略)」




明主様御教え 「本医術の施法」 (昭和18年10月5日発行)

「(一部のみ引用) 本医術は、腎臓医術であるという事は、さきに説いた通りである。

従って、施術の場合、頭脳、首、肩を治療し次に患者を俯臥(うつぶせ)させ、

左右の腎臓部を掌と手指を以て、毒素の多少を探査するのである。

今日の日本人で、この腎臓部に毒素溜結のない者は一人もないといってもいいのである。

そうしてこの毒素は有痛と無痛とあるが、無痛が多いのである。


そうして最も重要なる個所としては、脊柱と末端の肋骨との中間即ち三角形を描けば、その中心点にあたる所及その下方である。

その部が柔軟で手指で圧して凹む位ならば良いのであるが、そういう人は恐らくないのであって、

大抵の人は広範囲に固結しており、はなはだしきは反対に隆起している人さえあるのである。

それは勿論、余剰尿の固結であるが、

それが上方に向って脊柱の両側に移行しており、特に肩胛骨と脊柱との間に多量の固結があるものである。

この固結は、胃に関係があるので、特に溶解すれば胃の活動を促し、食欲は増進するのである。

従って、胃癌の患者に対しては、この固結溶解によって好結果があるのである。

又、腎臓部より下方に向って腰骨部まで毒結は移行しており、

特に腰骨に接触して毒結のある場合、多くは脚部に異状があるもので、これを溶解すれば、よく治癒するのである。」




明主様の御教え 「腎臓炎乃至腎臓病」  (昭和28年1月1日発行)

「(一部のみ引用) 腎臓という機能は、尿の処理機関であるのは誰も知っているが、この病気は初め薬毒が背面腎臓部に溜り固結するので、これが腎臓を圧迫し完全に尿の処理が出来なくなる。すなわち萎縮腎である。

このため余剰尿は腎臓膜を滲出し、全身に氾濫する。これが浮腫(むくみ)である。

ところがこの余剰尿は局部的に固まって種々の病気となる。

その中一番多いのが首肩の凝り、頭脳の病、耳、眼、鼻の病が主で、驚くべきは歯槽膿漏の原因もこれであるから、考えたら不潔極まるものである。(後半省略)」




明主様御教え 「馬鹿肥りは病的だ」 (昭和24年8月30日発行)

「肥った人間をみるといかにも健康そうに見えるが、実は逆の場合がすこぶる多いのは事実である。その訳をかいてみよう。

程のよい肥り方なら健康に違いないが、そういうのは滅多にない。大抵は病的である。

よく固肥りというが実はこれが怪しいので、これを私は小便肥りといっている。

なぜなれば、腎臓の悪いのが原因であるからで、今それをくわしく説明してみるが、原因はこうである。


一例を挙げれば女学生には肥ったものが非常に多い事は誰も知っている通りで、これは何がためかというと、

学校で授業中尿意を催す場合、勉強の時間が借しいのと若い女性の常としてつい我慢する。

それがため、尿は腎臓外部に滲出し、固結する。

その固結が腎臓を圧迫するから腎臓はいよいよ萎縮し、尿量は極滅される。

それがため外部への滲出量を増す事になるから、余剰尿は漸次身体全部に氾濫し固結する。それが真の原因である。


従って、尿の滞溜固結であるからいつかは浄化が起こる。

もちろん発熱、咳嗽、喀痰は付物で、肋膜炎、腹膜炎等が病発すると共に、浮腫、盗汗も著しいのである。

世間よくアンな丈夫そうなお嬢さんが大病になったり、時によると不幸になったりするのは不思議だとよくいわれるが、右の原因が判ればなる程と思うであろう。これについて一例をかいてみよう。


