位牌の作り方について
明主様御垂示 「位牌の大きさも相応の理」 (昭和25年2月15日)
信者の質問
「今まで先祖からの大きい位牌だけを祭ってありましたが、今度新しく小さい仏壇を造りました。
今までの位牌では大き過ぎるので、小さいのと換えて先祖に御断りしてお祭り致したいと思いますがよろしゅう御座いましょうか。
また大きい位牌はいかが処理致せばよろしいでしょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「仏壇や位牌は、その家に相応すべき立派さにすべきである。今迄の大きいのは蔵っておく。」
明主様御垂示 「位牌に俗名は絶対いけない」 (昭和24年1月18日)
信者の質問
「御位牌には戒名と俗名とどちらがよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「無論これは戒名です。俗名では絶対いけない、戒名は霊界の名前ですから。」
明主様御垂示 「霊位の意味」 (昭和24年8月11日)
信者の質問
「先祖代々の位牌には、霊位と記入するよう御教えをいただいておりますが、
霊位とはいかなる意味でございましょうか。
また、個人の位牌にも、霊位と入れたほうが良いものでございましょうか。」
明主様御垂示
「霊位は、個人の位牌には入れぬほうが良い。
霊位とは崇めた意味になる。」
明主様御垂示 「先祖代々の位牌の正しい書き方」 (昭和23年、24年頃)
信者の質問
「お仏壇のお位牌で、何々家先祖代々とか、代々霊、代々之霊位、代々之霊、代々之精霊というように、色々見受けますが、いずれが一番正しいのでしょうか。」
明主様御垂示
「普通は代々之霊位とする。それが適当と思う。理屈から言うと代々之精霊が本当だが・・・」
明主様御垂示 「先祖代々の位牌の正しい書き方」 (昭和24年2月1日発行)
信者の質問
「位牌に何々家先祖代々とか、代々霊、代々之霊、代々之霊位、代々之精霊とかいろいろありますが、いずれが一番正しいのでしょうか。
また過去帖だけで位牌のない家、または繰位牌の家がありますが、これはいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「いずれもたいして問題はないが、常識的に言えば、代々之霊位がよい。
過去帖、繰位牌は位牌を作るべきである。
だいたいある物の使命、用途を考えるべきで、過去帖は元来祖先の戒名や命日を忘れぬために記録してあるもので、供養の対象ではない。
供養のために位碑があるので、それに祖霊がお憑りになるのである。繰位牌も感心せぬ。」
明主様御垂示 「改姓した場合における位牌の作り方」 (昭和24年4月20日発行)
信者の質問
「以前「安保」と名乗っていた家が三代前から「豊田」と改姓し、それ以後の仏は各位牌を作りお祭りしてありますが、
このたび先祖代々の位牌を作りますについて、御先祖の名前はいかがいたすべきものでございましょうか。」
明主様御垂示
「一枚の位碑へ「安保家豊田家先祖代々之霊位」とすればよいであろう。」
明主様御垂示 「改姓した場合における位牌の作り方」 (昭和24年6月7日発行)
信者の質問
「以前「安保」という姓を名乗っていました家が、三代目から「豊田」の姓に変え、その後死亡した者は各々位牌をお祀りしてあるそうでございますが、
先祖代々の位牌は「安保」の姓にすべきか「豊田」の姓にすべきでございましょうか。」
明主様御垂示
「「安保」を名乗っていた人は「安保」、「豊田」の姓を名乗っていた人は「豊田」。
両方の先祖代々の霊位という位牌を作ってお祀りしたほうがよろしい。」
明主様御垂示 「過去帳は位牌代わりにならない」 (昭和24年9月25日発行)
信者の質問
「お位碑を祀らずに過去帳だけ、または繰位牌(くりいはい)で祀っている家庭がありますが、差し支えないでしょうか。」
明主様御垂示
「位牌が本当だ。
そうでないのは嫌がる霊もある。
過去帳は祖先の帰幽を忘れぬために、年、月、日、を書くのである。
毎日の礼拝、法事や供養するとき霊がうつるための位牌である。
過去帳は、位牌の用途とおのずから違う。
過去帳を拝むのは間違いである。繰位牌も感心しない。」
明主様御垂示 「繰り出し位牌は感心しない」 (昭和24年9月25日発行)
「過去帳を拝むのは間違いである。
繰位牌も感心しない。」
明主様御垂示 「寄せ位牌はウソ」 (昭和23年7月28日)
