霊抜きついて


明主様御垂示 「動物霊を除くのは危険」 (昭和24年9月18日)

信者の質問
「大阪府佐野市にOさんと言う方がいます。

この方は霊媒として霊の研究をし、動物霊なども直ぐに取去るそうです。

本年五月入信した私のところの信者にこの大目さんに霊の研究指導を受けている人がいますが、今後続けてよろしいでしょうか。

また、Oさんはどんな力を持った方でしょうか。お伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「動物霊を取去るのは動物霊によってであろう。

自分の値打をつけるために嘘をついているに違いない。

日蓮宗など狐を使って騙し取る。憑依してるのを出すのは本当でない。

霊界には沢山悪い霊がいるから、出すと後すぐ憑くかもしれぬ懼れが多分にある。何にもならぬ。

こういう事は危険であるから、止めた方がよい。

いるのを浄めれば二度と憑らぬ。

行者等神様が憑るというが、人間に神様は決して憑らぬ。

上等なのは天狗位で、殆ど動物霊である。」




明主様御垂示 「動物霊は追い出すのではなく弱らせるべき」 (昭和24年9月22日)

信者の質問
「憑依霊が憑ったまま死に到りました場合、その憑依霊は霊界のその人の霊にそのまま憑依するので御座いましょうか。

死に瀕した病人に悪質の動物霊が憑依しております場合、最後まで浄霊により動物霊を追い出すべく努力致した方がよろしゅう御座いましょうか。御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「長い間憑いてる霊は密着して離れ難い。