以前、神奈川県下全部の女学生の健康診断を行った際、模範健康者といわれた者が三人あった。

その中の一人を私が診た事がある。固肥りの実に健康そうなお嬢さんであったが、

その後暫くして発病するや急速に悪化し、結局死亡したのであったが、

私はその時招聘されたが、何しろ遠方なので行く訳にゆかなかったので断ったが、

遂に右のような運命になったので、実に気の毒と思った。


これについておもしろい話がある。本人が死亡するや二、三ケ月経った頃私にその霊が憑依して来た。

それは起きている時は何ともないが、横に寝ると動悸が高まり、呼吸が切迫し、ちょうど死の直前のような苦痛である。

私はこれは憑霊だなと思ったから質いたところ、右の女学生の霊であった事が分ると共になる程と思った。

彼女は生前私に治して貰いたく思いつめていたからである。

彼女が言うには、「私は意地悪い死んだお祖母さんの霊に追かけられるので逃げて来た。どうかお助け下さい、また病気も是非治して下さい。」というので、

「それでは治るまで私の体に憑いていなさい」と言ったので、彼女は非常に喜んだ。

約一ケ月半くらい経って治った礼をのべ立去った、のではない離れ去ったのである。


以前私は力士の身体を診た事があった。

名のある力士としては太刀山、大錦、年寄立浪等であったが、いずれも真の健康体ではない。

前記のごとき余剰尿による固肥りであった。

それは何よりも力士は早死である事が証拠立てている。

力士で六十歳を越す者は滅多にないといわれているにみて明らかである。


また肥満している人は肉体を動かすと苦しがるのは無論心臓が圧迫されるためでもあるが、

健康者の肉は軟かいから心臓圧迫はないが、

余剰尿の固結は硬いので、それで心臓を強圧するのである。

しかし息切れは肺臓が圧迫されるためもある。

右のごとくである以上、尿意を催した時、我慢する事を止めるべきで、

尿意を我慢するなどという些細の原因から生命を失う結果となる事を考えたら、

実に恐ろしい話で大いに注意すべきである。」




明主様御垂示 「女学生の固太りは小便肥り」 (昭和23年12月10日発行)

信者の質問
「神経痛、頭痛、および尿量が天候に左右されますのはいかなるわけで、ございましょうか。」


明主様御垂示
「神経痛、頭痛の場合、天候が悪いと寒い、火素が少ない、従って毒素が固まるので、そのときに痛さを感ずるのです。

毒素は固まるときにも溶けるときにも痛みを感じます。

尿量増加は冷えると汗が出難くなるためです。汗も小便も同じものです。

よく女学生で固太りに太って、健康優良児のごとくであるにもかかわらず、動作がにぶく、大病をすることがありますが、

これは授業中なぞに尿を我慢するくせがつき、尿が腎臓から尿道へ行かず、外部へ顔出して、いわゆる小便肥りとなり、尿毒が身体各所へ溜まったわけです。

同様の理由で、汽車が混雑したために小便を我慢して機能障害を起した例もあります。」




明主様御垂示 「固肥りは危険」 (昭和24年4月)

信者の質問
「健康時における排尿の回数、および排尿量はどれくらいがふつうでしょうか。」

明主様御垂示
「これは決っていませんよ。医学では一日何ガロンとか言うんでしょうがね。

湯水をうんと飲んだときにはたくさん出るし、汗をうんとかいたときにはとても少ない、これはまあ常識的なことですがね。

で、特に多いのと特に少ないのとはいけないですね。」


信者の質問
「一日二、三回とかいうのがありますが・・・」

明主様御垂示
「それはいけないですね。そういうのは必ず肥ります。」


信者の質問
「それからこんなことはあんがいだれも気がつかないんですね、女学生に限って肥ってるでしょ。」

明主様御垂示
「ぶくぶく豚みたいにね。

それでいて体は弱いんですが、このわけは学校に行ってるときに小便を我慢する、これが重なってだんだん尿量を少なくする、これが体中をまわって一番酷く集まるのはやはり腎臓の所ですね。

これが腎臓を圧迫するために余剰尿が体中に行って肥るんです。

固肥りなのでちょっと健康そうに見えますが実は危険ですね・・・」




明主様御垂示 「心臓弁膜症の原因は尿毒」 (昭和24年4月)

