墓所の移転について


明主様御垂示 「墓所の移転の作法」 (昭和23年3月8日)

信者の質問
「地所を移転するため約三百年来の墓所を移したいのですが、そのお祀りはどうしたらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「むやみにやってはいけない。ちゃんと霊に承知してもらうんです。

埋めた骨も出すんでしょう?

すっかりていねいに移さなければいけない。

そのとき御酒御饌(みきみけ)を上げて善言讃詞を称え、

「今度かくかくの事情で墓所をお移しいたしますから、いままでここに鎮まっておられた御霊様御一同、新しい所へお移りくださいますようお願い申し上げます」と断ればよい。

酒を上げるのは、先祖には酒呑みもいますからね。」




明主様御垂示 「墓所の移転の作法」 (昭和24年5月4日)

墓石移動して家運傾き霊に襲わる

信者の質問
「YM、女、二十九才、この人の家は三代前迄は豊かで地所も相当持っておりましたが、

段々悲運におちいり、家屋敷も人手に渡り、わずかの家になりました。

今から十五年程前に土地がせまいために、先祖の墓石を寺に納めてしまい、その後は堆肥の置場所にしてあります。

二年前入信、昨年二月に光明如来様の御祭りをさせて頂きましたところ、

最近左のような事実がありましたので、墓石と何か関係がありましょうか。またどうしたら良いでしょうか。

一、八才の女児、夜中に急にふるえ出し、真赤な顔をし、歯を喰いしばり、苦しそうな状態であったのが、

御光を頂いた一同が御浄霊をさせて頂きましたが治らず、

祝詞を奏げますと終りの頃には右の子供が一緒に唱和するようになり、治ってしまいました。

後で子供に聞いてみると、白い着物を着たおじいさんが来て、手を掴んで連れて行こうとしましたので恐しかったと言いました。

二、母親はある夜中に、苦しそうにうめき声を出しますので、揺り起してみますと、次の夢を見たと申します。

「買物の帰りに男の人がついて来て、家に入ると同時におぶさってしまいました。

いくら叫んでも離れず苦しいので、一生懸命娘の名を呼んでいたのだ」と

またこの夢以来毎晩のごとく「寝床の上に人が上って来て苦しくて困る」と言います。

またこの母親は咳がひどく、体が疲れ、特に二ケ月前に転んで肩から腰を痛めて、さわる事も出来なかったのが、御浄霊で楽になりました。」


明主様御垂示
「先からあった所を移動するには、手続きをしなくてはいけない。

寺に納めても墓石へ来る事が出来ず困る。

白衣の人は祖先の一人である。連れてゆこうとしたために苦しんだ。

祝詞を奏げたので満足した。

おぶさったのは、男の子が霊界で育った、子供の時の想念が残っていておぶさったのである。

墓詣りして許してもらいたいといって断る。そして善言讃詞を奏げる。

でないと、墓石はうつっても、うつる事ができない。」




明主様御垂示 「墓所の移転には骨の随伴も必要」 (昭和24年10月23日)

墓地へ校舎建築

信者の質問
「中学校舎建築に付、祖先代々の墓を移転致すのでありますが、墓つちを持って移転するを可とする僧と、骨まで持って行くべく言う僧と二人ありますが、いずれがよろしきや御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「骨まで持ってゆく方がよい。

土だけ持って行っても仕様がない。

後へ学校など建て、骨があると執着のある霊は嫌がる。

霊は潔癖になるので、死後汚ないものや醜いものがあるのを嫌がる。

寺の跡などへ建てると、死人が出来たりなどする。」




明主様御垂示 「墓所の移転と骨の随伴の必要性」 (昭和24年12月3日)

信者の質問
「田舎の墓地を東京に移したいと思いますが、お坊さんの話によれば、その墓地の土を持って来れば宜しいとの事ですが、それで宜しいでしょうか。

なお宗旨の変更はありません。」


明主様御垂示
「理由があれば差支えない。」




明主様御垂示 「移住による墓の始末」 (昭和24年9月15日)

信者の質問
「祖先の墓地を残して、遠方の地に住する場合、その墓の始末、並びに移すにはいかに致したらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「墓へ向って言葉で事情をいえば承知する。でないと怒る。」




明主様御垂示 「墓所の移転をしてよい場合」 (昭和27年3月1日)

