生霊ついて 3 (御垂示・御対談・体験談)
明主様御垂示 「執着の生霊の憑依による手足の不自由」 (昭和24年11月18日)
前妻と同一症状の妻の解決
信者の質問
「五十六歳の婦人(HK)は七年前より徐々に手足が不自由になり、手の上げ下ろしや立ち坐りに時間がかかり、足がよろけ易いのです。
言語やや不明瞭で、目もかすみます。
一ケ月前入信以来動作はやや軽快になり、浄霊直後は目もはっきり致します。
この人は未亡人ですが三人目の後妻でありまして、前妻二人共この人と同じような病気で死亡しております。この病気は霊的でしょうか。
現在の家は数年前に買ったもので、以前の持主が近所に住んでおり、この家に執着を持っているのが病気の原因でないかと気に病んでおります。
右の原因と浄霊法を御伺い致します。」
明主様御垂示
「霊的関係がある。浄霊すれば治る。
光明如来様をお祭りすれば消える。
そうすればそんな霊は来れなくなる。」
明主様御垂示 「生霊が原因で盲人になった事例」 (昭和29年3月1日)
信者の質問
「入信二ヵ月後になる十九歳の娘が農業特集号を売りに行って、
三年越しの盲の婆さんに出会い、神様にお願いしてやろうと、
四、五分浄霊すると、目が見えるようになったというのでございます。
その老婆は、夢とも現(うつつ)とも、全身から光が出る方が救いにくる状態を見たそうでございます。
それで私の家にまいりまして、敷居をまたぐと同時に見えなくなり、
更に浄霊しますと生霊が出て、その老婆を怨んでおり、いろいろさとし、生霊が帰るとすぐに目が見えました。
生霊が憑れば見えなくなり、離れると見えますので、実にはっきりしております」
明主様御垂示
「そういうのはあります。そうすると、生霊だから本体はどこかにいるのですね。」
信者の質問
「息子の嫁の母親だそうで、嫁を離婚して帰したために・・・」
明主様御垂示
「それで怨んでいるのですね。それは生霊も救ってやったらよいです。そういうのは眼医者に行っても、テンデ分からないです。」
信者の質問
「今はまた一人で歩いてお参りに来ております」
明主様御垂示
「それはぜひ信仰に入れてやるのです。信仰に入れば生霊は憑かなくなるから安心です。だから怨みを受けるということは怖いです。」
明主様御垂示 「複雑な精神病」 (昭和24年4月28日)
先夫の生霊
信者の質問
「若い時サーカスの蛇使いをしていたと言う四十五歳の女、三年前より霊憑りのようになり、気が狂い、医者も祈祷師もあらゆる事をやっても駄目でした。
一ケ月程前より御浄霊を致しておりますが、一時非常に良くなりましたが、十日位前から以前より一層激しくなりました。
身体も大分やつれております。
御浄霊をしていても何者かと話しているようなことがあります。
また、この女は十三年前に先夫が罪を犯して十五年の刑にて入獄した時に、今の夫と結婚したのですが、何かこれと関係がありましょうか。
先夫は生きております。現在の夫は下駄職人で生活は至って低く、現在貧乏の極にあり、毎日二、三時間腹痛があります。いかなる事でしょうか。御教え願います。」
明主様御垂示
「今の夫が入信して人助けをする、それが根本である。
先夫の執着が強ければ先夫の生霊も来ているかもしれぬ。
いずれにしても単純な精神病ではなさそうだ。」
明主様御垂示 「呪いによる殺害を企図する生霊の憑依」 (昭和24年10月16日)
信者の質問
「本月十四日知人が私宅に参り、話によりますとそこの嫁は霊友会の熱心な信者で、毎日お経をあげております。
半月程以前より義弟(主人の弟)が急に悪寒を覚え、胸が苦しくなり一日に二、三回程苦しみ、十日程で死亡致しました。
死ぬ少し前より、嫁が御経をあげると苦しいから止めてくれと申しておりました。
医師は死亡は胸の病気が原因と申しておりましたそうです。
その後間もなく姑も同様に苦しくなりましたので不思議に思い占者にみて貰うと
「嫁が三十日以内に姑の命が取れるように祈っており、祈り始めてより三日目だ」と言われ、
占者に苦痛を取ってくれと頼んだところ「生霊故駄目だ」と言われ、私のところへ相談に参りました。
このような事は事実でしょうか。
また事実としたらいかようにしたら宜敷いでしょうか。
因みにその家は姑と義弟と嫁の間が不仲のようです。」