「寄せ位牌をするのはうそです。」
(註 寄せ位牌とは、5~6名の戒名を1枚づつ板に記し、順番に並べて1つの位牌に入れるもの。「繰り出し位牌」や過去帳を位牌にいれる「過去帳繰」などの種類がある。)
明主様御垂示 「位牌の戒名の色」 (昭和24年12月20日発行)
信者の質問
「位牌に戒名を書きます場合、黒地に金文字と、金地に青で書くのとではいずれがよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「黒地に金文字が正しいんですね。
ま、そうなってます。昔からお経を書くとき「紺地金泥(こんじきんでい)」って言ってね、
紺色のきれに金泥で写経したんですが、戒名のはそれからとったんですよ。
青はやめてなおしたほうがいいですね。
それから金地に赤ってのもちょっと変ですね。」
信者の質問
「金地に黒はいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「黒ならいいですよ。」
明主様御垂示 「位牌の戒名の色」 (昭和24年10月3日)
信者の質問
「位牌は黒地に金文字で戒名を書くのが正しいのですか。
あるいは金色の地へ青色で書くのが宜しいので御座いますか。お伺い致します。」
明主様御垂示
「金地金花といって、仏像でも経文でも金でかく。
位牌もそれからとったので、金字が本当だろう。」
明主様御垂示 「位牌の戒名の色」 (昭和25年4月22日)
信者の質問
「御位牌の中に金地に黒文字を書いたものと、赤文字、白文字を書いたものが御座いますが、正式のものは黒地に金文字が本当で御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「黒地に金文字、金地に黒文字、どちらでもよい。
赤文字、白文字も悪い事はないが、右が本当である。」
明主様御垂示 「位牌に生前の官職を彫るべきではない」 (昭和24年4月23日発行)
信者の質問
「位牌の裏にその人の生前の官職などを彫ることはいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「これはいい悪いってことよりもまったく無駄なことです。
こんなことをしたってなんにもなりません。
神様は公平だからその人の気持ちの持ちようと、罪穢れの量によって、ちゃんと決めてくださるんです。
生前の官職なんてなんの足しにもならず、かえって反対になるくらいです。」
明主様御垂示 「位牌に位階・勲等を記入することは無意味」 (昭和24年4月20日発行)
信者の質問
「霊界においては現界の知恵、学は役に立つが、地位名誉などは役に立たぬとある霊が申しますが、真実でございましょうか。」
明主様御垂示
「その通りである。霊界で地位が上になるのは、罪穢の少ない人である。
だから現界で地位、名誉、財産のあった人などは、霊界では地獄で苦しむ者も多い。
たとえ地位、名誉、財産などはなくても、足るを知って満足し、正しい人間としての行動および篤き信仰心を持ち、収入の一部を世のため、神様のために、正しく費した人は、霊界で幸福な生活を営むことができる。
それほど霊界は公平であり、情実がない。
そこに人間のこの世の不合理に対する救いもあるわけである。
従って、位牌、墓碑などに、生前の位階、勲等などを記入することも霊的には無意味なわけである。」
明主様御垂示 「位牌・墓石に官職を彫るのは無意味」 (昭和24年6月7日発行)
信者の質問
「御位牌の裏に、戦死した人の官職を書いておりますが、いけないのでございましょうか、
また墓石にも官職を彫っておりますがいかがでございましょうか。」
明主様御垂示
「なんにもなりません。
霊界では現界における官職とか地位とかは、なんの役にも立ちません。
魂の問題であります。」
明主様御垂示 「現界の位階や勲等は霊界では通用しない」 (昭和24年6月15日発行)
信者の質問
「御位牌の裏や墓に位階や勲等など書いておりますが、これはいけないのでございましょうか。」
明主様御垂示
「現界の位階や勲等は霊界では通用しない。
こんなものは善い悪いの問題でなく、三文の価値もないものだから書いてもなんにもならない。
いままでの高官や富豪と言っても、霊界ではかえってどん底の貧乏暮らしをしている者のほうが多いくらいだ。」
明主様御垂示 「写真のはめ込んだ位牌は駄目」 (昭和26年11月8日)
信者の質問
「位牌に写真が入っているのは、どういうふうにいたしましたら・・・」
