霊界に行けない祖霊について


唯物主義者は死後に痴呆となる


明主様御講義 観音講座第五講座より (昭和10年8月25日発行)

「生きている時に天国や霊界を信じない人が死ぬとTRの霊などのように、言葉が幼稚園の子供位より出来ないのである。

これは神仏を信ぜず霊界を知らぬ為死後の用意がないから中ぶらりんとなってしまう。無信仰の学者等は実に実に悲惨である。」




明主様御論文 「霊界の構成」より (昭和18年10月23日発行)

「又、霊界を知らず、死後の世界を信じない者は、一度霊界に往くや安住するを得ず、そうかといって現界人に戻る事も出来ず中有に迷うのである。

この一例として先年某所で霊的実験を行った際、TR氏の霊が霊媒に憑依した事がある。

その際早速TR夫人を招き、その憑霊の言動をみせたところ、確かに亡夫に相違ないとの事であった。

そうして種々の質問を試みたが、その応答は正鵠を欠き、ほとんど痴呆症のごとくであったそうである。

これは全く生前において霊界の存在を信じなかった為である。

現世においてはTR程の卓越した人が、霊界においては右のごとくであるにみて人は霊界の存在を信じ、現世に在る中死後の準備をなしおかなければならないのである。」 (「明日の医術 第3編」より)




明主様御垂示 「唯物主義者の霊的状態」 (昭和24年7月16日)

信者の質問
「唯物主義者は霊的にはいかなる状態にありましょうか。」


明主様御垂示
「霊的には痴呆症になっている。霊界へ行くと馬鹿である。

唯物主義者は、上面の頭は非常によく、しん(心)は非常に悪い。

これが政治などをやってるから、うまく行きっこない。

忌憚なくいえば「愚かなる者よ汝の名は唯物主義者なり」と言ってよい。」




明主様御垂示 「死んだことが判らない戦死者の霊」 (昭和24年8月18日)

信者の質問
「亀井三郎霊媒を介して、昭和十七年二月八日(公報)戦死した者の霊を呼び会談の結果、

戦死者の霊は終戦になっても自分が戦死しても知らずに、

今父に「栄三々々」と呼ばれてふと眼を醒して来た許りで何も判らんと言い、

砲弾でやられたのは二月十八日だと言い、

終戦になったと言うと「ケッタイナー」といかにも不思議相に言いました。

そこでこの霊はフィリッピンにいるように申しましたから、

フィリッピンに帰る必要がないから仏壇におれと言いましたが、今はこの霊はどこにいるでしょうか。

もしまだフィリッピンにいるとすれば帰還せしむる方法を御教え下さい。」


明主様御垂示
「こういう事はないとはいえぬ。死んだ意識のない者が相当いる。相当期間そういうのがある。(霊界を信じない人である)

亀井はよい霊媒で、憑ると自己意識はあまりない。

そのままにしておいて、いつでも来られる準備をすればよい。祖霊が迎えにゆく。

位牌を作って仏壇へ安置しておく。

位牌を作って拝むとフィリッピンにいる霊へそれを通じて通うから段々霊に判ってくる。

(よく思いもよらぬ吉い事が起る時、供養による場合がある)

古い霊で、生れ代って霊界にいない霊の二百年回忌等をする。

長いのは千年祭などもある。

霊界にいない場合でも、生れ代った所へ行くと、生れ代った人は善い事がある。」






急死者は自己の死を覚れない


明主様御論文 「死後の種々相」より (昭和24年8月25日発行)

「(一部のみ引用) 死にも種々あるが、脳溢血や卒中、心臓麻痺、変死等のため、突如として霊界人となる場合があるが、何も知らない世人は病気の苦痛を知らないからむしろ倖せであるなどというが、これらは非常な誤りで実はこの上ない不幸である。

それは死の覚悟がないため霊界に往っても自分は死んだとは思わず相変らず生きていると想っている。

しかるに自分の肉体がないので、遮二無二肉体を求める。その場合自己に繋っている霊線をたどるのである。

霊線は死後といえども血族の繋りがあるから、霊はそれを伝わり人間に憑依しようとするが、憑依せんとする場合衰弱者、産後貧血せる婦人、特に小児には憑依しやすいので多くは小児に憑依する。

これが真症小児麻痺の原因であり、また癲癇(てんかん)の原因ともなるので、小児麻痺は脳溢血のごとき症状が多いのはそのためであり、癲癇は死の刹那の症状が表われるのである。

例えば泡を吹くのは水死の霊であり、火を見て発作する火癲癇は火傷死であり、その他変死の状態そのままを表わすもので夢遊病者もそうであり、精神病の原因となる事もある。」




明主様御論文 「小児麻痺」 (昭和22年2月5日発行)

「この病気は真症と擬似と両方あるが、医学ではその区別を知らず混同している。

しからば真症とは何か、というと、原因は霊的で、その多くは脳溢血で急死した霊の憑依である。

従ってその症状は脳溢血と同様で言語不能、半身不随等である。

そうして発病は幼時と少年期とが多く突如として発病する。

今まで学校の成績もよくなんら異状なき健康児が、高熱、痙攣を起こし脳溢血的となるので実に恐るべき疾患である。

なぜ死霊が憑依するやというに、重症脳溢血は発病と共に死の転機が速かなるため、霊は死の覚悟がないから、霊界人となってもその想念は生きているつもりでいるが肉体が無い。