明主様御垂示
「お経をあげると霊は苦しい。
霊界が違って来たから、お経は絶対あげぬ方がよい。
霊友会など、特にそういう事がある。
日蓮宗など、怨みや執着が反っていいとしてあるから、こういう事はあり得る。
しかし浄霊すれば何でもない。
祈り怨むなどは先方が間違っている。
光明如来様をお祭りすれば何でもない。」
明主様御垂示 「生霊が火の玉になることもある」 (昭和24年7月1日発行)
信者の質問
「私の友人で、夜道を歩いておりますと、火の玉が見えましたので、ついて行きましたところ、ある家の上で消えましたので、
その家に入って見ますと、お婆さんが床の上に起き上がって胸をなぜておりますので、
聞きますと、実は私は夢を見て道を歩いていると、人に追いかけられて、ようやく家に帰ったところで夢が覚めました、と申します。
このようなことは本当にあるのでございましょうか。」
明主様御垂示
「お婆さんの生霊がどこかへ出て行ったのが、火の玉となったのでしょう。
執着が強いと霊が凝るから火の玉となることがあります。珍しいことです。」
明主様御垂示 「情死を望む片思いの生霊が出現した事例」 (昭和23年9月8日)
信者の質問
「先月二十八日○○○○子を御浄めいたしましたところ、先祖の霊が三人現われ「お前達は信仰が足らない」
「だれが一番足らないか?」「ほとんど全部足らない、みんなを呼べ」と申し
「お前達は神を信じない。頭を下げても心では信じていない」とて一家の信仰のないことを述べておりました。
狐霊を使って話をしているらしく、この信仰により救われたい様子に思われました。」
明主様御垂示
「ええ、それはその通りです。救ってもらいたいのです。」
信者の質問
「翌日同人が私の教導所へまいりましたので御浄めいたしますと泣き出しましたが、
じきに治り私と一緒に御軸に善言讃詞をお上げし「夜叉龍神も・・・」のところへきますと男の声になり「国と国との・・・仁慈の御胸に抱かれん」のところはものすごく大きな声になり「大光明如来守り給へ・・・」のところも大きくなりました。
そして気持ちよくなり便所へ行くと言って二、三歩踏み出したら倒れて霊が出まして
「私はここの家へたびたび来る○○というものだ。先生もよく知っているはずだ」
「自分はこの人を連れて行かねば仕事に差し支える。もともとこの人が好きだった」
そこで「悪いことだから止めるように」と申しますと「悪いことは百も承知だ」「それでは自分はこれを連れて死ぬ」と言うので
「それはいけない」と申しますと「僕の負けか」と言って足のほうから出て行きました。
この○○という男は生きているかどうかと思い、それとなく下宿を調べますと元気で学校へ通っておりました。」
明主様御垂示
「ほー生霊がついたんですね。・・・
信仰の線に入るということは神にお任せすることです。
人間的な考えもいいが、それもある程度までです。
一般に神に任せるという気になる人が少ない。
心配事などあると私は「神様にお任せしろ」と言うのです。
神にお任せする気になれば信仰の門に入った証拠であり、それで安心立命を得られるのです。
またお任せすればうまく行くのです。
神様としても「俺をそんなに信頼するのならよくしてやろう」と思われる。
昔から「仏の心は凡夫の心、凡夫の心は仏の心」と言われるように、神様だってある程度は人間と同じです。
形だけの信仰はいけない。
つまりさ、一人でも多くの人を救えばいいんです。
いよいよ最後の時に来ている。
できるだけ人を救わなければいけない。」
明主様御垂示 「神酒錫の呪い」 (昭和25年2月11日)
生霊が呪いの願掛けを自白した事例
信者の質問
「島根県のOK(三十五歳・女性)と申す信者で御座いますが、
約一ケ年以上神経痛で臥床中で御座いましたが、この度教修中に御浄霊により憑霊現象を現わしました。
その霊は隣家の主人の生霊と称し、約十七年前、OKさんの家に土地の問題で恨みを持ち、
一月三日津和野町稲荷神社に籠り一週間の間OKさんの家が滅亡するよう、九人の命を取って来れるようにと願をかけ、
九個のミキスズ(錫の御神酒の壺)を受け、同年一月十三日帰宅、自分の家の四隅の柱、床柱、前後の入口、大黒柱の根本と八個を埋め、残る一個はその夜十二時にOKさんの家の床下にもぐり込み、床柱の下に埋めました。