明主様御垂示
「一年くらい経ったらしまったほうが良い。」
信者の質問
「位牌の中に小さい写真が入っております」
明主様御垂示
「取り替えなければいけないですね。霊は嫌がります。
なぜなら、それを見るたびに思い出すでしょう。
すると、霊界で向上する場合に障りになる。忘れてもらうのが良いんです。
死んで間もなく・・・忘れるのは、これはいけないが、一年くらいして、それから先は忘れてしまうほうが良い。
浮かばれないとは、そういうことになる。」
明主様御垂示 「表裏に別人の戒名のある位牌が原因で結核になった事例」 (昭和24年8月8日)
信者の質問
「私の関係の信徒でHH(女性)と言う人の仏様は変っております。
即ち祖先の位牌中、全然別人の法名が表裏に書かれてあります。
現在二十二才の娘が六年前より結核にて療養中で、昨年八月二十五日入信したのですが、呼吸が苦しくてなりません。
前記の位牌と何か関係ありましょうか、また今後いかにしたらよいでしょうか。」
明主様御垂示
「病気に関係がありそうだ。
裏表別にしなくてはいけない。
直ちに正常の形に戻すべきである。」
明主様御垂示 「位牌を新しくする場合の作法」 (昭和25年1月20日発行)
信者の質問
「位牌を新しく作りかえました場合、そのまま祀ってよろしいでしょうか。
またその場合前の位牌はどのようにいたすべきでしょうか。」
明主様御垂示
「御先祖にお移りしていただいたらいいんです。そしたら前のは焼いたらいい。」
明主様御垂示 「位牌の新規化は命日か彼岸にせよ」 (昭和24年6月3日)
信者の質問
「先祖のお祀りの場合、または新たに位牌を作ってお祀りする場合、命日以外の日でも差し支えないでしょうか、
また新規に仏壇を誂(あつら)えてお祀りする場合はいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「これは命日がいいですね。古い、判った先祖の命日がいいですよ。
あとはお彼岸がいい。そのどっちかですね。」
明主様御垂示 「古い位牌の処分方法」 (昭和26年9月8日)
信者の質問
「位牌を新しく作った場合、前の位牌はどういうふうにしたのが正しいのでしょうか」
明主様御垂示
「焼いたほうが良い。」
信者の質問
「新しくしたのにお移り願うときには・・・」
明主様御垂示
「お断りしてすると、霊は移るから。」
信者の質問
「坊さんの手を経なくても・・・」
明主様御垂示
「そんな必要はありません。」
明主様御垂示 「古位牌の処置」 (昭和24年12月3日)
信者の質問
「位牌を新に作りかえた場合、そのまま祀って宜しいでしょうか。その場合、前の位牌はどのように致すべきでしょうか。」
明主様御垂示
「前のはやいてよい。」
明主様御垂示 「古位牌の処置」 (昭和24年8月18日)
信者の質問
「父死亡の時に拵へた白木の位牌を、この度新しく正式の位牌に取替えさせて頂きました。
仏様に新しい位牌へお移り下さるように御願い申し上げ、善言讃詞をおあげ致しました。
それでよろしゅう御座居ますか。
元の古い位牌の処置と共に御教示頂きとう存じます。」
明主様御垂示
「それでよい。元の位牌は焼いてよい。」
明主様御垂示 「割れた位牌の処置」 (昭和24年11月15日)
信者の質問
「私宅の仏壇の位牌について御伺い致します。
一、位牌の割れたのがありますが、自分で書きかえて納めてよいでしょうか。
二、位牌の中に四人分「行方不明」として「今月今日」祭るとしてありますが年代不明です。
どう致しましたらよろしいでしょうか。寺は火災で過去帳は焼失しました。
三、他の位牌の上に紙を巻いて別の戒名が書いてありますが、自分で別の板に書きかえてよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「仏師屋へ頼めばいい。
行方不明の人は仕様がない。先祖代々の位牌へ入れればよい。
早く祀った方がよい。」
明主様御垂示 「不明位牌の処置」 (昭和24年12月1日)
信者の質問
「信者の家庭で御座いますが、この度新しく先祖代々及びその他の位牌をつくり、古いのを整理致したいと存じておりますが、
古い位牌の中に弘化頃(1844~1848)のものが繰出しにて五体御座いますが、
これは裏面には俗名の名前だけで姓はなく、
しかもこれはその家の祖霊でなく、一族のあとが絶えたので、
その家の位牌を引取って代々世話して来たものらしいとの事で御座いますが、