信者の質問
「子供が亡くなり、遠いので、経済的に行かれないので、墓地を新しく作りましてもよろしいでしょうか」

明主様御垂示
「良いですよ。そういう理由があればね。」


信者の質問
「主人の墓地を子供と一緒にというのは、いかがでございましょうか」

明主様御垂示
「それはそのほうが良いですね。」




明主様御垂示 「墓所の移転には合理的理由が必要」 (昭和26年5月25日発行)

信者の質問
「ある信者の家庭にて祖父が

「現在の墓地は盆地にて気に入らぬから、自家所有の高地に新しく墓地を作り、

祖先の墓地も移転して、私の死後も新墓地に埋葬してくれ。これが私の遺言だ」と常々言っておりますが、

墓地の移転はでき得るものでございましょうか。

でき得るとしたらいかがいたしたらよろしゅうございましょうか。

また甲村より乙村に転居して永住する場合、墓地の移転はできるものでしょうか。御教示のほどお願い申し上げます。」


明主様御垂示
「移転はできないことはないが、よほど理由がなくては祖霊が承知しない。

例えば遠方で墓詣りができないからだとか、市街地などで撤去を命ぜられた場合とかの事情があれば差し支えないが、

あなたのも場所がよくなるのだから、祖霊も納得するだろうと思うから、

まず光明如来様にお願いしてから、祖霊によく理由を話して承知を願えばいいのである。

手続きは祝詞を奏上してから、右のごとくにしてていねいにお移しすればよろしい。」




明主様御垂示 「やむを得ぬ事情があれば墓所の移転も許される」

墓所の移転により障害者が続出した事例

信者の質問
「屋敷内に墓があったのを家を建てるのに移転しました。

それから次々と死人が出たり障害者が出来たりして、現在子供二人 障害があります。

主人は今度の戦争で戦死しました。

石塔はそのままで移転したところにあってよろしいのでしょうか。

またその因縁を切るにはいかにしたらよいのでしょうか。

私は最近御光を戴いたもので御座いますが御教え下さい。」


明主様御垂示
「移転する必要のある場合は、言葉で先祖へ向ってお願する。そうすれば差支えない。

止むを得ぬ事は仕方ない。霊も納得する。そうすれば何でもない。

そうしないのは、先祖の納得がゆかぬのではないか。

因縁は切らぬようにすべきで、切ってはいけない。

よくお詫びして、光明如来様にお願して、祖先が承知するようして戴く。」




明主様御垂示 「やむを得ぬ事情があれば墓所の移転も許される」 (昭和24年6月29日)

信者の質問
「東京にお墓がありまして、住所は新潟のため思うようにお墓参りが出来ないので御座います。

お墓を移すことの良否をお教え下さい。

最近死亡した子供のお骨は、新潟のお寺にお預けして御座います。」


明主様御垂示
「やむを得ぬ事情なら、移転するもよい。」




明主様御垂示 「やむを得ぬ事情があれば墓所の移転も許される」 (昭和24年3月4日)

信者の質問
「私の先祖は伊勢の山田奉行を務めておりました頃、遠藤と名乗っておりましたが、

中村家を嗣ぎましてから遠藤の姓を廃籍致し、中村家を嗣ぎ、分家して現在に至ったのですが、

私のところには現在、遠藤家と中村家の先祖をお祭りしております。

私は普段体が悪いので、ある所でお伺い致しますと、先祖の墓を動かしたからと言われました。

私もお墓を動かしたと言う事を聞いておりましたが、確実な事は分りませんが、本当に動かした事が悪かったのでしょうか。

動かしたのは両家共で御座います。いかがなものでしょうか。」


明主様御垂示
「動かして悪い事はない。

不可抗力の事情、止むに止まれず動かすのは差支えない。

それは祖先としてよく知っており理解する。

人間の勝手で動かすと怒る。それで気づかせようとしていろいろやる。

これは古くなっているから今更必要ない。詫びればよい。この信仰に入れば差支えない。」




明主様御垂示 「やむを得ぬ事情があれば墓所の移転も許される」

墓所の移転により家運が傾いた事例

信者の質問
「元相当の財産家でしたが、その家の墓地が小学校敷地になったので別のところに移転して、そこに校舎を建てましたが、

その後不幸が続いて、現在では財産も家屋敷もなく、家族として嫁に行った方一人ですが、

その人も子なしで、養子を迎えましたが家出しておりません。いかなるものでしょうか。」


明主様御垂示
「祟る霊がいて祟るのかもしれない。

ことわって手続きすればよい。やむを得ぬ事情があるなら、霊が祟るとしても大して祟れない。

霊は理解の悪いもので、墓地を移転したとしても、やはり元の所へ行くものである。

よく詫びるだけでよい。

祟られたり不幸があるのは相応の理で、それだけの罪があるのであるから、詫びてよく信仰し、人助けをして罪を減らす事である。」




明主様御垂示 「合理的理由があれば墓所の移転も許される」 (昭和25年1月17日)

