幽霊ついて 2


明主様御垂示 「幽霊は蚊帳の外で動作する」

信者の質問
「蚊帳を吊ると幽霊などが入らないと昔から言われていますが、いかなるわけでございましょうか。」


明主様御垂示
「(麻は紙の元である)

麻というものは非常に不浄を忌む。

幽霊は執着であるから不浄である。

麻のために近よれぬものとみえる。

神主の上衣など麻が本当である。

よく聞く話であるが、幽霊は蚊帳の外で動作する。

地獄の霊は小さい。狐の霊は豆粒位で、脇の下に何十匹いた婆さんが以前あった。」




明主様御垂示 「地縛の霊が幽霊になった事例」 (昭和24年10月3日)

信者の質問
「光映会柏崎出張所に九月十日に出張致しました所、

未明頃ふと眼を覚ました折、若い娘の影が私の寝ている蚊帳の外に来て座り、おじぎをして無言のまま立去りました。

出張所の人達も時々二階へ階段を上って来る足音を聞く事があると言っております。

別に淋しさは感じないと申しておりますが、どういう霊の仕業でしょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「地縛の霊で、変死者である。祝詞がいい。」




明主様御垂示 「地縛の霊が幽霊になった事例 (昭和24年9・10月)

信者の質問
「新潟県下のある教導所に七月十日出張の折、未明ごろふと目を覚ましますと、

若い娘の影が私の寝ている蚊帳(かや)の外に来て坐り、お辞儀をして無言のまま立ち去りました。

他の人もときどき二階に上って来る足音を聞くことがあるけれども、別に淋しい感じはないと申します。これはどういう霊の仕業でしょうか。」


明主様御垂示
「こういうことはよくあるんで、そこで変死した地縛の霊ですね。

有名な話がありますね、乃木大将が信州のある宿屋へ泊まったところ、土地の女が蚊帳の外でお辞儀をした、

で、翌朝宿の者に話したら「やあ、やっぱり出ましたか、あの部屋を使うたびに幽霊が出るんでふだんは使わないんですが、

閣下は軍人だから大丈夫だろうと思ってました」と言ったそうですが、

その女はその部屋で自殺したか殺されたかで死んだ霊なんです。・・・

こんなのは祝詞を上げてやればいいんです。」




明主様御垂示 「地獄の違法脱出霊は幽霊となり出現する」

信者の質問
「二十五歳になる長男、滝へはまって自殺しました。

原因は青年団長の職にあって、回答の出来ない事が出来て滝へ投身自殺しました。

その後、本年九月に乳牛が麦を喰い過ぎて死にました。

同時に主人公が病気になり、六日目に死にました。

その後その家に幽霊が出ます。その幽霊は嫁さんの妹で、肺病で死にました。

この不幸なる事はいかなる原因で御座いましょうか。」


明主様御垂示
「罪穢がウンと溜っている。その浄化作用である。

そういう場合、信仰がなかったりなどすると、その浄化に負けるので、悪い事ばかりある。

信仰に入れば、段々こういう事がなくなる。

嫁さんの妹の幽霊というのは、霊界で迷っている。

こういうのは死に絶える事がある。

地獄の霊などは、盆以外に出るのは大抵逃げ出すので、許可を受けない。

そうして幽霊などになる。

霊媒に憑からして聞いてみると判る。

霊の希望を聞いて始末するといい。霊を自分に憑らして聞いてみるのもいいが、それには修錬を要する。」




明主様御垂示 「船幽霊 (水死霊)」 (昭和25年2月11日)

信者の質問
「長崎港外手熊の沖合では、船幽霊と申しまして、丁度座蒲団位の大きさの四角なものが船底に吸い付くと、どんなに櫓を漕いでも、船は少しも動かぬそうで御座います。

そのような場合、火の燃えさしを海中に突っ込みますと、忽ち船幽霊は消散して動くことが出来ると、付近の漁師達は申しております。

またその付近では度々難船があったそうで御座います。

果して船幽霊とはあるものでございましょうか。御教えを御願い申し上げます。」


明主様御垂示
「溺死した霊が救われたいためになるのである。

溺死すると底に沈むから、非常に寒い。

火の気を少しでも入れると、ちょっと温まるからやめるのである。

施餓鬼のごとく、よく供養してやるとよい。」




明主様御垂示 「タンスの傍にいる女の霊」 (昭和24年7月)

