キリスト教の祖霊祭祀について


明主様御垂示 「神仏耶の祖霊の祀り」 (昭和24年7月5日)

信者の質問
「一、私の家は昔は仏式(何宗かわかりません)で五代前の主人が寺の住職と喧嘩をして神式に替えたそうです。

私の夫の代に分家し北米カナダにいる時長女が死亡、キリスト教で埋葬し、

帰朝後十二年前霊友会に入会、先祖と長女及びその後死んだ次女も多摩墓地に霊友会の方式で祭りました。

昭和十八年本教に入信、昔通り祖道に祭りかえました。

一昨年死去した主人は神式で神主に来て貰いました。

昨年三月光明如来を御祭り致し、本年一月次男が死去した節は宝山荘の先生に御伺い致し仏式で致しました

(仏壇は未だ造ってありません)が御先祖様と主人の神式(お祭壇あり)、

長女のキリスト教、仏式の次男をどのように御祭り致したなら宜敷いでしょうか。

また最近屏風観音も頂きましたがどこへ御祭りすれば良いでしょうか、御教示を御願い致します。

二、前項に申しました長女(カナダで死亡)の墓はカナダにあり遺髪と爪を主人の実家に送りましたが、

実家では信州の墓地に埋めましたが、今ではあとかたもなくなっております。どうしたら宜敷いでしょうか、御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「仏壇の中に屏風観音様を祭れば仏壇だけでよい。

観音様の中には神仏耶どっちでもよい。」




明主様御垂示 「キリスト教の葬式で善言讃詞をあげてもよい」 (昭和24年8月9日)

信者の質問
「キリスト新教徒にして講習を戴き、最期迄浄霊を受けて死亡致し、葬儀はキリスト教的に行いました霊前にて善言讃詞を奉唱させて戴いてもよろしゅう御座いましょうか。」


明主様御垂示
「善言讃詞は世界的であるから、何宗でも構わぬ。」




明主様御垂示 「子孫がキリスト教に改宗しても祖霊祀りとして仏壇は必要」 (昭和24年8月21発行)

信者の質問
「キリスト教では、戒名はございませんが、洗礼のときのクリスチャンネームでよろしいのでしょうか。」


明主様御垂示
「仏教っていうのは経の教えですから、つまり霊界を重視するんです。

それに対してキリスト教は経ですからぜんぜん違うんです。

西洋の霊界はそうなっているからそれでいいし、それから日本の霊界にもキリスト教の霊界ができてますからね、戒名をつけなくてもキリスト教の人は差し支えないんですよ。

戒名をつけられて仏教で祀られるとかえって迷惑なくらいなんです。

ところがキリスト教に入った人で、いままでの先祖を祀らないと、先祖は困っていろいろ知らせようとするんです。

だからキリスト教になっても、仏様だけは従来の通り仏壇に祀っておくべきですね。」




明主様御垂示 「戒名の意義とキリスト教」

信者の質問
「仏教で言う戒名とはどういうものでしょうか。

キリスト教信者においては戒名と言うものはありませんようですが、それは現世において洗霊を受けるからでしょうか。

戒名の有無は霊界ではどう違うのでしょうか。」


明主様御垂示
「仏界の名である。

死ぬ事を往生といい、霊界へ生れると現界で生活する上に必要の名は要らなくなる。

そして霊界の名が出来る。これが戒名である。

キリスト教は緯の教であるから全然違う。

仏教は経であるから霊界を重要視する。

日本でもキリスト教の霊界はある。日本の霊界は違う。

キリスト教で死んだ人はそれで差支えない。

キリスト教になっても、仏教は従来のままにしておかなくてはいけない。」




明主様御垂示 「キリスト教徒霊の祀り」

信者の質問
「二、三代前からキリスト教に改宗した家庭が受教修した場合、キリスト教徒であった祖霊をおまつりする方法はどうでございましょうか。」


明主様御垂示
「キリスト教は緯で仏教は経である。

緯といっても少しは階級はあるが、大体平面である。

そのためにキリスト教では祖霊を祭らない。

従ってキリスト教徒の祖霊は祭ってないから関係ないので、祭らずにそのままでよい。

観音教へ入信して祭る場合はその家の祖先の信仰した宗で祭ればよい。

またその祖先が神道で祭ったのと、仏教で祭ったのとある場合は、両方の式で祭らなくてはならない。

その場合俗名によって祭るのは不可である。

霊界へ行った以上は霊界の名をつけ、それを使はなくてはいけない。

右様にして神道なら神道で祖霊を祭るとすぐ来ないが、暫くして来る。

キリスト教信徒の祖霊も霊界にいて暫くすると、祭られた方がよいという事が判ってくるから、その祭壇へ来る事になるのである。」




明主様御垂示 「キリスト教と先祖供養」 (昭和25年2月22日)

