死に関する風習について


明主様御垂示 「死者に対する作法」 (昭和24年2月25日発行)

信者の質問
「一人の死んだ場合、剃刀などの刃物類を白紙に包んで枕元に置き、着物を左前に着せ、一膳飯に一本箸を立て、あるいは枕団子を供える風習がありますが、

これらを霊的に見ていかなるわけがあるのでございましょうか。」


明主様御垂示
「刃物類を置くのは昔から魔除けとされており動物霊が憑依するのを防ぐためであるが、むしろそれよりも生きている人間のほうの気休めが多いでしょう。

着物を左前に着せるのは霊界と現界は逆であるからです。

一膳飯に一本箸を立てるのは、死人は「体」がないから一本箸で結構。

生きているときは霊、体と二本になる。

一膳飯の理由は霊は一日三粒で足りるから一膳飯を供えればたいへん供養になる。

枕団子はいかなる貧者といえども供養ができるからお供えをして霊を慰める。」




明主様御垂示 「北枕と枕元の刃物」 (昭和24年1月8日)

信者の質問
「人が死亡したとき、北枕にし、かつ枕元に刃物などを置くのはなぜでしょうか。」


明主様御垂示
「これは魔除けで、悪霊が刃物を嫌って近寄らないように置くのです。

しかしたいしたことはないから置いても置かなくてもどっちでもいいです。

ただ、刃物によっては・・・例えば名人の作った刀などは霊が強くついていて力があるから、置くのはいいですね。

北枕にするのは、北というのは霊気が強いのです。

磁石が北を向くのもそのためです。

そして北は霊で南は体だから、死んだ人の霊は北へ行くべきです。

従って霊が頭から抜けて北へ行くようにという意味で北枕にするのです。

私は北枕が好きでよくします、が、死んだときするのだからよしなさい、と言われますが、そんならもう死なないから大丈夫だ、と言って笑うんですよ。(笑声)」




明主様御垂示 「北枕等について」 (昭和24年3月1日発行)

信者の質問
「人間往生すると北枕に寝かし、着物を左前にしたり、逆さに掛けたり、逆さ屏風にしたり、

死体の上に刀を置いたりする習慣になっていますがこれはいかなるわけでしょうか。」


明主様御垂示
「元来方角から言って北は霊、南は体である。

人間が死ぬと霊になるので、北へ向かって往くのが本当である。

往生するとき、天国へ往く霊は額から、地獄界へ落ちるのは足の親指から、八衢へ往くのは臍から、それぞれ脱出するのであるが、

天国行の霊は少ないことは勿論でとにかく天国へ行くようにという意味から北枕にするのである。

そうして方角のうち北が主で一番位が高く霊気が濃いのである。

北とは言霊学上気足で、すなわち霊が満ちてることで磁石が北を指すのもそのためである。

従って、体は南へ、霊は北に属する。これが原則である。

故に生きた人間とても北枕にしたほうがよい。

昔から頭寒足熱というが頭を冷たく、足を温めるわけで私は昔から北枕にしている。

しかし北枕がいいと言っても床の間が南になっている場合は不可である。

死者に着物を左前にしたり逆さにかけたりするのは現界と霊界は逆であるからで、すべて反対が理屈に合うこととなる。

刀は魔除けのためにおくので、死人を魔が狙うとか、猫や邪霊などがいたずらをするというわけだがそんなことはないので、これらは生きてる人の気慰めにすぎない。」




明主様御垂示 「北枕は真理」 (昭和24年11月19日)

信者の質問
「死亡した人を北向きに寝かせる意味。」


明主様御垂示
「北・・・霊が強い。キが満ちてるから引く力が強い。

死ねば霊になるから、霊は北を向くのが本当である。

北から良い霊気が来ている。

北は澄んでおり、南は濁っている。

頭寒足熱といい、北は澄んでるから頭、南は濁ってるから足・・・が真理である。

生きた人間でも北枕がよい。」




明主様御垂示 「北枕の意味」 (昭和23年12月10日発行)