信者の質問
「私の郷里高野山付近では、死体を埋葬いたしますと一年忌に石碑をその埋葬した上に建てます。

ところが私の妻が三年前に亡くなりまして、ただ今迄石碑を建てておりません。

私は今度分家を致しまして、転宅と同時に近くのお寺にて墓地を求め、妻の石碑を(遺骨を埋葬していない)新しい墓地に建てたいと思います。

いかがなもので御座いましょうか。この場合の注意をお伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「差つかえない。

高野山が遠いためであるからお墓詣りなど行くのに便利な必要から・・・という理由があれば祟ったりなどしない。

霊を無視するような事は怒る。」




明主様御垂示 「墓地遠隔と宗派の別」 (昭和24年5月17日)

信者の質問
「私の家は元浄土真宗で、父は分家を創立しましたので、郷里の島根県に母、長兄及び三兄だけの墓がありました。

七年前父が死去した時は東京に住んでおりましたので、遠方のため次兄が一家の墓を宗旨違いでしたが、東京の禅宗の寺(母の実家の菩提寺)に移しました。

その後二兄は持病で死亡し、私が不在のため母方の親戚が二兄を禅宗で葬りました。

それ故位牌は、二兄は禅宗の戒名ですが他は全部浄土真宗であります。

1.私が改めて墓を祀り直すには、父の郷里迄行かねばなりませんか。

2.また二兄の戒名を改めるにはいかにしたらよいでしょうか。御教え下さい。

3.出来る事なら東京付近の浄土真宗の寺に墓を移したいと考えてますが、現状のままで差支えないでしょうか。御伺いします。」


明主様御垂示
「浄土真宗で祀られた霊が多いから、それで祀るのもよく、遠いから近くへ祀るのもまた良い。

出来るだけそうしてやった方がよい。」




明主様御垂示 「宗旨の異なる寺への墓地の移転は避けろ」 (昭和24年7月30日発行)

信者の質問
「宗旨の違った寺に墓地を移転してもよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「あまりよくありませんね。

同じ釈迦の教えでも日蓮宗だとか真宗だとかいろいろありますからね。

だからいままでずっと続けてた宗旨から変えると、ちょうど居候だとか移民だとかみたいな具合でしっくり行かないんですよ。

まあ、お寺がどうしてもないといったように、やむを得ぬ事情でするんならしかたがないですが、できるだけやらないほうがいいですね。

仏教から神道へ変えるなんてのは勿論いけませんが、仏教の中で変えるのはまあ元は同じお釈迦から出てるんだから絶対いかんとは言いませんが、

霊が窮屈だからなるべくやらぬほうがいいですよ。」




明主様御垂示 「宗旨の異なる寺への墓地移転は良くない」 (昭和24年7月1日発行)

信者の質問
「宗旨の違った寺に墓地を移転いたしましてもよろしゅうございましょうか。」


明主様御垂示
「あまりよくありません。居候のようで霊が窮屈を感じましょう。」




明主様御垂示 「宗旨の異なる寺への墓地の移転には相当な理由が必要」 (昭和28年7月1日)

信者の質問
「遠くにある墓所を近くに移したいというときに、宗旨が違ってもお許しいただけるものでございましょうか」


明主様御垂示
「それは、宗旨が違わなければ追いつかない理由があればよいです。

そうでなければいけません。」




明主様御垂示 「宗旨の異なる寺への墓地の移転には相当な理由が必要」 (昭和27年10月1日)