信者の質問
「私の地方では死人が出ると、その棺桶の中に生前その人が愛玩したものを死体とともに入れる風習がございますが、これは霊界ではいかなることとなりましょうか。」


明主様御垂示
「本当はこれはいいんですよ。やはり執着が強く残っていますからね、棺に入れてやればいいんです。

ところがなんでもかんでも入れたんでは、国家的に見るとたいへんな浪費になりますからね、

着物とかなんとかたいしたもんじゃなければいいけど、

貴重品をどんどん入れてしまってはたいへんな損失になるから、そこはまあ、適当にやるんですね。

執着ってのは強いもんでね、女なんかには死んでしばらくはタンスの傍にいる霊があるんです、着物に対する執着ですね。

だからよく形見分けをやりますがあれは考えものですよ。

特にある着物に執着していると、それを着た人に執着するんです。

昔から振袖火事なんてよく言いますが、あんなこともあり得べきことですよ。

そうかと言って、死んだ人のものをなんでもかんでもとって蔵っておくのもなんにもなりませんしね。

分けたほうが社会経済の上から見てもいいですからね。

だから浄めるといいんです。

その物に向かって祝詞を上げて浄霊するんですね。

そうすると執着が薄らぎますからね。」




明主様御垂示 「病死霊自動車で帰る」

信者の質問
「先月別府において、病院で死んだ霊が電話で自動車を呼んで自宅へ帰ったという事がありましたが、果して幽霊が右のような行動を取らなければ自宅へ帰れないものでしょうか。

なお、その後、運んだ運転手は病名不明で床についておりますが、その幽霊の話をする度に熱を出して苦しむそうです。右について御教示願います。」


明主様御垂示
「これはあり得る事である。

死の二、三日前、霊だけ脱出するのがあり、抜殻で堕性で生きている事がある。

死ぬ前にボケるのは本守護神が抜けているので、副霊だけで生きてるのである。

であるから、これも否定も出来ない。」




明主様御垂示 「亡妻の手見ゆ、家の怪」 (昭和24年9月8日)

信者の質問
「ある信者の妻は結核で昨年死亡し、本人は養子のため実家に帰り、二回目の養子に行きましたが、

食事の時に亡妻の手が出ると言うのでいたたまらず、二回目の婚家先も帰って来ました。お光は頂いております。

その家は後を継ぐ者がなく、売家になって、買った人がこわしに掛りましたが、大黒柱の上に多くの仏が見えたとかで、買った人は寝付いてしまいました。

人の噂では「ゴーッ」と言う音がするとか、赤い着物を着て立っているとか申しますが「浄霊によって亡くなった者は救われる」と聞いておりますが、

先祖の霊が家に執着を持っているためで御座いましょうか。

今後どのようにして行けばよろしいでしょうか。(買った本人は両親ともありません)御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「こういう事はよくある。英国の幽霊の指紋は有名である。

(心霊研究に行った人は土産にもらってくる。私も見た事がある)

妻の手が出るのはこれであるから、嘘でない。

家に執着があるのである。

光明如来様にお願いしてやれば、どうともしようと差支えない。

祝詞を奏げて、今度ここへ家を建てるから除いてもらいたいと言う。」




明主様御垂示 「霊写真について」 (昭和25年2月)