そして今迄に七人の命を取り、八人目がキヌさんであると申します。
七人関係者が死んでおりますそうで御座います。
そこでその不心得と罪を諭し、その夜OKさんの家の床下を掘って見ますと、
果してそのミキスズが出て参りましたので、取り敢えず集会所の御神前に安置致しました。
すると今度憑って来た霊はその人の妻だと称し、夫に恥をかかし夫の呪いをきかなくして口惜しい。
今度はわしが呪ってやる。命を取らいでおくものか。自分にはイヌガミの霊が憑いている。
それが家の行李の中にいて自分を操っている。
それの命令だから仕方がない。
自分は十八歳の時から何回も嫁に行き男と関係したが、その度にイヌガミの命令でその男の命を取った。
その男の名前は、NY(三十八歳)、NK(二十八歳)、MK(十八歳)、HT(四十八歳)等で、皆名前の下に一がついている合計九名の命を取ったと申しました。
教修最後の日にはキヌさんが御光を受けると自分が苦しい、御光を授ける前に私のイヌガミを取ってくれ、そうしたら自分は離れると申し、OKさんの受教を妨げておりましたが、御浄霊により霊は離れ、OKさんは喜んで御光を戴きました。
神経痛も癒えたようで御座居ます。なお憑霊中人間の生霊だと云いながら、二階から階段、玄関、土間等を這い廻りました。
このミキスズはどう処分致しましたらよいもので御座いましょうか。
密封してありますので中は判りませんが、酒と外に何か固形物が入っているようで御座います。
なお右憑霊の夫婦はこの事件については何も知りませんが、御道の事を聞いて入信を希望致しております由で、もし入信致しますと、
その八個の分について調べました上、実在ならばどう処分致すべきで御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「処分の要はない。
人の踏まない所へ埋めればよい。
霊が離れるか改心すればそれでよい。」
明主様御垂示 「生霊が謝罪に来た事例」 (昭和26年10月11日)
信者の質問
「長野県湯田町○○のKM(四十一歳・本年六月入信・男性)と申す信者でございますが、
カフェーおよび美容院を経営し、女給、見習など三名を雇っております。
そのうち二名の女子(未入信)が不思議な霊憑り状態となりました。
最初は先月二十八日より、二人が前後して薬毒の御浄化をいただき、激痛を訴えましたが、
不思議なことに、たいてい二人同時に痛み出し、
御浄霊をいたしますと体をくねらせ、猛烈に痛みを訴えておりましたが、
三十日より、やはり二名同時に激痛後失神、霊憑り状態となりました。
その状態は、最近不品行や同僚に対する暴行などのため解雇された他の女給の生霊と思われるものに苦しめられ、
二人とも同様に首を締められたり、脅迫されたりする情況を寝言のようにしゃべり、
気がついてから、失神中にしゃべったことと同様に、苦しめられた情況を話すのでございます。
また、他の死霊が引っ張るようなことを申す場合もあり、二名とも定(き)まって、激痛後は同時にグッタリとなり、眠ったようになって失神いたします。
このような状態は九月三十日より今日までに五回ほどあり、失神の時間は、初め二時間くらいでしたが、去る六日には十時間も続きました。
以前服用いたしましたクレオソート、胃腸薬、杏仁水、石炭酸などを嘔吐いたしておりますが、食欲もあり元気で、熱も脈も平常でございます。
二名とも入信を希望しており、真剣におすがりしております。
この少し前に、以前この家の奥さんが、熱心に信仰しておりましたお不動様の幣束(へいそく)を、教会に相談なしに破って焼いてしまったそうでございます。
また、同じころに御屏風観音様をお祀りしてある仏壇を、猫にひっくり返されたこともございます。
この家の主人は、入信前までは世を果敢無(はかな)み、自暴自棄的になり、大量に飲酒し、酒乱のごとく暴れ、
その結果心臓狭窄となり、卒倒するなど、結婚後十数年、そのために家庭不和が続きましたが、
入信後生まれ変わったようにお救いいただきましたので、その喜びは一方でなく、今日では夫婦とも真剣に神様におすがりいたし、布教に専念しておられます。
K宅には十年ほど前に注文して彫らせた、龍の木彫板(縦二尺、横三尺くらい)がございますが、なかなか良く彫ってあります。