信者の質問
「墓地のことにつきまして、石川家は分家しており、長男が二十年前に死亡し別の寺に埋葬しましたが、

最近気掛かりになり、石川家先祖の墓地はありませんので、同じ村に新たに墓地を求めて移転し・・・」

明主様御垂示
「それでお寺を途中で変えたのですか。」


信者の発言
「変えましたところは宗旨が違います」

明主様御垂示
「どうしてそんなことをした。

遠くて変えなくてはならないということはあるが、

同じ村で変えるというのはどういうわけですか。」


信者の発言
「二十年前に長男が死んだとき、奥さんが病気で困り・・・」

明主様御垂示
「困ることはないでしょう。

病気になっても、自分で穴を掘るわけではないでしょう。」


信者の発言
「奥さんのほうに墓地を求めまして・・・」

明主様御垂示
「それはいけない。それは間違っている。

やっぱりしっかりした理由がなかったらこっちが悪いのだから祖先は怒ります。

順序が外れているからです。」


信者の質問
「いかがいたしましたら・・・」

明主様御垂示
「良くお詫びをして、元の石川家の寺に祀りなさい。」


信者の発言
「実家のほうでございますが、墓地が二つになっておりまして・・・」

明主様御垂示
「とにかくそういうことを細かく聞いてもしようがない。

あなたの常識で考えてご覧なさい。

そうすればすぐ分かります。」


信者の質問
「十年前より、先祖代々の石碑を立てて、近い所に埋葬しているのですが、一つにまとめるべきでございましょうか」

明主様御垂示
「それは先祖の所にまとめるのが良いです。」




明主様御垂示 「宗旨の異なる寺への墓地移転の作法」 (昭和24年1月上旬発行)

信者の質問
「現在湯河原に在住の婦人で代々禅宗でお寺は山梨にありますが、主人死去の際遺言によって日蓮宗に帰依し小田原の日蓮宗の寺に葬りました。

今回これを一つにして現在の湯河原にまとめてお祀りしたいと思いますがいかがでしょうか。」


明主様御垂示
「お祀りするということはすべて霊中心であるから、主人の霊がどこまでも日蓮宗を信仰しておればよくない。

しかし光明如来様をお祀りして三年くらい経てばよい。

そして、その霊を移す前によく光明如来様にお願いし霊にもよくその旨伝えてお移しするとよい。」




明主様御垂示 「埋葬から八年経てば墓の移転は霊だけで良い」 (昭和26年8月8日)

信者の質問
「戦争中、長野に疎開し、実父は叔父の家で死亡し、仮埋葬し、土葬で八年経っております。

最近大宮で実母が亡くなり、実父と一緒にしたいと思いますが、いかなる処置をいたしましたらよろしいでしょうか」

明主様御垂示
「手段ですね。穴を掘って持ってくるか、霊だけかというのですね。

八年経ったら霊だけで良いですね。宗旨は同じですか。」


信者の質問
「真宗と申しておりました」

明主様御垂示
「そうすると、お寺は違うわけですね。お寺はきまっているんですね。

叔父さんの所にあるわけですね。

あとで墓がぶっつぶれるわけじゃないね。

それじゃ霊だけで良いですね。

大宮の坊さんに頼んで霊を移してもらいたいというと、お寺のほうで良いようにしてくれますから。」




明主様御垂示 「墓地移転の留意事項」 (昭和27年9月1日)