信者の質問
「霊写真はいかなる作用によって写るものでございましょうか。」


明主様御垂示
「当然な疑問ですね。

写真というものは人間の目の五倍の強さを持つ鋭いものなんですよ。

ま、見る感覚が強いんですね。見る感覚と言っては変ですがね。

なんて言うか、写る強さって言うか、写る濃さが強いんですね。

霊写真は霊が写るんですよ。

私はいままでたくさん霊写真を見ましたが、その中にはずいぶんはっきりしたのもありましたがね。

私のなんかもはっきりしてるほうでしょうね。

霊写真には人の霊が写ることが多いんですが、中には作り物もありますよ。

日本にはあまりないようですが、西洋の物でキリストが写ってるというのを見たことがありますが、

これはにせ物で、煙のようになってるのは綿を使ってそうやってたんです。

で、人霊も顔だけが写ったり、肩に乗ってたり、人間より上のほうに現われてるのもありますね。

やはり、写真機の感度のいいほうが霊を把握できるようですね。

霊界にはたくさんの霊がおりますからね、まったく百鬼夜行の有様ですよ。

先に非常によく霊の見える人がいましたがね、気持ちが悪くてしょうがないそうですよ。

そこいらに亡霊や動物霊や魔物やなんかがウヨウヨしていてね。

そんなの見えないようにならないものかって、私が大本の信者だった時分に出口先生の所にお願いに来た人がありましたがね。

また、某宗の行者で汽車に乗ると必ず轢死者の霊が見えて困るって人もありました。

ま、こんなふうに霊が見えすぎて困る人があるかと思うと見たくて困る人もあるもんでね。(笑声)」




明主様御垂示 「エクトプラズム」 (昭和24年7月15日)

信者の質問
「心霊研究会で行っている、物理的現象を起すエクトプラズムとかいうものはいかなるものでしょうか。」


明主様御垂示
「物理的現象を起すのは霊のエーテルで、一種の力である。霊媒が立合ってやる。

西洋の実例。

四角い椅子へ霊媒が腰かけ、霊界から遇いたい人を呼び出す。

すると枠の中へ顔だけ出す事がある。

また死んだ子が出て母の膝の上などに乗るのであるが、誰かよく判らぬが死んだ娘のようである。

それが十八、九位になっている。霊界で育ったのである。

証拠があるかとよく見ると、疣か何かあったらしい。

幽霊と握手したのもある。

実際に見た浅野氏から見せてもらった事がある。

英国の有名な霊媒で、幽霊の指紋というのがある。

男の霊媒で、何かいうと手だけ出る。固いから柔くしろなどという。霊媒に聞えるのである。

固く捺す。それがお土産になる。エクトプラズムとはそれであろう。」




明主様御垂示 「幽霊とエーテル」

「狐など、物品の霊を持って来ると物質が付いてくる。

人間が壁を突抜ける事もある。霊を持ってくるのは非常に早く、人間の眼に判らぬ。

武術の早業、忍術等すべて霊がやる。宮本武蔵などは出来た。武術の奥儀とは天狗が憑る。そして不思議な事をする。

人の眼・・・視力を失わす事なども霊が出来る。

また大蛇、蛙等、現実でなく見せる事も出来る。

エーテルの多いもの、エーテルの殖える(与える)のがあるが、霊的のエーテルは特別なものである。するといろんな不思議が出来る。

生れつきエーテルの多い人間を西洋では探す。霊媒のエーテルを抽出する。

それに死霊にエーテルを送り濃くすると人間の眼に見える事がある。

(窓)明るいと霊は働けぬ。幽霊と握手するのがある。

それはそう冷たくないものがある。

写真に写る場合は、霊が濃いからである。執着によって濃いのは、これは幽霊で、これは別の例である。死んで間もないのは濃い。段々霊界へ行くうち薄くなる。

キリストの復活など見たものがある。この霊は怨みやなどでない。

物質になる粒子があり、(元は土である)それに陰陽粒子が働いている。

石も生きている。石が死ぬとポロポロ欠ける。

石には硬化して金属になるのとポロポロして死ぬのがある。

肉身のまま昇天、胎・・・。

西洋の例で、俳優で、楽屋の裏から壁を抜けて出るという記録が英国にあった。

ラッパ舞鳴、テーブル浮游、襦袢のみ抜ける(縛ったまま)・・・バラモン行者の霊である。(酒)」




明主様御垂示 「幽霊が見える理由」

「ノースクリフの例・・・空中にラッパを用意さして語った。

板に孔をあけ、窓をつくる。顔だけ見える。そして何か喋る。

霊界は時間空間がない。

霊界へ行って年をとるのと、逆に若くなるのと、年をとらぬのとある。霊界の事情による。

極楽に救われて私に憑った霊がある。商売していた頃だった。とても嬉しい気がした。

バラモン行者の霊など、地獄の上か、中界、天国の下の方位の霊で、どっちかというと地獄の霊が多い。

人間によって霊のエーテルの多いものと少ないものがあり、霊界の霊はエーテルを自分の身体へ吸収して、自分の霊へ入れる。

それで霊が濃くなり、人の目に見える。これが幽霊である。新しい霊程見え易い。古いほど見えぬ。執着の強い霊など濃く見える。従って救われるのが遅い。

神様は最も稀薄である。濃度の強いほど鈍重で、霊界で移行するのが遅い。」