これはどう致したら宜しいもので御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「そのままにしておけばよい。」
戒名確定不能の事例について
明主様御垂示 「俗名での祀りは不可」 (昭和24年2月4日)
信者の質問
「戒名で祀られる場合と、俗名で祀られる場合が御座居ますが、霊的にどういう違いが御座いますのでしょうか。」
明主様御垂示
「俗名ではいけない。」
明主様御垂示 「戒名が不明の場合」 (昭和26年8月5日)
信者の質問
「空襲で焼け、寺も位牌も行方不明で、母が一人生きているが戒名を知りません。
母は大本教信者でした。父は死亡しております」
明主様御垂示
「仏は先祖代々之霊位とする。
顔を知った仏も、位牌は一つずつでなくて良い。
御屏風観音様と光明如来様をお祭りしなさい。」
明主様御垂示 「戒名が不明な場合には俗名で位牌を作ってよい」 (昭和26年12月1日)
信者の質問
「生まれて百日くらいで死んだ妹の位牌だけが戦争で焼け、お寺も焼けて分かりませんので、俗名でよろしゅうございましょうか」
明主様御垂示
「結構です。霊は承知してますよ。」
明主様御垂示 「戒名不明について」 (昭和24年1月6日)
信者の質問
「三代前の祖先の生前の名前も戒名もわからなくて、今迄に一度の回向供養の行われてない霊をお救いしますにはいかようにお呼びして宜敷いでしょうか。また、良き供養の方法を御教え下さい。」
明主様御垂示
「生前の名が判った方がよい。」
明主様御垂示 「複数の寺から戒名をもらった事例」 (昭和24年6月10日発行)
信者の質問
「出石町の人が神戸市に在住していて、三年前に死にました。
神戸で葬式し戒名をもらっていたところ、故郷の出石町の寺からも戒名を送ってきました。
墓地も郷里にあるし、祖先と一緒にお祭りしたいと思いますが、戒名はどちらにしたらよろしゅうございますか。」
明主様御垂示
「出石町の戒名でお祭りすべきである。」
明主様御垂示 「戒名が二つある場合」 (昭和25年2月12日)
信者の質問
「ある信者の宅で先祖の御祀り替を致しましたところ、一人に対し二つの戒名が出て参りました。
一つは死後相当期間たちましてより大金を出して上位の戒名を貰ったとの事で御座います。
この場合どちらの戒名で御祀り致すべきで御座いましょうか。御教えをお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「大した問題でないが、上位の方にした方がよかろう。
こういう事をするのは悪い事ではない。
先祖を、より向上するためやった事であるからわるい事ではない。」
明主様御垂示 「戒名を変えてはならない」
信者の質問
「私が指導している信者で、父親が死亡した時「永暇遊楽禪定門」と申す戒名をもらって位牌を祭っておりました。
その後住所が変更になりお寺をかえました。
その時戒名の字句が遊び人のような感じがすると言う理由で、
その戒名を「信光永楽信士」と改名してもらい、
新戒名をきざんだ石碑を建ててお祭事を営んでおりますが、
位牌は元のままで今以てかえてありません。
これでは霊が迷う事になると思われますがいかがで御座いましょうか。
またどちらの戒名がよろしいのでしょうか。」
明主様御垂示
「元の名にすべきである。」
明主様御垂示 「戒名のない道教信者の場合」 (昭和28年5月1日)
中国人の夫が道教信者の場合には仏式で先祖供養してよい
信者の質問
「夫が中国人、奥さんが日本人の国際結婚でございますが、両名とも入信いたしております。
奥さんは御屏風観音様をいただき、仏壇で祀りたいと申し、主人も反対ではございませんが、主人は道教だそうでございます。
いかがいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「日本の仏様でお祀りして結構です。」
信者の質問
「位牌はどのようにいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「位牌はただ何々の霊とすればよいです。
名前だけでは生きている人の扱いで嘘ですから。」
信者の質問
「まだ両親は健在だそうでございますから、何々家先祖代々の霊位という位牌でよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「それでよいです。」