信者の質問
「四十六歳の女、一昨年より肥満し始め、非常に疲れやすく、息切れが激しく心臓弁膜症と診断されました。

十二月末より御浄霊をいただきお蔭でたいへん楽にはなりましたが、

なお頭が重く耳鳴りが続きいまでも寝て御浄霊をうける状態です。今後いかにしたら早く治りましょうか。」


明主様御垂示
「御浄霊を続けてればよくなりますよ。

特に腎臓ですね。

つまり小便が体中に溜まったんですからね。

心臓弁膜症ってのはたいていこの毒が心臓を圧迫してるんだし、息切れってのは心臓と肺が圧迫されるためそうなるんですからね。

そして急にそういう水気・・・浮腫ですね、これが起ると肺の抵抗力がないから特に苦しいんですよ。

そして浄霊は腎臓、腰、背中、それからこういうのは腹が大きいから腹と胸を軽くやるようにして気永にやれば治りますよ。


小便が溜まるから腎臓を圧迫する、圧迫するから溜まる、まったく「イタチゴッコ」ですからね。

そして腎臓が圧迫されるから腹膜になるんですよ。

だからだれでも腹膜が大なり小なり悪いですね。

まあ、腹膜が悪くない人ってのは十人に一人もないですね。

小便には薬毒がありますからね、とても悪いんですよ。

角力取りなんかほとんどそれですよ。

だから力士で五十歳以上まで生きるのはほとんどないでしょ。

たいてい四十代で死にますね、あれはいま言った「小便肥り」ですからね、穢いもんですよ。・・・

それから、人間は皮膚に大いに感謝しなければいけないですよ。

女でもきれいな肌をして太ってるのがいますがね、あの皮膚のどこかが破れたりなんかしていようものなら、臭くて汚なくてしようがないですよ。(笑声)

だから、体を完全に蔽って、臭味もなにも隠す皮膚の役目って言ったらたいしたもんですよ。(笑声)」




明主様御垂示 「天候と尿と痛み」 (昭和23年12月21日)

信者の質問
「神経痛、頭痛及び尿量が天候に左右される理由・・・」


明主様御垂示
「これは確かに関係はあるが大してない。

元来汗は小便と同じものであって、寒い時には冷えるので、汗になって排泄されぬために小便が頻繁に出るのである。

女学生には肥っているのが多いが、それは学校へ行って小便を我慢する癖がついている。

そのため尿が腎臓から外部へ滲出して、それが身体へ溜る。

それで身体が肥るので、これが健康と誤られるが、実は俗にいう小便肥りであって、これが病気の原因になる。

こんなのは固肥りで、一見丈夫そうにみえるが、病気がおこると弱いものである。

この好例として私の治療時代中村某という娘があった。

これは固肥りの好例で、神奈川県の優良健康児で表彰されたが、浄化がおこり始めたら治りがわるく、遂に死亡した。

余剰尿は腎臓部から背中を伝わってよく背中に溜り、諸病の原因となる。

よく背中が張って筋肉隆々と見ゆる人があるが、これが実は尿毒である。

小便を我慢するのは不可であるが、頻繁に排尿するのも本当でない。

これは腹膜のため膀胱が圧迫され、萎縮しているためである。

神経痛、頭痛等が天候に左右されるのは、天気の悪い時は太陽の光線が少なく、霊界に火素が少いから、毒が固まり、それが圧迫するから、痛むのである。

天候に左右されるのは固まる痛さである。」




明主様御垂示 「力士の短命の原因は尿毒」 (昭和24年8月1日発行)

信者の質問
「お角力取りはみんな同じように良く太っておりますが、霊的になにか関係がございましょうか、お伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「霊的でなく体的で、腎臓が悪いために長生きする人はほとんどありません。尿毒です。」




明主様御垂示 「力士の前世」 (昭和24年5月12日)

信者の質問
「御角力取りは皆同じように良く太っておりますが、霊的に何か関係が御座居ましょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「前の世で大きい人はこの世でも大きい。

角力取りの身体を査べると殆ど病人である。尿毒の塊である。だから角力取りは決して長生きしない。

昔太刀山を治療した時、六十を越すのは自分だけ位のものと言っていたが、この人は比較的太っていなかった。」




明主様御垂示 「力士の前生」

信者の質問
「お角力さんは何の生れ更りでしょうか。」


明主様御垂示
「別に何の生れ更りという事はない。角力の生れ更りが多い。

毒で肥っている。尿毒の塊である。」