奥さんが申しますには、主人が酒乱になりましたのは、この木彫板を入手して以来のように思われるとのことでございますので、
この浄化と関係があるかもしれぬと思い、念のため生米、水などを供え、祝詞を奏上いたしました。
ただ今、御神体をお迎えいたすべく準備中でございますが、それまでの間、中教会本部より光明如来様をお借りいたし、御奉斎させていただくこととなりました。
この憑霊は生霊だけでございましょうか。
木彫板の龍や、この家のカフェーという職業に関係のある邪霊のいたずらでございましょうか。
またこのような場合には、いかがいたしましたらよろしいでしょうか、御教えのほどお願い申し上げます。」
明主様御垂示
「これは龍神が関係あります。
これは非常に良く彫ってあると、よけい霊が憑ります。
たいてい、彫刻や絵で良くできていると憑り良いんです。
それで、この祖先で、龍神になったのが、このカフェーに憑っているんですね。
二人の女給の浄化が行なわれているのと、生霊や死霊がいろいろ憑っているんですね。
これは主人に見せるんです。霊界があるということを・・・霊があるということを、良く分からせて、信仰的に働かせようという考えですがね。
その場合、木彫の龍神が、やはり働かれるんです。
それで、木彫の龍神の独自の考えでなく、祖先が働いて、龍神を働かせている。
そうして、神懸りによって分からせ、信仰を進ませるというのです。
大量に飲酒・・・その当時から計画的に龍神がやったと見られますがね。
そうして大いに信仰を深くさせて、大いに宗教的に良いことをさせようというわけですね。
ですから、女給二人も無論信仰に入りますが、これもその道具に使われているわけですね。
ですから、こういう・・・霊の憑り良いのは、今後もいろいろと霊が憑って教えたり、良いことをしますから、いっこう心配することはいらないです。
それから、不動さんの幣束を破って焼いた。
ということは本当ではないですから、よくお詫びしておくと良い。
光明如来様を祀ってなければ、お祀りしてから、不動さんの幣束を破ったことを、不動さんに許してもらうように、光明如来様にお願いすると良い。
光明如来様がやってくれますからね。
猫にひっくり返されたというのは、これはなにか意味があるんです。
猫を使ったんですが、御先祖が気に入らない点があるので、やったんですね。」
信者の質問
「この商売はすぐに止めるべきでしょうか」
明主様御垂示
「あわてて、止めなくても良い。
それは神様にお任せしておくと良い。
どうしても止めなければならないような時には、すべてがそういう事情になります。
例えて言えば、止めても食うに困らないような収入があるとか、それまでは両方になるとか、無理にやらなくても自然にしておけば、支障なく楽にいけるようになる。
結局はそうなりますが、それまではあわてなくても良い。」
信者の質問
「光明如来様お祀りの後、木彫の龍はいかがいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「どこに置いてあるんですか。」
信者の発言
「床の間の隅に棚を作り、そこに・・・」
明主様御垂示
「それで結構です。」
信者の質問
「お供えものはよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「水をやると良い。水を鉢かなにかに入れてね。
それから、月に一度ずつ月並祭の時、お盛りものをすると良い。
水は絶対に必要です。毎日それに入るんですからね。
龍神は体が熱して苦しいんですからね。
一日に三度入るとしてあります。
水も、飲む水と入る水とは違うんです。
飲む水は月に一度で良いのです。」
(この事案のその後に関する同年11月1日の御垂示)
信者の質問
「十一日に御開示いただきました。
湯田中のカフェーの女給の霊憑りのことでございますが、生霊が憑り、お金を置いて行ったはずだ。
返せ。タンスに入れてあったはずだ。
と言うのです。また霊的に警官が、返せ返せと言うことが、いろいろありましたが、お言葉いただきまして、十二日に生霊のほうから、改心した。
たいへん申しわけなかった。
これから立派な人間になって、お詫びにまいります。と言っておりました」