信者の質問
「ある女の信者で御座いますが、主人はキリスト教信者で御座います。

主人が死亡致しましたので妻は実家へ帰り主人を祀りたいと申します。

実家は仏教で御座いますがこの場合、どう致しましたら宜しゅう御座いましょうか。お伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「仏教で祀っても、霊はなかなか来ない。

いずれ冠婚葬祭の儀式を作るから、そうすれば先祖を祀る方法もとる。それまで待つがよい。

メシヤ教は世界的であるから、どんな霊でも救われる。

キリスト教では祀らない事になっているから、キリスト信者の霊界にいるから、気にしなくてよい。」




明主様御垂示 「キリスト教の家庭では位牌は不要」 (昭和24年7月10日)

信者の質問
「御道に入信した人の先祖をキリスト教で葬ってある場合、その仏の御位牌はいかがいたすべきでしょうか。」

明主様御垂示
「いや別にお祀りしなくてもいいですよ。

キリスト教を信仰してたんなら、本人は死んでからキリスト教の団体に行きますからね。

やっぱり霊界にもキリスト教の団体が出来てるんで、仏教式に祀られるとかえって有難迷惑ですよ。」


信者の質問
「身寄りの者がこの御道に非常に熱心になっても、それでよろしいでしょうか。」

明主様御垂示
「そうです。そりゃあ、ずっと将来はどうか判りませんよ。ただ、今はそれでいいんです。」




明主様御垂示 「キリスト教徒の位牌」 (昭和23年8月21日)

信者の質問
「仏教の家庭が二、三代前から宗派神道に改宗し、今回更にこのお道に入信した場合、祖霊の祭り方はどう致すのが正しいので御座いましょうか。御教えを御願いいたします。」


明主様御垂示
「キリスト教で死んだ霊は、仏教で祀る要はない。

霊の希望による。俗名○○の霊でよい。祖先の中へ入れてよい。

こういう点は、今はっきり出来ぬ。将来世界的になるといいが、今一般的に種々になっている。それが宗派に現われる。」




明主様御垂示 「キリスト教徒の家庭における先祖の位牌の復活」 (昭和25年5月13日)

信者の質問
「キリスト教徒が御道に入信した場合、既にキリスト教で葬ったその家族の位牌、戒名等はどのように致したら宜しいでしょうか。」


明主様御垂示
「復活すればよい。」




明主様御垂示 「キリスト教に一人だけ入信した母の供養」 (昭和24年11月20日発行)

信者の質問
「代々仏教の家にて母がキリスト教に帰依しており、死後キリスト教で祀ってほしいと申しますがいかがいたしたらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「無論そうしなければいけない。すべて生前信仰していた宗教に祀るべきである。」




明主様御垂示 「キリスト教に一人だけ入信した母の供養」 (昭和24年9月10日発行)

信者の質問
「代々仏教の家にて母がキリスト教を信仰し、死後キリスト教で祀ってほしいと申しますが、いかがいたしましたらよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「キリスト教で祀らねばいけません。

すべて生前の信仰によって祀ることです。

生前の信仰の霊界へ行くのです。」




明主様御垂示 「キリスト教は先祖を祀らないから不幸」 (昭和23年2月18日)

明主様御垂示
「神道では神さへ祀れば仏はどうでも良いとしているが、これはいけない。

特にキリスト教は先祖を祀らないから不幸です。

病人や死人がよけい出ます。

山室軍平なんかはいい人でしたが不幸だったですね。

実に哀れです。

祖先を祀らないから祖先が怒るんです。

西洋は霊界も東洋と違っており、また生きているときからそういうふうに教育されているからかまわないが、

東洋の霊界は縦で層をなしています。西洋は横です。」


信者の質問
「最近 家族制度が変化しましたが、霊界も変わるのでしょうか。」

明主様御垂示
「家族制度が変わっても大したことはない。

今までは家長が一人で威張っていた。

これは間違いですよ。」




明主様御垂示 「クリスチャンと結婚するのは考えもの」 (昭和24年1月28日)