信者の質問
「父は初め若松家に養子に入り、子供一人できまして妻が亡くなり、

子供を連れて元の鈴木家に帰りそこで母と一緒になり、兄妹二人あります。

その姉が若松家の相続人で・・・」

明主様御垂示
「それが元の人とできたのですか。」


信者の質問
「さようでございます。私の姉になりますが、廃嫡(はいちゃく)のようにして嫁に行き亡くなりましたので、事実上若松家は断絶となっております。

これは再興すべきでございましょうか」

明主様御垂示
「再興ということはあなたの方で再興するのですか。

できれば結構ですが、しかし無理にやることもありません。

できる順序があればやって結構です。喜びます。

それからあなたのほうで祀ってやるということも結構です。

しかしどうしてもしなければならないと言って、あなたのほうでいろんな苦労したりする必要はありません。」


信者の質問
「現在非常な不便なところに墓地がありますので、移転したいと思いますが・・・」

明主様御垂示
「鈴木家の墓地ですか。」


信者の質問
「若松家と両方あります。それを近くに移し・・・」

明主様御垂示
「その近くの町ですか。遠くはないのですか。」


信者の質問
「遠くはございません。その場合に土葬でございますが、骨を一つ一つ持ってくるべきでしょうか。ただ手続きだけでよろしいでしょうか」

明主様御垂示
「手続だけで良いでしょう。何年くらい経ってますか。」


信者の発言
「若松家は絶えたのは知りませんが、母は三十五年でございます」

明主様御垂示
「三十五年では、骨を持って来たほうが良いです。

百年以内だけは移動したほうが良いでしょう。それ以上はいりません。」


信者の質問
「墓は十幾つかありますが、そのまま土に埋めまして・・・」

明主様御垂示
「移動するならそのままで良いでしょう。」


信者の質問
「鈴木家先祖代々、若松家先祖代々といたして整理しまして・・・」

明主様御垂示
「それは良いです。」


信者の質問
「その場合縦と横とはどちらに埋めたほうがよろしいでしょうか」

明主様御垂示
「それはどっちでも同じことです。

横のほうが良いでしょう。

縦なら深く掘らなければならないから・・・。」




明主様御垂示 「分家と墓所の移転」 (昭和24年8月9日)

信者の質問
「以前よりの墓地が狭いため、この度寺の近くへ新墓地を求めました。

以前の墓地は一年五ケ月土葬して御座いますが、新墓地へ移したいと思います。

この際いかが致したらよろしう御座いましょうか。」


明主様御垂示
「分家だから構わぬ。祖先があると簡単にゆかぬ。」




明主様御垂示 「墓の移動に反対者がいる場合」 (昭和28年7月1日)

信者の発言
「先妻が死亡いたし、その墓は、経済的理由によって先妻の実家のほうにいたしましたが、今度東京に移したいというのでございます。

しかし先妻の実家では拒否しております」

明主様御垂示
「拒否するとその霊が邪魔しますから、霊はこっちに来られません。

そういうのはこっちにも墓をこしらえて分霊みたいなつもりで、それならよいです。」


信者の質問
「骨は分けなくてもよろしいのでございますか」

明主様御垂示
「霊だけでよいです。それなら霊が喜びます。」




明主様御垂示 「購入した農地に複数の墓石がある場合」 (昭和24年7月21日)

信者の質問
「農地調整により今般入手致しました土地に古い墓が数基点在しており、戒名の読めるものもあり、読めない程古いのも御座います。

農耕の都合上一ケ所におまとめ致したいと存じますが、どう致したらよろしゅう御座いますか。御教えを御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「一個所へ集めてよい。」




明主様御垂示 「無縁墓標の移動」

信者の質問
「自分の屋敷内に無縁仏の墓標(二代位前の居住者で一家断絶の者)が御座いますが、

離れている墓地へ移してもよろしいもので御座いましょうか。」


明主様御垂示
「後祀ってやれば構わない。」




明主様御垂示 「墓を移動すべき場合」 (昭和24年4月22日)

古戦場跡地の古墓 長屋に奇病続出

信者の質問
「八軒長屋の裏露路に古い墓があります。

何でも古戦場の跡とかで戦死した武士の墓だそうで御座居ますが、

丁度便所の汲取りの際、いやでもその角を廻らねばならず、汚すこともままある由です。

その故かその長屋には全戸に一人ずつ常に妙な病人が絶えません。

長屋住民全戸で御祭りすれば祟りはなくなるでしょうか。

取敢えず御神体をお祭りし、機会あれば移転したいと存じていますが、

何も知らぬ他の人々が気の毒と思いますので御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「一日も早く移転した方がよい。

未だ霊の残ってる事もある。

墓をそういうもので汚されるのを嫌がる。

気付かせるために病人を起すのである。

もっと清い所へ移すとよい。

汚して申し訳ない、清い所へ移すからと言って、墓を洗ってやって祝詞を奏げてやり、なるべく付近の出来るだけ清い所へ移す。

垣根をつくり木も植えてやる。霊も非常に喜び、反って守護する。」




明主様御垂示 「掘り出した古い墓石の処置」 (昭和24年6月2日)

信者の質問
「昭和十四年、土掘作業中「享祿二年十一月吉日妙西禅尼」と書いた墓石が掘出されましたので、そこにお堂を建てお祭してありますが、

作業中邪魔になりますが、処分致すにはどう致したらよろしゅう御座居ますか。お伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「邪魔でない所へ移す。事情を言って断るのである。人の踏んだり近よったりせぬ所へ囲いをしてやる。」