明主様御垂示
「湯田中は、私はしばらく行ったことがあるんですがね。渋温泉。安代。上林ね。」
明主様御垂示 「猫の生霊もいる (異様の精神病)」
信者の質問
「本年四十二歳の女、精神病で、四日間御浄霊致しましたが変化ありません。日頃の状態は大体次の通りであります。
身体は割合いに冷たく、首すじは固くて微熱あり、殆ど家の中にいますが、
水を汲む事と御米をとぐ事は一日として忘れた事がなく、
また物の数を数える事はよく気が付きます。
例えば新聞の写真を見て、この新聞に何人いるとか、大きな字は間違いなく読みます。
この病気は知らず知らずの中にいつとはなしに精神病になったのだそうで、
平素頭が痛いと言って柱に頭をゴツンゴツン打ちつけているような事もよくあったそうであります。
また道を歩く事をいやがり、好んで畠の中などを歩きたがります。
因みに「猫の生霊ではないか」と言う人もありますが、いかがでしょうか。
なお、この家には十七、八年になる猫がおります。
この病気の原因と浄霊法を御教え下さい。」
明主様御垂示
「右延髄に原因がある。それを溶かすと頭へ血が行き、霊が充実する。
猫は生霊も働く。」
自観放談より (昭和24年6月15日発行)
記者の発言
「いずれにしても「霊科学」が高度に発達すれば、人類にはそうとう都合がいいでしょうな・・・現世地上天国の出現、
ちょっと口にするだけでもウットリしますね。言葉の音がいい。」
明主様御発言
「私の提唱する現世地上天国化は空想じゃない、真実だから必ず実現する。
で、その場合、極論すると宗教はなくなるだろうな。あるとしてもかなり違ったものだ。」
記者の発言
すべてが神聖で清浄で真善美の極致ですか?」
明主様御発言
「神聖の解釈はむずかしいよ。軽々しく言えない。
ただ、地上天国といっても一般の通念に浮かぶ「天国」じゃないんで、
あくまでも人間界の現象なのだから、決して幻想的なそれではない。」
記者の発言
「どうでしょう、その時代の恋愛など・・・」
明主様御発言
「恋愛? またバカに飛躍したな(笑声)」
記者の発言
「どうも最近それが問題なんですがね。例えばですよ。
霊科学が高度に発達したら、明日の事柄が判ったり、若い者などの恋愛なども、相手の心が判るからよけいな苦労(笑声)がせずにすむし、
ときにどうも会いたくない奴、会っては困る相手・・・借金取り(笑声)などまずそうですが、
これが判ったり、こりゃずいぶん便利になりますな(笑声)」
明主様御発言
「そういうのは、いかん(笑声)。
それは一種の悪の現象だ。少なくもその時代は暗い面はないのだから、逃避的行為はないね。
ところで、話が出たから恋愛について・・・これは霊科学とは話が違うが、恋愛そのものには、そうとう霊的作用の場合が多い。
よく昔から美人薄命と言うが、これは相手の想念がかかってくる、しかも美人の場合(笑声)
一段とその想いは強い。多くの人の想いを受けることになる。
その想念の曇りが、いつか集積してとうとう死ぬ・・・片想いってやつはまったく始末が悪い。
先方が勝手に思い込んで、仮想するんだからいい迷惑だよ(笑声)・・・
ところが、この場合でも、その美人が、真に霊体の清らかで強い者だったら、そんな想念などハネつけてしまう。
この辺に「霊科学」の微妙な作用がある。
だからまず恋愛の解決点は、すべて霊的にある。
これが判らないから、みんな悩んだり片思いしたり、ま、ご苦労な話さ(笑声)」
記者の発言
「そうしますと、次の時代のさしずめ二十一世紀の恋愛などは、どういう趣向でしょうね(笑声)」
明主様御発言
「いや、これは君、笑いごとじゃない、大いに真剣に考えていいね(笑声)
元来、恋愛なんてものは本人にとってこれ以上の深刻はないんだからな(笑声)・・・
恋愛の醍醐味は、どうやら苦しむ心境にあるらしいね(笑声)
君なんか、苦しんだほうだろう、想念がよろしくないらしいからな(笑声)」
記者の発言
「これはどうも。たしかに恋愛の味はそんなところですな。
そうしますと、来るべき世界の恋愛でもやはり悩まされますか(笑声)」
明主様御発言
「同じ悩むにしても、だいぶ違うよ。
例えば、霊視術(本来霊視術など悪の作用だ・・・術という語句がいけない)ま、霊視術と言ったほうが魅力がある。