信者の質問
「死人を北枕に寝かせますがなにか意味がありますか。

また、ふつうの人が北枕に寝ることを忌みますが、そのわけはなぜでしょうか。」


明主様御垂示
「北は霊、南は体です。

そして死体から霊が抜けるときは天国行きは額から抜けますから、北向きに寝かせれば霊は天国へ向かって抜けやすいわけです。

北はまた気が足りる、すなわち霊気が濃いわけです。

その理屈で赤ちゃんを生むときは南枕のほうが良いわけです。

なお一般に寝るときも北枕に寝ることは良いことです。」




明主様御垂示 「末期の水」 (昭和23年10月28日)

信者の質問
「末期の水について・・・」


明主様御垂示
「末期の水といっても、本人よりはたの人がのませるのです。

病気によっては喉が渇くこともあるからのむのでしょう。

墓石に水をかけるのはなぜか判りませんね。・・・

お供えする水は大切です、きれいなのを上げねばいけない。」




明主様御垂示 「死水の意味」

信者の質問
「死水はいかなる理由で呑ませるのでしょうか。」


明主様御垂示
「霊界へ行くと最初は非常に喉が涸く。それで呑ます。

呑みたいという水へ対する執着で、行く所へ行けない。

五十日間その家へいるので、早く水を飲まなくていいようにしてやる。

水なども無関心でやると霊は飲めない。

飲ませようとする気持が大事である。」




明主様御垂示 「死水の意味」

信者の質問
「臨終に際し、近親者が死水をとるとて死者の唇を清水で濡らす訳。」


明主様御垂示
「死んで霊界へ行く時は、喉が涸く。すぐは水を呑む事が出来ぬので、口脣が涸いたりなどして苦しむからぬらすというので、大変意義がある。

白木の位牌へ何より先に水を上げるべきである。」




明主様御垂示 「臨終の水」

信者の質問
「臨終間際に、非常に水を欲しがりますのはいかなるわけでございましょうか。

また、墓参りの節、墓石に水を掛けますのは同じ理由によるのでございましょうか。」


明主様御垂示
「水を欲しがるのも、欲しがらないのもある。

他(ハタ)の人が呑ますのが多い。

喉が涸く病気もある。墓石の水はよく知らぬ。

上げる水は関係がある。霊界では喉が涸く。ただお役で上げては呑めない。

人間としては、上げたものでなくては絶対呑めない。龍神は別である。」




明主様御垂示 「死者の遺着に水かける意」

信者の質問
「死んだ場合、その人の着物を家の外に北向に掛け、身内の者が水をかけて、三日間はその着物が乾かないようにする習慣です。何か意味がありましょうか。」


明主様御垂示
「霊は死ぬと北に行く。

霊界は北にあるといっていい。真北ではない。

霊が着物を着てゆくようとの意である。」




明主様御垂示 「新仏ができた場合に肖像写真を外すのは迷信」 (昭和23年12月1日)

信者の質問
「東北地方の一部で新仏が出来ますと、肖像写真や額をはずしたり、または白紙を貼り仏壇を締めますが、何か意味が御座いましょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「意味はあろうが大した意味はない。

迷信の方が多分にある。

神棚に紙を貼るがこれは嘘である。

余計接近した方がよい。

光明如来様の部屋へ死人を寝かせ、光を頂くようにした方がよい。

余り接近させてはいけない。勿体ないから。」




明主様御垂示 「死を二人で知らせる訳」

信者の質問
「人が死んだ時、二人で知らせに行く訳についてお教示をお願い致します。

一人で知らせに行ったのを叱って帰したのを見た事があります。お教示をお願い致します。」


明主様御垂示
「大した意味ない。一人じゃ心細いのだと思う。

二人でなくてはいけない事を信じてるため叱ったものだと思う。」




明主様御垂示 「猫が亡骸に近寄るのは差し支えない」 (昭和24年5月5日発行)

信者の質問
「死人に猫を近寄せるのを嫌いますが、霊的になにか意味がございましょうか。」


明主様御垂示
「たいした意味はありません。差し支えありません。」