従って無意識に肉体を求めるが、その場合他人には憑依出来ないから近親者に憑く。

何となれば近親者はすべて霊線の繋りがあるから、その霊線を辿って憑依するのである。

ここでこの霊線について説明してみるが、夫婦間は最も太く、親子、兄弟、親類、子弟、友人等縁の薄くなるに従って細るのである。

そうして死霊憑依の場合、成人者より小児の方が憑依しやすい事と、たまたま感冒等によって高熱、食欲不振等、衰弱時を好機とするのである。

その場合、祖父母の霊は孫に憑る事が多く反って親の霊が子に憑る事は少ないのである。

この事についておもしろいのは医学上においても遺伝性疾患は一代おきになっている事である。

彼の癲癇もそうであり、人間の性格においても、両親よりも祖父母に似る方が多いのはそのためである。

右の外変死のごとき突然死の霊も憑依して小児麻痺となる事がある。

この場合も死の覚悟がないため、脳溢血と同様、人間を求め霊線を通じて憑依するので、もちろん死の刹那の状態を表わすのである。」 (「天国の福音」より)




明主様御論文 「癲 癇」 (昭和22年2月5日発行)

「癩癇(てんかん)は、精神病と等しく原因は憑霊であるが、ただ異なる所は癲癇は一時的発作的である事と、その症状が多種多様である事とである。

そうして癲癇のほとんどは死霊の憑依であるから、発作するや死の刹那(せつな)の状態を表わすのである。

たとえはよく泡を吹く、これは水死霊で俗にいう水癲癇であり、火癲癇は焼死者の霊であり、また脳溢血によって急死した霊も多いが、これは半身麻痺状態になるからよく判る。

その他変死者すなわち轢死、縊死、墜死、銃死等々、すべては死の刹那の苦悶の状態そのままを表わすのである。

近来医学において癲癇療法として、頭脳の切開手術を行う医家もあるがこれらは患者に苦痛を与え、障害者となすだけで寸効もないのである。

何となれば原因は霊作用で、全然見当違いであるからである。


次に夢遊病者といって、発作するや自己意識を失い、家を飛出し、所定めず彷徨するという始末の悪い症状であるが、これらも一種の癲癇であって、この憑霊は幼児の霊である。

癲癇の例として、数年前から私の家に使用している下婢の事を記いてみよう。

これはよほどおもしろい例で、最初の頃は発作するや意識を失い、所構わず倒れるが、その際の面貌は物凄い程で、顔面蒼白、唇は紫色になり、舌を噛み口唇から血液が流出している。

その状あたかも殺害された死人と少しも異ならないのである。

それが本医術によって漸次快方に趣き、近来の発作は極軽微で意識を失う事はなく、多少の不快を伴う位である。

その際前額部深部を霊射するや、憑霊は悲鳴を挙げ「助けてくれー」と繰返す。

私は「助けてやるからこの肉体から出よ」と言うと「行く所がない」という。

憑霊が行く所というのは人間である。この場合全然他人では憑る事が出来ないから始末が悪い。

そうして右の下婢を施術するや前額部へ霊射二、三分にして肩、腕、腹部等へ次々と移動する。

おもしろい事にはその局部を圧査すると必ず毒結がある。

そうして憑霊の逃げ廻るのを追いかけるように一々霊射する結果、霊は極度に萎縮し、苦痛は一時解消するのである。

この下婢の霊は、祖母にあたる者が不義の子を宿し、出産するや圧死させた。その嬰児の霊である。

その嬰児の霊へ、祖母に関係ある狐霊が憑依し、同化霊となって活動するのである。」 (「天国の福音」より)




明主様御垂示 「急死霊の憑依による小児麻痺」 (昭和23年10月26日)

信者の質問
「五歳の時右半身不自由になり、現在十一歳になりますが、右手首、右足先が不自由です。何かの現象でしょうか。御教導下さい。」


明主様御垂示
「「天国の福音」にあるごとく、中風で死んだ霊である。

急死の霊は生きてるつもりでいるが、肉体がないから探す。

霊線の繋りあるものに憑く。子供は一番憑きやすい。

人間は急死したのは不仕合せである。

反って仕合せだなどというのは間違いである。

霊界あるを信じ、覚悟があれば、霊界へ行っても間誤つかぬ。

小児麻痺は簡単に治る。」






その他について


明主様御垂示 「爆死者の供養 善言讃詞を奏げるべき」 (昭和24年1月6日)

信者の質問
「遠くはなれた県にて三年前爆死したと聞きました御祖母さんの霊を救う方法をお教え下さい。」


明主様御垂示
「爆死したのは粉々になる。

まとまるのは割合早いが、爆死の刹那能力を喪失するから痴呆症になる。

で、まとまって人間の形になってボーッとしていて、意識がない。

始終、善言讃詞を奏げてやると早く意識がつく。

その人の生前の徳と、遺族の供養の仕方でよくなる。光明如来様の近くに置く。」




明主様御垂示 「霊界に行けず玄関前で飢える叔父の霊」

信者の質問
「当年二十六歳の娘(教導師)、近頃ポーッとしており、浄霊中、半意識朦朧となり、私と彼女の問答は次のようです。

彼女「何か見えます」

私「何が見える」

彼女「墓場です。あ、亡くなった(行方不明)祖父がおります」

暫く後、彼女「見えなくなりました」彼女「また見えます」

私「何が見える」

彼女「私の家です。誰かいるようです」

私「誰がいる」

彼女「行方不明で亡くなった叔父です。杖をついて玄関に腰掛け、食べ物を求めております」等、いかなる訳ですか。」


明主様御垂示
「祖父の霊が迷っている。無縁になっている。

菩提寺の坊さんを頼み、お祀りしてもらう。

とても腹が減るし、盗みも出来ぬのであろう。

年月日が判ればよい。拝んでやると大抵治る。」