これが発達しているから、先の先まで判ってしまう。
現在はこれこれだが先はこうなる、と判れば、そう熱も上がらんだろう(笑声)
しかし、君がさかんに言う二十一世紀の恋愛なんて、論ずるのは価値ないよ。
由来、恋愛は神聖なものとしてある。
ときには第三者の批判など不結果を来す。
まして二十一世紀ともなれば、すべて清らかな心と身体に恵まれた時代なのだから、まったく健全で明朗なものだ。
そうでなくてはいけない。現代でも、このような若い男女の交渉は見ていても麗しいし、育成すべきだな。」
明主様御垂示 「霊の放射」 (昭和24年10月25日発行)
信者の質問
「昭和二十四年六月九日の中部日本新聞に次のごとき記事が掲載されましたが、文中脳波とありますのはいかなるものでしょうか。
「脳波で交通安全」
なぜかということはまだ判らないが、人間の脳から脳波(一種の電波)が外部に発散する。
一秒間に二つ波打つのである。
この波を調べるとなにか考えごとをしているときには波の高さが小さくなるし、眼をつぶってボンヤリしていると波は大きい。
しかも眠気をもよおしかけるとさらに波は大きくなるのだ。
そこで脳電流を特殊な電鈴に流れるようにしておけば眼ざめているときには電鈴がならないが眠くなるとなりだす。
脳波が大きく波打つからだ。
これだけの現象ではあるが、こんな電鈴を電車、バス、飛行機などの運転手の頭に取り付けて、眠気による交通事故を防止する方法がすでにアメリカで実行に移されたといわれる。」
明主様御垂示
「人間の霊は外部へ発散したり集中したりする。
仕事するときは集中し、眠るときは発散する。
であるから生霊の憑くときなど非常に眠いものである。
神道の行事に、鎮魂という言葉があるが、これは霊がほうぼうへ放射し分散されたのを(気の散ったのを)本元へ集めるのである。
霊が還ってくると気が鎮まり、いい気持ちになるもので、そのうち頭の霊が一番よく出る。
以上のごとく霊が放射する。
それが脳波であって、特に頭だけ出るのではない。
全身から放射するのだが頭からが一番よけいに出る。」
体験談 不思議な夢 (地上天国 5号 昭和24年6月25日発行)
日本五六七教地久会 UM子(36)
「私は十九才の時に喘息に罹患、以来医師や薬とあらゆる手段を尽し、信仰にも種々と入って見ましたが、少しも救わる事なく現在苦悶の毎日を過しております。
たまたま、観音様の御霊徳の有難い御話を承り、近所の地久会の会員で入信していられる方の所へ御訪ねして浄霊して戴きました。
私はその方に浄霊を受けている間に殆んど失神状態となってしまいました。
そして数日前に逝去したばかりの実兄の霊が、失神した私の身に移って種々と生前の苦悩やその他の秘密の懺悔を致したり、また死後の遺族に対して仏につかえる行為が真実性がない等と訴えたり致しました。
またその霊の兄は復員致してから私と同じ喘息が発作致して死にましたが、また母も数年前に長い間の喘息を患って死にました。
そして母方の一族はことごとく死に断えてしまいました。
兄の霊は生前中に人を過失致死させたので、その遺族の生霊に呪われて死んだのが残念だと告白致してありました。
浄霊をして頂きましたら兄の霊は私の身から去って帰りました。
私はしばらくの間呆然としましたが、次第に我にかえると胸の重い苦しみも無くなり、清々として帰る事が出来ました。
それから二日目にまた浄霊を受けに御伺いして、お茶を御馳走になり御茶菓子のパンを土産に頂いて帰り、その夜深更龍神の夢を見ました。
夢は大海か沙漠か分らぬ中に立派な船があって、その船に私は乗せられました。
船は自然に浮上して空に上昇して行きます。
その船中で私は一室に閉込められましたが、それは龍神の体内でした。
そして龍神は私にここにてお前の体内に在る汚物を、全部排出せよ。
しからば健康体と成りむと言い、小さな包を下さいました。
そして次に来る時はもっと有難い物を授けんと申されました。
船はいつしか下降しておりました。
貰った包は茶菓子に頂いた五つのパンでした。
私は夢から覚めて御不浄へ二度参りましたが、用が足らず出て参りましたら、廊下で夢中の事が現実となりて自然に排出してしまいました。
これも観音様の御霊徳と思い感謝致しております。」