信者の質問
「日蓮宗はいけないのでしょうか。」


明主様御垂示
「いいえ、そんなことはないのです、ふつうの信者の程度ならいいんですよ。・・・

クリスチャンのところへ婿にゆくのは考えものです。

クリスチャンはいいんですが、先祖を祀らない。

これがいけないので、山室軍平なんかは実に立派な人で救世軍のために大いに尽した人ですが、家庭的には不幸だったのはこのためです。」




明主様御垂示 「キリスト教は先祖を祀らないから不幸」 (昭和23年11月17日)

信者の質問
「よく仏教信者が、本教を信仰するようになって、仏教に対して浄財しなくなる人があるが、よろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「勿論それはいけない。

寺が立って行くだけの面倒はみなくてはいけない。

未だ霊界は仏界があるから極端になってはいけない。

霊は人間と同じように、例えば一家でも、一人が信仰に入り、他の者が入らぬように、霊が気に入らぬ(のがある)のであるから、無理に信仰させる事はよくない。

キリスト教は祖先を祀らぬ。

これは緯の教えであるからで、信者は不幸な人が多い。緯の民族なら、霊界が違うからよい。」




明主様御垂示 「キリスト教の祖霊は食に困るか」

信者の質問
「キリスト教、特にメソジストでは毎朝の祖霊様の供物はしておりませんが、祖霊様は飢に苦しんでおりますのでございましょうか。」


明主様御垂示
「これはそうである。キリスト教によっては不幸な人が多い。祖霊が憑って知らせるが判らない。全く気の毒である。

外国の霊界は緯で、外国では、外国の霊は殆ど現界と同じようで、一つの、霊界の食物を与えるような所が出来ている。

そして、そこから配給されるようなもので、大きな共同生活式になっている。

それで日本人のキリスト教徒は不幸な人が多い。

それで外国は民主的・・・。」




明主様御垂示 「キリスト教も将来、祖先を祀ることになる」 (昭和24年11月6日)

藩命で神式とし没落す

信者の質問
「十月六日に御伺い申し上げました狐に災いされた者で御座居ますが、

御教示のごとく調べて見ましたが、私共では稲荷の札以外何も祀った事は御座居ません。

しかしながら次のような事がありました。

廃藩置県の際、藩主の命により、仏に関する物は位牌に至るまで一切取壊し、

以来祖先の祀りは神道で禰宜さんに祀ってもらう程度で御座居ました。

私の本家は昔庄屋で御座居ましたが、最近は一族全部が没落し、どの家も主人が死んで行く有様で御座居ます。

また、旧藩主家も殆ど断絶の有様と聞いております。

これも何かわけがあるので御座居ますか、御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「位牌取壊しのため祖先が怒ったのである。

そんな事すると霊界で祖先が苦しむ。

それで祖先が病気にしたり殺したりするのであるから、早速仏様を造る。

今にキリスト教も祖先を祀る事となる。」




明主様御垂示 「日本人のキリスト教信徒の死後」

信者の質問
「日本人がキリスト教信徒として死後の霊の帰属について・・・」


明主様御垂示
「霊界ではキリスト教の霊界が出来ており、そこの団体へ入る。

日本では割合い低い所である。第三天国に相当する。仏教の方が上である。

その人の好き好きがあり、霊によっては余り好かぬ霊と好む霊とある。

地獄の霊などは天国へやると苦しくて逃げる。つまり相応の所へ行く。

キリスト教徒などはその霊界で満足する。

ただ祖先を祀らぬから、霊界でも祖先と一緒にならぬ。独自の生活をする。

大抵霊界へ行くとキリスト教をやめる。今は仏界か神界が建設しつつある。」




明主様御垂示 「霊界における所属団体の変更は可能」 (昭和24年5月30日発行)

信者の質問
「あるクリスチャン、御浄霊をいただき感謝しながら死にましたが、このような人はやはり死後キリスト教の霊界へ行くのでしょうか。」


明主様御垂示
「そうですね、ただ感謝しただけじゃ観音様の霊界には行けませんよ。

やっぱりキリスト教のほうの団体へ行きますね。

しかし、まあ霊界へ行ってから、自分は観音様のほうの団体へ行きたいからってお願いすれば行けないこともないですがね。

いったんはどうしてもキリスト教のほうへ行きますよ。」