離れようとしても離れられぬので、霊自身どうにもならぬらしい。

よく墓など詣って憑くのがあるが、こういうのはじきに除れる。

霊によって離れ難い霊と離れいいのとあるが、憑いていて出られぬ事が多い。

動物霊の憑いているのを追い出す事は難しい。

よく行者など、先に憑いていた霊を新しい大きい霊が憑いて追い払う事もあるが、それを恩に着せて困る事がある。

良くなった動物霊は人間を守護する事もあるが、滅多にないから弱らすのが一番いい。」




明主様御垂示 「憑依する動物霊をお宮に移し変える方法」

信者の質問
「霊憑りの動物霊をぬいてお宮に移す場合、祝詞と善言讃詞をあげるだけでよろしいでしょうか。」


明主様御垂示
「霊憑りの場合は祝詞でも善言讃詞でもよろしい。

まず観音様に「これから憑霊をお宮へ祭ろうと思いますから御守護お願い致します」とお願いし、

次いで霊に対しては「私の体に憑って私の身体を通してお宮に鎮まるよう」といって鎮魂の形式で納めるのである。

そうして神体は適当な名をかいたものでよろしい。

あるいはまた、「これから祝詞を奏げるから祝詞が済んだらお宮へお鎮り下さい」といって言葉だけで納めてもよいのである。」




明主様御垂示 「龍神のお宮への移し変え」

信者の質問
「霊的な浄化の場合、その霊を祭ってやった方がよいでしょうか。もし祭るとしたらその方法はいかにすべきでしょうか。」


明主様御垂示
「祀る要のない場合と、祀った方がよい場合とある。

他人の場合でも差支えない。

多いのは狐とか蛇で、これはお宮を作り外へ祀る。

稲荷を家へ祀るとその人は必ず不仕合せになる。

狐は家へ住んでいるものでない。

家へ祀ると霊界では地面になる。

そして人間は地面の下になる。

即ち地獄になるから必ず碌な事はない。

動物を祀ると動物以下になる。

向きは光明如来様に向ける。すると御光に始終照される。

人間が座敷に座るより高くてはいけない。

風が吹くと倒れるから、石を宮の通りにクリ抜いて入れておく。

名前をつけなくてはいけない。白木の戒名のような恰好にする。○○明神とかく。その家の名でもよい。

稲荷なら○○稲荷大明神とする。土地の名でよい。


龍神の場合は○○明神とする。○○大明神か。日を決めて祀る。

人間に憑いてる霊と、ちょいちょい憑いてるのとあるが「お宮へ祀り込むから」と言ってやってもよい。

鎮魂形式でもよい。右の拇指を左の拇指で制える。

龍神の場合は、生米や塩、水、また生魚も好きである。その他野菜、果実等自由である。

狐は、お米や水は要らない。強飯とか油揚、天ぷら等が好きである。

光明如来様のお祭りがすんで後でいい。外のない場合は床の間でいい。

床の間の脇の方へ台を作る。龍神の場合は池を掘る。水を絶やさぬようにする。丼よりは池を掘った方がよい。


先に女将で、急にブッ倒れ「お前等だけ綺麗な家へ住んでいて、ワシは煤だらけの所へ住んでいる。ホッておくと承知しない」という。

行ってみると奥さんは目をつむって寝ている。

それでよく掃除するよう言った。

私が祀ってやった宮は煤だらけになっている。

石の宮で戸がなかった。

これは祖先の霊である。

龍神が修業がすんで昇天したい場合とすれば、お宮は撤去してよい。」




明主様御垂示 「龍神の移し変え」 (昭和23年6月24日)

「狐はなかなか義理固いものである。祀ってやるととても喜ぶ。外を歩いてる時ちょっと叩頭してやるととても喜ぶ。

龍神を祀ってくれという場合、自分の肉体を通してこの神籬に憑るようと申渡し、鎮魂の姿勢に手を組むと、特に変化はないが、自然に手がその神籬の方へ行くものである。

龍神の小さいのは、手は直ぐに離れるが、大きい長いのになると時間が掛る。

霊が入ると自然に手が離れる。指は右手の指を下にする。

龍神は人差指、狐は拇指から出るものである。

よく憑霊が脱けると助かると思うが、長く憑いた霊が抜けると死ぬ事がある。衰弱している身体などすぐ来る。

また毒血でもある程度身体を支える力となっている。

これを除るとガックリする。」




明主様御垂示 「蛇霊の移し変え」 (昭和24年2月16日)

小児麻痺の原因が蛇霊の憑依による場合

信者の質問
「六才の男子生後六、七ケ月頃小児麻痺を患い首が坐らず、手足がぶらぶらして言葉も出ません。

耳は聞えるらしい。小便等は何等かの方法で知らせます。

母親が妊娠中に、父親の勉強の居間に青大将が出て来たので、一度は追い出したが、

また這入って来たので、竹を割いて首を挟み、屋外に捨てたがそのまま死にました。

母親は妊娠中に生物を殺したのでその事をいつも気にしていたそうです。

その後医師にもかけたが治らず、神仏や拝屋等にも御願いしたが祖霊の祟と言うので色々やりましたが治りません。

何の祟でしょうか。また浄霊にて治るでしょうか。

また祖霊の祟の場合、それを落す方法がありますようなれば御教え願います。」


明主様御垂示
「蛇が憑くと骨なしのようになる。

青大将は殆ど祖霊が畜生道へ堕ちて生れたのが多い。

それで(人間だったため)座敷へ上りたがる。

浄霊でも相当長くかかる。

祝詞や御讃歌出来るだけ聞かす。 

小さい宮に大和明神と書き、光明如来様に御守護お願いし、

御左へでも御右へでも宮をおいてお祀りする。

お辞儀をし、口頭にて「これから子供に憑いてる龍神さんに宮に鎮まって戴く。私の体を通して移って頂きたい」という。

合掌の形式は精神統一した形。

幽世大神様にお願いする。

狐は拇指(右)龍神は人差指から出入する。

位牌は、剣の形にする。



祀った方が早いかもしれない。

桧がよい。

祖先であるからその家の姓がよい。

大和明神、大明神でもよい。

(註 質問した人の苗字が「大和」であると思われる。)

教導師なら出来る。

光明如来様に御守護お願いして、御神体の前台の上におく。

憑いてから長いのはすぐに行かないのもあるし、時間がかかって移るのもある。」